2018/05/08 - 2018/05/08
73位(同エリア464件中)
まりあさん
今回のフランス旅行の、最大の「土産話」は、表紙に利用した写真のストライキ予定表です。
幸か不幸か、私は、フランス語の勉強のために、今年に入った頃から、BSチャンネルのワールドニュースの、フランスのニュースを、リスニングするようにしていました。
と、今年の春に、フランスのストライキ史上、最大最悪のストライキが実行されるとのニュースに、げっと青ざめたのでした。
この予定表の赤い部分がストライキで、この3ヶ月、フランス鉄道は、三日運行すると、二日ストライキ、というリズムで、長期に渡るストライキを決行するというのです。
こんなニュースが出ても、「きっと解除になるのだろう」とタカをくくっていたら、4月3日の最初の予定日に、立派にストライキが実行されて、夜8時のニュースでは、パリの駅の前に、膨大な数のフランス人が群がっていて、アナウンサーは、「駅の前には、さあ、これからどうやって帰宅しようかと、困り果てた人々が群がっています」と。
その画像はまさに、あの東北大震災の頃に全ての公共交通が止まってしまい、「帰宅難民」という言葉が広まった日と同じような光景でした。
それでも私は、「まあ、ひと月もたてば、市民の怒りがピークに達して、ストライキも解除されるだろう」と思いながら、一応、買ってしまった電車のチケットを確認すると、6回の移動のうち、2回がストライキの日に当たってました。
しかも、その一つは、ディジョンからアヴィニョン、という最長距離の移動の日でした。
で、丸一日かけて、旅程を再構築して、危険回避のため、リヨンからディジョンに北上するのは断念して、リヨンからすぐに南下して、ストの日の行程を、アヴィニョンからニーム、という最短距離にしました。
5月半ばのこの日までには、ストライキも回避できるだろう、という見込みは、フランス初心者の大きな勘違いで、ストライキは、ますます加熱して、リーダーは、「政府が折れないなら、このストライキを、夏過ぎまで、いやクリスマスまででも続ける」と息巻いてました。
イタリアもショーペロ(ストライキ)という言葉だけは、旅人たちが、いやでも覚えさせられるものですが、フランスのグレーブ(ストライキ)は、もっと手強かったです。(ちなみに両国とも、ストライキ情報のWeb siteは充実しています)
アヴィニョンとニームの移動は、車で25分ぐらいの距離なので、いざとなればタクシーも可能と考えていました。それに、プロヴァンス地方は、周辺の村や小都市にいろいろいいのがあるので、それらの観光を兼ねて、ハイヤーで半日観光と移動をセットにすると、移動の費用の負担も気になりません。
今回の旅行中に、数名の日本人旅行者と、駅で立ち話をしたのですが、ストライキのことを、何も知らず、旅行社手配なのに、旅行社からは何の情報もなく、ただ、発券されたチケットの日に駅に来て、電車がなく、そこで初めてストライキを知った人もいました。
日本では、大したニュースになってないし、フランスの旅を進めるうちに感じたのは、フランス国民も、もともとストライキ慣れしてますから、あまり大して嫌がっていないようです。
ホテルのフロントの人たちだけは、やってくる旅人の多くが、ストライキで困った、という話をするので、耳にタコ状態のようですが、私が思うには、「市民よ、もっと怒れ」です。これを当たり前の文化と考えるな、と言いたいです。
さて、リヨンから、アヴィニョンまでは、ストライキの日ではないので、電車はスムーズに運行しました。
ただ、TGVの一等ですが、荷物を置くスペースが少ないので、そして椅子がデラックスな分、通路も狭いので、スーツケースを持っての移動は、けっこう苦労しそうです。
また、番号の振り方が、非論理的で、自分の席を探すのに苦労しました。非論理的というのは、番号順に並んでないんです。それに、ふつうあるべき窓枠のどこか、ではなく、座席の頭のところにあるので、通路を歩く人からは、とても見にくくて、自分の座席を探して、ウロウロしました。
番号を叫ぶと、車内の人が協力してくれて、「ここよ、ここにあるわよ」と教えてくれました。
数字をフランス語で覚えておいてよかった・・・と思いました(笑)。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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無事にたどり着いたアヴィニョンは、観光の町でした。旧市街は観光客で溢れてますが、車も通らず、のんびりと歩ける通りは、陽光溢れる南フランス、という顔をしています。
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イチオシ
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フランスのレストランでは、チーズのアソートの皿が必ずと言っていいほどあります。なんでも、三百数十種類のチーズがあるそうで、毎日一種類食べたとして、一年かかるぐらいの種類だそうです。
牛、羊、山羊の三種の動物に分かれ、ブルーチーズやら地方産のやら、何が何やらわかりませんが、その味の種類のバリエーションだけは、感動します。
去年のポルトガルの、ホテルの朝食に、ちょっと独特の味のチーズがあり、5泊毎日、それを食べていると、なんとなく癖になったのですが、それが「山羊のチーズ」シェーブルだと学びました。
フランスでは、このシェーブルのチーズが人気ですし、チーズ専門店で、小さい塊で売っているので、旅人でも、冷蔵庫さえあれば、チーズとクラッカー、またはクロワッサンと、ワインがあれば、軽い夕食を部屋で楽しめます。
キッシュも、日本で有名なキッシュ・ロレーヌ以外に、シェーブルのキッシュがあり、この独特の山羊のチーズの味が、うまく出ていて、美味しいです。 -
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アヴィニョンの目玉は、この法王庁の建物です。
中身の見せ方も、すごかったです。 -
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イチオシ
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アングラドン美術館
小さいけど、素敵でした。 -
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アングラドン美術館の目玉、
モディリアーニ「ピンクのブラウス」 -
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イチオシ
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この日は、軽く食べようと、ファーストフードのパスタ。
店頭に並べられた、ガラスの入れ物のパスタを、電子レンジで温めてもらって食べる。
久しぶりのペンネのトマトソース -
法王庁に行ったのは、最終日の雨の日。
いつも人がいっぱいの広場は、雨で誰もいない。
朝一で行くと、内部も空いていて、ゆっくり見れました。 -
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内部は、破壊されたりして、あまり残っていないのですが、このタブレットを持って周り、部屋の中央の台のQRコードを読み取ると、その部屋の内部がバーチャルで見えます。
部屋の壁の向きに合わせると、その部分の様子が映像される、という今時の若者には大いに受けそうな趣向です。しかも、オーディオガイドは、入場料に含まれていて、日本語もあります。 -
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法王庁のすぐ横にある、プティ・パレ美術館。
入り口が半分しまっていて、ドキッとしましたけど、開館してました。 -
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画像がよくないですが、この後の数点は、記憶に間違いなければ、ボティッチェリの作品だったと思います。
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