春爛漫の桜を愛でる ー 町田とその近郊を歩く

2018/03/25 - 2018/03/27

今年は桜の開花が例年より１週間ほど早いというニュースを目にした。そこで満開の時に我がまち町田の桜の名所をいくつか訪ねてみた。町田の桜の名所と言っても地元の人しか知らないようなところで、もしかしたら地元の人でも知らないような場所もあるかもしれない。

数日かけて歩いてみた。連日天気が良かったので、のんびりと里山を歩いた。歩いたのは、町田のはずれともいうべきところばかりで、鶴川地区と三輪地区の２カ所である。里山と言われるようなところである。三輪地区は川崎市岡上と入り組んでいるので、岡上の方も併せて歩いたことになった。

今年は上野や千鳥ヶ淵というような有名な桜の名所には行かなかった。小生が住む地元の桜の名所を訪ね、喧騒や人混みとは無縁の静かなところで美しく咲き競う桜の花を楽しんだ。大いに堪能できたことは言うまでもない。

エリア 町田(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

鶴川地区のはずれにある「曹洞宗大蔵山 安全寺」へ枝垂れ桜を見に出かけた。数年前に一度行ったことがあり、その時の印象が強かったので、今回再度出かけてみた。

　*「安全寺」
　　町田市大蔵町 1859

安全寺の本堂。誰も参拝する人は見られず、ひっそりしている。

山門の側に大きな枝垂れ桜が咲いていた。見る人もなくひっそりと咲き誇り、訪れる人を待っているようだ。

白い桜の花が風に舞い、大空に飛び散っている。

「大根の花」が正に盛りと咲いている。紫色が鮮やかだ。

安全寺の近くに始めて見る「阿弥陀堂」がひっそりと建ち、そのわきにかなり古そうなお地蔵が安置かれている。

江戸時代から置かれているようで、地元の人々が管理をしている。

阿弥陀堂の中には「阿弥陀如来像」が安置されていて、最初は薄暗いため全然気が付かなった。ほのかな明かりの中に浮かび上がる如来像は神々しく感じられた。

「花ニラ」

スズランも白い花を咲かせ、太陽の光を浴びて輝いている。

菜の花も今を盛りと咲いている。

このような花を見ていると、もうすっかり春らしくなってきたと実感した。

普段歩いている道を少し外れてみると、古民家という感じの家があった。

屋根を見ると、白い壁のところに何やら装飾があり、浮かび上がるように施されている。

大きく拡大してみると、２頭の犬が向かい合い、その間にツルが描かれた円い輪が見える。

「慶性寺」

普段このお寺の前をよく通るが、ここにも見事な枝垂れ桜がある。

　＊「慶性寺」
町田市大蔵町2177

鶴川駅近くの鶴見川沿いに咲く見事な桜の木。歩いている人が何人も携帯で写真を撮っていた。それにつられて小生も何枚も撮ってしまった。

桜以外にも様々な花が咲いていて、美しい花を見るのが大変楽しい。

白い色をした大きなツバキが見事だ。

「横浜緋桜」という名前の桜があり、色がピンクで鮮やかである。

花の一部を大きくして、見てみた。

同じ桜なのに白とピンクの色がコントラストを見せて、美しい。

川崎市岡上地区には立派な農家の家が多く、どこも大きな蔵を備えている。

この家にはかなり立派な蔵がある。この家の方が言うには、この蔵を利用して定期的にワインセミナーを開いているとのことだ。パンフレットもいただいた。

近くにある別のお宅の蔵も素晴らしい。

先ず、「東光院」という寺を訪ねた。

＊「東光院」
川崎市麻生区岡上217

立派な山門がある。しかし、ここからは入れない。別の入口から入らなければならない。

本堂のガラス戸に写り込む山門とサクラの花。

本堂とその前に咲いている桜の木。

苑内にはこのような花がひっそりと咲いている。

この辺りは正に里山といった風情で、歩いていても気持ちよい。

「熊野神社」にも来てみた。時たまこの前を通るが、足を踏み入れることは初めてである。

＊「熊野神社」
　 町田市三輪 1925番ノ１

「高蔵寺」へ移動した。ここは「花の寺」として知られている。四季それぞれに花を楽しむことが出来る。

＊「高蔵寺」
町田市三輪1739

入口の山門を撮る。なかなか立派な門である。

境内ではこの時期シャクナゲが盛りで、色々な色の花が咲いている。

庭の片隅では水車が動いている。

本来はあと3か所お寺を見る予定でいたが、場所が分からず断念した。また来年でも来てみたと思う。

帰り道、見事なサクラの木が何本も植えられている農家の家の前を偶然通った。余りにも美しく、しばし足を止めて鑑賞した。

枝垂れ桜がちょうど満開を迎えていて、見事と言う言葉がふさわしいほどである。

桜の木の周りには白や黄色のスイセンが咲いていた。

今年の花見はこれで終わるが、大いに満足した。今年は桜で有名な観光地には全く行かなかったが、地元の桜の名所で静かに楽しむことが出来た。騒々しい人混みも喧騒もなく、ただひたすら桜と向き合い、はかない桜の美しさを堪能することが出来た。