香港旅行 2018春　4月　わたしの定宿

2018/04/23 - 2018/04/26

香港出張の時の、私の定宿だったホテルについて書いてみようと思う。

現役の時は、会社は「ケチ」で、いいホテルに泊まらせてくれない、と思っていたが、改めて利用したホテルを列挙すると、悪くはない。悪くはないどころか、私には勿体ないと思えるホテルもある。

香港で泊まったことがあるホテルは10軒以上となるが、「定宿」となると4軒に絞り込まれる。「定宿」だった期間の長さは、キンバリー・ホテルが一番長く、愛着もあるが、好みを優先すれば、なんと言っても、一番は香港ホテルだ。どっしりと構えた格式を感じさせる。二番はランガム・プレイス・ホテル（現コーディス香港）。旺角にオープンしたとき、後輩が直接ホテルと交渉し、1年間の特別レートという条件で破格の値段で宿泊させてもらった。

その1年後、ランガム・プレイス・ホテルは非情にも1.5倍の値上げを要求して来た。それには参ったが、ランガム・プレイス・ホテルの良さ（部屋の洒落たセンスの良さと設備は定宿の中では断トツだ）が忘れられなかったので、その系列の油麻地にあるイートン・ホテルと交渉すると、朝食込みでいいレートを提示してきた。

そのイートン・ホテルが3番目。従って、一番長く使わせてもらったキンバリー・ホテルが4番目となる。私にとって、古女房のように思えるキンバリー・ホテルが4番目なのは、少し気の毒に思うが、宿泊料金を考えてみれば、通常その順番で高くなるので、伊達に高い料金を取っていないということか？！

香港滞在の三日目に、宿泊した深水ポのホテルから、旺角のランガム・プレイス・ホテル、油麻地のイートン・ホテル、そして尖沙咀のキンバリー・ホテルと香港ホテルまで、街角風景を眺めながら、ぶらぶらと歩いて南下した。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 香港エクスプレス航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

深水（サムソイ）ポ　Metroplace Boutique Hotel

本日の出発はここからです。

旺角のランガム・プレイス・ホテル（現コーディス香港）までは、地下鉄でいえば、太子、旺角と二駅ですが、一時太子に支店があったので、ある程度の土地勘はあります。

Metroplace Boutique ホテル

旺角（モンコック）

右の建物がランガム・プレイス・ホテル（現コーディス香港）で、左がショッピング・センターのランガム・プレイスです。二つの建物は、レベル4で繋がっています。

旺角（モンコック）ランガム・プレイス・ホテル（現コーディス香港）

香港で一番人口密度が高いとされる旺角に出現した、5ツ星のホテルです。私を含め、ほとんどの仕事仲間はホテルは寝ればいいと考えている連中なのですが、オープンしたての真っ新なホテルに圧倒されました。

部屋はシンプルなのですが、洒落ていて、高級感があります。女性と泊まったら最高だろうな、と思っていたのですが、何回か宿泊を繰り返したとき、スイート・ルームへのアップ・グレードの券をいただきました。

そして、何を血迷ったか、そのことを家内に喋ってしまいました。

「私が付き合ってあげる！」

間髪を入れない、その歓声を無視することはできませんでした。結果、旦那が一生懸命仕事をしていたとき、家内はマカオでギャンブラーと化していたのであります。

コーディス ホンコン ホテル

旺角（モンコック）ランガム・プレイス

ショッピング・センター。時間があれば、エスカレーターで最上階まで上がり、ウインド・ショッピングをしながら、下りてくることをお薦めする。飲食店も数多く入っているので、ショッピングの合間に疲れたら、お茶でもどうぞ。

旺角（モンコック）

ランガム・プレイス・ホテル（現コーディス香港）とショッピング・センターのランガム・プレイスを繋ぐ連絡橋に置かれた銅像。

但し、私が滞在していた時はまだ設置されていませんでした。

旺角（モンコック）

その連絡橋から見た「上海街」の街並み。

旺角（モンコック）

ランガム・プレイスと道を一つ隔てた建物ですが、ここに火鍋の「小肥羊」の旺角店が入っていたのですが、なくなり、違う火鍋の店が入っています。ショックです。一時期、香港出張時には必ず寄っていました。

金曜日の晩は長蛇の列が出来るほどの人気店だったのですが、何があったのでしょうか？

旺角（モンコック）女人街

化粧前の女性ですね。余り見ないほうがいいみたいです。夕方から真夜中まで営業をしています。

旺角（モンコック）

「山東街」まで南下したとき、ランガム・プレイス・ホテルの西側の露天市場が気になりました。エアポート・バスで空港まで行くとき、いつも見かける市場です。地元の人で賑わっている、活気ある市場。一度覗きたい、と思っていましたが、いい機会なので、遠回りになりますが、寄ることにしました。

旺角（モンコック）　山東街

旺角（モンコック）

ランガム・プレイス・ホテルの西側の露天市場。この通りは、「広東道」です。

旺角（モンコック）露天市場

旺角（モンコック）露天市場

鶏の脚だけを買い求める人もいます！私も何回か食べましたが、美味しいと思ったことはありません。

油麻地（ヤウマテイ）

義順牛?垢公司。ミルク・プリンの店です。晩御飯の〆のデザートによく寄らせていただきました。仕事仲間と香港で夕食を一緒にしたとき、その店で〆のデザートを注文しようとすると嫌な顔をされるからです。私を除き、みな呑み助です。

港澳義順牛奶公司 (油麻地店) スイーツ

油麻地（ヤウマテイ）　義順牛?垢公司

ミルク味、玉子味、チョコレート味の3種類ありますが、ミルク味は甘さを抑えた上品な味で、玉子味、チョコレート味は、ミルク味に比べ、口の中で、その存在を主張するように感じます。

いくら甘党といっても2つ一度に食べるのは無理でしょう。結構なボリュームがあります。

油麻地（ヤウマテイ）　義順牛?垢公司

今回は、玉子味を選びました。「あれ？」味が若干変わったようです。ミルク味のようにおとなしくなっていました。

支払いのとき、500ドル紙幣を出すと、えらく嫌な顔をされ、「オクトパス・カードをもっていないの？」と聞かれました。この店では、オクトパス・カードで支払いができるのです。

油麻地（ヤウマテイ）

油麻地の地下鉄の駅まで南下してきました。

油麻地（ヤウマテイ）

地下鉄出口の傍のこの店で、よく果汁100％のオレンジ・ジュースをいただきました。店のオレンジを3個ほど選び、手際よく半分に切り、機械にかけて絞るのですが、その様子を見るのも楽しみの一つです。

油麻地（ヤウマテイ）イートン・ホテル

イートン・ホテルでは何回かラウンジが使える部屋に泊まらしてもらいました。出張用のパソコンが1台しかなく、後輩と一緒に出張するときは、ラウンジにパソコンがあったので、ビジネス・センターを利用するよりは安くなるという理由を付け、宿泊しました。

ラウンジが使える出張は優雅ですね。気分が全く違いました。それと、部屋のベッドもキングサイズになり、快適そのものです。ただし、贅沢になれると怖いです。ランクを落とすときの苦しみは経験した人しか理解できないでしょう。

何事もそうですが、背伸びせず、自然体がいいのです。部屋選びも然りです。

イートン HK ホテル

油麻地（ヤウマテイ）イートン・ホテル付近

出張をした時、自分に対するご褒美として、クロッコダイルでカッターシャツを購入していました。なかなかぴったりと合うカッターシャツがなくて困っていましたが、クロッコダイルのものは、私の体にぴったり合いました。

その店も写真のように別の店になっております。取り残されるような寂しさを感じます。

油麻地（ヤウマテイ）イートン・ホテル付近

天后廟。漁民の守り神、天后を祀っています。タケの足場が組まれておりますが、剪定用と思われます。寺院の中は静かな空間が広がっておりました。

天后廟 (油麻地) 寺院・教会

油麻地（ヤウマテイ）天后廟（ティンハウミュ）　

油麻地（ヤウマテイ）

天后廟（ティンハウミュ）の近くに「Mido Cafe」があります。二階から道行く人を眺め、香港スタイルの甘いコーヒーを啜る。時間があるとき、そういう経験をしたいな、と思わせるコーヒー・ショップです。

油麻地～佐敦（ジョーダン）の途中

佐敦（ジョーダン）

最近は中国百貨の「裕華国貨」に行かなくなりましたが、一時出張仲間の間で、ここのシルクのパジャマがえらく評判になり、よく行かせてもらいました。肌触りがよく、よく眠れるとのこと。

裕華國貨 (佐敦本店) 百貨店・デパート

佐敦（ジョーダン）

皮製品を扱っている「BABILA」。

基本的にブランド品に興味がないようです。物欲も人と比べると極端にありません。いいものを買うなら、地元の良い品物を買った方がいい、と思っているので、この「BABILA」を贔屓にしています。今使っている財布もここで買ったものです。

佐敦～尖沙咀（チムサチョイ）

尖沙咀（チムサチョイ）

いよいよ尖沙咀にやって来ました。「金巴利道」です。この通りにキンバリー・ホテルがあります。

尖沙咀（チムサチョイ）　金巴利道

写真に「金巴利酒店」（英語名では、Kimberley Inn）が写っていますが、後輩が初めて香港出張をしたとき、このホテルに入ろうとしたとのこと。入口に座っていたお爺さんから、背広姿で、重い旅行鞄を携えている後輩に「あんたのホテルはここじゃないよ」と言われたそうです。

私もどちらかいうと慌てものですが、その後輩も私に負けす劣らずです。いくら会社がケチだといっても、このホテルに泊まれとは言わないでしょう。

尖沙咀（チムサチョイ）　キンバリー・ホテル

10年以上ここを香港の定宿としていました。交通の便は申し分なく、食事をする店も近くにいろいろとあります。香港では中級どころのホテルとして安定した地位を保っているように思われます。値段もそれ程高くはありません。

ところで、話はがらっと変わりますが、海外で誕生日に宿泊したことがあるでしょうか？

私は一度だけそういう経験があります。場所はここキンバリー・ホテルです。仕事から帰って、部屋の中に入ると、テーブルにケーキが”ホール”で置かれていました。勿論、「誕生日おめでとう」のメッセージも付けられております。

その配慮は嬉しいのですが、「おっさん一人に”ホール”のケーキを食え、というのは拷問と同じ」と思いませんか？スマートさが足らないのです。

キンバリー ホテル ホテル

尖沙咀（チムサチョイ）　金巴利道

昼時になりましたので、どうせ昼食を摂るのなら、金巴利道沿いの店を、ということで、モンゴル料理店「Nomads」を選びました。

サラダ、スープは食べ放題で、メイン料理については、自分で食材を選び、味付けについても好きなようにアレンジできます。昼は120ドルですが、ジャスミン茶を追加したので、サービス・チャージを含め、175ドルになりました。

尖沙咀（チムサチョイ）　モンゴル料理店「Nomads」

店内の様子。

尖沙咀（チムサチョイ）　モンゴル料理店「Nomads」

サラダとスープ、追加注文したジャスミン茶、どれも美味しかったです。

尖沙咀（チムサチョイ）　モンゴル料理店「Nomads」

メイン料理。初めての店だったので、若干遠慮して食材を選んでしまいました。私らしくないな、と思いますが、これはこれで美味しかったです。

尖沙咀（チムサチョイ）　モンゴル料理店「Nomads」

メイン料理はこの二人が調理してくれます。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテルへの途中

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテルへの途中

「広東道(Canton Road)」です。

この道沿いに香港ホテルはあるのですが、この角度で写真を撮った理由は、私の大好きな「お粥屋さん」があった場所だからです。恐らく100人が100人とも「美味しかった！！！」と絶賛する「お粥屋さん」だろうと思うのですが、何処かに移転しました。何十回と食べに行っているのですが、名前を憶えておりません。

機会があれば、朝、昼、晩の三食ともお粥を食べる旅行計画を立て、その店を探すのも面白そうです。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル　フロント
　
一流ホテルです。部屋はどっしりとした重厚感を感じさせます。そして、私が新婚旅行で泊まったホテルでもあるのです。

何回か使わせてもらったある日、チェックインを済ませ、部屋に行ったら、部屋の扉が開いたままでした。教育が足りないな、と少しむっとして部屋に入ろうとしたら、入口で足が動けなくなりました。

入口から部屋の奥を見ると、そこには「香港の夜景」が広がっていました。足が動けなくなる程の「百万ドルの夜景」です。「やられた」と思いました。

マルコ ポーロ 香港 ホテル ホテル

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

尖沙咀のバス・ターミナルです。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

「Harbour City」への入口です。右脇から香港ホテルへ行くこともできます。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

時計塔です。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

「Star Ferry」乗り場。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

Star Ferry。

尖沙咀（チムサチョイ）　香港ホテル付近

最後に、私がピークから見るよりも綺麗と思っている香港の風景。九龍サイドから香港島を見た景色です。

40年前、灯りがともされ始めた、その風景をスター・フェリーの椅子に寄りかかり、1年間ほとんど毎日見ていました。甘酸っぱい青春の記憶がその風景の中にしまわれているかのように、一つ、また一つと蘇ります。