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18年7月半ば過ぎ、キングストン市の北東の端にあるホープ・ガーデンに出掛けた。この辺りには7世紀頃から先住民であるタイノ族(Taino)が暮らしていたが、彼らはスペインによって滅亡させられ、無人の地域となっていた。しかし、1655年のイングランドのジャマイカ侵攻で一変する。イングランドは役人や移民者にどんどんと土地を与え、島内の開発を促した。イングランド軍人であったリチャード・ホープ(Richard Hope)少佐は、スペインの勢力下にあったジャマイカをイギリスの勢力下に置くために多大な貢献をしたことをイングランド政府に認められ、その報酬としてこの辺りに2,600エーカーの敷地を与えられた。ブルーマウンテンの山上にあるニューキャッスル(Newcastle)からダウンタウンの海岸線まで到達する広い土地だった。<br /><br />ホープは開発した農園で最初はインディゴ(藍)とココアを作り始めたが、やがてサトウキビに切り替え、18世紀中頃にはジャマイカ一の規模で、かつ生産的で技術的にも進んだ奴隷農園となった。1770年代に入り。この農園は持ち主は第3代シャンドス公爵(James Brydges, 3rd Duke of Chandos)一家に引き継がれた。19世紀に入り、奴隷解放となると農園経営は苦しくなり、土地はどんどんと切り売りされていった。そして、1871年、政府が現在のホープ・ガーデンになった場所を買い取った。1909年に政府がこの一帯全てを買い取って以降、この辺りの景色は一変した。ジャマイカ・カレッジ(Jamaica College:JC=男子高校)やウサイン・ボルト(Usain Bolt)の出身大学であるジャマイカ工科大学(University of Technology, Jamaica:UTEC)のキャンパスが広がり、その周りには住宅地が広がる。しかしホープの名は、ホープ・ガーデンだけでなく、ホープ通り(Hope Road)、オールド・ホープ通り(Old Hope Road)と、メイン道路に残り、ホープ川(Hope River)にも残っている。。そのオールド・ホープ通りのJCとUTECの間にホープ・コンプレックス(Hope Complex)と呼ばれる政府関係の施設が集まったところがあるが、そこをUTEC側に過ぎたところにホープ・ガーデンの入口がある。入場は無料だが、駐車料金は必要(この時点では200JM$)。<br /><br />ホープ・ガーデンはホープ植物園(Hope Botanical Gardens)とも呼ばれるが、正式には1953年、エリザベス2世がジャマイカを訪れた際に、ホープ王立植物園(Royal Botanical Gardens, Hope)に改名されている。1873年オープン。約21ヘクタールあり、キングストン最大の公共緑地で、数多くの木や花が植えられている。開園直後はその後ジャマイカでメジャーとなった数多くの作物の試験場でもあった。現在は、レクレーションやピクニックにも使われる市民憩いの場所となり、また近辺の大学の学生の勉強の場にもなっている。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194574890612523&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />庭園の北の端にはホープ動物園(Hope Zoo)がある。61年開園で、政府直轄であったが、11年からはホープ動物園保護財団(Hope Zoo Preservation Foundation:HZPF)が運営している。園内は3つのコンセプトで構成されている。ジャマイカン・パラダイス(Jamaican Paradise)はジャマイカの固有種を展示。アフリカ・アウトポスト(African Outpost)は多くのジャマイカ人のルーツであるアフリカの動物を紹介。アメリカン・ジャングル(American Jungle)は、アメリカ大陸の動物たちのエリア。60種900匹(頭)の動物が展示されている。カラフルな鳥が多い。ここは入園料が必要で、大人1500JM$と結構なお値段。日本の動物園は結構安いので、それと比較しないように! なお、車の場合、入口で動物園に行くと云えば、奥の動物園の入り口前のパーキングエリアまで入れるシールを貼ってくれる。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194515003951845&amp;type=1&amp;l=3cf4c87725<br />http://hopezookingston.com/<br /><br />動物園の手前にある庭園はチャイニーズガーデン(The Chinese Garden)と云い、中国からジャマイカにプレゼントされたもので、中国人とジャマイカ人併せて30人が17か月で造り上げ、15年8月にオープンした。入園料は200JM$(18年7月時点)。庭園の南側に専用のパーキング・スペースがあり、そのそばのチケット売場でチケットを購入し、その奥の入口付近にいる係員に見せて月の門から入場する。11エーカーの園内には。風水を具現化した建物を中心に、池や東屋が配置され、中国産の高級銘木であるコウキ(紅木:Red Sandalwood)など、世界各地の約30種の樹木が植えられている。また、使われているスレート、大理石、白や黒の小石は中国から輸入されたもの。池には様々な色の蓮の花が咲き乱れていた。ただ、新しい庭園であるにもかかわらず、池の橋は通行止めになっており、入園料も取っているんだし、ちゃんと整備して欲しいものだ。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194551237281555&amp;type=1&amp;l=6f26ca3b0b<br /><br />以上

キングストン ホープ・ガーデン (Hope Garden, Kingston)

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2018/07/21 - 2018/07/21

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ちふゆ

ちふゆさん

18年7月半ば過ぎ、キングストン市の北東の端にあるホープ・ガーデンに出掛けた。この辺りには7世紀頃から先住民であるタイノ族(Taino)が暮らしていたが、彼らはスペインによって滅亡させられ、無人の地域となっていた。しかし、1655年のイングランドのジャマイカ侵攻で一変する。イングランドは役人や移民者にどんどんと土地を与え、島内の開発を促した。イングランド軍人であったリチャード・ホープ(Richard Hope)少佐は、スペインの勢力下にあったジャマイカをイギリスの勢力下に置くために多大な貢献をしたことをイングランド政府に認められ、その報酬としてこの辺りに2,600エーカーの敷地を与えられた。ブルーマウンテンの山上にあるニューキャッスル(Newcastle)からダウンタウンの海岸線まで到達する広い土地だった。

ホープは開発した農園で最初はインディゴ(藍)とココアを作り始めたが、やがてサトウキビに切り替え、18世紀中頃にはジャマイカ一の規模で、かつ生産的で技術的にも進んだ奴隷農園となった。1770年代に入り。この農園は持ち主は第3代シャンドス公爵(James Brydges, 3rd Duke of Chandos)一家に引き継がれた。19世紀に入り、奴隷解放となると農園経営は苦しくなり、土地はどんどんと切り売りされていった。そして、1871年、政府が現在のホープ・ガーデンになった場所を買い取った。1909年に政府がこの一帯全てを買い取って以降、この辺りの景色は一変した。ジャマイカ・カレッジ(Jamaica College:JC=男子高校)やウサイン・ボルト(Usain Bolt)の出身大学であるジャマイカ工科大学(University of Technology, Jamaica:UTEC)のキャンパスが広がり、その周りには住宅地が広がる。しかしホープの名は、ホープ・ガーデンだけでなく、ホープ通り(Hope Road)、オールド・ホープ通り(Old Hope Road)と、メイン道路に残り、ホープ川(Hope River)にも残っている。。そのオールド・ホープ通りのJCとUTECの間にホープ・コンプレックス(Hope Complex)と呼ばれる政府関係の施設が集まったところがあるが、そこをUTEC側に過ぎたところにホープ・ガーデンの入口がある。入場は無料だが、駐車料金は必要(この時点では200JM$)。

ホープ・ガーデンはホープ植物園(Hope Botanical Gardens)とも呼ばれるが、正式には1953年、エリザベス2世がジャマイカを訪れた際に、ホープ王立植物園(Royal Botanical Gardens, Hope)に改名されている。1873年オープン。約21ヘクタールあり、キングストン最大の公共緑地で、数多くの木や花が植えられている。開園直後はその後ジャマイカでメジャーとなった数多くの作物の試験場でもあった。現在は、レクレーションやピクニックにも使われる市民憩いの場所となり、また近辺の大学の学生の勉強の場にもなっている。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194574890612523&type=1&l=8a89379cb0

庭園の北の端にはホープ動物園(Hope Zoo)がある。61年開園で、政府直轄であったが、11年からはホープ動物園保護財団(Hope Zoo Preservation Foundation:HZPF)が運営している。園内は3つのコンセプトで構成されている。ジャマイカン・パラダイス(Jamaican Paradise)はジャマイカの固有種を展示。アフリカ・アウトポスト(African Outpost)は多くのジャマイカ人のルーツであるアフリカの動物を紹介。アメリカン・ジャングル(American Jungle)は、アメリカ大陸の動物たちのエリア。60種900匹(頭)の動物が展示されている。カラフルな鳥が多い。ここは入園料が必要で、大人1500JM$と結構なお値段。日本の動物園は結構安いので、それと比較しないように! なお、車の場合、入口で動物園に行くと云えば、奥の動物園の入り口前のパーキングエリアまで入れるシールを貼ってくれる。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194515003951845&type=1&l=3cf4c87725
http://hopezookingston.com/

動物園の手前にある庭園はチャイニーズガーデン(The Chinese Garden)と云い、中国からジャマイカにプレゼントされたもので、中国人とジャマイカ人併せて30人が17か月で造り上げ、15年8月にオープンした。入園料は200JM$(18年7月時点)。庭園の南側に専用のパーキング・スペースがあり、そのそばのチケット売場でチケットを購入し、その奥の入口付近にいる係員に見せて月の門から入場する。11エーカーの園内には。風水を具現化した建物を中心に、池や東屋が配置され、中国産の高級銘木であるコウキ(紅木:Red Sandalwood)など、世界各地の約30種の樹木が植えられている。また、使われているスレート、大理石、白や黒の小石は中国から輸入されたもの。池には様々な色の蓮の花が咲き乱れていた。ただ、新しい庭園であるにもかかわらず、池の橋は通行止めになっており、入園料も取っているんだし、ちゃんと整備して欲しいものだ。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2194551237281555&type=1&l=6f26ca3b0b

以上

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