グラシアス！スペイン晩秋の旅その２（アンダルシア篇）

2018/11/23 - 2018/11/29

１年ほど前にスペイン旅行を計画したものの、カタルーニャ州独立運動による混乱や仕事の都合などで断念。
　今年４月にプラド美術館展を見て、スペインへの思いが再燃してようやくスペイン旅行が実現できました。
　例によって慌ただしいツアー旅行でしたが、スペインの主な名所を効率よく観光できて、お天気にも恵まれ充実した毎日でした。
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　スペインをバスを使い短い期間で周遊するには、どうしてもハードスケジュールになります。ほぼ毎日バスで５～６時間は移動します。お陰さまで２２人のツアーでしたので、大型バスで１人２席使えましたので少しは楽でした。


１１／２３　成田空港　→→→　モスクワ　→→→　バルセロナ
１１／２４　バルセロナ　→→　タラゴナ　→→　バレンシア
１１／２５　バレンシア　→→　グラナダ
１１／２６　グラナダ　→→　コルドバ　→→　マドリード
１１／２７　マドリード・トレド
１１／２８・２９　マドリード　→→→　モスクワ　→→→　成田空港　

エリア グラナダ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

１１／２５（日）
今朝は５時半に目覚め、朝食時間の７時までスーツケースに荷物を詰めたり、旅行メモをつけたり。
ようやく７時になりレストランでバイキングで朝食をいただきましたが、生野菜が相変わらず少ない。
でもバレンシア・オレンジジュースはさすが本場で美味い！

宿泊したマス・カマレナ・ホテルはシャワーの温度がすぐぬるくなってしまうのが気になりました。
ホテル近くにはお店もなく、ちょっとさみしいですがまずまず快適でした。

朝焼けの天気ですが・・・。
「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」というお天気のことわざがありますが、晴れを期待しましょう！

ホテルを午前８時に出発して、グラナダを目指します。
今日はバスで約５００ｋｍを移動します。
バレンシア地方ということでオレンジ畑が続きます。

約２時間走ったところでトイレ休憩です。
どこもきれいな場所で快適です。

こちらにはお土産コーナーがあり、よく旅のガイドブックでも紹介されているスナック菓子「プリングルズ」が置いてありました。
生ハム味はスペインにしかないそうですので３本お買い上げ！

さらに観光バスで２時間ほど移動して、昼食会場に到着。
時刻はちょうど１２時です。

レストランの奥に個室があり、そちらでランチです。

本日のランチは前菜が「にんにくスープ」。
硬いパンをスープにつけて食べるとほどよく柔らかくなりウマシ！

メインは「シーフード・フライ」。
サラダも添えられて満足です。
デザートのチーズケーキはイマイチでした。

昼食後、再び観光バスでひたすら走ります。
すると何やら雪山らしきものが見えてきました。

グラナダの街にようやく到着。
まずは眺望スポットからアルハンブラ宮殿を遠くに望みます。

イスラム王朝終焉の地となったグラナダ。
多くのイスラム文化の史跡が点在しています。

道が狭いので大型バスを止めていられませんので、折り返してくるバスを路線バスの停留場で待ちます。
雨が降りそうな気配です。

グラナダ市街に入ってきました。
本日宿泊するホテルはアルハンブラ宮殿のすぐ近く。
そこでスーツケースなどを下してすぐに観光へ。

ホテルから紅葉がきれいな道を約１０分ほど歩きます。

アルハンブラ宮殿が見えてきました。

アルハンブラとはアラビア語で「赤い城」を意味するそうです。
１３世紀前半に着工して約１７０年かけて完成しました。
アルハンブラ宮殿にある４つの門のうち最も古い「ワインの門」から入場します。

アルハンブラ宮殿は王宮、カルロス５世宮殿、アルカサバ、ヘネラリフェなどから成っています。
王宮とヘネラリフェを現地ガイドさんの案内で観光していきます。

イスラム教では偶像崇拝が禁止されていることから、外観は比較的シンプルだそうです。
内装は精緻な彫刻や色鮮やかなタイルなどが見事です。

メスアールの中庭にです。
床の中央に大理石の噴水があります。

壁面には色鮮やかなタイルが貼られています。

そして王宮のハイライト「アラヤネスの中庭」です。
小雨が降っていましたが、この時には奇跡的に雨もやみ、日が差してきました。
コマレスの塔がきれいに池に映りこんでいます！

続いては「ライオンの中庭」です。
楽園を再現した中庭だそうです。

１２４本の白大理石の柱が並び、中央に１２頭のライオン像に囲まれた噴水があります。

柱上部のアーチの部分には繊細な漆喰細工が施されています。
ため息が出るような美しさ！

こちらは「二姉妹の間」です。
左右にまったく同じ大理石の敷石があることから、この名がついたそうです。
緑豊かな「リンダラハの中庭」が望めます。

そしてこちらは「ワシントン・アーヴィングの部屋」の扉の上に貼られたプレートです。
アメリカの作家で１８２９年に３カ月アルハンブラ宮殿に滞在し、そこでの体験を「アルハンブラ物語」としてまとめ出版しました。

北側の回廊からは世界遺産「アルバイシン地区」全体を見渡すことができます。

ナスル朝宮殿を出て、丘の上にあるヘネラリフェを目指します。

美しい庭園の中を進んでいきます。
現地ガイドさんはとても花や木に詳しい方で、宮殿の説明以外に花木の名前まで色々教えてくれました。

こちらが王朝の王たちが夏の休暇を過ごした別荘「ヘネラリフェ」です。
山脈から引かれた水が水圧で自噴する噴水が約５０ｍ続く「アセキアの中庭」。

アセキア（掘割）を中心にブーゲンビリアが咲く美しい庭です。
丘の上で風が通り、噴水もあり夏は涼しそうです。

アルハンブラ宮殿は建物の繊細な細工が素晴らしいところですが、庭園も見事です。
今年日本ではゆっくり感じることができなかった紅葉の素晴らしさを、遠くスペインの地で体感しました。

約２時間ほどのアルハンブラ宮殿の見学を終え、出口に来ました。
出口の横にある記念品ショップでマグネットやイスラム模様のメガネ・ケースなどを記念に購入。

再び徒歩でホテルに戻ります。
ホテル近くにはレストランやお土産物屋さんなどがありました。

本日宿泊するアリサレス・ホテルです。
グラナダの中心部からは離れていますが、アルハンブラ宮殿には徒歩で行けます。

少し古い造りですが、お風呂の湯量はまったく問題なく快適でした。
これからホテルのレストランで夕食を食べて、その後にフラメンコ・ショーを見に行きます。

午後７時半からホテルのレストランで夕食です。
バイキングということで美味しそうな料理を食べ放題。
飲み物は地元のアルハンブラ・ビール（2.9ユーロ）をいただきました。
野菜もいろいろあり、パエリアもとっても美味しかったです。

レストランで夕食を食べていると、３人組の生演奏が始まりました。
添乗員さんによると地元のグラナダ大学の学生やOBが学費稼ぎなどでやっているそうです。

夕食後、日本でネットで予約した「アルハンブラ宮殿の夜景観賞とフラメンコ・ショー」に参加。
午後９時に迎えの車が来て、別のホテルでもう１組を拾い、途中でマイクロバスに乗り換え。

スペイン人の観光客らしき人たちと合流し、まずはサン・ニコラス展望台からアルハンブラ宮殿の夜景を鑑賞。
ギターをつま弾く人もいて、なかなかロマンチック？！

夜景を鑑賞後、すぐにフラメンコ・ショーへ行くのかと思いきや、アルバイシン地区の見学が始まりました。
ガイドさんが最初にスペイン語で説明し、その後に英語で説明が続きます。
この地区は世界遺産になっており、小高い丘に曲がりくねった傾斜のある小道が続き、白壁の家が立ち並んでいます。

アルバイシン地区見学後、いよいよフラメンコ・ショー会場へ。
丘の傾斜を利用した洞窟内で迫力あるフラメンコ・ショーと食事が楽しめる有名なタブラオ「ロス・タラントス」です。
時刻はすでに午後１１時です。

フラメンコの踊り手は大御所のような女性、中堅どころの女性、そしてイケメンの男性ダンサー（ヒュー・ジャックマンに似ていた）の３人でした。
入れ替わり立ち代わり踊り手が迫力あるフラメンコを披露してくれました！

午後１１時から１時間のショーでワンドリンクが付き３２ユーロでした。
旅行会社のオプショナルツアーでは８，８００円でしたので、半額で英語ガイドですがアルバイシンの観光を含めフラメンコ・ショーが楽しめたので、独自に申し込んだツアーがすごくお得でした。
ショー終了後、ホテルまで送ってもらい、すぐにベッドへ直行。
おやすみなさい。(-_-)zzz

１１／２６（月）
昨夜は久しぶりに夜更かしをしましたが、今朝も午前６時にはお目覚め。
ホテル出発が７：４５なので、少し慌ただしく７時から朝食です。
メニューにチュロスとホット・チョコレートがありましたので、スペイン人の朝食の雰囲気を味わえました。

今日はトータル７００ｋｍ以上移動するので、いつもより少し早めにホテルを出発です。
アリサレス・ホテルは建物は少し古かったですが、夕食・朝食ともに美味しかったです。

ホテルを出発して約１時間ほどで少し早めのトイレ休憩。
時刻は８時４５分、２０分ほどの休憩です。

こちらのサービス・エリアもとてもきれい。
ショップでイスラム模様のコースターやお菓子をお土産に購入しました。

そして午前１１時に今日の観光のハイライトのコルドバ「メスキータ」に到着。
グラナダからは約２００ｋｍの道のりです。

観光バスから降りて約１０分ほど歩き、メスキータ入口へ。
その前にこちらの貴金属店でトイレを拝借します。
スペイン旅行中こちらだけ女性のみ有料のトイレでした。

現地ガイドさんと合流してさっそくメスキータへ入場。
７８５年に建設を開始し、約２４０年をかけて完成した世界最大級のモスクです。
こちらは「円柱の森」、馬蹄型のアーチを支える約８５０本の円柱が林立しています。

メスキータはギリシアやローマ時代の建築資材を流用し、多彩なアーチが見られるのが特徴です。
現地ガイドさんが丁寧に地下に埋まっている資材を指さしながら説明してくれます。リサイクルは昔からあるのですね。

こちらはメッカの方向を示す壁のくぼみ、ミフラブです。
唐草模様やアラビア文字で装飾されており、コーランの一節が刻まれています。

メスキータ中央に位置する中央礼拝堂です。
キリスト教王が１７６６年に建てたものです。
１２３６年にレコンキスタによりキリスト教が再征服し、イスラム勢力は駆逐されましたが、メスキータはキリスト教の聖堂として増築されました。

学生時代に世界史で学んだのでしょうが、すっかり忘れていたレコンキスタ（国土回復運動）などスペインの歴史を旅行を機に少し勉強しました。(^-^;
メスキータの建物を見学後、オレンジの中庭に出てきました。
人々に祈りの時間を知らせるミナレット（鐘楼）がそびえています。

メスキータを観光後、近くにある世界遺産「旧ユダヤ人街」を散策。
迷路のような石畳の小道が入り組んでいます。

人が一人通れるほどの道幅の「花の小道」は２０ｍほどの道に鉢植えの花が咲き乱れるそうです。
小道を通って振り替えると、わずかな隙間からミナレットが見えます！

メスキータなどを１時間半ほど見学後、昼食会場へ。
近くを流れるグアダルキビール川を渡り、反対側に出ます。

メスキータから約１０分ほど歩き、こちらのレストランでランチです。
洒落た内装で落ち着いた雰囲気のお店でした。

まずはスープからスタートです。
塩加減もよくとても美味しかったです。

続いては豚肉のフライと野菜サラダ。
デザートはオレンジでした。
どれも良いお味でした。(^O^)／

昼食後、午後１時１５分にコルドバを出発。
最終目的地のマドリードまではまだ４００ｋｍ以上あります。
９０分ほど走行後、こちらでトイレ休憩。

こちらにも美味しそうなお菓子が売っており、お土産に少々お買い物。
午後３時１０分にサービス・エリアを出発。

今日のもう１つの観光スポットであるラ・マンチャ地方のコンスエグラ近くにあるドン・キホーテの宿屋で再び休憩。

こちらにはドン・キホーテに関する小さな無料の博物館とお土産を売るお店がありました。
慌ただしく博物館を見学しましたが、結構内容が充実していて驚きました。
約２０分ほど休憩してコンスエグラへ出発。

なんとか日暮れ前にコンスエグラに到着。
コンスエグラは丘の麓にある小さな町で、丘の上に９つの風車と古城が尾根にきれいに並んでいます。
時刻は午後５時半で、丘の上から夕焼けがすごくきれいに見えました。

荒涼とした大地に立ち並ぶ白い風車。
セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の世界ですね。
その昔、ミュージカル「ラ・マンチャの男」を見ましたが、思わず「見果てぬ夢」を口ずさんでしまいました。（出だしだけ・・・）(^-^;

コンスエグラの素晴らしい景色に癒されながら、再びバスで約２時間ほど揺られマドリードに到着です。
大型バスは止められないのでカスティーリョ広場から約１５分ほど夜のマドリードを歩き、夕食会場のレストランへ。

ようやくレストランに到着。
生ハムで有名なお店のようです。
時刻は午後８時１５分です。

夕食のメニューは最初にフレッシュ・サラダから。
飲み物はビールをいただきました。

続いてメインはチキン照り焼きとフライド・ポテトです。
（食べかけですみません。）
デザートにアイスクリームが出ましたが、生ハムが出てきません？！
比較的安かったので、追加で注文してみんなでシェアしました。
満腹です。

夕食を食べ終えて、ようやく本日宿泊のホテルに午後１０時に到着です。
今晩から２泊お世話になる「マリオット・アウディトリウム・ホテル」です。
明日は９時に出発なので、ゆっくりお風呂に入り、ふかふかベッドへ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・その３に続きます。