2018/05/20 - 2018/05/20
68位(同エリア98件中)
地酒大好きさん
- 地酒大好きさんTOP
- 旅行記76冊
- クチコミ14件
- Q&A回答3件
- 202,251アクセス
- フォロワー2人
この時期はまだ「夜叉が池」は岐阜県側からの登山は入山規制があり行けません。例年6~7月の山開きを待ってからの登山です。
いろいろ調べて見ると、反対側の福井県からは入山できるようで、行くことにしました。ただ自宅からは何時間もかかるので、前日に近くの道の駅で車中泊して、当日早朝から登ることにしました。
山開き前の夜叉が池の様子はどうでしょうか?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
自宅から夜叉が池までは車で何時間もかかります。これでは登山が難しくなるので、前日に登山口近くの道の駅で車中泊して、当日の早朝から登ることにしました。
南越前町にある道の駅「河野(こうの)」に着いたのは夕方です。この道の駅は最近できたばかりのようで、建物も設備も新しく、日本海に面していて素晴らしい立地です。
昨日までは名古屋では気温が30度もありましたが、今日の福井県の最高気温は15度でした。着いたころには、気温は11度に下がっており、寒いくらいでした。5月20日でこの天候は異常です。
ちょうど海に太陽が沈むころですが、寒いので震えながら撮った写真です。
車中泊らしき車が20台ぐらい泊まっていました。車から降りた人は会う人ごとに「寒いですね」と言葉を交わしていました。
寝袋を持っていったので、それにくるまって寝ました。
(写真の中に見える黒い点は、カメラの内部のゴミの汚れです。いよいよこのカメラもお役御免です) -
さて、登山口へと向かいますが、林道の途中で鎖で通行止めになっていました。どうやら雪があるのか、落石があるのか、林道が崩落しているのか分かりませんが、車を置いて歩くしかありません。
登山口まで4.7kmと表示がありますから、1時間そこそこで登山口に着くと思い、出発しました。他には車はなく、わたしだけでした。
クマが怖いので、鈴をジャンジャン鳴らしながらの出発です。 -
歩き始めるとタニウツギのピンクの花を付けた木がいたるところにあります。
-
ちょうど今が花のピークのようです。
-
接近してみるとタニウツギの花はきれいです。
-
白い花のウツギ(うのはな)もたくさんありました。
-
近づいてみると、これもきれいな花です。
-
ほら、こんなにきれいです。
-
大きな花を付けているトチノキもあちこちにありました。
-
トチノキの花はこんなに大きなものです。よく目立ちます。
-
林道は谷に沿っていますが、谷の向こうに何やら家のような建物があるようです。こんな不便な山奥に集落があるようですが、どの家も空き家か廃屋のようです。興味がわいて、見に行くことにします。
谷川からはカジカガエルの涼やかな声が聞こえていました。姿を見たことはまだありません。
カワガラスの「ビー」という声がよく聞こえました。 -
小さな橋を渡って対岸に着いてみると、やはり廃村のようです。誰も住んでいない古い家が6~7軒と、崩れた家の跡がいくつかありました。昔はこんな不便な場所にも人が住んでいたと思うと感慨深いものがあります。
何気なく林道を見て見ると、男性が一人歩いています。どうやら登山者のようです。声をかけて近づくと、敦賀市から来たという人でした。
クマが怖いので、いっしょに歩くことにしました。 -
道端にウマノアシガタの群落がありました。
-
この花は花びらがテカテカと光る蝋細工のような花です。
-
林道にはこのような動物の毛が落ちていました。どうやら車にひかれたイノシシの毛のようです。骨が一片落ちていましたが、歯が並んでいたのであごの骨のようです。肉はカラスか他の動物に食べられて、他の骨は人間が片付けたようです。かすかな異臭がしていました。
-
ウマノアシガタの花です。どうですか?光って見えますね。
-
このように、山の斜面には枯葉の下に残雪がありました。
-
車から4.7km歩いて、本来の登山口に着きました。車がないので、がらんとしています。
左の大木はカツラです。 -
カツラは樹齢が400年と書いてあったような。
-
登山口にある石碑です。
-
登山道に入ると、このような壊れた橋を渡ります。
濡れているので滑りやすく、一歩一歩確実に足の位置を決めて渡ります。 -
この橋も板がなくなって穴が開いています。滑らないように慎重に渡ります。
-
この山の特徴は、このようにコアジサイが延々と続いていることです。
-
コアジサイはもうすぐ花が咲きそうです。
-
どこもタニウツギがいっぱいです。
-
ミヤマキケマンは花期が終わりごろで、少しだけ見かけました。
-
登山道横の斜面の土の中から、タゴガエルの「グッ グッ」とくぐもった声が聞こえてきます。声はよく聞きますが、姿を見たことはありません。
小さな穴が開いていますが、それがタゴガエルの出入りする穴なのでしょうか。これではヘビが入ってしまいます。 -
イワタバコの若葉でしょうか。垂直な岩に生えていました。
-
ニリンソウの群落もありました。
-
ニリンソウの花です。3輪付けていました。
-
ブナ林の中の登山道を歩きます。新緑がきれいです。
谷からはミソサザイの大きな声が、樹上からはオオルリの大きな声が聞こえてきます。ツツドリの「ポポ ポポ」も聞こえます。 -
登山道は続きます。
男性の後ろ姿が写っています。 -
両側にコアジサイが。
-
斜面は急で、足を滑らせるとはるか下の谷に転落します。慎重に歩きます。
斜面に草が生えているから恐怖を感じませんが、これがコンクリートだったら怖く感じます。 -
下をのぞくと、こんなに深い谷です。
-
これはユキノシタの仲間でしょうか。
-
池まで1500mの標識がありました。
-
池まで1000mの標識です。気温が低く、湿度が低く、涼しい風もあるので、汗をほとんどかきませんでした。緩やかな登りで、岐阜県側のような急登はありません。
-
池まで500mです。ヒガラのさえずりが聞こえます。
-
池まで200mです。期待に胸が高鳴ります。
-
いよいよ池まで100mになりました。コルリが盛んに鳴いています。
-
カタクリの花が現れました。まだ咲いていました。
-
カタクリの群落です。
-
ちょうど盛りの花です。
-
今年はもう見られないかと思っていましたが、ここではまだ見ることができます。積雪が遅くまで残り、花も遅く咲いたのでしょう。
-
ヤシャゲンゴロウを保護する看板です。世界中でここにしかいない、絶滅危惧種です。
-
ショウジョウバカマの花も数輪残って咲いていました。
-
夜叉が池に着きました。当然のことながら、だれもいません。われわれが一番乗りです。
-
モリアオガエルの卵はまだ見られません。
-
静かな水面です。快晴で涼しい風が吹いています。
静かな水面ですが、実はトケン類(カッコウの仲間)のツツドリ、ホトトギス、カッコウの大声での競演です。3種を一度に聞くのは初めてです。
(これはスマホカメラの写真です) -
池の中を見ると、ヤシャゲンゴロウがいました。左下のがそれです。3匹ほどが近寄ってきました。
-
池の周りを歩くと、木道に覆いかぶさるように残雪がありました。最後の雪のようです。
-
池にはイモリもたくさんいます。ヤシャゲンゴロウとは天敵同士と聞いたことがあります。
実は下界の林道横の水たまりにもイモリがいましたが、この池のイモリとは何万年か何千年前に分かれたのでしょうか。 -
池の向こうの小高い稜線(福井県と岐阜県の境)に出ると、イワカガミの小さな群落がありました。花期が最後のイワカガミと思われます。
-
イワカガミの見納めです。今シーズンはこれが最後かな?
-
ミツバツツジも最後の花を咲かせていました。
ひょっとしたらニッコウキスゲの花も・・・と思っていましたが、まだ咲いていませんでした。やはり6月に入らないと咲きません。 -
反対側の岐阜県揖斐川町です。誰も登ってきません。林道は通行止めで、10kmぐらい歩かなければならないため、登って来るのには体力が必要です。
10年ぐらい前には、わたしは林道を歩いて登山口まで行ったことがあります。遠かった。 -
岐阜県側の谷筋(登山道がある)をよく見ると、雪が残っています。これでは登山道も通行できないかも知れません。
登山道の雪が融けて、落石や崩落を整備したのちしか山開きはおこなわれませんから、相当あとになると思います。
岐阜県側からの登山者はもう少しお待ちください。 -
稜線から見た池です。先ほどの残雪が見えます。
-
誰もいない池です。カッコウなどの声だけがしていました。
-
ちょうど中央に点のように見えるのが、お世話になっているカメラです。ここからライブ風景をネットで見ることができますが、今は中止中です。
黒い汚れはライブカメラではありません。 -
一人で下山を始めました。家路が遠いので、先に下山をすることにしました。下山を始めるとすぐ、石川県から来たという夫婦?の男女に会いました。わたしの車を見て、安心して登ってきたと言っていました。
登り時に、例の男性から教わった「夜叉が滝」です。 -
夜叉が滝をよく見ると、上の方まで続いているようです。
-
登り時にはなかったのですが、下り時にあった崩落現場です。上の大木の下が崩落したため、大木が落ちて来はしないかとハラハラしながら通り抜けました。
-
登山時に渡った木橋ですが、下山時には乾いていました。こんな穴が開いています。
-
下山は1時間ぐらいでした。やっと登山口まで戻ってきました。
-
林道を車まで戻りますが、路肩にあったフキの花です。フキノトウが大きくなるとこんな花が咲きます。
-
林道沿いの山を見上げると、新緑がきれいです。
林道歩きの途中も涼しい風が吹いていて、汗はかきませんでした。こんな気候が年中続くなら最高ですね。 -
無事下山できました。
爽やかな気候の元、最高の登山を楽しむことができました。
今回の登山の歩行数は17,100歩でした。
お世話になった地元にお金を落としていかなければと思って、スーパーの酒売り場(個人の酒店は廃業して、見つけることができませんでした)で発見したのがこの地酒「関西」です。純米酒もつくっているようですが、それは売っていませんでした。
全国的に有名な酒はいろいろありましたが、これだけは初めて見る地酒です。福井県越前市の酒なのに、なぜ「関西」なのか不思議です。
この酒を飲みながら、山を思い出すつもりです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
南条・今庄(福井) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
69