「相撲」と「江戸」で楽しめる両国駅周辺エリア

2018/09/09 - 2018/09/09

長年東京に住んでいながらこれまで行ったことのなかった「両国」駅周辺。今日が大相撲秋場所初日の両国国技館、企画展「東京１５０年」開催中の江戸東京博物館、都会のオアシス・静かな日本庭園の旧安田庭園など、数分で歩いて回れるエリアに楽しい見どころがいっぱいでした。今日は入れなかった「相撲博物館」や、ゆっくり見て回るには時間と体力の足りなかった「江戸東京博物館」など、またリピートして何度でも訪れたい、そんな盛りだくさんのエリアでした。ぜひ、１日がかりでの散策をお勧めします。

エリア 両国(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

まずは、自宅から都合のよい地下鉄大江戸線の「両国駅」で降り、Ａ３出口を出れば、そこはもう、「江戸東京博物館」の前。・・・ですが、ここはいったん横目で見て通り過ぎます。

両国駅 駅

こちらの江戸時代の高札のような案内板には、このあたりにゆかりの「置いてけ掘」の怪談話が紹介されていました。

方向音痴、さらに距離間音痴の私は、いつの間にか曲がるべき道を通り越して「都立横網町公園」まで来てしまいました。

横網町公園 公園・植物園

横網町公園には、関東大震災で命を落としされたたくさんの方々の霊を慰める東京都慰霊堂などが建っています。

ちょうど、防災ウィークのイベント中で多くの人が集まっていました。

また、第二次世界大戦中の東京大空襲の犠牲者を追悼し、平和を祈る碑も作られています。関東大震災と東京大空襲・・・悲惨な歴史の犠牲になった多くの方々がいたこと、平和な時代に生きる私たちもこうした悲劇のあったことを忘れてはなりませんね。

横網町公園内には日本庭園もあります。

こんな大きな石のモニュメントが。・・・これこそ大きな地震があったら倒れるのではないかと不安ですが。

少し遠回りになりましたが、お目当ての旧安田庭園へ。

旧安田庭園 公園・植物園

典型的な池泉回遊式の大名庭園の旧安田庭園は、明治時代に安田財閥によって所有されていたものだそうです。

大きな雪見灯籠の横を通って進んでいくと、

池が見えてきました。

清々しい景色が広がります。

橋が水面に映って、

サルスベリの花が咲いていました。

飛び石を歩いていくと、

大きなカメが泳いでいます。

対岸にはサギがいました。都会の中で、緑あふれる日本庭園。暑さをしばし忘れさせてくれました。

旧安田庭園を抜けると、色とりどりの幟が目に飛び込んできました。大相撲が行われる両国国技館です。

両国国技館 名所・史跡

知らなかった（大相撲ファンでなく、相撲にはまったく疎い私）今日が秋場所初日だったようです。

こちらの相撲博物館では美しい化粧回しなどの展示物が見られるそう。催し物のない日は無料で入場可能という情報だったので、入ってみたいと思って行ったのですが、なんと、場所中はチケットを持っていないと入れないそうで、断念しました。

相撲博物館 美術館・博物館

このあたりは忠臣蔵にゆかりの地のようで、また説明する高札がありました。歴史の現場に今、立っている・・・想像力をかきたてられますね。

出勤してくる力士にもたくさん会えました（どなたかはわかりませんが）。

で、こちらＪＲ総武線の「両国駅」に到着。

ＪＲ総武線の隣には「江戸ＮＯＲEN」という和食どころの集まった施設があります。施設は天井の高い吹き抜けになっていて、中央には原寸大の土俵が作られていました。

築地食堂 源ちゃん 両国江戸NOREN店 グルメ・レストラン

江戸ＮＯＲＥＮには、ちゃんこ鍋やお寿司、もんじゃなどの飲食店がずらりとそろっています。

日本相撲甚句会のメンバーによる相撲甚句の披露も行われていましたよ。

さて、次はいよいよ本日のメイン、「江戸長京博物館」へ入館です。お友達と合流して入館します。入館料は大人６００円。

江戸東京博物館 美術館・博物館

企画展は「東京１５０年」。１８６８年に江戸を東京と改める証書が発せられ、「東京」が誕生して今年で１５０年。震災や戦災を受けながらも復興をとげ成長していった大都市東京の歩みをつぶさに学ぶことができます。

６階のエントランスを入るとすぐに「日本橋」が・・・立体的な広々とした展示空間に驚かされました。

写真撮影はおおむねフラッシュをたかなければ可だそう。フラッシュを使ってもよい場所もかなりたくさんありました。

江戸の開祖徳川家康像。

江戸の文化を人形で再現。

寺子屋の様子。

長屋の一室。

職人さんがお仕事中。

明治期の大きな建物も再現され、迫力満点。

寄席などの公演も時間によって行われます。

初期の電話ボックス。

時代ごとの日用品などの展示。学校給食など、懐かしいものがたくさん。

子供のころに見たようなゴミの集積箱。・・・若い人には「何これ？」って言われそうですが、私たちとってはには「うーん、見たことあるぞ。」とノスタルジーを感じさせるものがたくさん。

頑固おやじが気に入らないことがあると「ちゃぶ台返し」をした時代の茶の間。今ではテーブルだから、さすがにひっくり返せないよね。

ということで、とてもとても一度に見つくせないほど興味深く豊富な展示品のある「江戸東京博物館」。素晴らしいと思います。また、ぜひ行きたいです。
ランチは館内にもありましたが、私たちはＪＲ両国駅隣の「江戸ＮＯＲＥＮ」に戻り、２階の「築地食堂源ちゃん」で、ちゃんこ鍋とカツオののっけ盛をいただきました。このセットで９５０円です。本日、なかなかコストパーフォーマンスもよろしかったようで、大満足な両国エリア探訪でした。

築地食堂 源ちゃん 両国江戸NOREN店 グルメ・レストラン