2017/12/28 - 2017/12/28
7位(同エリア372件中)
かっちんさん
赤穂市は兵庫県の西南端、岡山県との県境にあり、町のほぼ中央を名水百選に選ばれた千種川(ちくさがわ)が流れています。
川の東側にある坂越(さこし)は天然の良港に恵まれ、17世紀に入ると瀬戸内海有数の廻船業(西廻り航路)の拠点として発展しました。
18世紀以降は「赤穂の塩」を運ぶ北前船の港として明治時代まで栄えました。
赤穂の塩田から運ばれた塩や内陸部の薪・米などは、千種川高瀬舟発着場にて大八車に積みかえられ坂越港に運ばれました。
千種川と坂越港を結ぶ石畳の道「大道(だいどう)」は、白壁と焼板の町家が並び、落ち着いた町並みとして残されています。
また、坂越港には坂越湾を航行する船舶に海洋気象を知らせた「とうろん台」があります(表紙の写真)。
なお、旅行記は赤穂市HP、赤穂観光協会の資料、坂越のまち並みを創る会、文化遺産オンライン、赤穂民報、京都市都市緑化協会「みどりの相談所」、はりま酒文化ツーリズム「奥藤商事」などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
JR赤穂線坂越駅
相生駅(あいおいえき)から赤穂線に乗り、2つ目にある坂越駅(さこしえき)に到着。
播州赤穂駅の1つ手前の駅です。 -
簡易型改札機(坂越駅)
ホームの目の前に改札口があります。 -
坂越の位置
赤穂市の中心に千種川が流れ、川を挟んで西に播州赤穂駅・赤穂城址、東に坂越地区があります。
かつての塩田は赤穂の南にありました。
これから向かう坂越港(坂越浦)は、坂越駅から徒歩約20分のところです。
行きに路線バスを利用し、帰りを歩きます。 -
ウエスト神姫バス
播州赤穂駅発小島行きの路線バスに坂越駅から乗り、坂越港へ向かいます。
昼の時間帯に3~4本しかなく、たまたま乗れました。 -
坂越港バス停
バスに乗ると5分で到着。 -
坂越の町歩き案内図
今回の滞在時間は1時間半ほど。
港周辺と大避神社(おおさけじんじゃ)、大道(だいどう)の町並みを散策し、坂越駅に戻ります。 -
坂越港の町並み
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イチオシ
とうろん台(坂越港)
このやぐら台を通称「とうろん台」と呼び、坂越湾を航行する船舶に海洋気象を知らせていました。
当時は神戸海洋気象台から坂越郵便局に入電する気象情報を鳥井町にあった役場の人が日中は布製蛇腹の吹き抜きを「とうろん台」の柱の上に掲げ、夜はランプを吊るして船舶に知らせました。
この「とうろん台」は当時のものを縮小再現しています。 -
港に面した民家
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港沿いの通り
では、大避神社へ向かいます。 -
大避神社(おおさけじんじゃ)の鳥居
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お洒落な民家の玄関(参道)
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レンガ塀(参道)
下の段のレンガは斜めに積まれています。 -
大避神社の石段と神門
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狛犬(大避神社)
明治期に建造と刻まれています。 -
狛犬(大避神社)
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拝殿(大避神社)
祭神は秦河勝(はたのかわかつ)・天照皇大神・春日大神です。
拝殿の両脇に絵馬堂が続いています。 -
拝殿の天井絵(大避神社)
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絵馬堂(大避神社)
絵馬堂には40余りの絵馬が掲げられています。 -
面の絵馬(大避神社)
江戸後期の文久ニ壬戌作。 -
竜と虎の絵馬(大避神社)
明治10年作。 -
船絵馬(大避神社)
航海安全を祈願した船絵馬。 -
楽船(大避神社)
坂越の船祭(国重要無形民俗文化財)に使われ、この船だけ屋形があります。
坂越の船祭は毎年10月の第2土・日曜日に行われる大避神社の祭礼です。 -
神社から見える生島
坂越湾に浮かぶ生島(いきしま)は周囲1,630mの小島で、古来より神域として人の立入りが禁じられてきたため、原始の森が保たれています。
大規模な船渡御祭の坂越の船祭は、神輿船を中心とする数多くの木造和船からなる船団が行列を組んで生島まで坂越湾を巡行します。 -
神門で談笑する氏子たち(大避神社)
朝から何をやっているのだろうと思っていましたが、この後神社の大掃除を始めました。
今日は年末の12/28ですから。 -
「ひょんの実に似たるうつぼで流れ着き」の句(大避神社)
哲学者の梅原猛氏が大避神社の能楽研究に訪れたときに詠んだ句です。
大避神社の境内には「ひょんの実」が落ちています。
祭神の秦河勝が政敵の迫害を逃れて坂越浦に流れ着いたときに乗っていたと伝えられる「うつぼ船」の形と「ひょんの実」を重ね合わせました。 -
荒神社(大避神社)
同じ境内の階段を上ると小さな社があります。 -
イスノキ(大避神社)
荒神社のまわりにマンサク科の常緑高木「イスノキ」が茂っています。 -
イチオシ
これがイスノキから落ちてきた「ひょんの実」(大避神社)
「ひょんの実」は「イスノキ」につく虫こぶです。
虫こぶとは、昆虫が植物体に産卵したり、寄生したりすると、その刺激によって、植物体の一部が異常に発育し、こぶ状になったものです。
虫が成長し抜け殻となった虫こぶを笛にして吹いてみると、小さな穴から「ひょうひょう」という音が鳴るので、「ひょんの実」と言われています。 -
焼板の壁の路地(坂越港)
大避神社を後にし港に引き返していると、焼板を壁にした建物の間に路地があります。 -
旧坂越浦会所(坂越港)
ここは赤穂藩の支所でありながら茶屋的役割でした。
藩主専用の部屋「観海楼」からは湾に浮かぶ生島が展望できます。 -
イチオシ
昔の町並みの残る「大道」
港と千種川を結ぶ石畳の「大道(だいどう)」です。
白壁と焼板の町家が並ぶ落ち着いた町並みを港から歩き始めます。 -
イチオシ
格子と虫籠窓のある奥藤家(大道)
奥藤家は廻船業などで財を築いた地元の庄屋でした。
西国大名の本陣にあてられた家屋は、築後300年といわれ、複雑な平面形をもつ大規模な入母屋造りの建築です。 -
黒漆喰と板塀の続く屋敷(奥藤家)
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風情のある町家(大道)
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入ってみたい路地(大道)
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大道井(大道)
大道井(だいどうい)は「井筒」とも呼ばれ、「生島の船井」「海雲寺の寺井」とともに「坂越の三井」と言われた古井戸です。
この井戸は坂越の人たちの生活用水として大切にされ、また坂越浦に寄港する船や旅人の飲み水として利用されていました。
昭和10年(1935)に水道が通り、その役目を終えました。
この石は大道井の井戸枠の一部です。 -
大道の両脇に流れる水路
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奥藤酒造(大道)
酒造りを始めたのは慶長6年(1601)のこと。兵庫県で2番目に古い酒蔵です。
代表的な銘柄はアルコール度数が高めでガツンとボリュームのある「忠臣蔵」。 -
酒造郷土館(奥藤酒造)
敷地内に酒造郷土館があり、酒造りを始めるきっかけとなった言い伝えの「白髪老人がおいていった米俵と元柄杓の実物」を見ることができます。 -
イチオシ
白壁と板壁の酒蔵(奥藤酒造)
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町家(大道)
格子に虫籠窓、袖うだつのある町家です。 -
坂越まち並み館(大道)
大正末期に奥藤銀行坂越支店として開設され、その後もいろいろな銀行として使用されました。 -
長い虫籠窓の町家(大道)
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黒で引き締まる町家(大道)
1階は太い格子の間に、親格子2本、子格子2本の親子格子窓です。
2階は黒一色の雨戸がアクセントになっています。 -
斜面に積まれた石垣(大道の両側)
このあたりは大道の峠で、道の両側に山が迫っています。 -
暖木(のんき)カフェ(大道)
峠を越え、下り坂の大道沿いに、古民家を改装したカフェがあります。 -
木戸門跡(大道)
大道の終点に来ています。
ここは廻船業で栄えていた頃、町を守るため門を朝開き、夕べには閉じる門番がいました。
写真は振り返ったところで、港までの大道は最初が上り坂です。 -
千種川(ちくさがわ)
木戸門跡から300mくらい歩くと千種川に出ます。
高瀬舟の発着場跡はこの近くです。
この後、坂越駅まで歩き川崎まで鉄道で帰ります。
坂越は塩・米などを高瀬舟で運べる千種川と海上輸送の坂越港の両方が備わっていたことで廻船業が始まり、川と港を結ぶ大道に繁栄した当時の町家が残されています。
以前赤穂を訪れた時、坂越の古い町のことを聞き、今回訪れました。
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