香港ぶらり歩き　北角（ノースポイント）

2018/12/13 - 2018/12/16

北角は位置的に繁華街から離れた場所にあるので、これまで足を運んだことはそれほどない。個人的には、香港の下町と思っている。

今回その北角に２泊して感じたのは、海岸沿いは公園に生まれ変わろうとしていて、工事が完成されれば、お洒落な空間となるだろう。

一方、時代から取り残されたところもある。「新光戯院大劇場」と「皇都戯院大厦」。２箇所ともレトロ感が横溢し、北角にはなくてはならない建物だと思うのだが...。

新旧のエリアの真ん中に「春秧街（Chun Yeung St.)」がある。２階建てのトラムが市場の通りに突入してくるところとして余りにも有名だが、この空間だけ異彩を放っている。

通りは人、人、人で溢れて、商売人は小額の商いだが、嬉々として商売を楽しんでいる。世の中がどのように変わろうとおいらには関係がない、とでもいった雰囲気が漂う。

私の好きな香港人の泥臭さがその通りからした。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: 香港エクスプレス航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

新光戯院大劇場

新光戯院大劇場は、1972年に開業し、広東オペラを専門に上演してきたが、広東オペラだけでは経営が成り立たず、映画や現代劇も上演している。広東オペラの公演案内の賑やかな看板はレトロ感が横溢し、圧倒されそうだ。

サンビーム シアター (新光戲院) 劇場・ホール・ショー

新光戯院大劇場

新光戯院大劇場

新光戯院大劇場

この劇場で今村昌平監督、主演・緒形拳の「楢山節考」が上演されるようだ。この劇場で観る「楢山節考」は格別だろうなと思う。

新光戯院大劇場

劇場横の街角風景。

皇都戯院大厦

皇都戯院大厦は、もともとは上流階級の社交場だったとのこと。1959年に改築され、「皇都戯院」が誕生したが、その映画館は1997年に閉館した。

現在は、1階には商店が並んでいるが、迷路のようになっている。

その建物は20世紀ロシア構築主義の特異なアーチ状屋根を持つ。

皇都戲院大厦 史跡・遺跡

皇都戯院大厦

北角の海岸沿い　（ホテルからの風景）

泊まったホテルは「サウス　チャイナ　ホテル」。そのホテルから、フェリーが見えたが、恐らく紅ハム行きのフェリーと思う。

ザ サウス チャイナ ホテル (香港粤華酒店) ホテル

北角の海岸沿い

海岸沿いの公園。一部は完成され行き来ができる。お洒落感が漂い、普段着で往来するのが憚れるような雰囲気を醸しだしている。

北角の海岸沿い

北角の海岸沿い

工事はあと暫くは続くようだ。

北角の海岸沿い

紅ハム、九龍城へのフェリー乗り場。

北角の海岸沿い

意外と最終フェリーの時間は早い。

北角の海岸沿い

フェリーの時刻表。一時間に二便出ているようだ。

北角～紅ハム間のフェリーからの風景

折角なので、フェリーに乗らしてもらいました。

写真正面に湾チャイのビル群が見えます。

北角～紅ハム間のフェリーからの風景

青い建物が「ハーバーグランド・カオルーン」で、私が一度は泊まりたいと思っているホテルです。

九龍城～北角間のフェリーからの風景

尖沙咀、油麻地で用事を済ませ、九龍城のフェリー乗り場まできました。ここから北角までフェリーに乗って帰ります。

九龍城～北角間のフェリーからの風景

見えている建物は「九龍湾」あたりのものと思うのですが...。

以前私が担当する客の事務所が「牛頭角」にあり、商談が終わると大慌てで、タクシーを飛ばし、九龍湾を通り、啓徳空港へ行ったのも昨日のことのようです。

九龍城～北角間のフェリーからの風景

九龍城～北角間のフェリーからの風景

向こうが九龍サイド、手前が香港島です。香港は狭いようで、広い。

九龍城～北角間のフェリーからの風景

北角のフェリー乗り場が見えてきました。

春秧街（Chun Yeung St.)

２階建てのトラムが市場の通りに突入してきます。が、人はそれ程慌てたりしていません。俺のペースに合わせろ、とでも言っているようです。トラムの方が気を使 っています。

春秧街 散歩・街歩き

春秧街（Chun Yeung St.)

もう一台トラムが通りに入ってきました。

春秧街（Chun Yeung St.)

車がトラムの前で停車したのには驚きましたが、中から西洋人の女性と子供が降り、車は急発進して行きました。その間、トラムは停車していました。

横柄な外国人によってその場の時間が止まったかのように感じました。外国人が醸し出されている雰囲気を乱す。してはならない事だと思うのですが...。

春秧街（Chun Yeung St.)

通りは人で溢れています。香港の人はここがトラムの軌道であるということを忘れているかのようにマイペースで歩いています。

春秧街（Chun Yeung St.)

商売人は、空箱を軌道ぎりぎりまで置いております。合理的といえば、そう言えなくもないのですが、もう少し遠慮したらいいのにと思ってしまいます。

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

店のアップの写真も紹介します。品物が溢れんばかりに並べられているのは、豊かな気持ちにさせます。

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

写真を撮っているだけでは申し訳なかったので、ブドウを一房買いました。夕食後のデザート用です。

買ってから、買ったマスカットもどきのものを撮ったのですが、その時店の「おばちゃん」と目が合いました。優しい微笑みを返してくれましたが、香港の人がする、優しい微笑みは久し振りに見ました。ぶっきら棒な顔の下にもそのような顔が隠されているのです。

春秧街（Chun Yeung St.)

お腹が減っておれば、口がいやしいので買い食いをするのですが、止めておきます。

春秧街（Chun Yeung St.)

香港のパンは美味しいと思います。ハズレはあまりないようです。ただし、防腐剤を使っていないと思うので、早目に食べて下さい。湿度が高いので、翌日にはカビが生えているかもしれません。

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)

春秧街（Chun Yeung St.)付近

春秧街の外れで服を売っていましたが、このような陳列で商売になるのでしょうか？

北角～天后間の街角風景

春秧街（Chun Yeung St.)を堪能したので、天后まで歩いて行きましょう。通りで言えば、渣華道（Java Road)を真っ直ぐ西へ進むと、天后の電気道（Electric Road）に繋がっています。電気道は、B級グルメで有名な店が多いところと言われています。

北角～天后間の街角風景

渣華道（Java Road)沿いにも高層ビルはあります。

北角～天后間の街角風景

北角道の四川料理の店。機会があれば、入ってみたいと思っていたのですが、縁がなかったようです。

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

この時は、中華粥の専門店を探していました。あればその店に入ったと思うのですが、生憎見つけることはできませんでした。あとで分かったことですが、中華粥の専門店は、渣華道（Java Road)と電気道（Electric Road）ではなく、英皇道（King's Road)沿いに何軒かありました。

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

北角～天后間の街角風景

北角に戻るとき、途中から英皇道（King's Road)に出てみました。

北角～天后間の街角風景

英皇道（King's Road)の北側の風景です。かなりの登り坂になっています。

北角～天后間の街角風景

英皇道（King's Road)の北側。

北角～天后間の街角風景

北角道まで戻ってきました。風景写真ばかりでは愛想がないので、食事風景３連発でこの旅行記を終わりたいと思います。

最初は、この写真の「Viking」です。坦々麺の名店と評判だったので、行ってみました。

濰京坊 中華

Viking （住所　北角北角道21号A地下）

メニューを見れば、期待が膨らむ写真映りです！

Viking （住所　北角北角道21号A地下）

但し、食べてびっくり。麺が違う！食感がスパゲティみたいにぬるっとしているではないですか！辛味、酸味、甘味がばらばらになっている。混ざり合ってパンチの効いた味になるか、期待はしましたが、残念ながら、その期待は露と消えました。

Viking （住所　北角北角道21号A地下）

一方、一緒に注文した小籠包は群を抜いていました！！今年最高の小籠包です！！口が火傷をするかもしれない程の熱々です！！肉汁がどっと口の中に流れ込みます！！次に「旨い！！」と心の中で拍手喝采する絶品の小籠包でした！！

生記粥品専家　（上環地区）

北角で中華粥の専門店を見つけられなかったので、上環まで足を延ばし、中華粥と魚のすり身の揚げ物を食べてきました。

魚のすり身の揚げ物は熱々で、文句なく美味しい！！

生記粥品専家 中華

生記粥品専家　（上環地区）

中華粥は、肉団子入りのものです。肉団子は小皿の醤油に付けて食べるのですが、これも美味しい！！丁寧に作られた中華粥でした！！

興記菜館　（油麻地　地区）

前日、後輩にご馳走になったので、後輩だけを誘い、一緒に夕飯を食べました。火鍋と炊き込みご飯のどちらがいいか、聞いたところ、炊き込みご飯とのことで、興記菜館にきました。

興記菜館 中華

興記菜館　（油麻地　地区）

鶏肉とシイタケ入りの炊き込みご飯を注文しました。味はこんなものでしょう。

興記菜館　（油麻地　地区）

店の人のお薦めで、牡蠣入りの揚げオムレツを注文しましたが、私には合わなかったようです。

興記菜館　（油麻地　地区）

野菜もいただこうと、「通菜」を注文しました。これは美味しい！！

興記菜館　（油麻地　地区）

最後に古老肉（酢豚）を注文。これは普通に美味しい。

なお、時間は７時過ぎに行ったのですが、食べ終わって店の外を見て、吃驚しました。順番待ちの人が長蛇の列を作っていました。炊き込みご飯はそれ程高くないので、香港の人に人気のようです。