2005/03/24 - 2005/03/29
57位(同エリア106件中)
日之本オタさん
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かなり昔の出張ですが、イスラエルの情報は少ないので過去フォルダを掘り起こして投稿することにしました。写真は当時のビデオカメラの静止画モードで撮ったものなので、あまり鮮明ではありません。
写真は一部を除いて撮影位置のGPS位置情報を埋め込んでいます。緯度・経度の情報はかなり正確ですが、標高のデータは地球の歪みもあり割と誤差があります。また、カメラの向き情報はデタラメになっています。
イスラエルには技術提携先の会社との打ち合わせで行きました。まずはフランクフルト空港(FRA)に行き、そこからルフトハンザ航空でテルアビブ空港(TLV)へ飛びました。
ご存じのようにイスラエルは近隣のアラブ諸国と火種を抱えており、航空機テロに対する警戒は猛烈に厳しいです。このため、フランクフルト空港でもテルアビブ行きは隔離されたターミナルから出発しました。また、そのターミナルに行く途中に、もう一度手荷物検査を念入りに受ける必要がありました。
フランクフルト~テルアビブはアドリア海やギリシャを越えていくので、景色を楽しみにして後方左の窓側を取っていました。
搭乗後に指定の席に座っていると、子供が親と離れた席になっているからと有無を言わせず席を替わらされました。しかもそれが真ん中並びの真ん中という最悪な席です。このため、途中の景色の写真は無しです。今だにくやしい。
飛行機がテルアビブ空港に着陸した瞬間、機内は拍手と歓声に包まれました。無事にテロに会わずに着いたから喜んでいるのかと思っていたのですが、後に教えてもらった所によると、キリスト教の巡礼者がイエス生誕の地に到着したことを感激しているからだそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
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イスラエルの入国審査の厳しさは有名です。ネットの旅行記などでは、かなり時間をかけて質問を受けて、その後別室で同じ質問を受けて、答えに矛盾があったらさらに質問される、とかあったので覚悟していました。
でも今回は提携先の会社が身元保証をしてくれて、VIP扱いで入国できました。
飛行機からボーディングブリッジを渡ってすぐのところから階段を降りてエプロン内に止めてあった車に乗せられ、写真の待合室に案内されました。ここでパスポートを預け、しばらくすると入国のスタンプを押したパスポートが帰ってきました。
待合室には空港ラウンジのような感じで、飲み物や軽食がありました。
ただ、別便で遅れて入国した同僚の一人は普通の入国審査を通り、持っていた回路図面の各機能の構成を説明させられるなど、きびしい審査を受けたとのことです。 -
クッキーのようなものは見たことがない感じでしたが、よくみると蟻が集っており、食べ物には手をつけるのをやめました。
このあと、車でターミナルのタクシー乗り場まで送ってくれました。
帰りもこのパターンだったので、空港でお土産を買うつもりだったのが、そのまま飛行機に乗るハメになりました。 -
イスラエル滞在中はテルアビブ市内のDan Hotelです。海岸ぶちに建つ高級ホテルです。
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部屋にはウェルカムフルーツも置いてありました。
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広いです。
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バスルームもきれいだし
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バスタブもついていました。
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朝食は地中海を見ながらのバイキング形式です。野菜もいろいろありましたし、
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パンやちょっと凝ったトマトと卵
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よくわからん中東の穀類
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いろんなペースト
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チーズもいろいろありました。
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ホテルの横はすぐビーチになっています。
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ホテルが並ぶリゾート地になっています。
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桟橋から見たビーチです。虹色の建物が宿泊したホテルです。
そういえば、このホテル滞在中にユダヤ教の安息日がありました。この日はユダヤ教徒は火を使ってはいけないことになっており、それを拡大解釈して機械も使ってはいけないそうです。このため、エレベータのボタンを押すことも機械の操作になることから、期間中はホテルのエレベータがただ各駅停車を繰り返していました。これなら、エレベータのボタンを押すこと無く、ただ乗って所望の階で降りればいいだけですからね。って、乗るんはええんかいと声を大にして言いたい。
宗教って面白いですね。 -
3月なので、さすがに泳いでいる人はいませんでした。
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これは朝食会場の窓からの景色です。
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都市の海なのに、水はなんてきれいなんでしょう。東京湾とはえらい違いです。
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ちょっと高台から見てみました。
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紛争地帯のイメージとは程遠いのどかな景色です。
海岸縁はきれいですが、町の中はわりと雑然としていました。窓には鉄格子が入った所も多く、アメリカであれば絶対に立ち入らない町の雰囲気でした。でも実際にはここらの治安は良く、女性がベビーカーを押して散歩していました。
テロを警戒した兵士が多いため、治安はむしろ良好に保たれているのかもしれません。実際テロへの警戒心は強く、普通のスーパーの前にも拳銃を持った警備員がいて、スーパーに入るときにも手荷物検査が必要です。 -
提携会社に行く途中の景色です。ヘブライ語の看板が珍しいです。
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会食の様子です。地中海料理はこんな感じの小皿にいろいろな付け出しが乗った料理が出てきます。
右手前が、ファラフェルという中東でメジャーなひよこ豆のコロッケです。 -
ここらはフォアグラの産地でもあります。真ん中のお皿はフォアグラの盛り合わせ。ペースト以外の原形そのままのフォアグラを初めて食べました。フォアグラってこんなにおいしいものだったのか。
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よくわからん豆腐のようなデザートです。でもおいしかったです。
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ここからは、市内のカルメル市場です。カルメル通り沿いがずっと市場になっている大きな市場です。この数週間前に爆弾テロがあったそうなので、まあしばらくはないだろうと出かけました。
グミを始めとする派手なお菓子をむき出しで売っています。湿度が低いのでしょうか、湿気たりしないのかな。 -
果物や野菜
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乾燥フルーツと豆類
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パンもむき出しで売っています
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こっちもお菓子屋さん。子供ならわくわくしそうです。
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化粧品屋さん。死海関連の化粧品を売っていました。ここで死海の泥を買いました。日本に帰って海水浴の時に塗ってみましたが、肌がつるつるになりました。
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オリーブ屋さん
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装飾品の店です。
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滞在日程の期間に土日がありましたので、土曜日はマサダ要塞+死海のツアーに出かけました。
エルサレムから死海に向かう途中の道は荒野になっています。 -
途中ツアーにありがちの免税店での休憩がありました。死海化粧品を売っていましたが、カルメル市場に比べてかなり割高でした。
この辺は死海文書が出たクムランの近くなので、この山にも過去の重要な記録が隠されているかもしれません。 -
免税店を出発して南下し、マサダに向かいます。ずっと死海に沿って走ります。
途中、聖書に出てくる地名をいろいろと通り、イスラエルにいるんだと実感しました。ロトの妻なんて岩もありました。 -
マサダの要塞にはふもとからロープウェイで上がります。
そもそもマサダとは要塞のことです。ほぼ2千年前にユダヤ人がローマに攻められて立て籠もった所で、ここで破れたユダヤ人達は国を無くし、イスラエル建国まで世界中を放浪することになりました。
ユダヤ人にとっては意味深い場所です。 -
マサダの上の部分です
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ロープウェイの乗り場方向を見下ろした所です。遠くに死海が見えます。
左下の正方形の部分はローマ兵の野営の跡だそうです。2千年間もそのまま残っているんですね。 -
アップで撮影しましたが、周りは荒陵とした砂漠です。
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死海の方を撮っても、ここらには何もありません。
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マサダの上は比較的平らになっています。
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当時の遺跡が残っています。
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千人が2年以上戦いながら生活していたので、建物は結構あったようです。
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こんな感じで、天然の要害になっていたのでしょう。
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展望台ですね。周りは砂漠だけなので、なにも見る所はないけど。
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当時の家の入り口でしょうか。
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ここはかなり保存状態が良く、タイルの装飾も残っています。
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周囲にはあっちこっちにローマ兵の宿営の跡が残っています。
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当時のマサダの模型です。
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ここに貯水池があったそうです。どこから水を引いてきたのか知りませんが、千人分の生活用水を賄っていたということです。
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なかなか堅牢な要塞ですが、2年かけて突破口を作られ、壊滅したとのことです。
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死海とその向こうのヨルダンがよく見えています。
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このあと、いよいよ死海に浮かびに行きます。マサダはユダヤ人には重要な場所ですが、日本人的には死海の方がずっと有名です。
写真は死海の海水浴場の入り口です。 -
ビーチに向かって下っていきます。
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この地点で海抜-404m。ただ、死海の水位は年々下がっているそうです。
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ビーチはこんな感じです。見かけは普通の海水浴場です。
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浮いてきました。本当にすごく浮きます。というか、浮きすぎるので、平泳ぎもできません。うつぶせになると体が浮くので、顔を水から上げるのが大変なのです。このため、この姿勢しかできないです。
水底は塩が結晶化してコンクリートのようになめらかになっています。 -
ビーチの端は、こんな感じの剣呑な有刺鉄線(日本でよく見る有刺鉄線よりも遥かに危ない)で厳重に囲まれています。
水際の有刺鉄線には塩が結晶化して大きな固まりがこびりついていました。 -
ここの泥には美肌効果があるそうです。
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みんな泥を塗っていました。
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見たくはないですけど、上半身裸のおばちゃんもいました。
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僕も塗ってみました。泥の効果か死海の影響下は分かりませんが、シャワーを浴びたあとは肌がつるつるになっていました。
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帰りです。死海とエルサレムの間にはベドウィン族のテントがポツポツと建っていました。
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エルサレム周辺はこんな感じの岩がごろごろする荒れ地です。
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テルアビブに戻った後、まだ暗くなるまでに時間があったので、テルアビブ南のヤッファまで歩いて行きました。
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ヤッファがだいぶ近づいてきました。
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振り返って、テルアビブ方面を見た所です。
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ヤッファにある聖ペテロ教会です。この近くにイエスの弟子のペテロがしばらく滞在していたとの聖書の記載があります。
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ここも観光地になっているので、おしゃれなレストランが並んでいます。
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ヤッファの沖のこの岩は、ギリシア神話でアンドロメダがくくりつけられていたところと言われています。ここでペルセウスに助けられたんですね。
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この岩でしょうか。アンドロメダを食べようとした竜をペルセウスはメドゥサの首を見せることで石にして退治しましたが、この海の底には今も竜の形の岩が沈んでいるそうです。ほんまかいな。
まてまて、アンドロメダはエチオピアのお姫様だろ、なんでここにくくりつけられてたんだ。 -
ここにはラムセス二世の駐屯地の跡があるそうです。なんと3300年前の遺跡ですね。
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ラムセス二世の門とのことです。綺麗すぎるので復元したものでしょうか。
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この辺りは古い町並みが残っています。
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なんだこの街路樹は。
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建物も歴史がありそうです。
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ここはイエスの弟子のペテロが居候していたといわれているシモンの家です。2000年前の街がそのまま残っているんですね。
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昔の町なので、防御も兼ねていたのでしょう。
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複雑な路地となっています。
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イスラムのモスク(ジャーマアルアフマディーヤ)もありますね。
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僕がカメラを構えていると、「おい」と警察に呼び止められました。イスラエルなだけにヤバい軍事施設でも撮影したかもとビビりながら返事すると、「わしらを撮れ」といわれました。
えっ、パトロール中なの?デート中なの?
それにしてもイスラエルの女性はきれいな人が多いです。 -
日曜日はエルサレムに行くことにしました。
当時はバスに爆弾がしかけられることが多く、現地の受け入れをアテンドしてくれた人にも「バスだけは乗らないでね」と言われていました。
テルアビブからエルサレムへの交通手段はバスしか知らなかったので、事前にインフォメーションセンターに行って交通手段を聞いてみました。
すると、やはり「バスが便利だよ」という回答。「いや、バスは爆弾テロが多いじゃん」と答えると、「じゃ、バスに乗ったら一番奥に座ったらいいよ。爆弾大抵入り口付近にしかけられているから」とにこにこしながら教えてくれました。
うーん、現地の人はたくましいです。でも、だめと言われたことを無視して出張中に事件に巻き込まれるのはまずいので、結局は日帰りツアーに申し込みました。
まずは、上の写真のように、エルサレム全景の見える展望台に連れて行ってくれました。 -
次に行ったのは、最後の晩餐が行われたという場所。熱心なキリスト教徒がここで一生懸命お祈りをしていました。
でもこの場所は聖書の最後の晩餐の場所に関する記述とは矛盾しているそうです。 -
ここらには古い建物がたくさんあります。
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ずいぶん前なので、なんだったのか忘れました。すみません。
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シオン門です。ここからエルサレム内に入ります。門に無数にある穴は、中東戦争による弾痕だそうです。
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城壁の内側です。すごく高いです。
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若い兵隊さんをよく見かけました。ちょうど新兵の研修時期だったようです。イスラエルは男女ともに徴兵があるのです。
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町のいたるところに遺跡があります。町自体が遺跡みたいなもんですが。
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ずっと東に向かい、城外のオリーブ山が見えてきました。
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そこには復活を夢見て葬られたユダヤ人達のお墓が並んでいます。
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嘆きの壁と岩のドームです。2つの宗教の聖地です。
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嘆きの壁ではユダヤ教徒たちが熱心にお祈りをしていました。
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エルサレムの街中は生活臭が漂っています。
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ここからはビアドロローサです。苦難の道という意味で、イエスが死刑判決を受けて、十字架を背負って歩いて磔になるまでの道程です。
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一通りたどってみましたが、今では観光地と繁華街になっています。
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周りはお店が一杯です。
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磔が行われたゴルゴダの丘は今は聖墳墓教会になっています。
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中にはイエスにちなんだものがいろいろあります。ここはイエスの亡骸に香油を塗った所です。
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ここはイエスのお墓。お墓と言っても、イエスは復活してしまったので遺体はありません。つまりこれは一体何なのでしょうか。
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磔のフィギュアもあります。キリスト教徒からするととても神聖な場所なのでしょう。でもイエスはこんなきらきらに飾り立てられていることをどう思うんでしょうね。
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壁には処刑時の物語のタイル画があります。これは遺体を十字架から降ろした所でしょうか。
聖人の頭には光があるので分かりやすいです。 -
城壁の外に集まった新兵達。銃の他にカメラとかを持って、修学旅行気分ですね。
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エルサレムの外側から見たダビデの塔です。
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最後にホロコースト博物館を見て終了です。あまりグロい展示物はなく、データ中心の展示でした。
以上、かなり前の体験ですので、変わった所もあるかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ご隠居さん 2018/09/03 12:00:13
- お返事ありがとうございます
- コメント私も経験ありますが、わかりづらいですよね。
こちらこそ、フィルム時代の貴重な旅行記を楽しく拝読させていただきました。
今回のエルサレムはスマホになって初めていった海外だったのですが、どこにいても情報が手に入り今までの海外の不自由さが嘘のようでした。
逆にいえば、海外らしくなく、まだ情報が溢れる前の海外旅行のほうが海外だったのかなぁ。
と一抹の寂しさを感じています。
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- ご隠居さん 2018/08/05 20:19:52
- 楽しく拝見しました。
- シオン門の一枚前の写真はドーミション・アビーだとおもいます。
- 日之本オタさん からの返信 2018/09/01 15:13:45
- RE: 楽しく拝見しました。
- 投稿頂いているのに気づかず、お返事もせずに大変失礼しました。
情報ありがとうございました。ずいぶん前の滞在だったので、すっかり記憶が飛んでいました。「ご隠居さん」のイスラエル訪問記はこれまでずっと拝見させていただいていました。さすがにお詳しいですね。
それにしても、このように情報を補完してもらえるのはインターネットのすごいところです。
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