あもーる・あもれいら 完結編

2018/10/20 - 2018/10/20

ドキュメンタリー映画監督の岡村淳監督が撮影して日本で上映した
　「あもーる あもれいら」、という映画
横浜で撮影会があった時に、「これがブラジルです」という紹介にマジキレした私たち
　最貧の子供をブラジルという紹介は間違ってる
　　中流も居れば、上流社会もある、ブラジルの中流に日本の中流は敵わない
全部見せて初めて１つのブラジルなのに、最貧だけを見せてお涙頂戴は間違いもええとこ

映画より先に、ポルトガル語が話せなく日本語しか出来ない日本人シスター
　その方が単身、パラナ州サン・セバスチアン・ダ・アモレイラに来ていた

名前はイルマン・ベッチ、この街でこの名前を知らない人は居ない
　彼女がどれだけ素晴らしかったか語る人の多さに目を見張った

そして、驚くべきことに、僕はいつも彼女と出会ってたのでした
　カトリック泉南教会のマルコ神父をサポートする女性
　　その人こそが、イルマン・ベッチ

なんと、壮大な地球を跨ぐ友達関係なんだろう

そして、このアサイー＆アモレイラ旅行は
　嫁さんと結婚した当時に日本で知り合い、嫁さんに特に優しかった女性
　　その方と２０年ぶりの再会の為に訪れたのでした

岡村監督には頭に来たが、その後の人間関係の大展開に
　神様の悪戯か、人から人への素晴らしい物語の継承に身震いしたのだった

エリア その他の都市(ブラジル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

マリンガーを出発してアラポンガス経由ロンドリーナを目指そう

サンパウロ州オウリーニョス方面へ行く

伯父さん、写真を撮って～、と言われたが
　なんだ、俺の白髪は絶好調じゃねぇーか！

オウリーニョス！

と、その前に、ヤツらは朝ご飯抜きだった

朝っぱらからスゲーものを喰うんだな

ロンドリーナからジャタイジーニョ経由アサイーに向いた

アサイーに到着
　八十数年前に日本人が作った街
　　浅井さんが朝日という街の名前にしようとして
　　　次第にアサイーに変わったとか

日本人が作った街だけにゴミ１つ落ちてない

シコービ信用組合って日本人が作ったの？

お昼時に訪れたので２０年ぶりの友達に連れて行って貰った
　トモダチという日本食屋さん、中華も御座います、と

嫁さんたちはヤキメシ・ヤキソバのミスト

僕はラーメン
　日本のラーメンと全然違うよ、と言われたけど
　　長崎ちゃんぽんみたいな感じで野菜タップリ

物凄く美味しくて、スープも全部飲み干した
　日系三世の家族が経営するレストランだったけど
　　若いお兄さんに長崎風のラーメンで凄く美味しかったよ
　　　そう告げると、大喜びしてました

アサイーからアモレイラに向かいます

アモレイラの教会

姪っ子ちゃん

教会は鍵が掛かっていて入れなかったけど
　イルマン・ベッチを知ってると言うと、入れてくれた

左から２番目が２０年ぶりに出会った女性
　日本に居た時から物凄く優しく親切だった
今回のブラジル帰国で絶対に会いに来て！、と
　約束までしたから破れないよね

教会の前の小屋、ここで貧しい子供たちに勉強を教えていた
　イルマン・ベッチ、その後、日本から４人にシスターが来て
　　３年前まで献身的に子供たちの面倒を見ていたそうだ

しかし、教会だけでは運営は続けられず、最終的に市の管理に
　その為に最後まで残っていたシスター２名はこの街を去った

その後、荒れに荒れ果てた小屋を大掃除して元通りにしていた女性
　ゴミの山と化して、手の付けられない状態なので
　　何年掛かるか分からないけど、シスターが来ても大丈夫な様に
　　　１人で頑張ると仰ってた

なんて素晴らしいカトリック教会の日本人シスターなんだろう
　こんな小さな小屋に、こんなに大きな夢を残して行った

再びアサイーの彼女の家に戻って、談笑
　パモーニャを食べながら

トウモロコシの蒸し菓子

１６時前になったのでアサイーを出発

今度は泊りに来てね、と
　当たり前やん、１ヶ月住みに来るでー！、といつもの調子で

帰り道はジャンダイア・ド・スー経由で
　何年前だろう？、写真家の服部さんを追ってこの街に来た
　　なんて懐かしい・・

夕陽が美しい

マリンガーまで３３ｋｍ、ウムアラマまで１８２ｋｍ

美しいパラナ州

マリアウヴァの街中を通って帰ろう、と
　ここも日本人が作った街、静かで非常に落ち着いている
日本人が作った街はブラジル人が作った街と全然違って
　ゴミが落ちてない、騒がしくない、落ち着いている
　　街全体が美しく、お金持ちの街に見える

しかし、その素晴らしい日本人の街をぶち壊したのは
　日本企業がお安い労働力を求めたデカセーギに在り
　　これで日本人・日系人社会は完全に壊れた

日本に行ったまま戻らない人や、帰っても都会に出る続出で
　コミュニティー崩壊、日本人一世、二世、三世の世代交流断絶
　　物凄い弊害だらけでボロボロになってました

あのデカセーギは何だったんだろう？
　日本人社会をぶっ壊してまで労働力が必要だったんだろうか？
大儲けした企業は日本人社会再構築に力を貸す気は無いのかな？

物凄く考えさせられた旅行だった
　でも、マルコ神父とイルマン・ベッチには感謝


　

この旅行記へのコメント （1）

• Mauricioさん 2018/10/21 23:52:24

  報告

  大阪に在るカトリック泉南教会
  アミーゴであるマルコ神父に早速この感動を伝えた
  イルマン・ベッチにも事実の全てを伝えて頂ける
  僕は別にカトリック信者じゃないけど、宗教なんて関係ない
  人間と人間の結びつき、日本人の足跡に感謝と感動
  １００年近く前に原生林の森に放置された日本人移民
  今では見事なまでの大農場に変わり
  南米のウクライナと呼ばれるほどになった
  日本だって当地の作物を輸入している
  日本人って素晴らしいな
  僕は小さくて恥ずかしい・・