2018菅沼集落ライトアップと白川郷

2018/02/03 - 2018/02/04

雪の中の合掌造りの家はとても幻想的です。
ライトアップを見た後に合掌造りの宿に泊まって、人気のない雪明りの中も歩きたい！でも出遅れてしまいました。特にお目当ての宿がなければネットで白川郷観光協会に宿の申し込みができるのですが、3ヶ月前でもういっぱいでした。
こんな時、雪道の運転に自信がない人にもいくつか選択肢があります。①ツアーに参加する　週末以外にも旅行会社の企画したライトアップの日が設定されているので、日程が合えば。宿は高山市内が多い。②高山に宿を取り、ライトアップバスを申し込む　夕食付きは2ヶ月前から、食事なしだと1ヶ月前からの申し込み。設定日が少なく、確実に取るのは難しそう。③ライトアップ会場まで送迎してくれる宿を探す。
夫の金沢出張に合わせたかったので、今回は③にして、五箇山温泉五箇山荘に泊まりました。夕食後に近くの菅沼集落まで送迎してくれます。温泉にも入れるし良い宿でした。合掌造りの宿に泊まれないのは残念でしたが、暖かい季節にリベンジしたいと思います。

エリア 五箇山周辺(富山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　まず夜行バスで氷見まで来ました。番屋亭で朝食を食べ、足湯に入ってから、氷見線に乗るために駅に向かいます。お弁当に焼き鯖寿司を買いました。足湯に寄ったのも、氷見線に乗りたかったのも、晴れると立山連峰が見られるという話を聞いたからだったのですが、今日の空は灰色。雪模様です。
　駅まで歩く途中にある潮風ギャラリーで。氷見は藤子不二雄Aさんの出身地。『笑ウせぇるすまん』好きです。
　

白川郷行きの世界遺産バスは、高岡が始発で五箇山を通ります。次のバスまで時間があるので高岡大仏に行きました。駅から歩いて10分ぐらいです。奈良、鎌倉に次ぐ日本三大仏だそうです。

上梨のバス亭で降りるとすぐ前が村上家です。橋を渡って坂道を上がった所には今日の宿があります。
世界遺産バスは席が予約できないので座れないと嫌だなと心配していたのですが、大丈夫でした。出発時点では他に2組の旅行者がいるだけで、新幹線が停まる新高岡でかなり乗客が増えましたが、その後は人が降りては乗ってくるという感じで満席にはなりませんでした。

まずはお茶で暖まらせてください。囲炉裏の火が歓迎してくれます。
この後、五箇山の歴史や生活について話を聞かせていただきました。
こきりこ節、音楽の教科書に載っていたので私も歌えます。この地方の民謡だったのですね。

天井を見上げる。

昔のわらぐつが並んでいます。

三角屋根だと中でも外でも上を見上げてしまうなぁ。

屋根を支えている部分を撮りたかったのですが、こんなに暗かったんですね。

雪が解けてきて道が川になっている…!ここを上らないと宿に着きません。雪ぐつを履いてこなかった人が一人躊躇しています。だから言ったのに。次の日の朝は雪が積もっていたので、宿の方にバス停まで送ってもらいました。
上に見えるのは流刑小屋です。

流刑小屋。江戸時代、五箇山は加賀藩の流刑地となっていたそうです。交通も不便で、特に雪の季節は他所から断絶された地域だったのでしょう。小さな小屋で、食事の差し入れ口があります。ここから何年も一歩も外へ出られないなんて、想像するだけで耐えられません。

宿の玄関からの景色です。雪が止んで、つかの間日が差してきました。

夕食後に宿のバスでライトアップ会場まで送迎してくれます。菅沼集落まで5分ぐらいで到着した後、1時間ほど散策の時間。小さな集落なので十分です。

雪の中、家に灯りが灯されているのを見ると、ホッコリ暖かい気持ちになります。

裏側から見ても絵になります。

ちょっと高い所から見て回る。

ライトアップをしていない所はこんな感じです。

道端にはロウソクの灯りが灯っています。つい引き寄せられます。

また雪が降ってきました。

扉を開けている家ではお土産屋を売っています。地酒に惹かれますね。にごり酒が美味しそうです。もう体が冷えてきたかな。

ちらほらと観光客が訪れ、静かに散策を楽しんでいました。きっと白川郷のライトアップはすごい人出でしょうから、かえって良かったかも知れません。

消火栓の標識がやけに目立って見えます。

そろそろ集合時間でしょうか。

帰ったらすぐに温泉で暖まらないと。
宿の露天風呂なんですが、外気が冷えてきたせいか湯けむりがすごくて。気持ちの良い雪見風呂でした。

翌朝、バスで白川郷へ向かいます。前に座っていた外国人観光客が引っ切りなしに写真を撮っていたので、私も。

私の住んでいる千葉では数年に一度、数える位しか雪が積もらないので雪景色は飽きません。墨絵の世界のようですね。

こちらの里でも夜の間にまた雪が積もったようです。

あんなに長いハシゴを立て掛けて雪下ろしをするんですね。大変そうです。というか、あの角度の屋根では登って立っているだけで落ちてしまいそう。

橋がかかっているのですが、雪景色の中に飲み込まれてしまいました。

民族園で、屋根の支えの部分をじっくり見ることができました。屋根の部分は雪の重みや強風を受け流す弾力性を保つため、釘は一切使用していないそうです。

馬そりです。馬は大事な労働力でした。

雪に埋もれてしまいそうな家。

これまた埋もれた鳥居。

白川郷に現存する最も古い民家だそうです。合掌造民家園に移築されています。
この山あいの地域に合掌造の民家が多く残っているのは、交通が不便で辺鄙な豪雪地帯だったから。それでもダム建設や集団離村などでかなりの民家が消失してしまったそうです。地域の住民が危機感を持って保存活動を始めた結果、今も美しい集落を見ることができます。

世界中から観光客が来ています。

この後、どぶろく祭りで有名な神社の前のお店で時間調整。どぶろくアイスを食べました。どぶろくを並々と注いだ中にアイスの山がある。子どもとドライバーは食べられません。
ちょっと油断してしまい、観光客でいっぱいの表通りを駆け抜けてバスターミナルへ。ちょうど予約していた金沢行きのバスが着いた所でした。