変わってしまう前に！カリブ海に浮かぶ古き良き街並みが残る反米社会主義国家とラテン文化の薫る高原都市を巡る旅：キューバ・メキシコ旅行【８】（2017年GW ３日目① 灼熱の新市街）

2017/05/04 - 2017/05/04

2017年のGWは曜日の並びで5連休。去年の6連休には及ばないものの、遠出にはもってこいということで、カリブの大国キューバに狙いを定め予定を練りました。キューバはとても安全な国で旅行しやすいといったことや、半年前、カストロ前国家評議会議長が亡くなったことでどのような変化があるかという興味と、昨今の政治情勢の変化により、変わってしまう前に行きたかったということもあり、即決でした。
ただ、1カ国だけでは物足りないと思い往復行程を調べると、ちょうどANAがメキシコ線を2月に開設し、キューバへの往復にも便利なことから、これを使い帰りがけにそのメキシコにも寄ってみようと思いました。ちょっと欲張りな計画でしたが、GW前後半日ずつ休暇を取って7日の日程で回ってきました。キューバの首都ハバナは、古き良きスペインコロニアルの街並みや、色とりどりのクラシックカーが現役で走り回る、予想以上に平和で楽しいところであり、おまけで訪れたメキシコもコロニアル建築と現代建築が融合した美しい街並みのメキシコシティや、世界第3位のピラミッドのあるテオティワカン遺跡など過密なスケジュールながら、ひと通り見ることができました。

日程は以下の通りです。

1日目（5/2）成田発 ⇒ メキシコシティ ⇒ ハバナ
2日目（5/3）ハバナ市内観光
3日目（5/4）ハバナ市内観光
4日目（5/5）ハバナ ⇒ メキシコシティ ⇒ テオティワカン遺跡・メキシコシティ市内観光
5日目（5/6）メキシコシティ市内観光 ⇒ 空港
6日目（5/7）メキシコシティ ⇒ 成田
7日目（5/8）成田到着日

今回は３日目①です。

エリア ハバナ(キューバ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて実質2日目です。朝食を摂りホテルを出発します。
今日はまず新市街へ行こうと思います。
（ﾎﾃﾙ9:52 ⇒ 9:55ｾﾝﾄﾗﾙ公園）

新市街へは距離があるのでタクシーを利用しなければなりません。なのでセントラル公園のタクシー溜まりで交渉です。CUC10というのをCUC8にちょっと値切って交渉成立。新車のエアコン付きタクシーでした。快適です。
（ｾﾝﾄﾗﾙ公園9:58 ⇒ 10:15革命広場）

セントラル公園から15分強で革命広場に到着しました。
観光バスなどもいて、ハバナの名所のひとつとして定着しているようです。
（革命広場10:15～10:27）

広場を時計と逆回りで見渡します。
まずは国立図書館の建物にでっかい写真が貼ってあります。

「我々の強さは団結だ」という標語が書かれています。

眼を移すと情報通信省にでで～んと、カミーロの肖像が。

カミーロはフィデル・カストロ、ゲバラ、ラウル・カストロらとともにキューバ革の立役者でしたが、セスナ機の事故で死亡しました。一説にはフィデル・カストロが暗殺したとの説もありますが、真相は闇の中。
右下の文字は「いいだろ、フィデル」と書いてあります。

さらに左側内務省にはゲバラの肖像が。

文字は「勝利よ、永遠に」です。言葉もかっこよく、キューバにおいてゲバラはもはや神格化された人物と言ってもよさそうです。
ちなみに革命の一番の指導者たるフィデル・カストロの肖像や画などは見かけませんが、これは存命中の人物の崇拝を避けるためだそうです。彼も鬼籍に入られたので、もう少ししたらフィデルの肖像や紙幣が見られるようになるかもしれません。

そしてだだっ広い広場の向こうにある変わった形の塔は、ホセマルティ記念博物館です。

高さは109mもあります。

建物は上空から見ると星形に作られているとのことです。

ホセマルティ記念博物館から見た革命広場です。
このだだっ広さは何に使うのでしょうか。

ところでホセマルティとは、第一次キューバ独立戦争時は思想家として、第二次キューバ独立戦争時には実践家として革命に参加しましたが、独立を見ることなく志半ばで亡くなった人物で、キューバではゲバラ以上に崇拝されています。
（ﾎｾﾏﾙﾃｨ記念博物館10:27～10:52）

そういう風に見るとゲバラとカミーロを従えているようにも見えます。

この建物入口の下にある階段登り口でCUC1を取られ、展望台へ行くのにさらにCUC5を取られます。

外から見るとその造りから、内部にスペースがあるのかと不思議だったのですが、少なくとも1階部分は広いです。
とりあえずここは後にしてエレベーターで展望台を目指します。

さすが100mを超える高さ、海までばっちり見えます。大都ハバナの海岸部にはビルが林立しているのが伺えます。

こちらは広場方向。内務省など建物との比較で広場の広さがわかると思います。

こちらは旧市街方向。うっすらモロ要塞が見えます。

裏手の大きな建物は国家評議会議事堂です。

景色を満喫したので降りてきました。とりあえず1階をぐるっと回ってみます。

説明は全部スペイン語、まあ英語で書いてあったとしてもわからないですが。

ホセマルティ記念博物館を出ました。館内は冷房がガンガンに効いていたので過ごしやすかったのですが、外に出ると強烈な陽射しと暑さが襲ってきます。
（革命広場10:52～11:09）

再び革命広場に戻ります。日陰が無いのできついです。

こちらは国立劇場。劇場には見えない建物です。

ゲバラの肖像には人がチラホラ。

カミーロの肖像はあまり人気がありません。このへんは知名度の違いでしょう。

革命広場は大体見終わったので旧市街に戻ろうと思います。