変わってしまう前に！カリブ海に浮かぶ古き良き街並みが残る反米社会主義国家とラテン文化の薫る高原都市を巡る旅：キューバ・メキシコ旅行【１５】（2017年GW ４日目⑤ 熱狂！メキシカン勧善懲悪）

2017/05/05 - 2017/05/05

2017年のGWは曜日の並びで5連休。去年の6連休には及ばないものの、遠出にはもってこいということで、カリブの大国キューバに狙いを定め予定を練りました。キューバはとても安全な国で旅行しやすいといったことや、半年前、カストロ前国家評議会議長が亡くなったことでどのような変化があるかという興味と、昨今の政治情勢の変化により、変わってしまう前に行きたかったということもあり、即決でした。
ただ、1カ国だけでは物足りないと思い往復行程を調べると、ちょうどANAがメキシコ線を2月に開設し、キューバへの往復にも便利なことから、これを使い帰りがけにそのメキシコにも寄ってみようと思いました。ちょっと欲張りな計画でしたが、GW前後半日ずつ休暇を取って7日の日程で回ってきました。キューバの首都ハバナは、古き良きスペインコロニアルの街並みや、色とりどりのクラシックカーが現役で走り回る、予想以上に平和で楽しいところであり、おまけで訪れたメキシコもコロニアル建築と現代建築が融合した美しい街並みのメキシコシティや、世界第3位のピラミッドのあるテオティワカン遺跡など過密なスケジュールながら、ひと通り見ることができました。

日程は以下の通りです。

1日目（5/2）成田発 ⇒ メキシコシティ ⇒ ハバナ
2日目（5/3）ハバナ市内観光
3日目（5/4）ハバナ市内観光
4日目（5/5）ハバナ ⇒ メキシコシティ ⇒ テオティワカン遺跡・メキシコシティ市内観光
5日目（5/6）メキシコシティ市内観光 ⇒ 空港
6日目（5/7）メキシコシティ ⇒ 成田
7日目（5/8）成田到着日

今回は４日目⑤です。

エリア メキシコシティ(メキシコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

夕食を食べ、休憩し元気が出てきました。
そろそろルチャリブレを見に行く時間です。メトロバスが近くを走っているのですが、先ほどの混雑で辟易したのと、元気が回復し、徒歩でも行ける距離なので、歩いて行くことにしました。
（ﾎﾃﾙ19:55 ⇒ 20:16ｱﾚﾅﾒﾋｺ）

もう20時ですが、陽が長い季節なのでまだほんのり明るいです。

南下すること15分ほど、これが目印のテレビ局。ここを回り込むように少し行くと着きます。

見えてきました。もう少しのようです。

でもそれにしては観客が少ないな、と思って近づくと確かにアレナメヒコと看板は出ています。あまりお客さんはいないのかな？

それでも建物に近づくとダフ屋が寄って来ます。要らないよと追い払い、昔のパチンコ屋の換金所のような小さな窓口のチケット売場でチケットを買います。
一番高いのは既に売り切れていたので、２番目に高い350ペソのチケットを購入しました。高いといっても2,000円弱で、最安のスタンド席に至っては250円と格安です。

ルチャリブレの掟（注意点）はふたつ。
ひとつ目は、デジカメ&ビデオの持込は禁止、持参の場合は預かり所に預けねばならない。ふたつ目は席は自分で探さず案内人に探してもらい、必ずチップを渡す。というものです。
デジカメについては、ホテルからの往復の写真を撮るため、どうしても持参したかったので、カバンの下の方に紛らせたのですが、入口での厳重なチェックで見つかり、預けさせられました。ちなみにスマホや携帯の持込や撮影はなぜかOKです。私のスマホは旧式で、あっと言う間に電池切れになってしまうので、充電器に繋げながらの撮影です。
ホールに入り、ふたつ目の掟に従い、案内人に10ペソ渡し席に着きます。結構前の方です。
（ﾙﾁｬﾘﾌﾞﾚ20:30～22:30）

程なく試合が始まりました。まずは覆面レスラー同士２×２の試合です。
善玉悪玉はコスチュームでわかります。

結構迫力があります。プロレスはテレビでしか見たことは無かったので、肉眼で、しかも本場で見ることができて興奮します。
お決まりですが、最初はピンチが続いた善玉チームですが、最後は見事フォール勝です。

続いて2試合目は女子レスラー3×3の戦いです。
男性レスラーの戦いに負けないくらい飛んだり跳ねたり凄いです。

悪玉レスラーがアジっています。
観客は皆親指を下にしてブーブーと答えます。

続いて3戦目。1×1ですが、覆面の子供レスラーが連れてきた金色覆面の善玉レスラーと、黒いコスチュームの角つき覆面悪玉レスラーの対決です。

やっぱり最初は善玉が押され気味ですが、最終的には少ないチャンスをものにしてフォール勝です。

子供レスラーはコーナーで見ているだけですが、善玉レスラーが勝つとひょこひょこ出て来て勝利を宣言します。

ところで毎試合選手の入場時に、5～6人の水着を着た女性ルチャガールが、やる気無さそうなヘンテコな踊りをします。その後ろからレスラーが雄叫びをあげて登場するという寸法です。
後ろのビジョンで紹介をするのでわかりやすいです。登場の仕方は悪玉の方が面白いです。

今度は3×3で、覆面をしていないレスラーもいます。
レフェリーの方は左とん平さんにそっくりです。

試合が始まりました。悪玉は自分たちのコーナーに善玉レスラーを追い詰め、2対1でやりたい放題です。
他の善玉レスラーはあまり援けようとしません。善玉ゆえ反則技はやってはいけないのでしょう。

そしてやっぱりこれ、悪玉は直ぐ覆面を取りたがります。
2対1ですし、善玉危うし、と思ったらさすがに他の善玉レスラーが援けに入りました。

最後はそしてまたまたお決まりのフォール勝で善玉勝利。
まさに時代劇ばりの勧善懲悪です。

そして5試合目。時間的にこれが最後、メインイベントの試合のようです。
相変わらず気の抜けた踊りをするルチャガールの後ろから、雄叫びをあげ、周囲を毒づきながら悪玉レスラーが登場します。

この試合は、先ほどの左とん平さんによく似たレフェリーが悪玉側について、善玉がフォールの時はゆっくり数え、悪玉の方がフォールの時は素早い数え方をします。わかりやす～い悪人ぶりです。善玉軍団危うしか？

この試合だけではないのですが、場外乱闘も結構あって、最前列の席は臨場感はもとより、試合に巻き込まれそうな勢いです。

写真では悪玉が攻勢ですが、この試合も結局善玉が勝ちました。
悪玉に付いた左とん平さん似のレフェリーも、チョップをくらってダウンです。観客大喜び。

悪玉軍団は納得いかない感じで善玉軍団に吠えています。観客にも同意を求めますが、観客はブーブーブーと答えます。

善玉勝利のガッツポーズです。観客も沸き立ちます。

善玉レスラーも引き上げ、ビジョンに今日の試合のハイライトが流れると観客が立ち上がり始めました。これで終わりのようです。

出口などよくわからないですが、人の流れのままに進みます。

ちょうど２時間。エキサイティングなショーでした。

プロレスファンでなくても結構楽しめました。

預けさせられたデジカメを受け取り表に出ます。さすがにすごい人混みです。

出口付近には露店の土産物屋がたくさん出ています。

覗いてみると一番多いのがマスクでした。いろんな種類のマスクがあり、結構売れています。皆、贔屓選手のものを買うのでしょう。

そのほかに人形などもあったのでひとつ買ってみました。お土産編で紹介します。

行きはあわただしく買って通り過ぎたチケット売場です。当然締まっていて人気はありません。

席の残り具合を書いた紙のようです。やはり高い席から埋まっていくようです。

帰りは夜遅く、ガイド本には治安はあまり良くないと書いてあったのでタクシーも考えたのですが、周辺は会場から出た客で混んでいるので、歩いて帰ることにしました。
これは途中にあったメキシコのコンビニ「オクソ」です。
（ｱﾚﾅﾒﾋｺ22:57 ⇒ 23:17ﾎﾃﾙ）

歩道にはこうした軽食屋台も出ています。そそられるところですが、見るだけにしました。

こちらはメトロバス。さすがにこの時間では空いています。

無事ホテルに着きました。とても長い一日が終わりました。

この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2018/05/29 13:08:59

  せんべいも食べながら

  左とん平がレフェリーを勤める勧善懲悪のプロレスって、まるでお茶の間で水戸黄門を見てるようで良いですね♪

  とーりさん からの返信 2018/05/30 21:09:29

  コメントありがとうございます。

  ももであさんこんばんは、とーりです。ご訪問、投票、コメントいただきありがとうございます。
  
  そうなんですよ、言葉がわからなくてもわかり易い善悪の色分けと、日本人受けするストーリーというか流れで、観客も結末はわかっていながら盛り上がっていました。おススメです！
  
  
  とーり