2018/07/14 - 2018/07/24
31位(同エリア416件中)
コージさん
数年前に4travelで知って以来、ずっと行ってみたかったドロミテに、遂に行ってきました。
私自身も山歩きにはあまり自信がないのですが、今回はほとんど運動をしない家内も一緒なので、あまり負担にならないコースを4箇所ほどハイキングしました。ここでしか見ることのできない独特な景観の中を歩くことができて、とても思い出深い旅になりました。
7月14日(土)羽田発、ロンドン経由でベニス着、現地観光
7月15日(日)Carezza湖に立ち寄った後、Canazei着
7月16日(月)Sassolungo半周ハイキング、Canazei泊
7月17日(火)Alpe di Siusiハイキング、Canazei泊
7月18日(水)Porta Vescovoからポルドイ峠までハイキング、Cortina泊
7月19日(木)St. Maddalenaへドライブ、Cortina泊
7月20日(金)Tre Cime一周ハイキング、Cortina泊
7月21日(土)Cortina d'Ampezzo市内観光、Cortina泊
7月22日(日)Padova、スクロヴェーニ礼拝堂見学、ベニス泊
7月23日(月)ヴェネツィア発、パリ経由で帰国
7月24日(火)羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス ブリティッシュエアウェイズ JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ドロミテ4日目のこの日は、ドロミテの最高峰、Marmoladaを間近に眺められるハイキングに出かけ、そのままCortina d'Ampezzoに移動しました。
まずCanazeiからPordoi峠を越えたところにあるArabbaまで車で行って、そこからロープウェイでPorta Vescova(2478m)に登り、東西に走る尾根の南斜面(TABBACCOの601番のコース)をRifugio Sass Beccei(2423m)まで歩き、さらにPordoi峠まで下りました。その後、バスでArabbaに戻り、車でCortinaに移動しました。
このコースも高低差はほとんどなく、6km程度の行程です。Porta VescovaからPordoi峠まで休憩も入れて3時間半程度かかりました。 -
ロープウェイを降りると目の前にドロミテの最高峰、Marmalada(3,343m)がそびえています。右側の尖ったところが山頂で、左は氷河のようです。
ここは自転車乗りに人気があるようで、ロープウェイにも沢山乗っていました。自転車専用道もあるようです。 -
少し歩くとFedaia湖が見えてきました。
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あまりアップダウンのない道を2時間ほど歩くと山小屋、Rifugio Viel Dal Panに着きました。ここでしばらくゆっくりしました。
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外に大勢の人がいたので混んでいるのかと思ったら、中は広くて空いていました。
家内が頼んだビールです。ベニスのサンマルコ広場で飲んだものと同じものがありました。 -
601番のコースはよく整備された歩きやすい道です。
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601番と並行して尾根の上を歩くコースもあり、何人かの人が歩いていました。見晴らしは最高でしょうが、アップダウンがきつくて大変そうです。
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終盤に差し掛かるとPordoi峠を挟んだ向かい側のSas de Pordoiが見えてきます。
Pordoi峠に降りるにはリフトもあるのですが、冬しか営業してないそうなので歩いて下りました。写真の左側の山小屋Rifugio Sass Becceiからなだらかな道を下って20分程度で着きました。 -
山小屋の先まで来るとSassolungoとその左のSassopiattoも見ることができました。右側の岩山との間がSella峠になります。
今回私はPorta VescovaからPordoi峠へ向かいましたが、逆にPordoi峠から出発しているハイカーがほとんどでした。ところが、そうすると最初にこの景色を見た後は、ずっとMarmaladaを見ながら歩くことになり、景色の変化が乏しいので、やはりPorta Vescovaから歩くのがお薦めだと思います。 -
Pordoi峠が見えてきました。休憩も入れて3時間半程度で到着です。
この日のハイキングは、Marmolada、Sas de Pordoi、Sassolungo、Sassopiattoというドロミテを代表する山々を見ることができて大変楽しめました。
Pordoi峠では、バス(472番)の時間になると大勢の人がやってきましたが、ここが始発なので余裕で座れました。Arabbaに着くと車でCortina d'Ampezzoに向かいました。 -
Arabbaからは平坦な道を通れるかと思いきや、またFalzarego峠というのを越さなければなりませんでした。
景色が良いので駐車場に車を止めるとお兄さんが近づいてきました。有料かと思って尋ねると、そうではなくて麻薬撲滅の為の署名運動だそうです。寄付金をよこせと言うのですが、どう見ても麻薬撲滅というよりヤクの売人の方が似合いそうな人だったのでキッパリ断りました。写真は慌てて撮ったのでボケていますが、お兄さんの後ろ姿です。 -
こちらがFalzarego峠からの眺めです。Cortinaへ行くにはOrtiseiやSt. Cristina方面から来てもここを通ることになります。
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ようやくCortina d'Ampezzoの街が見えてきました。正面に見えるのが、Monte Cristalloです。
Cortinaの5kmほど手前の高台に展望台があり、そこには車は止められないので少し行ったところに止めて撮った写真です。歩いて展望台まで戻ればもっと良い景色を眺めることができそうです。 -
Cortinaは黄色の道路の内側が中心街でほぼ歩行者天国のようになっていました。車は入れましたが、通行人をかき分けて進むことになるので運転しにくいかもしれません。
ここでの宿泊先、Hotel Aquilaは端の方だったので、アクセスが楽でした。 -
部屋は小綺麗で、冷蔵庫はありませんでしたが、バスタブがあったのでハイキングの疲れを癒すことができました。
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こちらがメインストリートです。今回の滞在中にクラシックカーのイベントがあり、その通り道に絨毯が敷かれていました。ホテルの駐車場へはここを通ってアクセスするので、そのたびに通行人に見つめられて、恥ずかしかったです。
Cortinaには小さめのイトーヨーカドーくらいのデパートがあって、その1階が食品スーパーなのでとても便利でした。 -
この日の夕食は、こちらのIl Viziettoにしました。
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評判が良かったので、詳しく調べずに入ったのですが、なんとここはシーフードのお店でした。こんな山の中で?と不安でしたが、なかなか手の込んだ料理で美味しかったです。
こちらは前菜に注文した海老です。真ん中の黄色いのはウニではなくてカボチャでした。繊細な味わいで美味しかったです。 -
私のメインのスパゲティ・ペスカトーレです。ごくごく普通に美味しかったです。
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家内はメインに"Steamed Seabass"を注文しました。普通は大きいのが一尾ドカンと出て来るので食べきれるのかと心配していたら、出て来たのがこちらです。とても繊細な味付けで美味しかったそうです。
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帰り際にカメラを向けると、オーナーらしき人が手を振って挨拶してくれました。
このお店は雰囲気も良く、この方を先頭にフレンドリーかつ洗練された接客をしてくれました。ワインを一本頼んで100ユーロ程度だったので、大変満足できました。
Cortinaでは4回夕食を食べましたが、4本の道路で囲まれた外縁部にある2軒はアタリで内側の2軒は料理も接客もダメでした。ヨーロッパの観光地には何度も来ていますが、値段が高いことはあっても、美味しくなかったり接客が悪かったことはあまり記憶にないので、Cortinaではレストランはよく吟味した方が良さそうです。 -
ドロミテ5日目のこの日は、ちょうど疲れが溜まってきたところなので、ハイキングはせずにSanta Magdalenaにドライブに行くことにしました。
北周りのルートで行って、南回りのルートで帰って来ました。 -
Cortinaを出てしばらく走ると湖があり、素晴らしい景色を楽しむことができました。Landro湖という名前で、あとで調べたところ、正面に見えるのがMonte Cristalloのようです。
湖畔には三脚を立てて本格的に撮影している方がいらしたので、山の名前を聞いてみると、恥ずかしそうに顔をクシャクシャにして「いやあ~、僕も知らないんだよ~。」と言っていました。欧米人にもシャイな人はいるもんですね。 -
Santa Magdalenaにやって来たのはこの景色を見る為です。ツアーのパンフなどに載っていて、ぜひこの目で見たくてやって来ました。
写真に写っている教会までくれば何とかなると思っていました。街中には教会を示す矢印があってその通りに進んだのですが、教会が木の影になっていたせいか、なかなか見つける事ができませんでした。また、カーナビに"Church"と入力しても一向に言うことを聞いてくれません。すったもんだの挙句、イタリア語で"Kirche"と入力するとようやく連れて行ってくれました。
ちなみに"Santa Magdalena"とよく似た名前の"Santa Maddalena"という村もあるので要注意です。
村には本当に何もないので、写真を撮ると教会に立ち寄った後、帰路につきました。 -
ドロミテ6日目のこの日は、Tre Cime一周ハイキングです。
途中、ミズリーナ湖に立ち寄りました。綺麗な景色ですが、前日のLandro湖の景色もここに負けないくらい綺麗なのに、なぜこちらだけが有名なのか不思議です。 -
TOBBACCOの03番の地図では、Tre Cimeを一周するには101番と105番を使うことになっていますが、地図が途中で切れていて全貌がわかりません。Google Mapでみると北側は内回りと外回りと2つのルートがある事が判ったので、今回は内回りのルートを歩くことにしました。
ここは二つ目の山小屋を過ぎところの100mほどの峠越え以外はほとんど高低差はありません。内側のルートで7km程度、外側のルートで10km程度です。 -
無料駐車場に車を止めると早速歩き始めました。
こちらは暫く歩いてから駐車場のところにある山小屋Rifugio Auronzoを振り返ったところです。道はとてもよく整備されています。 -
途中に小さな教会がありました。Cappella degli Alpiniだそうです。
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二つ目の山小屋、Rifugio Lavaredoが見えてきました。歩き始めてからここまで1時間半位でした。
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先ほどまで雲に隠れていたTre Cimeが少し顔を覗かせてきました。
RRifugio Lavaredoからは峠まで登らなければなりません。道は、やや急なものと緩やかなものと二つに分かれているので、我々は緩やかな方を歩きました。 -
ところが、ようやく峠に近づいたあたりから雨が降り始め、慌ててカッパを着込みました。
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峠まで来ると遠くの方まで見渡せました。
ここから道は内回りと外回りの二手に分かれます。外回りは良く整備されていますが、地図を見るととても遠回りになるようです。写真の右手に見える小屋は肉眼では近くに見えたのですが、地図によるととても遠いようです。
ほとんどの人は外回りを歩いていましたが、我々は内回りを歩くことにしました。 -
峠を下った所からはTre Cimeらしい姿を見る事ができました。
ところが、このあたりで雷が鳴り始め、雨は霰に変わりました。窪地に身を寄せて様子を伺っていると近くの山に稲妻が走り始めました。もう生きた心地がしません。しばらく待って雷鳴が遠ざかった頃合いを見て撤収することにしました。 -
まだ先に進もうとしてるハイカーもいました。
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駐車場のところにある山小屋に戻って休憩していると、Tre Cimeの方に晴れ間が見えて来ました。
この日のハイキングは途中までしか歩けませんでしたが、雨のおかげで迫力のあるTre Cimeの姿を見ることができたので、まずまず満足できました。 -
Cortina最終日はあいにく一日中雨だったので、楽しいイベントは夕食だけでした。この日は、Restaurant Ariston Barにしました。入店した時は空いていたのですが、あっという間に満席になってしまいました。
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私の前菜に注文したミートソースのパスタです。メインにステーキを頼んだので、量が多いと食べきれないと思い確認したところ、半量にしてくれました。
ところがこれが絶品で、パスタはシコシコ、ソースは旨味たっぷりなのに全くくどくなくて、一人前を注文しなかったことを後悔しました。 -
こちらは家内の前菜の生ハムとメロンです。こちらもとても美味しかったそうです。
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私のメインのステーキです。しっかり量があったので、やはりパスタを半量にしたのは正解でした。
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家内のメインのパスタです。何かの間違いでこちらも半量になっていましたが、幸い家内にはちょうど良かったようです。
このお店もフレンドリーな接客と美味しい料理を味わえて大変満足できました。ここもワインを一本頼んで100ユーロ程度でした。 -
帰国前にベニスで一泊することになっているのですが、観光客でごった返しているベニスは避け、すぐ近くのPadovaにある、Scrovegni礼拝堂にやって来ました。
ここは時間ごとに一定の人数だけが観覧できるようになっています。予約はしていませんでしたが、1時間ほどで入場できました。 -
こちらは祭壇です。質素な造りです。
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壁はキリストの生涯を描いた一連のフレスコ画で埋め尽くされています。ジョットの代表作で1304年に完成したそうです。
この後、ベニスのホテルに荷物を降ろしてから空港に車を返しにいきました。レンタカー会社の書類によると948km走ったことになっていて、あの険しい山道をこんなに走ったのかと思うと感慨深いものがありました。
今回の旅行は、Tre Cimeで雨に降られはしたものの、予定していた全てのハイキングを楽しむことができ、また、ドロミテの景観は他では見ることのできない独特な美しさがあって心から来て良かったと思いました。
最後まで私達の旅にお付き合い下さり、大変ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- RyuSie(りゅうじ)さん 2020/03/02 16:43:23
- paulaner beer
- 度々、RyuSie(りゅうじ)です。
パーラーナーのビールも出てきてますね!←そこか!(笑)
だけど、グラスはフランツィスカーナー^^;)
すみません、変なところに目がいって^^;)ゞ
どちらもミュンヒェンに醸造所があります。
因みに、私、パーラーナーのファンです(笑)
イタリアで絶品と言うパスタには出会ったことがありません。
日本のイタリアンレストランの方が美味しいと個人的には思ってますが、
肉料理はイタリアでもドイツでも美味しいですね。
トレッチーメは午後に雷が発生することが多いようで、
仲間内でも被害者がいました^^;)
美味しい料理にビール、そして素晴らしい写真ありがとうございますv^^)
RyuSie(りゅうじ)
- コージさん からの返信 2020/03/05 12:01:58
- RE: paulaner beer
- 度々コメント下さり、ありがとうございます。
確かにパスタは、平均的には日本の方がずっと美味しいですね。日本人の舌に合わせているので当然かもしれませんが.....。
ただし、今回ご紹介したRestaurant Ariston Barのパスタはかなり美味しかったです。麺のシコシコ具合もさることながら、ソースの加減が抜群でした。ミートソースはややもするとクドくなりがちですが、ここのは旨味たっぷりでなおかつアッサリしていました。チャンスがあればぜひ一度召し上がってみて下さい。
- RyuSie(りゅうじ)さん からの返信 2020/03/07 10:07:58
- RE: RE: paulaner beer
- 麺の食感もよかったとは、機会があればぜひ食べてみたいです。
ドロミテへの再訪は早くとも3年後になりますが^^;)
日本でも麺の食感が抜群のファームレストランがニセコに
あったんですが、シェフがやめてしまって、パスタの提供は
なくなってしまったところがありました。
しばらくは日本で美味しいパスタ求めて、がんばります(笑)
RyuSie(りゅうじ)
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