2018.3.11 新幹線停電事故（備忘録）

2018/03/11 - 2018/03/11

本来の趣旨とは外れているような気がしますが、ハプニングも旅の一つ

世界に誇る新幹線の停電事故により、生まれて初めて特急券の払い戻しを体験しました

エリア 静岡市（葵区・駿河区）(静岡)

• 旅行の満足度: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

単身赴任先に帰る日曜の午後

春休み期間のため青春１８きっぷを使い、時間短縮のため静岡県内を新幹線で行くプランを設定

横浜の自宅から小田原まで小田急線で出て、そこから東海道線で三島まで

三島からこだま号に乗車、浜松まで乗ることにします。15：55

直前に浜松に停車するひかり号が来たのですが、自由席の少ないひかりでは座れないと思いこだま号にした、これが後々私の運命を大きく変えることになりました。

この日は天気がよく、富士山を撮影してご機嫌　　　でした。

新富士を出てしばらくして、トンネルに入り減速開始　16：15くらい？

こんなところで減速するのは初めてなので、何か良くないことが発生したと予感

しばらくして車掌が静岡の先で停電しているとの第一報

この前停電したときは30分で直ったとニュースで見たので、そのうち動くだろうと考えました

１５分くらい暗闇の中にいて（車内は電気ついていてエアコンも動いている）再び動き始めたので、直ったのだと早合点

グーグルマップによると静岡駅の手前５００ｍのところで動かなくなりました。16：50くらい？
ここからが長かった

静岡駅にはさっき見送ったひかりがホームに止まっていて、その先は別の新幹線が足止めになっているので出られない状態

エスパルスのマスコットと２時間近くにらめっこするとは思わんだなあ　ひかりに乗っていたら静岡で在来線に乗り換えてあまりダメージなく大阪に戻れたはずです（払い戻しにはならないでしょうが）。

5分おきくらいに車掌さんが放送を入れるのですが、「原因は調査中」「先ほどの報告と変わりありませんが・・・」「復旧までしばらく時間がかかる見込み」の繰り返し。

車内は８割ほどの乗客が乗っていましたが、皆さん落ち着いており騒いだり車掌にかみつくような人はいませんでした。静岡で降りる予定の人が「動けないのなら歩いて駅に行けばいいんじゃね？」と言っていたくらいですが、反対列車がいつ来るかわかりませんし丁重にお断りされていました。

そんなうちに日が暮れてしまい、エスパルスくん（名前知らない）の姿も見えなくなってしまいました。

そのうち上り線の復旧の連絡が入る

下り線はまだ原因調査中とか言っているので、さすがにこの日のうちに大阪に戻れるのか？と不安を覚え始めました。

浜松から先は青春１８きっぷで快速とか新快速を乗り継いでいく計画でしたが、乗るつもりの電車は当の昔に出発しているので、この新幹線が復旧したら新大阪まで乗るべきなのか？それとも名古屋まで？とか考えながら時刻表を確認。
青春１８きっぷ利用時は臨機応変に動かないといけないので、本の時刻表は必須です。これは関西圏を詳しく載せることを主眼に置いた時刻表で、最近はこれを愛用しています。

１９時半までに浜松に着けば新快速などで帰阪できる、との結論に達したのでそれまでに復旧することを信じて待ちます。

18時25分くらいに「これより順次運転を再開します」との案内

停電真っ只中の地点で足止めになっている人は真っ暗な車内でエアコンが切れていて不安な時間を過ごしていたと思いますし、これから乗ろうとしていた人は駅に入れなかったり、ホームで長い時間待ち続けたりと大変だったと思います。それに比べれば乗車途上で電気が通じていた私の位置はまだマシだったのではと思います。

私の新幹線の前にも何本も足止めになっているので、動き出したのが18時45分くらいだったかな、静岡駅にはすぐ到着でした。この時点で2時間20分遅れ。

静岡駅では隣の通過レーンでのぞみが止まっています。
どうやら我々の出発を待っているようでした。

時刻表で見てみると、本来のダイヤではこの新幹線は静岡では通過待ちがないので、こういう非常時にはのぞみを最優先で走らせるのではなく、通過待ちのタイミングを変更することなく順番に進んでいくのだと思われます。

次の掛川駅に着いたら通常よりも早いタイミングでのぞみが通過していきました。待ち構えていたんでしょうね。いつもですと通過してから1分くらい空けて出発するのですが、通過したら即発車という感じでした。

浜松に着いたのは19時15分くらい。
東海道線が遅れていないことを確認し、下車。2時間25分遅れでした。

ＪＲのルールとして、特急料金を取っている列車が2時間以上遅れた場合は特急券の払い戻しを受けることができます。駅の精算窓口で切符を提示するのですが、指定席の場合はどの列車に乗っていたのかすぐわかりますが、自由席はそうはいきません。どうやって判断するのかというと、自動改札を通ったときに乗車券に時間が刻印されるので、それを見ればわかります。

今回は同じように払い戻しを求める人が大勢いたため、浜松駅で用意していたキャッシュが底をついてしまい、特急券に「払い戻し」みたいなハンコを押すので後日最寄り駅で払い戻し手続きをしてほしい、ということでした。浜松は大きな駅ではないので、払い戻し客で溢れかえることはありませんでしたが、これが名古屋・京都・新大阪だととんでもないことになるんだろうなと思いました。

そんな目に遭ったのだから新大阪まで行けばいいのに、と家内から言われましたし普通はそうするのでしょう。

しかし、私は三島から浜松までしか新幹線の切符を持っていません。乗り越しとなれば面倒な手続きが必要であり、そのために長蛇の列になることが想像できたのと、精算に必要な現金をあまり持ち合わせていなかった（精算はクレジットではできないような気がするので）、最大の理由としてとにかく新幹線から脱出したかった、という気分だったというのがあります。

浜松→豊橋→米原と乗り換えて、新快速で大阪駅に着いたのが23時半くらい。あのままこだまに乗っていたら2時間くらい早く着いたかもしれません。

あとから聞いた話では、たくさんの新幹線が一度に新大阪に向かったので新大阪駅が満杯になってしまい、京都から先数珠繋ぎになっていたとか。精算窓口もすごい列になっていたそうで、同じような時間になっていたかもしれません。

エクスプレス会員の人は精算窓口に行かずにそのままタッチして脱出すれば、後日特急券相当額を自動的にクレジットカードで払い戻しをしてくれるそうです。やはりエクスプレス割引はあった方がいいです。
※今回きっぷで乗車したのは三島－静岡、静岡－浜松と自由席特急券を分割して買った方が通しで買うよりも安いためで、通常はエクスプレス割引を使っています。

列車ホテルは免れましたが、最近新幹線の事故が多いですよね。再発防止を徹底し、安心して乗れる新幹線であってほしいものです。

あと特急券の払い戻しは天王寺でやりました。
ＪＲ東海の駅に行け、ということはなく、ＪＲの駅ならばきちんと対応してくれます。自社の事故でもないのに「大変ご迷惑をおかけしました」と言葉をかけられました。