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1). 旅の始めに<br />  <br />                   忙しさに 気忙しさあり 半夏生<br /><br />  僕は、何故か、蘇州を訪れるたびに、初めて、中国を訪れた時のことを、何時も思い出すのだ。日中間の行き来が閉ざされて、双方でその往来の必要性が模索された1976年の事である。当時、「周恩来」総理が体調を崩され、入院後、間もなく亡くなられた。その為、交流行事は、取り止めとなり、僕らは、宿舎で待機させられることが多くなった。テレビでは、「周恩来」総理の遺体を前に、泣き崩れる人達の様子を、繰り返し放映していた。行き場の無くなった僕らは、為す事も無く、宿舎で、その番組を、何度も見る毎日であった。    <br /><br />2). 「蘇州」から「揚州」へ<br /><br />  今回の旅では、「蘇州」から、高速バスで「揚州」に向かった。中国の高速道路は、日本では見られない巨大な大型貨物自動車が、大量に行き来する物流優先の大動脈である。高速道路の現状を見て、定期バスが、定刻通り運行されるのは、難しいのではと、思えてきた。案の定、バスは、早々に、渋滞に直面し、その後もノロノロ運転が続いていた。その内に、僕は転寝に陥って行ったが、何かの拍子で、目が覚めると、バスは、周りの車と競い合いながら、走り続けていた。結果、バスは、ほぼ定刻に、「揚州」に到着したのである。<br /><br />3).   「鑑真」和上ゆかりの「大明寺」へ<br /><br />  翌日、鑑真和上縁の「大明寺」に出かけた。<br />  742年、揚州の「大明寺」の住職であり、既に戒律の僧として高名であった鑑真和上の元へ、日本から唐に渡った「栄叡」と「普照」が訪ね、授戒ができる資格を持つ僧侶10人程の来日を懇願したのである。鑑真和上は、最終的に、自ら渡日することを決意、6度目にして、日本へ辿り着いたのである。<br /><br />4) . 旅の終わりに                                                                                                              <br />          <br />  「揚州」での最後の日、 「痩西湖」の周りを散策し、自然の気儘さに戯れ、歴史の面白さに頷きながら、過ぎ行く時を、終日楽しんだのである。(完)<br />       <br />               <br />【表題写真】<br />                            <br />  「痩西湖」に掛かる「二十四橋」の背後に、鑑真縁の「大明寺」の「栖霊塔」が、影絵のように微かに見える。<br /><br />* Coordinator:  H. Gu<br /><br />     <br />

【江蘇省】 揚州 * 「鑑真和上」ゆかりの地と 「痩西湖」を 旅する

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2018/06/27 - 2018/07/04

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彷徨人MU

彷徨人MUさん

この旅行記のスケジュール

2018/06/27

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1). 旅の始めに
  
               忙しさに 気忙しさあり 半夏生

  僕は、何故か、蘇州を訪れるたびに、初めて、中国を訪れた時のことを、何時も思い出すのだ。日中間の行き来が閉ざされて、双方でその往来の必要性が模索された1976年の事である。当時、「周恩来」総理が体調を崩され、入院後、間もなく亡くなられた。その為、交流行事は、取り止めとなり、僕らは、宿舎で待機させられることが多くなった。テレビでは、「周恩来」総理の遺体を前に、泣き崩れる人達の様子を、繰り返し放映していた。行き場の無くなった僕らは、為す事も無く、宿舎で、その番組を、何度も見る毎日であった。   

2). 「蘇州」から「揚州」へ

  今回の旅では、「蘇州」から、高速バスで「揚州」に向かった。中国の高速道路は、日本では見られない巨大な大型貨物自動車が、大量に行き来する物流優先の大動脈である。高速道路の現状を見て、定期バスが、定刻通り運行されるのは、難しいのではと、思えてきた。案の定、バスは、早々に、渋滞に直面し、その後もノロノロ運転が続いていた。その内に、僕は転寝に陥って行ったが、何かの拍子で、目が覚めると、バスは、周りの車と競い合いながら、走り続けていた。結果、バスは、ほぼ定刻に、「揚州」に到着したのである。

3).  「鑑真」和上ゆかりの「大明寺」へ

  翌日、鑑真和上縁の「大明寺」に出かけた。
  742年、揚州の「大明寺」の住職であり、既に戒律の僧として高名であった鑑真和上の元へ、日本から唐に渡った「栄叡」と「普照」が訪ね、授戒ができる資格を持つ僧侶10人程の来日を懇願したのである。鑑真和上は、最終的に、自ら渡日することを決意、6度目にして、日本へ辿り着いたのである。

4) . 旅の終わりに   

  「揚州」での最後の日、 「痩西湖」の周りを散策し、自然の気儘さに戯れ、歴史の面白さに頷きながら、過ぎ行く時を、終日楽しんだのである。(完)
     
               
【表題写真】

  「痩西湖」に掛かる「二十四橋」の背後に、鑑真縁の「大明寺」の「栖霊塔」が、影絵のように微かに見える。

* Coordinator: H. Gu


同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
航空会社
JAL
旅行の手配内容
個別手配

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  • 江蘇省揚州市<br /><br />      「大明寺」(平山堂)

    江蘇省揚州市

          「大明寺」(平山堂)

  • 江蘇省揚州市<br /><br />     「大明寺」

    江蘇省揚州市

         「大明寺」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />     「大明寺」<br /><br />

    江蘇省揚州市

         「大明寺」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />    「大明寺」

    江蘇省揚州市

        「大明寺」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />   「大明寺」にある【唐鑑真大和尚記念碑】、郭沫若の書である。<br /><br />     

    江蘇省揚州市

       「大明寺」にある【唐鑑真大和尚記念碑】、郭沫若の書である。

         

  •  江蘇省揚州市 「大明寺」 <br /><br />  「鑑真和上とその弟子たち」。鑑真さんを日本に迎えるために、中国に渡った日本僧の「栄叡」と、「普照」も描かれている。

     江蘇省揚州市 「大明寺」 

      「鑑真和上とその弟子たち」。鑑真さんを日本に迎えるために、中国に渡った日本僧の「栄叡」と、「普照」も描かれている。

  • 江蘇省揚州市  <br /><br />   大明寺の「栖霊塔」

    江蘇省揚州市

       大明寺の「栖霊塔」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />    「痩西湖」に掛かる「二十四橋」の背後に、鑑真さん縁の「大明寺」の「栖霊塔」が、微かに見えているのに、気がついた。<br /><br /><br />

    イチオシ

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    江蘇省揚州市

        「痩西湖」に掛かる「二十四橋」の背後に、鑑真さん縁の「大明寺」の「栖霊塔」が、微かに見えているのに、気がついた。


  • 江蘇省揚州市<br /> 「痩西湖」に掛かる「二十四橋」、その背後に、鑑真さん縁の「大明寺」の「栖霊塔」を見つけた。<br /><br /><br />

    江蘇省揚州市
     「痩西湖」に掛かる「二十四橋」、その背後に、鑑真さん縁の「大明寺」の「栖霊塔」を見つけた。


  •  江蘇省揚州市<br /><br />  「連花橋(五亭橋)と白塔」の碑<br /><br /><br />

     江蘇省揚州市

      「連花橋(五亭橋)と白塔」の碑


  • 江蘇省揚州市<br /><br />「痩西湖」。 柳の若葉の向こうに、「五亭橋」(連花橋)と、「白塔」が見える。<br />

    江蘇省揚州市

    「痩西湖」。 柳の若葉の向こうに、「五亭橋」(連花橋)と、「白塔」が見える。

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  「釣魚臺」の、向かって右の窓からは「五亭橋」(連花橋)が、左の窓からは「白塔」が、望めた。

    江蘇省揚州市

      「釣魚臺」の、向かって右の窓からは「五亭橋」(連花橋)が、左の窓からは「白塔」が、望めた。

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  「痩西湖」に掛かる「五亭橋」(連花橋)<br />  

    江蘇省揚州市

      「痩西湖」に掛かる「五亭橋」(連花橋)
      

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  嘗ての城内「東門」(宋代)の壁に貼られた、説明書。

    江蘇省揚州市

      嘗ての城内「東門」(宋代)の壁に貼られた、説明書。

  • 江蘇省揚州市<br /><br />    「東門」(宋代)<br />

    江蘇省揚州市

        「東門」(宋代)

  • 江蘇省揚州市  「東関古渡」<br />   <br />   宋の時代に、マルコポーロが、この地に来ている。馬に乗った「マルコポーロ像」

    江蘇省揚州市  「東関古渡」
       
       宋の時代に、マルコポーロが、この地に来ている。馬に乗った「マルコポーロ像」

    文昌閣 建造物

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  嘗ての城内「東門」(宋代)

    江蘇省揚州市

      嘗ての城内「東門」(宋代)

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  嘗ての城内「東門」(宋代)

    江蘇省揚州市

      嘗ての城内「東門」(宋代)

  • 江蘇省揚州市<br />  <br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />

    江蘇省揚州市
      
      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />

    江蘇省揚州市

      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />

    江蘇省揚州市

      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />  

    江蘇省揚州市

      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」
      

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />

    江蘇省揚州市

      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」

  • 江蘇省揚州市<br /><br />  宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」<br />

    江蘇省揚州市

      宋代の城壁の「東門」から続く「東関街」

  • 江蘇省蘇州市<br /><br />  平江路の夜の風景

    江蘇省蘇州市

      平江路の夜の風景

  • 江南料理を楽しむ <br />         「松鼠桂魚」

    江南料理を楽しむ 
             「松鼠桂魚」

  • 江南料理を楽しむ   <br />         「蘇式鶏湯碗 」<br /><br /><br /><br />

    江南料理を楽しむ   
             「蘇式鶏湯碗 」



  • 江南料理を楽しむ    <br />         <br />      「 油爆蝦」

    江南料理を楽しむ   
             
          「 油爆蝦」

  •  江南料理を楽しむ    <br />         <br />       「蟹粉豆腐」

     江南料理を楽しむ    
             
           「蟹粉豆腐」

  • 江南料理を楽しむ   <br />        <br />    「蝦蟹焼売」<br /><br /><br /><br /><br /><br />

    江南料理を楽しむ   
            
        「蝦蟹焼売」





  • 江南料理を楽しむ    <br />    <br />      「毛蟹春雨煮込み」<br /><br /> <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />   

    江南料理を楽しむ    
        
          「毛蟹春雨煮込み」

     







       

  • 江南料理を楽しむ  <br />     <br />      「マコモダケの炒め」<br /><br />    

    江南料理を楽しむ  
         
          「マコモダケの炒め」

        

  • 江南料理を楽しむ     <br />         <br /> 「四喜〇麩」 (〇は、kao3声)は、蒸した麩と3種の食材を合わせ炒めたもの<br /><br /> 

    江南料理を楽しむ     
             
     「四喜〇麩」 (〇は、kao3声)は、蒸した麩と3種の食材を合わせ炒めたもの

     

  • 江南料理を楽しむ    <br />        <br />    「松仁山薬粟米」<br /><br /><br /> <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

    江南料理を楽しむ    
            
        「松仁山薬粟米」


     







  • 江南料理を楽しむ    <br />        <br />     デザート 「酒粕団子」<br /><br />

    江南料理を楽しむ    
            
         デザート 「酒粕団子」

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