2018/09/06 - 2018/09/06
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minaMicazeさん
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深谷市の旧レンガ工場跡地の西に、赤いヒガンバナが(少しですが)咲いていました。
深谷市の郊外を走っていたら、「備前渠(びぜんきょ)鉄橋」への行先表示を見かけたので、矢印の方向へ行ってみました。行った先にあったのは古い鉄橋で、説明板によると「煉瓦輸送専用線用に仮設された鉄橋」でした。昔この近くにレンガ工場があり、JR深谷駅までの専用線があったそうです。そして、レンガ工場跡地の西側の田圃の縁に、赤いヒガンバナが咲いていました。たくさんではありませんが、かなり早めの開花だと思います。
旅行記作成に際しては、現地の説明板、および関連するホームページを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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深谷市の郊外を走っていたら、「備前渠(びぜんきょ)鉄橋」への行先表示を見かけ、何やら古い遺構ではないかと思って、矢印の方向へ行ってみました。路地に入って細い道を進んだ先には、溢れるほどに水が流れている水門がありました。
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水門の上は歩いて渡れるようになっています。でも、これは鉄橋ではありません。
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水門の上流側です。昨日、日本列島を横断していった台風21号が上流に雨を降らした為か、水量が多いように感じました。
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水門から下流を見ると、歩行者専用の様な鉄橋が見えます。
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水門から鉄橋の方へ行ってみます。レンガの階段を上がって、右側に鉄橋があります。階段の手前の草むらの中に、何故ベンチがあるのか不思議です。
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鉄橋です。レンガ積みの立派な橋脚に乗っています。
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人が歩く程度の幅しかない鉄橋の上から、先ほどの水門を見ています。
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鉄橋の上から見た、下流方向です。
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鉄橋を渡ってみると、鉄橋の南側に説明板があります。この鉄橋が「備前渠(びぜんきょ)鉄橋」でした。国指定の重要文化財です。
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南側から見た鉄橋です。
説明板によると、「日本煉瓦製造株式会社の煉瓦輸送専用線用に架設された鉄橋」だそうです。ということは、この道は、その専用線の廃線跡ということですね。こんなに幅が狭かったんですね。 -
南方向です。JRの深谷駅まで、専用線が繋がっていたんですね。中央奥に「自転車 ↑」という看板があります。廃線跡が自転車道になっているようです。
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ここにあった専用線は、明治28年に、日本初の民間専用線として運用が開始されたそうです。
この鉄橋は、「ポーナル型プレート・ガーダー橋」という形式だそうです。 -
鉄橋から見た北方向です。専用線には四か所の鉄橋が架設されたそうです。
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北側から見た「備前渠鉄橋」です。専用線に架けられた四か所の鉄橋のうち最長だそうです。
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鉄橋から見た北方向です。この右側の道が専用線の廃線跡ですね。
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廃線跡と思われる道を北へ歩くと、ベンチがあり、その先に説明板が立っています。
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説明板です。「旧日本煉瓦製造株式会社上敷免(じょうしきめん)工場 専用鉄道線跡」と書かれています。
このレンガ工場は、渋沢栄一翁が中心となって、明治20年に設立され、明治21年(1888)に操業を開始しました。日本で初めて、機械による煉瓦の大量生産を行った工場です。原料となる粘土は周辺の畑地から採掘され、製品の煉瓦は北側の利根川の水運で搬出しました。 -
右が廃線跡の道、左は生活道路(?)です。右は歩行者(と自転車?)のみ、左は車も通れます。右の木立の中がレンガ工場の跡地のようです。
ここで製造された煉瓦は、東京駅や迎賓館赤坂離宮などに使用されました。東京駅を模して造られた深谷駅は煉瓦造りの様に見えますが、煉瓦模様のタイルです。 -
生活道路の端に、赤い彼岸版が咲いています。右上が廃線跡です。
燃料や製品の輸送に使われていた利根川の舟運は安定した輸送力に欠けていたため、明治28年(1895)に専用線が作られました。その後トラック輸送が主流となり、専用線は昭和47年(1972)に休止されたそうです。
レンガ工場は、平成18年(2006)まで、約120年間稼働していました。 -
赤い彼岸花は、少しずつですが点々と咲いています。
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蕾(花芽?)がたくさんあるので、咲き始めのようです。
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開花の時期としては、かなり早いと思います。
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この花は少し傷んでいます。
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左が廃線跡です。北から南方向を見ています。彼岸花が咲いているのは、右の道路の右の端です。
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少しずつですが、一か所だけ咲いているのではありません。
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ここの環境条件が良いのか、あるいは早く咲く種類なのか、道に沿って揃って咲いています。
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咲き始めの花は綺麗ですね。
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並んだ木の向こう側が、旧レンガ工場の跡地です。赤い彼岸花は、こちらの方まで咲いています。
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中央奥の鉄橋からここまで、廃線跡は直線です。
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廃線跡は、旧レンガ工場跡地の周囲に沿って、ここで北東へ曲がります。写真は、北東方向を見ているので、右の塀の中が工場跡地です。
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廃線跡を北東へ歩くと、煉瓦塀が見えてきます。敷地内に見える建物も煉瓦造りです。
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煉瓦塀に門がありますが、今は使われていないようです。
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さらに歩くと、竹垣で閉ざされた門(の跡)があります。
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歩いてきた廃線跡です。専用線は、このあたりで敷地内に入ったようです。
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車道側はフェンスなので中が見えます。奥の生け垣の向こう側が、上の写真の廃線跡なので、このあたりに専用線の施設があったのではないでしょうか。左に見えるレンガ造りの建物は「旧変電室」です。
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上の写真の右に積まれているものはレールのようです。専用線廃止時に撤去したものを保管しているのかもしれません。
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左を見ると、木造の立派な建物があります。
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フェンスに沿って歩いて行くとレンガ造りの門があります。門は閉まっています。
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この建物は、レンガ工場時代の事務所棟だそうです。今は「煉瓦資料館」になっています。
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「煉瓦資料館」は、土曜、日曜のみ公開されています。
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南に見える大きな煙突と、その下の建物が「ホフマン輪窯6号窯」です。「煉瓦資料館」が開館しているときに見学できます。
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「ホフマン輪窯6号窯」、「旧事務所」、「旧変電室」も、「備前渠鉄橋」と同様に、国指定の重要文化財です。
機会があれば、公開している日に再訪したいと思います。
( おしまい )
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