大正6年（1917）に開園した井の頭恩賜公園（いのかしらおんしこうえん、以下井の頭公園）は平成29年（2017）に100周年を迎えました。<br />公園全体で約500本の桜があり、池の周囲には約250本のソメイヨシノとヤマザクラが春の公園を彩ります。<br />今年は桜の開花が早く、訪れた時はソメイヨシノが散り始めていましたが、遅咲き桜と山野草を楽しむことができました。<br /><br />今日は学生時代の旅サークル活動の仲間と久しぶりに会い、井の頭公園と吉祥寺（きちじょうじ）のハーモニカ横丁を歩き、夕方から懇親会になりました。<br />吉祥寺は近くの高校・大学に通っていたので、懐かしい町です。<br /><br />なお旅行記は、京王電車図鑑、いせや公園店、三鷹市「井の頭公園さんぽ」、東京都建設局「思い出ベンチ」、三鷹市教育委員会「井の頭の石造物群」、季節の花300「ヤエヤマブキ」、井の頭恩賜公園100年実行委員会の水と緑部会「かいぼり」、むさしのコミねっと「吉祥寺西公園」、はらドーナッツ、ビストロ「TALK BACK」、成蹊学園WEBマガジン「成蹊人vol.98」などを参考にしました。<br />

春を彩る井の頭公園と吉祥寺 2018 ～山野草とハーモニカ横丁～（東京）

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2018/04/04 - 2018/04/04

7位(同エリア842件中)

エリア

吉祥寺・三鷹(東京)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

グルメ: 5.0

同行者: 友人

交通手段: 私鉄徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

吉祥寺駅

「京王井の頭線」の吉祥寺駅に来ています。
独特のカラーリング車両（吉祥寺駅）

ステンレス車両に7パターンのレインボーカラーを採用した1000系です。
公園口（吉祥寺駅）

ここから井の頭公園へ向かいます。
いせや公園店

昭和35年（1960）井の頭公園の表玄関として開店。

店舗の老朽化のため2013年に新店舗に生まれ変わっています。

学生時代に焼き鳥とお酒を飲みに行き、お世話になったお店です。
井の頭公園の入口

階段を下りると公園です。

ソメイヨシノの花は散り始めていますが、まだ学校の春休みなので少しだけ混んでいます。

園内の案内図（井の頭公園）

井の頭池を中心にそのまわりを散策できます。

池は場所によりボート池、お茶の水池、弁天池と呼ばれています。

かっちんたちは、入口から七井橋・狛江橋を渡り、右半分の弁財天、高台になっている御殿山、お茶の水井戸などをまわり、1時間ほど散策します。
イチオシ

ボート池（七井橋から）

ソメイヨシノが満開であれば、池の周りが真っ白になります。

親子連れがボートやスワンボートに乗り、楽しんでいます。
桜の花（七井橋から）

白い花はオオシマザクラでしょうか。
キンクロハジロ（七井橋から）

「ボート池」と反対側の「お茶の水池」で泳いでいます。
お茶の水池（七井橋から）

公園の後ろはマンションが建ち、住宅街です。

ハナミズキ（弁天池）

七井橋と狛江橋を渡り、弁天池の周りを歩きます。

春の花が咲き始めています。
イチオシ

八重枝垂れ桜（弁天池）

満開の桜がありました！
ヤマブキ（弁天池）
芽吹いてきたケヤキ（弁天池）
シャガ（弁天池）

思い出ベンチ（弁天池）

住民や企業からの寄付により設置されたベンチです。

寄付者の名前とメッセージを刻んだ記念プレートが取り付けられています。
弁天橋（弁天池）
石灯篭（弁財天前）

天保4年（1833、江戸後期）の建造です。
弁財天

江戸時代、井の頭池は神田上水の水源となり、江戸城内や下町に水を供給しました。

そのため弁財天は江戸町民の厚い信仰をうけ、行楽の地としても愛されました。
ニヤッとした狛犬（弁財天）

明和8年（1771、江戸中期）の建造です。

イチオシ

お茶目な顔の狛犬（弁財天）
銭洗い弁天（弁財天）
昔ながらのお茶屋「井泉亭」（弁天池）
クサノオウ（弁天池）

山野草の種類が増えてきました。
珍しいイチリンソウ（弁天池）
イチリンソウの群落（弁天池）
ヒトリシズカ（弁天池）
シロボウエンゴサク（弁天池）
御殿山

井の頭公園で高台になっているところですが、見晴らしは今一。
ショカッサイ（お茶の水池）

ムラサキハナナとも言います。

湧水口「お茶の水井戸」
ラクショウとメタセコイア（お茶の水池）

背が高く美しい樹木です。

見分け方は葉と枝に特徴があり、ラクショウが互生、メタセコイアが対生しています。
レンギョウ（お茶の水池）
イチオシ

桜と芽吹くヤナギ（お茶の水池）
お茶の水池と七井橋
ヤエヤマブキ（お茶の水池）

ヤマブキは実がなりますが、ヤエヤマブキは実がなりません。
かいぼり

井の頭池では水質の改善と外来種の防除を目的として、池干しを定期的に実施しています。
サンロード

井の頭公園を後にし、吉祥寺駅北口にやって来ました。

これから吉祥寺駅前の商店街を歩き、学生時代からの変貌ぶりを確認します。

サンロードは以前、バスが通っていた通りです。
元町通り

サンロードの途中から左に曲がります。

今はお洒落な元町通りの名前がついています。
コピス吉祥寺（元町通り）

学生時代の昭和46年（1971）に伊勢丹吉祥寺店が開店し、あっと驚いた出来事でした。

その後、営業不振により2010年に閉店。現在は複合商業施設「コピス吉祥寺」に生まれ変わりました。

バーバパパのドーナツ（元町通り）

クリスピー・クリーム・ドーナツでは期間限定で発売されています。

ドーナツをかじると「痛い」と言われそうですね（笑）
プチロード（元町通り）

元町通りにある路地です。
東急百貨店前

元町通りから吉祥寺通りに出ました。

ここの東急百貨店は健在です。
ダイヤ街

吉祥寺通りを少し歩き、昔からあるダイヤ街に入り、サンロードへ向かいます。
吉祥寺名物「さとうの丸メンチカツ」（ダイヤ街）

いつも行列ができるお店です。

以前食べたことがありますが、揚げたての丸メンチカツは肉汁の旨みが口の中でとろけます。
羊羹と最中の「小ざさ（おざさ）」（ダイヤ街）

老舗のお店で、「幻の羊羹」があります。

毎日先着50名、一人3本まで、8:15から番号札の配布が始まり、なかなか手に入らない羊羹です。
祥和会通り（ハーモニカ横丁）

ダイヤ街と駅前の平和通りの間に挟まれた細い路地の一帯はハーモニカ横丁と呼ばれ、100件近くの商店、飲食店が並んでいます。

横丁は5つの通りがあり、一番西側にあるのが「祥和会通り」です。

シャッター街ではなく、夜になると華やかな飲み屋街に変身します。
イチオシ

のれん小路（ハーモニカ横丁）

次にある通りが「のれん小路」。
薬膳居酒屋料理「田楽山」（ハーモニカ横丁）

この階段の登山口から上がると田楽山。

「落石注意」や「虎や熊に注意」の表示があり、本当に行けるのかな･･･
吉祥寺駅前

ハーモニカ横丁から一旦、駅前に出ました。

武蔵野市内を走る赤い関東バスがとまっています。

中央通り（ハーモニカ横丁）

駅前から平和通りを西に進むと、まず中央通りの横丁。
次に朝日通りの横丁（ハーモニカ横丁）
次にのれん小路（ハーモニカ横丁）
そして祥和会通り（ハーモニカ横丁）

昭和40年代後半（学生時代）はラーメン屋や小さな商店が並んでいたのですが、すっかり変わってしまいました。
中道通り

吉祥寺通りを渡り、ユニクロ吉祥寺店の脇から中道（なかみち）通りに進みます。

昔は住宅街だったと思いますが、今は商店街になっています。
木造の民家（中道通り）

昭和の雰囲気の建物が商店街の中に残っています。
理髪店「ハルタン」（中道通り）

ここも昭和の建物ですね。
吉祥寺西公園（中道通り）

広い公園ですが、昔はなかったような･･･

調べてみると、元大蔵省所有地だったところを市民の声を取り入れ、元からある巨木を残して芝生の公園に生まれ変わったのです。
はらドーナッツ（中道通り）

オカラと豆乳を使用したヘルシーなドーナツがあります。
猫のお城･･･（中道通り）

2018年2月にオープンしたCat Cafe「てまりのおしろ」。

青い扉が入口（てまりのおしろ）

おとぎの国みたいですね。
開店前のビストロ「トークバック」（中道通り）

ヨーロッパの片田舎のビストロをイメージした店で、フレンチベースの料理を楽しめます。

ここでサークル活動仲間と久しぶりの懇親会です。
料理（トークバック）

オードブル4種類、お魚料理、日本一のガーリックトースト、パスタ料理、ごちゃまぜサラダ、お肉料理、デザートなどを味わいます。

美味しい料理とワインで、昔話と近況報告をお互いに楽しむことができました。
ワインバー「立ち呑みばっかす」（ハーモニカ横丁）

ハーモニカ横丁の一角に2017年4月にオープンしたお店。

オーナーは成蹊大学の卒業生で、本格的なワインを提供してくれます。

懇親会の帰りに立ち寄りました。
約30種類のワイン（立ち呑みばっかす）

山梨県産ぶどうを使用した成蹊学園オリジナルワインもあります。
イチオシ

色鮮やかなワイン（立ち呑みばっかす）

グラスワインが1杯500円。

ちょっと飲むにはいいお店です。

ハーモニカ横丁は若者の街にすべて変わっていました。
昔を覚えているサークル仲間とは半年後に再会することになりました。