2018/11/02 - 2018/11/02
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ハンクさん
昨年11月、韓国の首都ソウルを訪れた。まだこの時点では徴用工、レーダー照射などの問題は持ち上がっていなかったが、慰安婦や竹島など日韓関係は全く改善の兆しはない。韓国を訪れるのは4回目であるが、いつもある種の緊張感から逃れることができない。今回の主目的は韓国の世界遺産巡りで、地方の皆さんと接する機会があった。彼らには恐らく小生が日本人だということはすぐに分かったであろうが、少なくとも反日感情を感ずることはなかった。日韓関係が劇的に改善されることはないとしても、幸い今回地方を旅してほっとさせられる瞬間はあった。
ところで、この表紙の写真を見て、どこのコンサートホールか分かった方がいるだろうか。川崎か札幌のホールとよく似ている、と思うが、これは実は韓国ソウルのロッテ・コンサートホールである。小生は異国の地の地元のオーケストラ演奏会に出かけることが好きで、この日もたまたま見つけたコンサートに出かけることができた。人口1,000万人をこえる首都ソウルであるから、東京並み、とは言わないまでもロッテコンサートホールと「芸術の殿堂」の二つの会場でほぼ毎日クラシックのコンサートが開催されている。できれば韓国の誇るソウルフィルかKBS交響楽団を聞きたいところであるが、小生の滞在中には2回の演奏会に出かけることができた。一つは意外にも日本フィル、もう一つはチューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団だった。
日本フィルの方はロッテコンサートホールで大植英次指揮、外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」、地元韓国出身のムン・ジョンのピアノでブラームスのピアノ協奏曲第1番、メインがブラームスの交響曲第1番、というものだ。この日の演奏会は、1998年の「日韓共同宣言」20周年記念公演ということで、友好的な雰囲気の中で始まり、演奏会終了後にはロビーで両国の国賓も含めたレセプションを垣間見ることができた。オープニングの外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」というのは時宜を得た選曲といえる。小生もアマチュアオケで演奏したことがあり、日本の民謡のテーマを次々登場させ、最後に「八木節」で最高に盛り上げる楽しい曲だ。やらせではないブラヴォーが聞こえてきた。ブラームスの協奏曲は可もなし不可もなし、続くブラームスの一番は賛否を分ける演奏だったと思う。少なくとも小生はこれほどテンポを揺らし、バランスや音量を変化させる大植の解釈は安心して聞いていられない。彼の演奏は大阪フィル、トロント響で何度か聞いていて、またマレーシアフィルに客演した時の楽団員の反応もあまり芳しいものではなかった。しかし彼はバイロイトに登場するなどドイツでも評価は上がっている、というから小生が保守的すぎるのかもしれない。なお、この日のアンコールにはラプソディーのフィナーレの八木節の部分が再演され、鉢巻きをした打楽器奏者の熱演もあって、多くの観衆もスタンディングオベーションで盛り上がった。
もう一つは「芸術の殿堂」におけるパーヴォ・ヤルヴィ指揮のチューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団の演奏、マーラーの交響曲第5番その他だ。実はこの演奏会を見つけたのが開始時間の直前で、会場に間に合わず入場は断念した。しかしロビーの大型モニターで演奏の様子をリアルに見ることができた。もちろんスイスの名門オーケストラ、ヤルヴィの指揮でモニターを通しても素晴らしい演奏であることは聞き取れた。それにしてもチケットは日本並みに高いにもかかわらず、チケットはほぼ完売だったとのこと、たまたまこの翌日のサンクトペテルブルクフィルの演奏会も同様、ソウルの富裕層は外来オーケストラにはお金を惜しまない、ということか。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
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