2017/10/01 - 2017/10/01
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frau.himmelさん
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層の厚い薄いはあるけれど、ドイツを隈なく旅している(と思っている)私、唯一未踏の地がありました。
北海側の北ドイツ(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州)です。
バルト海側(メクレンブルク・フォアポンメルン州)は2013年5月に訪れました。
リューゲン島・ロストック・シュベリーン・ヴィスマール・・。そうでした、バートドーベランでは蒸気機関車モリー号にも乗りましたし、めぼしいところは一通り足跡を付けております。
今回は北海側の北ドイツに挑戦します。
フーズムに1泊、フレンスブルクに3泊してデンマークにも日帰りで行きたいと計画しています。
さて、フーズムに1泊した後はコインロッカーに荷物を入れて、ドイツの最北端のズュルト島に行ってまいります。
ここはドイツで最も高級なリゾート地。有名な俳優やスポーツ選手、そしてヨーロッパのお金持ちが、優雅に滞在する地らしいです。
私にはそんな高級や優雅は似合わないけれど、私が興味を持ったのは島へ行く交通手段。
海の上に盛土された長~~い土手に敷設された列車のみ。人も車もこの列車に乗らなければ島に渡れないのです。
島には飛行場もありますので、お金持ちは自家用ジェットで乗り付ける人もいるでしょうけど。
-
フーズム駅。
ホテルをチェックアウトして駅にやってきました。
コインロッカーに荷物を入れて、これからドイツの最北端ズュルト島に向かいます。
8:30発RE6、4番ホームです。 -
フーズムからズュルト島の終点まで、それにズュルト島内はバスですし、フーズムに戻ってからフレンスブルクに向かいます。
全てシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州内ですから州チケットでカバーできるはずです。
シュレスヴィッヒ・ホルシュタインチケット、2人で31ユーロ。
今日は日曜日ですから9時前から行動できます。 -
ズュルト島は北ドイツの人気リゾート地。
フーズム駅でもズュルト島周遊の案内に力を入れています。
フーズムから世界自然遺産の干潟ヴァッテン海を電車とバスと船で回るツアー。
これもいいわね、早まって州チケットを買ってしまったかしら?
夫殿「今頃そんなことを言っても遅いよ、計画は前もってちゃんと立てておくものだよ!」と。
ちょっと言ってみただけでしょう!! -
この列車に乗り込みます。
ズュルトの終点ヴェスターラント行き。
結構乗車する人は多いです。
今日は日曜日だし、人気観光地ですからね。 -
列車に乗って間もなく、昨日訪れたフーズム港が見えてきました。
-
列車に乗ってぼーっと北ドイツの大地を眺めていると、風力発電の風車がが多いことに気が付きます。
北海から吹きつける強い風は風力発電に適しているのだそう。
これから訪れるズュルト島は特に風が強いところだそうです。
そのことを後ほど実感します。 -
風力発電だけでなく太陽光発電も多いです。
ドイツでは2021年にはすべての原子力発電を廃止することが決定しております。
それい伴い、原子力に代わる安全な持続可能なエネルギーに切り替わりつつあります。 -
ところでこれから行くズュルト島ってどんな島?
ネットより地図をお借りしました。
カモメが羽を広げたような南北に細長い島。南北長は40km。
面積は99.2?でドイツで4番目に大きな島です。
地図をみればわかりますように、本土と島との間に1本の細い線が見えます。
これはヒンデンブルクダム。長さは11㎞あります。
ヴァッテン海の干潟に盛土をして土手を作り、そこに線路を敷いたもの。
本土からズュルト島に渡るのには、人も自動車もこの列車でしか渡れないのです。
車はカートレインで人が乗ったまま運ばれます。 -
さて、私たちが乗った列車から、遠くの方に海が見え始めました。
ヴァッテン海です。そろそろ土手の上を走り始めます。 -
干潟が見え始めました。
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列車は土手の水際スレスレを走っています。
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海に見える田んぼのように区切られたものは何でしょう?
水鳥が集まっているから何かの養殖場?
今列車は両側を海に挟まれた細い土手の上を走っているのです。
極端なことを言えば、海の上を走る列車に乗っているといってもいいかも・・・。 -
列車に乗っていては左右しか見えないので、海の上を走っているという臨場感が味わえません。
どういうものなのか、wikiより借りた写真で見てください。
海の上に浮いている1本の線路、きっと機関士席からだと海に突入している感じなのでしょうね。 -
またまたネットより写真をお借りしました。
マンガ「ワンピース」に登場する「海列車」。
この列車が走る海に浮かぶレールはこのヒンデンブルクダムがモデルなのだそうです。
私はマンガは読みませんが、ワンピースって名前だけは知っていました。結構有名ですよね? -
カートレインとすれ違います。(ボケボケの写真です)
車はカートレインでないと島には渡れないのです。 -
終点のズュルト島の中心部、ヴェスターラントに到着です。
たくさんの人が降りました。
皆さんお泊りでリゾートでしょうか、それとも私たちと同じく日帰り観光? -
駅前にでました。
ギョッ!建物が傾いている!(笑) -
傾いているのは建物のほうではなく、グリーン色の人物や電柱でした。
ズュルト島は風が強いところなのです。
風に逆らって踏ん張っていても、このように傾いてしまうのだそうです。
髪の毛も真横にたなびき、旅行鞄もあちこちに吹き飛ばされている。
電柱だって傾斜しています。 -
このモニュメントちょっと大げさね~、なんておっしゃらないでください。
実際に駅前の樹木も長い間強風に晒されて傾いてしまっています。
本当に風が強い土地なのですね。 -
バスのチケット売り場。
これからバスで島内を周遊しますから、バスの時刻表や地図があったらいただきましょう。
ついでに私たちが持っている州チケットで島内のバスに乗れるかも確認しないとね。 -
州チケットはてっきり使えると思ったのですが、使えないそうです。
仕方がないので全島が乗り放題の1日券を購入しました。
1人9.7ユーロ。思いがけない出費でした。
写真は全島の地図とバス時刻表や金額。 -
地図と時刻表を参照して今日のコースを決めます。
まず私たちはヒンデンブルクダム(A)を通ってWesterland(B)に着きました。
(B)のZOB(バスターミナル)から、①路線1で北上してList(C)に向かいます。
②リストから路線5でWesterandのZOBまで。
③(B)から南下して路線2で最南端のHoernum(ヘルヌム・D)へ。
④路線2で引き返してWesterlandのZOBへ。
⑤ZOBから横方向に路線4でMorsumへ。
と、ほぼ路線バスを乗り継いで島内を一周することになります。
Morsumからは列車でヒンデンブルクダムを通ってフーズムへ戻ります。 -
バス案内所でいただいた路線と停留所の地図。
とても見やすくて、これでバス停を確認しながら乗っていました。 -
では1番バス乗り場へ。
ああここに注意書きがありました。
『シュレスヴィッヒ・ホルシュタインチケット(州チケット)と週末チケットはズュルト島のバスには乗れません。』 -
バスで出発。
車内は結構混んでいます。
今日は日曜日で、ここはドイツの有名リゾート地ですから無理もありません。 -
路線1番バスは聖ニコライ教会の前を通ります
Syltの中心はWesterand。
ここにZOB(バスターミナル)がありますから、今日はこの教会を何度も目にします。 -
バスは、ズュルト島の様々な風景の中を北上します。
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有名人の別荘が多いと言われるこのズュルト島、沿道にも彼らの別荘ではないかと思う瀟洒な建物が目立ちます。
中には1928年に建てられたレンガ色の大きな家も。 -
それらの家々をローラント像が警備しているかのように見守っています。
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この島独特の茅葺屋根が見えてきました。
これらも有名人の別荘やホテル、高級レストランなどが多いようです。 -
茅葺屋根。
風格がありますね~。
茅葺屋根はこの地のステータス。 -
この茅葺屋根も見事。
ズュルト島は有名リゾート地なだけに地価は大変高いそうです。
ズュルト島に別荘1軒建てる金額で、ハンブルクに5軒の家が買えるほど高価なのだという書き込みを見つけました。 -
バスの中から慌てて撮った写真なので、ボケボケ。
本物は本当に素敵なのです。 -
プールだって茅葺屋根。
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バス停も茅葺屋根。
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高級ブティックだってこの通り茅葺屋根。
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エルメスだって茅葺屋根。
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グッチ・ルイヴィトン・カルティエ・ブルガリなどのブランド店も茅葺屋根。
すごいですね~。
この小さい島に世界超一流ブランド店がずらりと並んでいるのですから。 -
茅葺屋根を背景にサイクリングしている人や、優雅にウォーキングしている人達。
この付近に別荘を持っている余裕のある人達でしょうか。 -
そういう素敵な別荘地を過ぎると、バスは荒涼とした平地を走ります。
北海から吹き付ける強い風に樹木は成長を阻まれ、この地には背の低い草木か、海辺の花「ハマナス」が多く見られます。
手前の低木はまだ花が少し残っているハマナスですね。 -
この広い荒涼とした大地にはびこっているのはハイデ(エリカ)。
ちょっと前に花の季節は終わり、少しばかり赤い色を残しています。
ハイデの中をランニングいる人、サイクリングしている人。
ここはヴァッテン海世界自然遺産地域の一部なので、自然は保護されており、どこでも立ち入って言い訳ではありません。
立ち入り場所は決められ、ちゃんと整備されています。 -
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路線1番の終点リスト港に着きました。
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さながら遊園地
左の遊具はなんという名前か知りませんが、これも強い風を意識して、傾いているデザインなのでしょうか。 -
人がたくさん集まってるところは何?
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日曜日なので出店が出ているのですね。
雑貨・ジュース・ジャム・食器・お野菜・古着・・・、いろんなものを売っています。
ドイツの他の街のマルクトに比べてちょっと高級品が多い様な・・・。 -
海の方に行ってみます。静かな海です。
浜辺には意外と人が少ない。
海の向こうはデンマーク。 -
ルストから路線5番のバスに乗ります。
さっき通らなかった半島部分をぐるっと回ってくれます。 -
一面ハイデの荒涼とした道を走る。
白いのは雪?それとも雲?
写真からは確認できませんでした。
時折海が見えます。 -
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ここはどこだったかしら?大勢の人が降りました。
ハイキングコースでもあるのでしょうか。 -
バスは先ほど通ったカンペン地区を再び通ります。
有名人が最も多い地区だそうです。 -
高級ブランド店。
グッチ・フェンディ・プラダ・バレンシアガ・・・。
そうそうたる名前。 -
その中でやっぱり目立つエルメスの茅葺屋根。
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ヴェスターラントZOBに近づきました。
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次は路線2番で島の最南端へ移動します。
まだまだ続きますので、後編に続けます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ペコリーノさん 2018/09/26 10:30:14
- ズュルト島への道
- frau.himmelさん、こんにちは
2017年10月1日、frau.himmelさんはズュルト島に日帰り旅をしていらしたのですね。
その頃、私はハンブルクのフィッシュマーケットやチョコレートミュージアムを見て回っていました。いよいよ私の旅行日程とhimmelさんの日程が重なってきて、この後の旅行記が楽しみになってきました。私もこの時は北ドイツの街をあちこち行ってみたいと思っていたのですが。なかなかうまくいきませんね。
この、海の中を走る鉄道、ちょっと気になっていました。出来たら列車の一番前で景色を見てみたいですね。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2018/09/26 23:10:59
- RE: ズュルト島への道
- ペコリーノさん、こんばんは。
昨年の今頃、ペコリーノさんはハンブルクにいらっしたのでしたね。とっくの昔に旅行記の方は終了しているので、随分前のことだと思っていました。
そうでした、あの時、お互いに北ドイツを旅していたのでしたね。そしてXデーに突入するのでしたね。
ペコリーノさんは記憶がまだ生々しいうちにXデーのレポートを提出された(笑)のに、私のほうはまだこれから・・・。すっかり忘却のかなたに飛んでいってしまいました。
それに加えて、私のXデーはペコリーノさんのようにハラハラドキドキの緊迫したドラマには少々欠けていましたので、フツーの旅行記になってしまいそうです。
ズュルト島、ペコリーノさんも目を付けていらっしゃいましたか。やっぱりねー。
でも昨年のあの出来事を考えると、とっても行ける状態ではありませんでしたね。
本当に一年経つのは早いですね。
今年はお忙しくてヨーロッパにはいらっしゃらなと仰っていましたが、そろそろ次の計画を立てていらっしゃる頃ではありませんか。
コメントありがとうございました。
ペコリーノさんのところを訪れる機会が少なくなりましたので、とても嬉しかったです。
himmel
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- norisaさん 2018/09/25 10:12:22
- 北海側の北ドイツ
- frau himmelさん
おはようございます。
北海側の北ドイツというのは全くの未踏です。
wikiからのお写真とのことですが、これはーーー!
地球温暖寒で海水面が2m上昇したら孤島になってしまいますね。
(トランプ氏、分かっているのやら(泣)
このあたりの街並みもカワイイですね。
全般的に高低差がなさそうなので、オランダのバルト海沿岸の風情なんでしょうか?
いやいや、ハイキングができるくらいですから100m、200mくらいの高低差はあるのかな?(笑)
ドイツというともう少し風景が違うイメージですが、これはこれで素敵ですね。
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2018/09/25 21:20:27
- Re: 北海側の北ドイツ
norisaさん、こんばんは。
私の中途半端なズュルト島旅行記を見てくださいましてありがとうございました。
笑ってしまいました。
そうですね、地球温暖化で2メートル上昇したら沈没してしまいますね。
あそこは干潟がウリの世界遺産だそうです。潮が引くと遠くの方まで歩いていけるとか。
2メートルも上昇すると、そんな楽しみもなくなりますし、あの線路も海の底。
地球温暖化で手遅れにならないうちに、マンガ「ワンピース」の海列車の開発を早く進めていただかないと。
あの高級リゾート地は、私たちのようにバスに乗って景色を見るだけではつまらない。
1か月ほど茅葺屋根の高級ホテルに滞在して、昼間はビーチで優雅にお昼寝したりサイクリングをしたり、夜はドレスアップして高級レストランやカジノ、劇場に足を運ぶ、そんな華やかな生活をしてみたい・・。
himmel
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