2017年12月ギリシャ(13) パナティナイコ・スタジアム

2017/12/11 - 2017/12/11

パナティナイコ・スタジアムを見ます。

エリア アテネ(ギリシャ)

１４時２３分、パナティナイコ・スタジアムにやってきました。１８９６年に開催された第一回オリンピックのメインスタジアムです。この場所は紀元前４世紀にパンアテナ大祭という宗教行事の場所として造られ、古代ローマ時代に大理石の観客席が造られたようです。古代都市オリンピアで４年に１度スポーツ競技が開催されていたことから、クーベルタン男爵という人が働きかけてオリンピックをここで開催しました。２００４年のアテネオリンピック大会ではマラソンのゴール地点となり、野口みずき選手がトップで入場して金メダルをとりました。今のような楕円形のスタジアムではなく、こちら側がちょん切れた馬蹄形をしていて、入る前からスタジアムが見えています。

チケット売り場でチケットを買います。遺跡ではありませんから、アクロポリス遺跡で買ったコンビネーションチケットの対象外で、お金を払ってチケットを買います。

※周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/@37.9694197,23.7396877,16.3z

５ユーロです。以外に綺麗なチケットです。

入口の案内板は日本語も書かれています。よかったよかった。

無料でオーディオガイドを借りれるようなので借りておきます。日本語があります。

でも、ヘッドホンではなく携帯電話のようにずっと耳にあてていなければならず、長い説明を聞くのに疲れてしまいました。固有名詞など聞き取りにくい箇所もたくさんありましたし、わたしは耳から入る情報は頭に残らないので、説明を読んで回る選択肢も欲しいと思いました。

そもそも、場所を探すのが大変でした。例えば、最初のガイダンスを聞いた後、「次は真ん中あたりの階段を上ったところで番号ｘｘを押してください」といったような案内がありましたが、どこかわからず、

この辺りかなと思って聞いてみたら、全く違うところの説明を長々と聞くはめになり、困りました。

後で見つけたのですが、それはここの

椅子のことを言っていたようです。この写真では見えませんが、一応傍らに番号が書いてあって、その番号がオーディオガイドの番号に対応するのですが、広いスタジアムの中でその番号を見つけるのが大変なのです。たしかこの椅子は、クーベルタンともう一人誰かの椅子だったと思いますが、その誰かの名前が聞き取れず、そもそも説明を忘れてしまいました。

「スタジアムの中心部に進んでください」というような案内があったので、広いスタジアムの中のどこに立てばよいかわかりませんでしたが、進んでみました。

奥の方に白っぽい柱が２つ並んでいます。

近づいてみると、人の顔が前後に彫られていて、片方が老人、もう片方が若者の顔になっています。オーディオガイドで２世紀のヘルメス像だという説明があったように思います。前方だけを向いて走る若者はスタジアムの奥の方を向き、老人は後ろを振り返るというような説明があったようにも思いますが、忘れてしまいました。

こちらが若者の顔です。

後ろを振り返ると、向こうの端は道路になっていて、先ほどは向こうからやってきたわけですが、当時は道路の部分が川だったそうです。

もう一方の柱も見ておきます。老人と

若者です。

スタジアムの一番奥の中央には

このように椅子が２つ並んでいます。ギオロギウス１世(1845-1913)と王妃オリガの玉座だそうです。

玉座に座って正面を眺めるとすぐ右手に口のようなところがあります。

くどいですが、スタジアムの一番奥に向かって左手です。

入ります。

すると、このようなトンネルになっています。

選手がトラックに出るための通路だったようです。

終点にやってきました。正面の階段を上って折り返すと

このような部屋があって、オリンピックの展示があります。

一角には売店がありました。

これは２０１２年のロンドン大会での聖火台を構成していた２０４枚の花びらの１つだそうです。

入口のところに戻ってきました。

表彰台があります。

観客席の角の部分です。よく見ると、上の端の方に人がいます。今回は観客席を上らず、後悔しています。特に、スタジアムの一番奥の観客席の最上部まで上り、スタジアム全体を見渡しておけばよかったと思います。

どこかにあった水飲み場（洗面台でしょうか）も歴史を感じさせます。オーディオガイドを返却して見学を終わります。

次はザピオン国際展示場に行きます。
https://4travel.jp/travelogue/11324738