2018/04/29 - 2018/04/30
86位(同エリア128件中)
pinokoさん
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テルエル県(アラゴン州)とクエンカ県(カスティージャ・ラ・マンチャ州)の境に位置するバレンシア州の飛び地「リンコン・デ・アデムス」。
このエリアにある村「カスティエルファビブ」に2泊して、主にテルエル県を旅しました。
初日には、ちょっとした渓谷ウォーキング。そして2日目前半は「スペインで最も美しい村」と評されることが多いアルバラシン村を散策します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自転車
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宿泊先は、バレンシア県カスティエルファビブ村にある1900年築の建物を改装したアパートメント「ラ・カサ・グラン」。
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当時のスタイルを活かした素朴な内装に癒されます。
マドリードからの道筋、クエンカの町外れにある肉専門店「ヘスス」で買ってきたテイクアウトのグリル料理などで昼食を済ませました。 -
オーナーからの差入れ・地元メーカーのリンゴジュースを、デザートがわりにいただきました。
この地方は「エスペリエガ」という種のリンゴの産地。
青森産の「こみつ」同様、割ってびっくりの蜜の多さ!断面がほとんど蜜状態の様相から「凍ったリンゴ」とも呼ばれるそうです。
残念ながらそのリンゴを使ったジュースは品切れだったそうで、いただいたのは「ゴールデン」種のもの。でも、どこにでも出回っているジュースに比べ濃厚で美味しかった! -
腹ごなしのウォーキングをしに、すぐお隣のテルエル県に。車で5分ほどでエル・クエルボ村に到着です。
トゥリア川の支流の一つ、エルボン川沿いにあるリンゴ畑では可憐な花が咲き始めていました。 -
リンゴの木の後ろに見えるのは、「ペーニャ・デ・ロス・ピカルソス」山。
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この村とトルモン村を結ぶ、エルボン川渓谷のウォーキングルートを歩き始めます。
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最初はのどかな散歩道ですが、この階段がある辺りから所々アップダウンがでてきます。
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周りは荒々しい岩山。
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道の脇にあった岩。真ん中のベージュ色の岩はどうやってこの位置に収まったのか???
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エルボン川の岸に来ました。
この辺りはまだ両側の岩山の間が開けています。 -
さらに進むにつれ、かなり両側の間隔が狭まってきました。道がなくなり、川に突き出すように設置された板を歩きます。
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岩に打ち込んだ階段を上ったり下りたりしながらルートはまだ続くのですが、雲行きが大分おかしくなってきたので引き返すことに。
アデムスという村のレストラン「カサ・ドミンゴ」で夕食をとってから、アパートメントに帰りました。 -
翌日は車で1時間あまり走り、アルバラシンへ。
スペインの「最も美しい村」ランキングで、常に上位にランクインする村です。
村の中心部が立つ斜面の下にある無料駐車場の脇から階段を上っていくとマヨール広場に着きました。アルバラシン 散歩・街歩き
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庁舎を除き、広場の他の建物はこの村の特徴的な赤味がかった茶系の壁。
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アンダルシアなどの特徴的な家で使われる白漆喰と違い、ここでは赤漆喰が使われるためこの色合いに。
どこか懐かしく温かい雰囲気がします。 -
広場から伸びるアサグラ通りの細い道を進みます。
多くの建物の上階が張り出しているので、上を見ると尚細い! -
奥にカテドラルが見えました。
写真左端は、この村では珍しい青い壁の建物「ナバロ・デ・アルスリエガ邸」。 -
青も良いけれど、やっぱりアルバラシンの建物はこの色でなくちゃ!
トーンのバラつき具合で、素朴さが一層増します。 -
そして、このごっちゃ混ぜ感がたまらなくいい!
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こちらは、斜めに架けられた渡り廊下。
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斜めという点ではピサの斜塔に負けていない、チョーロ通りにある建物。
この傾き方、尋常じゃないでしょ!!!
1階には「ラ・デスペンサ」という、小さなメソンがあります。 -
階下から伸びる葡萄のツルが2階のベランダに吊るんでいる光景も、どことなくシュール。
歩き進むにつれ、「美しい」という形容より「摩訶不思議」という表現がぴったりのように思えてきました。 -
そして、摩訶不思議の代表格と言えるような建物、「フリアネタの家」。
この色ムラ、この不均等なフォルム、そして小さ過ぎる窓!まるでここだけ御伽噺の挿絵から抜け出たようです。 -
こちらも、絵のよう。「リンコン・デル・アバニコ」と呼ばれる一画です。
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三次元の空間が二次元に見えて、まるで美術館でピカソのキュビズムの絵を前にしているみたい。
無秩序のようでいて、実は妙に均整がとれている辺り、この村の特徴が如実にあらわれていて面白い!!! -
このドアノッカーもいいですね!
口を開けたトカゲだそうですが、しっかりシュールにデフォルメされています。 -
摩訶不思議なインパクトが強すぎて、こういった「普通に」美しい鉄格子などを見ても物足りなく感じてしまう自分が怖い。
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今回は、20年来この村で観光に携わっている「エル・アンダドール」という会社の2時間弱の散策ツアーに加わったのですが、17世紀の邸宅を利用した民族博物館の見学も含まれていました。当時の村の有力者家庭の生活を垣間見ることができる興味深い内容でした。
でも、他でもありそうな感じかな・・・。 -
こういった中世っぽい景観も、スペインには結構あるかも。
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小高い丘の頂にある城跡に伸びる城壁。これはさすがに圧巻でした。そしてこの丘の上から見るアルバラシン村は絶景だそうです。(写真で見ましたが確かに!)
でも、あの不思議な建物群のインパクトが強烈過ぎて、もうお腹いっぱい!丘からの眺めはまたの機会にとっておきます。
実際のお腹はかなり空いてきたので、見学を終えた後に、マヨール広場にある「ラ・タベルナ」で軽く一杯飲んでから、近隣の村のレストランへGO!
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