2017/06/02 - 2017/06/15
71位(同エリア101件中)
ちゃおさん
今回の約2週間のイベリア半島の旅もいよいよ最終段階となった。今日、8時25分のバルセロナ行きのバスに乗り、最後のLong Distanceのバスツアーとなる。約6時間、最後のバスの旅を楽しむことにしよう。考えてみればこの旅行記、パンプローナには僅かに1泊半日だったが、頁とすればパンプローナに到着した147回目と今日パンプローナを離れる167回目、合計21回の頁を割いている。その前後の車窓風景を等を足せば、優に25回は越えている。
今回のイベリア半島旅行記の中では、一番多くの頁を費やした。この町にそれ程多くの頁を割く程の遺跡があるとか、有名観光地があるとか、興味深い名所旧跡がある訳ではない。ヘミングウエイが愛した飲み屋街と闘牛場、それに緑深い公園と巡礼路。大体そんなものだが、何故か愛すべき清潔な街だ。そうだ、この町で床屋にも行った! セルビアで入り損ねたスペイン人の床屋だ。
8時を過ぎたころから各地からやってきたバスが次々到着し、沢山の乗客を吐き出す。どこからやってきたバスなのか、夜中の闇をひた走ってやってきた夜行バスで、乗客は一様にほっとしている。彼等の今日1日の観光が始まるのだ。疲れよりも、その期待に夢膨らませているようだ。バルセロナ行バスは出発の10分程前にやってきて、No.17の指定場所に停車する。当方一番に乗車する。座席も運転席の直ぐ後ろの一番だ。6時間のバスの旅、楽しめそうだ。バスはほぼ定刻に出発した。
地下駐車場を出たバスは、パンプローナの市街地をすぐにも通り抜け、直ぐにも自動車専用道路に入る。スペイン版高速道だ。確かに道路はポルトガルよりもスペインの方がより綺麗に整備されている。貧富差の違いで言えば、スペインの方がポルトガルよりは富んでいる。国連事務総長を出してはいるが、ポルトガルは既に1流半の国になっている。だが、国民はそれでもって悲哀を感じている訳ではない。もっと別の生き方があるのだ。
直ぐにも又田園風景が開けてきて、昨日新幹線Renfeの車窓から見えた採石場も今度は左手に見えてきた。まだ僅か1日しか経っていないが、既に懐かしい景色に見えてきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
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