2018年9月 週末温泉旅 in 新潟 ～ 松之山温泉 凌雲閣とちょっとだけアート@越後妻有

2018/09/29 - 2018/09/30

旅行に行く予定は全然なかったのですが、3日くらい前に突然相方が宿を予約したよーと言い出しました。
普段旅行の計画はほぼ私が立てるので珍しいこともあるものです。
大きい仕事が一段落してホッとしたようで。
温泉は久しぶりなので私も大歓迎♪
松之山温泉 凌雲閣は、秘湯を守る会の会員宿でもあり、細々と貯めてるスタンプも4ヶ所目でした。
台風24号接近中でしたが、1泊2日で行って来ました。

エリア 松之山温泉(新潟)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回は車で新潟に向かいます。
普段よりゆっくり起きて、9:00に自宅を出発。
関越道の湯沢付近はリゾートマンションやスキー場があって、新潟に来たなぁという感じ。

道中、相方からへぎ蕎麦の店を調べろとの指令があり、有名店らしいこちらに来てみました。

小嶋屋総本店
http://www.kojimaya.co.jp/

小嶋屋総本店 グルメ・レストラン

外にベンチとかも置いてあったりしたので、混む時はだいぶ並ぶこともありそうでしたが、2連続の3連休の次の普通の週末だったからか、台風接近中で小雨がパラついていたからか、12時半頃で並ばずにすぐ入れました。

お店の前は黄金色に輝く田んぼ。
ここのお米は美味しいだろうな。

秋の味覚天ざる。
天ぷらは海老、太刀魚、さつまいも、舞茸、銀杏、たこつみれ。

へぎ蕎麦って初めて食べた気がします。
というか、こんな歯触りのお蕎麦を食べたのは初めてです。
プツンプツンという弾力があるというか、ふのりをつなぎに使っているのだそうですが、美味しい！

単品で松茸の天ぷらも頼んでみました♪
秋ですねー。

相方から松之山温泉を予約したよ、と言われてからちょっとだけ周辺を検索したところ、越後妻有トリエンナーレの会場のひとつ、というか周りに作品の点在するエリアだということがわかりました。
そういえば2009年に1人でバスに乗って観に行ったなぁ。
今年もトリエンナーレが開催されていたものの、9/17とかですでに終了していました。でも、結構多くの作品が常時観られるようになっているということもわかりました。(公開延長作品もあり)
旅館のチェックインまでまだ時間もあったので、キナーレに行ってみます。

これこれ！「Palimpsest: 空の池」(レアンドロ エルリッヒ)
HPではこの日は見られませんと書いてありましたが、見られて良かった♪

越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ) 名所・史跡

越後妻有里山現代美術館キナーレ
入場料は800円。

越後妻有トリエンナーレ
http://www.echigo-tsumari.jp/

ちょうどこの日は「越後妻有2018秋 共通チケット」対象日で (9/22、23、24、29、30、10/6、7、8) この日程のみで全ての作品を2,000円で見学できるというもの。
何ヶ所か周るのであれば共通チケットの方がお得ですが、台風接近中で翌日は早めに帰ろうと思っていたので、個別に入場することにしました。

「ゴースト サテライト」ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー

美術館2階のある場所から見ると、池に映った建物と青空に見えるのです。

これはすごい！おもしろい！

この日はこの作品は見られないとHPに出ていたのは、もしかしたら普段は絵の描いてある部分に水が張ってあるのかな？
メンテナンス中だったようです。

この作品もおもしろかったです。
遠近法で、普通にトンネルのところに実物大の車が停まっているように見えるのですが、実際に横に立つとこの車が1mぐらいなのです。
「トンネル」レアンドロ エルリッヒ 2012年の作品。

美術館内はフラッシュは禁止ですが、写真撮影は可。
人も少なくてゆっくり楽しめました。
芸術祭 (トリエンナーレ) が終わったからなのか、台風接近中だからなのか。

トリエンナーレ期間中の方が作品数はもちろん多いのですが、こちら越後妻有はトリエンナーレももう10年以上何回も開催されていて、常設の作品も多いみたいなので、開催期間外の空いている時期に観に来るっていうのもありな気がします。
良い温泉もありますし。

キナーレ内のカフェ、越後しなのがわバル。

キナーレのすぐ横にある道の駅 クロステン十日町には巨大な下りびなが飾られていました。

道の駅「クロステン十日町」(国道117号) 道の駅

チェックイン時間 (15:00) までまだもう少し時間があったので、もう1ヶ所寄ってみることにしました。
清津峡です。
結構な山の中ですが、駐車場には結構車が停まっていました。

清津峡渓谷トンネル 自然・景勝地

花が咲いてます。
「清津峡は、信濃川の支流である清津川が形成した峡谷。新潟県十日町市小出から湯沢町八木沢にかけての全長約12.5キロメートルをいう。国の名勝および天然記念物に指定されている。」(Wikipediaより)
こんな名勝があるなんて知らなかったです。
私のようにアートサイト目当てで訪れる人も多いんじゃないでしょうか。

清津峡渓谷トンネル。
入場料は600円。

清津峡渓谷トンネルは1996年に造られた全長750メートルの歩行者専用トンネルで、トンネルの途中に3つの見晴所、終点にはパノラマステーションがあり、そこから渓谷美を楽しむことができます。
そこに今年のトリエンナーレの為に作品が作られました。
「ペリスコープ/ライトケーブ」マ・ヤンソン/MADアーキテクツ

第1見晴所。

見晴所から渓谷を見ることができます。
柱状節理が見られます。

第2見晴所。
これ、なんとトイレでした。
上の部分がマジックミラーになっていて外が見られるようになっています。

第3見晴所。

パノラマステーション。
インスタ映え！

人がいないバージョンよりもいるバージョンの方がイイ感じ。

パノラマステーションからの景色もかなり迫力があります。

16:00 本日の宿、松之山温泉 凌雲閣に到着。
本館の建物は国有形文化財だそうです。

越後松之山温泉　凌雲閣 宿・ホテル

日本秘湯を守る会の会員宿です。
昔ながらの、歓迎 ○○様の看板。
昭和っぽくて嫌いではないですが、個人情報保護の観点では気になるようなw
苗字だけだったらいいんでしょうけど。

お部屋は3階の「萩」。
和室二間に広めの板の間。
とても雰囲気のあるお部屋です。

Wi-Fiもありました (ちょっと繋がりにくかったですが)。
越後妻有トリエンナーレが開催されるので海外からのお客さんも多いのでしょう。

襖とか障子とかが素敵です。

部屋からの眺め。
左手の建物が新館です。

廊下側から見ると、障子がハート型になっています。
そして部屋ごとに形が違うみたい。

3階の廊下。
部屋に洗面所、トイレ、お風呂はなく、共同の洗面台とトイレがあります。

早速、お風呂 (温泉) に行きます。
貸切の家族風呂。
ここの温泉は泉質が独特で、1200万年前の海水が間接的にマグマで温められたお湯なのだそうです。海水の化石、という貴重なお湯。
源泉掛け流しではないですが、すごく成分の濃い薬湯なのだとか。
微かに石油っぽいにおいがしました。

夜19時に男女が入れ替わる大浴場。
入れ替わった後のお風呂の方が倍くらい大きかったです。

温泉はおろか夏の間は家でもずっとシャワーのみだったので湯船にゆっくり浸かるのも久しぶりで、気持ちよかったです。
やっぱり温泉はいいなぁ (^ ^)

食事は一斉に18:00からです。
早めに夕食済ませたい派なので問題なし、というかむしろ丁度良いです。

・なら茸の玉子豆腐
・もずくの寒天よせ、めかぶそうめん
・お刺身
・茸と梨の白和え

郷土料理のけんちん汁。

・天ぷら
・太刀魚かな？焼き魚
・ずいきの酢の物 ずいきはやつがしらという芋の茎だそうです。
・お味噌汁は鯉入り

デザートはワインゼリーとぶどう。
美味しかったー。ご馳走さまでした。

相方は地元の日本酒 (松乃井酒造のしぼりたて生) が美味しいと、帰りに買って帰ると言っていたのですが、結局買うの忘れてました。

翌朝。
朝からまた貸切風呂でじっくり温まります。
ちなみにお風呂は新館の方にあります。

朝食も品数が多いです！
お腹いっぱいいただきました。

豪雪地帯で建物を維持するのは本当に大変そうですが、いつまでも残っていて欲しいです。

旅館の入口スペース。
秘湯を守る会のスタンプも押してもらい、これで4つ目になりました。

松之山温泉 凌雲閣、有形文化財の建物と個性的な化石海水温泉、それから地のものを使ったお食事も美味しく、良い旅館でした。

台風接近中なので早々に帰宅します。
が、まだ雨も降り始めてなかったので、近くの「美人林」にちょっと立ち寄り。

美人林 自然・景勝地

下草もあまりなく、木々が揃ってる様子が美しいので美人林と言われているそうです。たしかにフォトジェニックです。

切株、さるのこしかけ、苔。

ひっそりと佇む池。

美人林のすぐ横に 森の学校 キョロロがあります。
ここには2009年のトリエンナーレの時に来ました。
あれから9年も経ったとは…月日の流れが早すぎる (^_^;)

十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ 美術館・博物館

この錆もわざと作られたものです。
赤銅色と緑のコントラスト。

前日旅館に向かう道中で気になっていた建造物？を車を停めて見てみたら、砂防えん堤なのだそうです。

これもアートのひとつかと思いました。

この後、一路帰路へ。
台風が本格的に近づいて雨が降り始める前の昼過ぎには家に帰り着きました。
この日は20時からJR東日本が全線運行中止になったりするほどだったので、早く帰って来られて良かったです。

☆完☆