ソウルからのDay Trip。あむさんのガイドで巡る 国境の町 江原道 鉄原。北朝鮮が掘った『南侵　第2トンネル』　他にもいいところがあった

2018/04/18 - 2018/04/18

４月１６日～１９日で、韓国旅行をしてきた。
旅行全体については、『韓国・ソウルの　『LINE FRIENDS STORE　（ラインフレンズストア）』　にコニーの誕生日を祝いに行ってきた。』https://4travel.jp/travelogue/11350944/

その中で、4月１８日にソウルから日帰り旅行で、江原道の鉄原という町に行ってきた。
そこには、北朝鮮の当時の指導者　金日成がベトナムの「クチのトンネル」をまねして作った　南侵第二トンネルがある。
鉄原について調べると、あむさんという女性のガイドさんがいることがわかった。去年コンタクトをとったときは、スケジュールが合わず断念したが、今回、ようやく合わすことができた。

あむさんは、ふだんは、鉄原郡の観光ガイドで、孤石亭や白馬高地駅発のツアーのガイドをされていて、希望があって、スケジュールが合えば、今回のように、個人的にガイドもしてくださいます。



＊＊＊＊＊　旅行前にわからなかった点　＊＊＊＊＊
白馬高地駅出発で、第二トンネルへ行くバスツアーは、一定の人数が揃わないと催行されないのか？
→少し前から、１人でも参加者がいれば、催行されるとのこと。　詳細は以下のホームページを参照
http://hantan.cwg.go.kr/site/hantan/sub.do?key=1860
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TMC/TE_JA_7_1_1.jsp?cid=281914



今回、ガイドをしてくださった　あむさんのホームページ
http://blog.livedoor.jp/elephants322/

あむさんを取り上げているページ
https://ameblo.jp/yokosogangwondo/entry-12260548324.html

エリア その他の観光地(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日のあむさんのガイドは、大分前からお願いしていた。
しかし、出発の1週間前になって「朝日新聞の偉い人のガイドをその日に頼まれた」と言われた。
代替案を提案されたけど、日帰りを予定していたので、ツアーを午後からにしてもらった。
朝日新聞の人は、私たちと一緒じゃダメらしい。

巨済食堂 韓国料理

スロースタートとなったので、朝は南大門のカルグクス横丁の巨済食堂へ。
入り口付近客引きがいる。無視して横丁の中程にこのお店がある。
冷麺を注文したのに、カルグクスや赤飯が付いてきた。

巨済食堂 韓国料理

注文したのは冷麺。
韓国で冷麺を注文すると、写真のような赤いスープのお店と、日本の冷麺のような黒いスープのお店がある。好みは分かれると思う。
赤くても、辛さは控えめ。

黒いスープがいい人は、入り口入って、すぐ左側のお店へ。

巨済食堂 韓国料理

地下鉄を乗り継いで、江辺駅(ガンビョン)
駅前からは、昨日行った、ロッテワールドタワーが見えた。

江辺駅 駅

ターミナル地下のダイソーで買い物して、東ソウルバスターミナル9:39発の東松(ドンソン)行きのバスで出発。
運転手さんは、韓国によくいる、荒い人。途中、トロい車が前を走っていたら、バスを降りていって、トロい車のドアをたたいて文句言っていた。日本じゃありえない。

東ソウル総合バスターミナル バス系

途中は桜が満開だった。東京でお花見をしてから、1ヶ月経っている。

今までに乗ってきた市外バスは高速道路を使っていたが、この東松行きのバスは、全部一般道を走るので時間がかかる。

各駅停車のバスは3001系統。直通より20分余計にかかる。
東ソウルバスターミナルから先は、ソウル市内の蘆原駅、水落山駅、長岩駅、議政府などでも乗り降りできる。
途中のバス停を利用する場合、T-MONEYカードが利用できる。

東松バスターミナル（ドンソン）　途中でデモ行進なんかがあって、この日は、2時間半以上かかって、到着した。

あむさんに聞いておいた、トンカツのおすすめのお店、ペドジトンカチュでランチ。
ロースカツには甘いカレーがかかっていた。
結局、付け合わせのキャベツと肉だけを食べた。

ペドジトンカチュで、＝腹が爆発するっていう意味

これは、ヒレカツ。
このボリュームで9000krwだった。

安くてボリューム満点のペドジトンカチュ
入るときは、軍隊の人がいっぱいいたが、帰る頃にはいなくなっていた。

あむさんツアースタート。
このスンイル橋は、橋脚の手前と、奥で微妙に形状が違う。
朝鮮戦争中に、奥側を北朝鮮が作って、終戦後に、手前側を韓国側が作ったそうだ。

孤石亭（コソクチョン）
こんな雰囲気のいいところ。
春～秋は多くの観光客で賑わう。

孤石亭（コソクチョン）
冬はこの川は結氷するそうだ。
その上を歩くイベントがあるとのこと。もちろんアイゼン着用
ガイドのあむさんは、冬もいいところなので、是非来てくださいと言っていた。

孤石亭から、14時の安保ツアーに参加する。平日は自分で車を用意しなければならない。ツアーの先頭の車に専門のガイドさんが乗り込み、その車の後をついて行く。　私たちはあむさんの車でスタート。　休日は、孤石亭からもバスがある。平日は、白馬高地駅からの安保ツアーならバスで参加できる。

この旅の最大の目的地　南侵第二トンネル。

金日成がベトナムのクチのトンネルをまねして、北朝鮮が韓国を攻めるために、掘ってきたトンネル。1975年に発見された。　天井は低く、ヘルメットは必須。
内部は撮影禁止。

鉄原平和展望台
500ウォンで、望遠鏡をのぞき、北朝鮮の様子が見える。

遠くの山は北朝鮮。
北朝鮮の山は、すべてハゲ山。
何も考えずに、木を切って燃料にした結果。

主要な見どころには、お土産屋さんがセットになっている。
鐵原の特産品のお米や、北朝鮮のお酒が売っていた。
北朝鮮の酒は、中国経由で入ってきているんじゃないか、とのこと。

続いて、月井里駅（ウォルジョンニ）。
DMZ内から、移動させた物。駅のすぐ脇からは、非武装地帯となる。
白馬高地駅から、ここまで、延伸の計画はあるが、規制区域のため、実現は遠い。

駅名の由来は・・・
病弱なお父さんと娘が一緒に住んでいた。
満月の夜、娘が寝ていると夢で、「夜が明けるまでに、庭の岩の上の水をお父さんに1000回飲ませると、お父さんの病気が治る」と言われる。
1000回飲ませると、お父さんの病気は治るが、娘は疲れて息絶える。
こんな、昔話から。　井＝井戸ってこと。

月井里駅 駅

月井里駅に置かれた、爆破された機関車。
タンクの部分には、機銃掃射の跡がある。

月井里駅は京元線の駅。ソウル（京城）～北朝鮮の元山を結ぶ線。それぞれの頭文字をとって、京元線。日本統治時代に作られた。

この日はバス3台の自家用車数台だった。
バスの左右にある迷彩模様のものは、対戦車防火壁と呼ばれ、万一、北朝鮮側が攻めてきたときに、倒して侵攻を遅らせるためのもの。

旧労働党庁舎。その名の通り、朝鮮労働党の施設だった。
その中では、激しい拷問などが、行われ、中に入っていったものは、（遺体を含めて）帰ってこないといわれていたそうだ。
かつての鉄原市街地にあったそうだ。今は、畑の中に、この建物だけが残る。

労働党舎 史跡・遺跡

鉄道の遺構見たいとリクエストしたら、連れ来てくれた場所。
京元線の旧線と、白馬高地駅方面へ作った新線が分岐する場所のすぐそばの端。
奥に新線のトンネルが見える。

トンネルの中にできた氷筍。
逆さつららとも言われるようだ。

遠くに列車が走っていくのが見えた。

夕飯に連れてきたもらった、東松市内外れにある『オロンゴールソリテ豆腐』
最初、豆腐料理と聞いて、スンドゥブみたいなものを想像していたが、まったく違うもので、黒豆を使った豆腐だった。自家栽培の黒豆とのこと。
体に優しい感じで、おいしい。

いよいよ　あむさんとお別れ。
行きはバスで来たので、帰れは列車で帰ることに。
ご自宅近くの白馬高地駅まで送ってもらった。

白馬高地駅 駅

白馬高地駅の駅前に、観光案内所。
ここから、バスでの安保ツアーがスタートする。
今は、集まる人数にかかわらず、催行されるとのこと。

白馬高地駅 駅

19:20頃に、19:40発の列車がやってきた。
この駅が終点で折り返しとなる。

列車に乗ると、車掌さんが切符を売りに来た。
東豆川までは、たった1000KRW。バスより相当安い。
1つ手前の逍遥山駅でも、地下鉄1号線に乗り換えられるが、東豆川で乗り換えた方が、本数が多いのでおすすめする。

よくわからないけど、ホームと反対側のドアも開いていた。
韓国は地下鉄を除いて、ホームが低いので、それに対応した車両になっている。
地面に降りるのも難しくない。

３両編成のディーゼルカー、CDCと呼ばれる9501系気動車。
転換式クロスシートは、ピッチはA'REXよりも広く快適。
スピードは残念ながら遅い。