モロッコ②　古都フェズとアトラス山脈超え

2018/02/27 - 2018/02/27

モロッコ実質２日目。
午前中モロッコの古都・フェズ観光、午後は４００キロ、７時間かけてサハラ砂漠観光の拠点エルフードへの移動とハードな１日でした。

エリア フェズ(モロッコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

まずは、午前中はフェズ観光。
フェズはローマ帝国の属州から、現地のモロッコ人（ベルベル人。ローマ人から未開の野蛮人＝バルバロイと呼ばれたことに由来）が８世紀に初めて作った国の首都だったところです。

日本でいえば、奈良のような町です。
時期的にもフェズが首都だった期間と日本で平城京奈良が首都だった奈良時代はほぼ同時期。
その後モロッコはマラケシュに、日本は京都に首都が移転したのも似ていいます。

まずは王宮の門から。
フェズは首都ではないけど、首都とは別に王宮があります。
日本でも東京の皇居とは別に京都に御所があるようなものでしょう。

王宮 (フェズ) 城・宮殿

王宮の門の見事な文様。

高台から見たフェズの旧市街です。
今日もとても天気がいいのでいい眺め。

フェズは首都ではないけど、今でもモロッコでは「フェズ出身」というのはステータスがあるそうで、モロッコの政財界の偉いさんはフェズ出身が多いとか。
日本でいえば、東大卒が政財界で幅を利かせているようなものでしょうか。

フェズの旧市街へ。
旧市街の入り口。
この門も実にすばらしい文様です。

ブー ジュルード門 建造物

フェズの旧市街は「世界で一番わかりにくい迷路のような町」と言われます。
正直どこを歩いているかさっぱりわかりません。

フェズ旧市街 旧市街・古い町並み

道は路地のように狭いし、両側は建物で空しか見えず、しかもあちこちに路地が分岐していて、まさに迷路のようです。

モロッコの料理「タジン」

独特の陶器で水を使わず野菜から出てくる水だけで作る煮込み料理です。
特においしいってわけではないけど、日本人好みの味でした。

さて、フェズ観光のあとは、サハラ砂漠観光の拠点・エルフードへ出発。
アトラス山脈を越えて、４００キロ、７時間の移動です。
距離的には東京から新潟まで三国山脈を越えて普通の道路で移動するのに距離的にほぼ等しい。

モロッコはアトラス山脈より北はいかにも地中海世界で、気候は穏やかで農作地も多い（意外なことにモロッコは食糧輸出大国とか）ですが、アトラス山脈から南はサハラ砂漠などの砂漠地帯、不毛の地で、北と南では別の国のようです。

フェズから２時間で休憩したイフレン。
ここはモロッコがフランスの植民地になったときに、フランス人によって作られた避暑の別荘地。
なので、街並みはヨーロッパ風です。

イフレンの街並み 旧市街・古い町並み

アトラスライオンの実物大像。
かつてここはライオンの生息地で、古代ローマ帝国では、ここのライオンと盗賊海賊などの犯罪者やキリスト教徒との戦い（まあ、人間は無残に殺されるわけですが）がコロッセオなどで行われて、ローマ市民は熱狂して楽しんだそうです。

アトラス山脈越えは標高２２００ｍの山岳地帯を進んでいきます。
日本でマイカーでいける一番高いところは、富士山五合目の２３００ｍだけど、そのようなところを何時間もかけていきます。
アフリカと言えば暑い国のイメージだけど、このあたりは雪も多く残っています。

このような高地地帯でも、村が点在し、ベルベル人が生活しています。
農地にはならないので、馬や牛、羊を育てて生活しているそうです。

高地では馬や羊の放牧がおこなわれていました。

標高４０００ｍ級の山々が連なるオートアトラスが見えてきました。
とても素晴らしい。

天気もよく、青空に雪化粧のアトラス山脈がよく映えます

アトラス山脈を越えると今度は何時間もかけて不毛な荒野地帯を下っていきます。
ダイナミックな地形の中の道路をバスは進んでいきます。
アメリカのグランドキャニオン（行ったことないけど）のような風景です。

夕日が沈んだところです。

結局８時間、夜１０時にエルフードのホテルに到着しました。
ハードな１日でした。

Palm's Hotel Club ホテル