２０１８年１１月３日　入間航空祭（埼玉県入間市、狭山市　航空自衛隊入間基地）

2018/11/03 - 2018/11/03

以前から行きたいと思っていた入間航空祭に、競馬の誘惑を
蹴って行くことにした。

昨年は米軍横田基地に行ったが、展示されていた航空機類が、
戦闘能力ゼロの輸送機系ばかりで、いささか落胆させられた。
おまけに、米兵たちとべたべたして嬉しそうなイエローキャ
ブどもも多くいて、あまり気分がよろしくなかった。

しかし、入間航空祭には戦闘機が展示されるようだし、自衛
隊員とデレデレしたがるような女もいないだろうから、気分
良く過ごせそうだ。

災害派遣時の活躍で自衛隊の好感度が近年ぐんぐん上がり、
入間航空祭の入場者数も毎年のように右肩上がりが続いてい
る。昨年は約17万人、今年は20万人に達するのでは、などと
言われていた。そうなると、駅から基地まで普通に歩いて行
けるのか、基地内は鬼のような人ごみではないのかなど、気
になることはいろいろ出て来る。

ちゃんと写真が撮れるのかどうかも気になるが、デジ一眼と
ズームレンズをバッグに突っ込み、本川越行きの電車に乗った。

エリア 狭山・入間(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄

東京とはいえ、ほとんど埼玉と言えるようなところに
住んでいるので、毎年11月3日になると、ヘリコプタ
ーや軍用機のすごい音で叩き起こされていた。旅客機
とは比較にならない爆音で、それが、空自の入間基地
のイベントへ向かう飛行機だというのは後になって知
った。

近年、自衛隊関連のイベントは人気があることを耳に
するようになり、じゃあちょっと行ってみようかとい
う気になった。

最寄り駅は、西武池袋線の稲荷山公園駅。

所沢から乗ったが、帰宅ラッシュ並みの混雑だった。

電車の中がこんな混雑だと、改札はえげつないくらい
の行列なんだろうなあと予想していたが、駅のホーム
の柵を外し、少し出たところに大量の臨時改札口が作
られていた。それでもけっこうな人が並んでいた。近
くで見ると、チャージ不足で通過できない連中が列を
止めていた。残金は毎回乗るたびに確認しとけよ。

大量の日との行進が基地の中まで続く。

入間基地内部は当然かなり広いが、もうすでに敷物に
座っている人が大勢いて、敷物スペースは区割りされ
ていたものの、人はその間を歩かねばならず、めんど
くさい。

正面に２機の戦闘機が展示されていた。

これはF-2戦闘機。

すったもんだの末アメリカとの共同開発で作られた戦闘機
で、対艦、対地攻撃を主とする。

アメリカのF-16を少し大型化したもので、対艦攻撃力
は世界有数だとか。

小回りが利き、爆弾やミサイルがない状態だと、空中
戦も相当強い。

柵の前に人がたくさん立っていてなかなか撮るタイミ
ングがない。人の肩の間のわずかなスペースからズー
ムを伸ばし何とか撮った。

こちらF-15J。

1976年から運用されているアメリカの主力戦闘機を
日本の三菱重工がライセンス生産しているもの。

運用開始から約４０年。そろそろお役御免となりそうだ。

長らく「世界最強の戦闘機」とアメリカ側は喧伝して
いたが、模擬空中戦でロシアのSu-27に完敗したらし
い。もちろんアメリカ側は認めていないが。イラク戦
争においても数機が撃墜されたという。これもアメリ
カ側は認めていない。

これも撮るのに苦労した。こういうのは撮りたい人が
多いのだから、ひな壇みたいに傾斜をつけてもらえな
いものか。

Ｃ－２輸送機。めちゃくちゃでかい。ほとんど『未来
少年コナン』のギガントである。

１機230億円ですってよ、奥さん。高いわねえ。
ＵＡＥが購入の意思を示しているとか。開発に２千億
円以上かかっているんです。買ってやってくださ～い。

Ｃ－１中型輸送機。

こちら、1973年からの運用で、すでに退役すべき時期
にきている。

Ｃ－２はこれに約1.5倍の大きさがある。

ＣＨ-47Ｊ

災害派遣によく使われていて、お馴染みのヘリ。

滑走路内にあった別の機体が上昇した。

山火事などの消火作業に行う散水を実演しています。

格納庫にはT-4練習機が展示されていた。

こちら、真横から。

コクピット内を見せてもらえるのだが、行列がすごい
のであきらめた。

周囲にはメッセージボードになっていた。

「保育士からの転職はアリですか・・・？」

ナシでしょう。

今は募集パンフもアニメ画になっているのね。

C－１輸送機から空挺隊員の落下傘降下の実演。

金魚のフンよろしくぽろぽろと輸送機のお尻から
落下傘が出てきます。

ふたりでひとつのセットになっているみたい。

地上に近づくにつれて相当大きな落下傘だとわかる。

このあと無事着地。

C－１輸送機の２機編隊。

300ミリズームではこれが限度。

こんなとき500も欲しいと思う。

そして、１機ずつ着陸。

こちら、T－4の2機編隊。

6機編隊も来ました。

早期警戒機E-２Cホークアイ。

米軍は空母にも乗せている。

これを飛ばして索敵するわけですね。

ブルーインパルスの飛行を見たかったが、人がどんどん
増えてきて、居場所がないので帰ることにした。

戦闘機の周囲は前に陣取った人たちがまったく動かない
のでまともに写真が撮れない。

場所取りの人たちが敷物を広げているので歩くのも大変。

このあたり、一考が必要かと思う。

しかし、帰りがまた大変。

帰る人と入場するひとがぶつかってしまうところがあり、
そこで流れが止まってしまうのである。右へ行きたい人、
左へ行きたい人、駅へ行きたい人がぶつかってめちゃくち
ゃ。そこへ我先に人をかき分けて進みたがる奴がいて、所
々で怒号が聞こえた。

駅に着いてもホームは人であふれ、そこに到着した電車か
らも大量の人が吐き出され、ほとんど地獄絵図。子どもに
は大変ではないかと思う。とにかく自衛隊さんには人ごみ
のスムーズな誘導をちょっと考えていただきたいものである。

ちなみにこの日の入場者数は１９万人だったそうだ。

そして、入間基地創設６０周年おめでとうございます。