カラフル　ジョージタウン②

2018/01/31 - 2018/02/04

初めて訪れたペナン島のジョージタウンは、色彩やアートが建物と調和しており、素敵な雰囲気の街でした。また多様な文化を持つ複数の民族が暮らす都市でもあるため、そういった意味でもcolorfulだというのが私の第一印象です。ガイドブックも持たず気の向くままに街歩きをし、あまり観光らしい観光もしていませんが、よろしければどうぞご覧ください。

エリア ペナン島(マレーシア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ペナン到着三日目。前日の夕方、ナッツをつまんだだけでベッドに入ってしまったので、空腹でなかなか寝付けませんでした。目が覚めると身支度を済ませ、まだ薄暗い街に出ます。

朝ごはんを食べに『Bee Hwa Cafe』に入り、チャークイティオとリマウジュースを注文しました。親切なお姉さんに「スパイシー？」と聞かれ、Yesと返事しました。麺はきしめんみたいに平べったくて短く、プリプリしたエビとアサリのむき身、それに練り物、ニラ、もやし、カニカマなんかが入って本当に美味でした！

その後、近くにある昨日の茶室でコーヒーを飲もうとしましたが、シャッターが降りていたためしばらく近くを散策し、8:00頃再び茶室へ。今度は開いているようだったので入ってみたのですが、店のおばさんによると8:30開店とのこと。それでも親切なおばさんは「何にする？中で座って待っていていいよ」と言ってくださいました。そこでペナンで是非とも飲んでみたいと思っていたホワイトコーヒーを飲んでみることにしました。

しばらくするとホワイトコーヒーが運ばれてきました。MYR2.5（75円ぐらい）だったかな。優しい甘さでコクもあっておいしかったです。おばさんにお礼を言ってお店を後にします。

お店を出て再び歩きます。また素敵なタイルを発見。

その後、ホテルに近い所にあるお菓子屋さんにおやつを買いに行きます。丸くて小さいのは10個単位で売られていましたが、おばさんが気を利かせてバラで売ってくださいました。齧ってみると中は緑豆餡らしく、フライドオニオンが入っているという驚きのお菓子でした。月餅に塩漬けの卵を入れるのと同じ感覚なのかな。

部屋に戻ってココナッツタルトも味見しました。タルト生地がものすごくカリカリしていて、食べているとボロボロと崩れてきます。中にはあっさりした甘さのココナッツがぎっしり入っていました。

その後探していたものがあったので、リトルインディアを散策がてらショッピング。日用品や食材を扱うお店は見ているだけでも楽しめました。お店を二軒ほどあたってみましたが、結局欲しかったものは見つからず。この日は前日と比べると日差しがやや弱く感じられましたが、前日の教訓から一旦ホテルに戻って休憩することにしました。

この建物はリトルインディアで見つけたのですが、イギリス統治時代のものでしょうか。茶室になっています。

ホテルで少し休んでから、今度はビーチの方へ行ってみようと思い、ペナンロードのバス停へと向かいました。ちょうどバスが到着するところでタイミングよく乗ることができました。セントジョージ教会でバスを降り、コーヒーが飲みたいなーと思っていると運よくスタバを発見!(^^)!

こんなスターバックスは初めて見ました。

敷居をまたいで入ってみます。

「アジアンドルチェラテ」を豆乳で作ってもらいました。どこがアジアンなのかわかりませんでしたが、エスプレッソが濃厚ですごくおいしかったです。ここで読書をして一時間ほどのんびりと過ごしました。

その後、ビーチの方へと歩いていきました。

すぐにビーチが見えてきました。

あまり綺麗な海ではありませんでしたが、波の音を聴いていると感情が洗われるような心地がしました。若者たち、釣りをしているおじさん…ほぼ地元民しかいない様子でした。

一旦来た道を戻り、海沿いを散策してみます。青い空に映えるあの白亜の建物は…

市庁舎でした。暑くて耐えられなくなってきたので、そろそろ行きましょうか。

そこからバスに乗って市街地に戻るため、ライト通りを横断しようとするのですが、車の往来が激しいうえになぜか歩行者用の信号機が壊れており、いつまで経っても渡れそうにありません。すると通りの反対側から渡ってくる女の子たちがいたので、車が止まっている間に何とか渡ることができました。トライショーのおじさんが、手で車を制しながら悠々と横断しているのが私には信じられませんでした。

バスに乗ると、行きと同じペナンロードで降り、果物屋さんで熟したパパイヤを買ってホテルに戻ってひと休みすることにします。旅先であまり遠出しない私にとっては(これでも)、今日はちょっとした冒険の一日になりました。
…さて、冒険したらお腹が空いてきました。今日の夕飯は何にしよう？

カレーが食べたくなって有名なナシカンダー店に来ました。中途半端な時間だったためか、客は私一人でした。親切な店員さんたちが世話を焼いてくれます。上に載っているのは揚げた魚とキャベツのお惣菜です。カレーは何種類ものスパイスが奥深い味で本当においしかったです。ご飯は少なくしてもらいましたが、それでもお腹いっぱいになりました。お会計はMYR9(約270円)でした。

ライン クリア レストラン インド料理

お店を出る頃、小雨が降り始めてきていました。なるべく濡れないように屋根のある所を通り、ホテルまで小走りで帰りました。ホテルにたどり着く頃には雷も鳴ってきて、雨はいよいよ激しく降ってきます。
しばらく部屋にいると小降りになってきたようなので、ホテルの傘を借りて出かけることにしました。

猫も雨宿り。

ここにもアート。たるんだ電線がアジアっぽい。

ここはムントリストリートと呼ばれる通りです。この界隈の古びた建物がいい雰囲気を醸し出していました。甘いものが食べたくなったので、この通り沿いのお店でケーキを買ってホテルに帰ります。
あー、今日は充実した一日だったなあ。

四日目。この日も早起きして出かける用意をします。7：00頃になると、ぽつぽつとお店が出始めていました。

道路に隣接する屋内のマーケットを通り抜け…

チョウラスタ マーケット 市場

やって来たのは昨日のお店。今日はカヤトーストが食べたくて来たんです。壁に貼ってあったメニューの中に「Birthday Mee」なるものがありました。何だろう？気になるなあ。

この日の朝ごはん。コピ・オ(ブラックコーヒー)に初めて食べるカヤトーストと半熟卵の組み合わせ。コーヒーはベトナムコーヒーを飲みやすくした感じ。カヤトーストは、甘いカヤジャムにバターの塩気がいい塩梅でとてもおいしかったです。お店のお姉さんが「卵に醤油を垂らして食べるのよ」と教えてくれました。カヤジャム、ぜひ買って帰らないと。

満足してお店を出ると、外はずいぶん明るくなってきていました。ブルー・マンションの中に入れるツアーもあるようですが参加する気にはなれず、外観だけ見に行くことにします。

チョン ファッ ツィー ザ ブルー マンション ホテル

確かにいい雰囲気です。次回来るときはツアーに参加してみてもいいかも。

その後、すっかり気に入ってしまったムントリストリートを歩きます。ちょうど朝日が見えました。

この通り沿いには宿泊施設も多かったです。

…何とも絵になる佇まい。

パステルカラーもいいけど、こういう色合いもいかにもアジアっぽくて好きです。ゆうべここを歩いた時は暗くて気づかなかったものがいっぱいあったようです。

それからフェリーに乗ってみたくて、乗り場までやって来ました。別に用はないんですけど、ただペナンとバタワース間を往復してみたくて。

ここは待合所になっています。

しばらく待つとフェリーが到着し、乗船しました。

遠くの方にペナンブリッジが見えました。

行きかう船。香港でスターフェリーに乗ったのを思い出します。

ペナンに戻った後、リトルインディアでお昼ご飯を食べることにしました。ここはベジタリアン仕様でセルフのお店です。ライスと野菜や豆のお惣菜をトッピングした後、カレーをよそうと店員さんが計算して伝票を渡すというシステム。飲み物は席に着いてから聞きにきてくれました。

前日のナシカンダーほどの感動はありませんでしたが、ベジタリアン料理って面白いし奥深いんだなと感心させられました。テ・タリ(ミルクティー)と合わせてMYR12.1(約360円)。

この日は週末だったので街中は人が多かったです。有名なアートの前にも人がいっぱいいて、みんな撮影をしていました。ホテルに戻る前に、アルメニアン通りのエッグタルトが有名な『名香泰』でおやつを買うことにします。ちなみにこのお店の壁にもアートが描かれていて、エッグタルト目当てなのか、はたまたアート目当てなのか、多くの観光客が記念撮影をしていました。

お店でエッグタルトとココナッツパフを買い、ホテルの冷蔵庫で冷やしてから食べました。エッグタルトは中身がずっしりとプリンのようになっていて、何層にもなったタルト生地はサクサクしていて一口齧るたびにボロボロと崩れました。有名店だけあって確かにおいしいのですが、食べにくいというのが正直なところでした。ココナッツパフの中身は緑色の餡で、中央に黒糖のゼリー状のものが入っていて凝っていました。どちらもとてもおいしかったですよ。

名香泰餅家 スイーツ

ところで、宿泊したホテルの隣には中国寺院があったのですが、私が泊まった部屋から寺院の屋根の面白い彫刻が見えてずっと気になっていたんです。この日の午後、初めてその寺院を訪れることになりました。

これです、屋根の上に彫刻やら小っちゃい仏像みたいなのが乗っかっているんです。

やっと中を見学できると思ったら…

この時、寺院の中はあいにく工事中とのことでした。でもおじさんが中に入れてくださいました。

なるほど、ホテルの部屋から屋根だけ見えていた寺院の内部はこんなだったのね。おじさん、どうもありがとう。

それからまたホテル周辺をうろうろ。

ここはラブレーンという通りにあるゲストハウスのようです。グリーンの窓が可愛くて、つい目を奪われてしまいました。

五日目。とうとう最終日の朝を迎えてしまいました。暑いせいもあって、ペナンでは早起きの私。最終日の朝ごはんはホテル近くのお店の飲茶にしました。注文したのは揚げたヤム芋の点心とエビの揚げ餃子、エビ蒸し餃子、そしてハスの実のゴマ団子です。

大東酒樓 中華

ヤム芋の中にトロトロに煮込まれたチャーシュー。薄くて何層にもなった衣はサクサクしていました。どれもとーってもおいしかったです！ただ、朝から一人で揚げ物三品はさすがにきつかったです…

お腹がいっぱいになった後はぶらぶら歩いてマーケットを見物し、そして例の茶室へ。滞在中三日間通ったこの茶室で最後に飲んだのは、砂糖なしのブラックコーヒーでした。お店のおばさんたち、おじさん、ありがとうございました。

マーケットでは衣料品、食品など何でも売られています。旧正月前のためか、中国風の飾りもありました。

街を歩いていると、アート以外にもこんな素敵なものがいっぱい見つかりました。人ものんびりしていて雰囲気がよく、ジョージタウンって素敵なところだなあと思います。それにいくつもの文化がうまく共存しているのがすごいと感じました。

チェックアウトの時間まで名残惜しく、あてもなく街を歩きます。この建物の中は市場になっていて、野菜や魚が売られていました。

それでは、そろそろ行かないと。きっと、いつかまた来ます(^^)/~~~

ペナン→香港の機内食。豆と野菜のカレー。右側の野菜はかなりスパイシーでした。

最後に、ペナンで買ったお土産です。ナッツ、カヤジャム、カレーパウダー、ビスケット、チョコレート。BOHブランドの紅茶はパッションフルーツのフレーバーです。個人的に、ナッツが種類豊富でおいしかったです。あと、ピーナッツバター味のお菓子が多く売られていたように思いました。
…それでは、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。