ペトロパブロフスクカムチャッカ旅行記(ブログ) 一覧に戻る

大自然と遊ぶ カムチャツカの魅力

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2002/09/19 - 2002/09/21

43位(同エリア53件中)

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

 まだ残暑の気配を残す日本をあとにして、9月19日、新潟からウラジオストクに向かった。ウラジオストクで1泊して、カムチャツカに到着したのはその翌日。新潟からウラジオストクに飛ぶ(1時間)よりも、ロシア国内のウラジオストクからカムチャッカに行くほうが飛行時間が長く、3時間もかかる。ロシアの国土の広さをいまさらながらに感じる。カムチャツカの州都ペトロパブロフスク・カムチャツキーは半島の東側に位置し、アバチャ湾を前に抱き、背後には雄大な火山がいくつもそびえ立っている。到着したのは夕方で、雪をかぶった山々が夕日に光り輝く風景は本当に美しかった。

 カムチャッカ半島には約300の火山があるといわれているが、そのうち活火山が29もある。カムチャッカ火山群は世界自然遺産に指定され、ここにしか存在しない鉱物資源や動植物の研究が盛んに行われている。ここではそんなカムチャツカの雄大な自然の一端を紹介しよう。


■ヘリコプターで行くゲイゼル渓谷

 到着した翌日、カムチャツカの山々をヘリコプターで遊覧する現地ツアーに申し込んだ。ヘリコプターは軍用ヘリを改造(?)したものらしく、20人乗り程度。ヘリの上から眺める山の姿は最高に美しい。ある山は赤茶けた土をそのまま露出しているし、別の山は頂上に真っ青なカルデラ湖をたたえている。まるで山の上にエメラルドをのせているようだ。

 やがてヘリは世界遺産指定地域内にあるゲイゼル渓谷に舞い降りた。ゲイゼルとは間欠泉という意味で、この渓谷には大小さまざまな間欠泉がある。ヘリから降り立って驚いたのは空の青さと緑の強い色だった。その中に土の茶色が混じり、川が流れ、温泉の湯気がたち、白や黄色の様々な色が入り乱れていた。まるで天上の楽園を思わせる風景の中を、ガイドとともに間欠泉を見て歩く。ある間欠泉は20分に1回くらい水柱が上がる。何も無いときはただの穴に小さくぼこぼことお湯が沸いているが、だんだん「ぼこぼこ」が大きくなってきたかと思うと、3メートル以上もの水柱(湯柱〉になり巨大な噴水になる。噴水がおさまると、再びもとの穴になってしまう。

 ほかにもユニークな間欠泉がいくつもあって、ある小さなものを指して、ガイドが

「この間欠泉は“トイレ”と言われています。よく見ていてください」

と言う。見学者たちがじっと見守る中、直径1mにも満たない穴に沸いていた水(湯)が、ごぼごぼと活発になってきた。と、急にその動きが止んだかと思うと、水が穴の底に吸い取られていくようにしてどんどん消えてしまう。まるで水洗トイレの水を流した時とそっくりだ。このような珍しい間欠泉が約40、ゲイゼル渓谷には噴き出している。


■野趣に富んだ露天風呂

 ゲイゼル渓谷からヘリに乗って15分程度のところに、ウゾンカルデラと呼ばれるカルデラ湖がある。このカルデラ湖の風景は、ゲイゼル渓谷とは正反対。まるで地獄沼のような景観だ。黒い岩に囲まれた沼状の湖のところどころから湯気が立ち上り、見ているだけで恐ろしい気分になってくる。

「地球が生まれた直後の原始風景はきっとこんなだったに違いない」

と思えてくる。

 この他、ヘリコプターで見学できる場所はまだまだある。市内からもっと近いナリチェボ自然公園では、夏には高山植物が花を開き、3時間ほど歩いて散策するコースが大人気。ロッヂ設備があるので宿泊し、温泉に入ることもできる。カムチャッカは火山半島なので、あちこちに温泉が沸く。日本の露天風呂というと温泉旅館の小さな石造りのものなどを想像してしまうが、カムチャツカの温泉はもっとおおまかで野趣に富んでいる。野原の中の水たまりが露天風呂だったりする。


■圧巻!ビーストラヤ川の川下り

 カムチャツカで是非体験してみたいのは川下りのコースだ。今回はビーストラヤ川を4時間ほどかけて下った。川の流れは緩やかで、水量も多く、危険はほとんどない。市内から車で約4時間、まずは川くだりを始める地点まで車(ジープ)で行く。ビーストラヤ川は、半島内陸から流れ出し南西側に注いでいる、カムチャツカ州で2番目に長い川だ。青々とした水が流れていく様は、急流の多い日本の川の風景とは違った別のおもしろさがある。9月下旬はもう紅葉が始まりかけていた。黄色くなりかけた川の両側の木々の上には抜けるような青さの空が広がり、青い水面の彼方には山頂を雪に覆われた火山が見える。まるで絵に描いたような景色だ。


■郷土史博物館には北方少数民族の資料がいっぱい

 ペトロパブロフスク・カムチャツキーは小さな町なので、市内観光なら1日でまわることができるが、郷土史博物館にはぜひ足を運んでみたい。ここには、ロシア人がやって来る前から住んでいた先住民族たちの展示が多数並べられている。アウレト人やコリャーク人など先住民族の人々は今もこの半島で暮らしている。千島列島をつたって、江戸時代にはアイヌ民族を介して日本とカムチャッカとの間に交易が行われていたといわれている。その頃、日本人でこの地に漂着したのが、伊勢の大黒屋光太夫。彼はこの地からイルクーツクを経て、女帝エカテリーナの住む都サンクトペテルブルクまで行ったが、郷土史博物館にはほんの少しだが、黒太夫の足跡に関する資料も展示されている。


***


 カムチャツカには、まだまだここに紹介しきれない名所がたくさんある。冬はスキー、夏にはトレッキング、登山、温泉保養地での休息などなど。

「この地に来ると皆ここが好きになってしまうのです」

と、カムチャッカに長く住む日本人の方が教えてくれた。豊かな自然と雄大な景色。人々は皆おおらかで優しい。ぜひ一度、この自然に抱かれた半島にお出かけください。

※ゲイゼル渓谷もウゾンカルデラもナリチェポもすべてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。

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