2017　秋の欧州7か国の旅(35)　ドイツ最北端 高級リゾート地のズュルト島（後編）

2017/10/01 - 2017/10/01

ドイツで最も高級なリゾート地、ドイツ最北端のズュルト島にやってまいりました。ここは有名な俳優やスポーツ選手、そしてヨーロッパのお金持ちが、夏の間優雅に滞在する地です。

前編ではズュルト島の北半分を周りました。後編は南半分をバスで回ります。
狭い島のことだからバスだってたぶん本数も少ないだろう、乗り継ぎも大変だろうと思っていましたが、ヴェスターラントZOB（バスターミナル）を中心に島の各方面へとバス路線は発達していました。
それに本数もそこそこあり、なかなか島内をまわるバスの旅は快適でした。

◇◆
前編後編と分けて書くほどの内容もありませんでした。
齢をとるといけませんね。ボケボケの写真でも、当時の情景が思い出され没にするのがしのびなくて・・・。
もう少しメリハリをつけた旅行記にしなければと大いに反省いたしました。

エリア ズィルト(ドイツ)

ズュルト島の北の端、リストまでバスで行き、世界的な高級ブランド店が並ぶカンペン地区を通って、島の中心ヴェスターラントZOBに戻ってまいりました。

次は路線2番のバスで島の最南端に向かいます。

皆さん考えていることは同じ。
バスにはなんとなく同じ顔触れの人々と乗り合わせます。

ところでこのバスの道、石畳で優雅に走っているように見えるでしょう？
ところが私のメモには
「デコボコ道で揺れる揺れる。バスは車体をギーギーきしませながら走る。昔の日本の田舎道もこれほどではないと思えるほど」
なんて書いています。

1年も前のことで忘れましたが、そうとう酷い道もあったようですね。

こちら側にも独特などっしりとした茅葺屋根の建物。

まさにステータス。

相変わらずの低い丘。
丘の向こうには海が広がっているのですが、ここからは見えません。

ここでも大勢の人が降りました。
駐車場が満車になっているところをみると、何か魅力的な施設があるのでしょうね。

バスの窓から両側に海が見えます。

窓の外には、海辺の植物「ハマナス」。
びっしりと実をつけています。

島の灯台と右は電波塔？

バスは島の最南端、ヘルヌムに到着。

遠浅の静かな海。白い砂・・・。

ゴミ一つ落ちていないきれいな砂浜です。
沖の方にはヨットが浮かんでいます。

みんな裸足で気持ちよさそう。
ズュルト島のビーチに入るには入場料がいるって書いてあったけど、ここも払うのかしら。

ここは島の最南端。
港からいろんな方面へ船がでています。

浜辺でセイリング、パラグライダー、ヨット遊びなど。

みんなゾロゾロ向かっている先には何があるのだろう？

赤い塔はヘルヌムの灯台、あそこに登ることができるのだろうか？

おじいさんのお店で売られているものは、高級な食器にナイフ・スプーン、古いレコードなど。

そしてこれは紋章のブローチ？

みんなが見ている先には何があるのだろう（いたのだろう）？

時折アザラシなども寄ってくるそうですから、皆さんアザラシを見ているのですね。

さあ、それではヘルヌムから路線２番のバスでウェスターラントのZOBに向かいます。

さっき通った道を引き返します。

この島ではゴミ一つ見かけなかったけど、やはりゴミ集積所ってあるんですね。

すれ違う2番バス

サイクリングで走る人をおおぜい見かけました。
この島は自転車で周るのが最高の楽しみ方かもしれません。

ヴェスターラントバスターミナル。何度目だろう。

レトロなボンネットバスが停まっていました。

ハイデの花を見つけました。
バスの中から見えたのは花が終わったハイデの群生ばかりでした。

鮮やかな色をしていますね。
かわいい女の子がそっと触っていたので、
「あなたのヤッケと同じ色ね。どちらも素敵よ」って言ったらはにかんでいました。

こちらはハマナスの花と実。
これも島内にはあちこちで群生していました。

ハマナスの実はローズヒップといって、ジャムなどにすると美味しいのです。

次に移動するバスの時間まで1時間ほど間がありますので、駅舎のカフェで軽く昼食にします。

私はコーヒーとケーキ。
夫はチーズやハムを挟んだパンとビール。

駅前のモニュメント、ほんとに面白いですね。

まだ時間があるので駅のホームへ。
列車が到着して大勢の人が降りてきました。

カートレインも待機しています。

貸自転車やさんも駅前にあります。

コインロッカーは大が2時間3ユーロ。

さて、私たちが乗る路線4番バスが間もなく到着します。

地図

左の中心からmorsumまでバスで向かいます。
列車も走っていますが、あえてバスにしました。

バスには犬だって連れて乗ることができます。
ドイツの犬は躾ができていてほんとにおとなしいです。

私たちは右方向のカイトウムを通って、10キロメートル先のモルズムに向かいます。

バスは幹線道路、カイトゥーマラント通りを走ります。

ドイツの大型スーパーALDI。
今日は日曜日でお休み。

黄色い花が咲き乱れる田舎道。
牛が草をはむ横を自転車で走る人々の姿、本当に美しい風景。

カイトゥーマ地区。
ここにも大きな茅葺の別荘が並んでいます。
ここもカンペンと同じく有名人が多く滞在する地域だそう。

真っ青な空、かわいいバス停。
飼育されている乗馬専用の馬たち。
やはり優雅な島なのですね。

バスから降りてじっくり散策したかった。

バスはモルスム駅に到着しました。

駅名表示は二か国後で。

長～～いカートレインが通過します。

列車には自動車が積み込まれ、自動車の中には運転手の姿が見えます。

私たちも列車に乗り込みます。
1日役立ってくれた島の地図とターゲスカルテ（1日券）もこれでお役御免です。

私たちはここからヒンデンブルクダムを通って、列車でフーズムにもどります。

潮が曳いて草原が姿を現しました。
下の写真は行き（9時半ごろ）の写真、帰りは3時半ごろの写真です。

6時間毎に海になったり陸になったりを繰り返すというヴァッテン海。ちょうど6時間経っています。

水鳥が集まって餌を探している。

朝は海水に隠れていた干潟が姿を現し、養殖用の水陸両用の作業船が作業を始めています。

風力発電が見えてきました。
そろそろフーズムに到着です。

フーズムのバスターミナル。

ここからフレンスブルクまでバスで移動します。

バスに乗り、シュレスヴィッヒ・ホルシュタインチケット（州チケット）を見せたら、運転手から「それは使えないよ！」と。
１人8.55ユーロのチケットを買わされました。

州チケットはバスにも地下鉄にも市電にも乗れるチケットと思いこんでいましたが、ズュルト島のバスにもフレンスブルク行のバスにも使えませんでした。

州によって使える範囲が違うのですね。
認識を改めなければなりません。

列車でフレンスブルクまで行けば問題なく州チケットが使えたのですが、ホテルがバスターミナルの近くなので、このままバスで行くことにします。

バスはガラガラでした。

この旅行記へのコメント （3）

• ハッピーねこさん 2018/09/30 21:55:25

  途中でした。

  himmelさん、失礼しました。
  先程は誤って途中で投稿ボタンを押してしまいました。
  もう少し書こうと思っていたのです。（大したことは書けませんが。）
  
  海の上を走る列車、島の風景もかやぶき屋根や独特な家の形、強風で傾いた木々・・・ほかの街ではまずお目に掛かれない光景ばかりで驚きの連続でした。
  私には知らないドイツがまだまだいっぱいです。（当たり前ですね＾＾）
  少しでもたくさんのドイツを知ることができるよう、日々がんばらねば！ですね。
  
  台風、どうぞご用心下さいませ。
  
  ハッピーねこ

  frau.himmelさん からの返信 2018/10/01 11:57:46

  RE: 途中でした。

  夜半の台風、こちら関東地方はすごい風でした。
  昨日は都心でパーティーがあり、主催者が気を利かせて早くお開きにしてくれたので良かったのですが、いつものように二次会、三次会と流れていたら、JR各線が運行停止になったので、家には帰れないところでした。
  台風銀座って九州の十八番みたいなものでしたが、今はどこで見舞われるやら・・・。
  
  さて、いつもコメントありがとうございます。
  やはりハッピーねこさんのお好きな南ドイツと北の果てではかなり風景も違ってきますね。
  木組みの家 vs 茅葺屋根、一面の菜の花畑 vs 荒涼とした原野・・。
  北ドイツはドイツと言うより、デンマーク、オランダの風景ですね。
  
  今回は日帰りでデンマークにも行ってまいりました。いずれ旅行記にしますが、遅筆な私のこといつになりますやら。
  
  ＞ドイツ全州踏破・・・
  そうなりますね。ただ、ドレスデンの下方チェコとの国境付近、ケムニッツ・ザイフェン・ツヴィッカウあたりはまだいっていませんので、徒歩での国境越えを研究していずれ足を伸ばしてみたいと思っています。
  それまで健康でいなければ・・・。
  
  ハッピーねこさん、新作も順調ですね。まだ追いつかなくて拝見していないのもありますが、ゆっくり楽しませていただきます。
  
  明日から九州に行ってまいります。
  こちらは今日は台風が過ぎ去って一面の青空です。きっと九州でもお天気はいいですよね。
  
  himmel
  

• ハッピーねこさん 2018/09/30 21:39:13

  ドイツ最北端の島

  himmelさん、こんばんは。
  
  フーズムもズュルト島も、今回himmelさんのご旅行記で初めて知った地名でした。
  ＤＢの路線地図で確認しました。（笑）
  本当にドイツの北の北なのですね。
  ズュルト島の北側にはデンマークとの国境線がありました。
  これでドイツ全州踏破されたのですね！素晴らしい、そして羨ましいです。