2017/10/15 - 2017/10/15
3位(同エリア194件中)
かっちんさん
長浜市高月町は琵琶湖北東部の湖北平野に位置し、水田地帯が広がるのどかなところです。
「観音の里」として知られ、各集落にあるお堂には、戦国時代の数々の戦火を逃れ、民衆の手によって守り抜かれてきた観音像が今も大切に残されています。
普段は秘仏としてお堂に鍵がかかっているところが多いのですが、年に1度だけ地元の人たちが世話人となり観音像が一斉に公開されます。
2017年は10月15日(日)に「第33回 観音の里 ふるさとまつり」が開催され、高月町と隣の木之本町(2017年より参加)の観音堂31か所が公開されました。
当日はJR北陸本線高月駅を起点にして各地域をまわる巡回バスが30分毎に運行され、町ぐるみの祭りになっています。
1日で全部の観音堂がまわりきれないため、リピーターの人を多くみかけました。
また、高月町はヤンマーの創設者 山岡孫吉氏の故郷です。
次回2018年の開催は10月14日(日)に決定しています。
旅行記は、観音の里ふるさとまつり実行委員会の配布資料、各観音堂の案内資料、近畿農政局「湖北平野の自然」、長浜・米原・奥びわこ観光サイトHPなどを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
観音の里ふるさとまつり(ポスター)
平成29年(2017)10月15日開催のポスターです。
観音めぐりは、予約制の周遊バスとフリーで乗れる巡回バスがあります。
今日は、巡回バス1日乗り放題券 1,500円を利用し、途中歩きも入れてまわります。 -
巡回バスの路線図
巡回バスは高月駅から3コース、木ノ本駅から1コースが出ています。 -
巡回バス(Ⅲコース)
最初にⅢコースを利用し、宇根地区の冷水寺へ向かいます。 -
マイクロバスの巡回バス
高月駅8:30発の1便です。 -
十一面観音(宇根 冷水寺)
十一面観音は、台座内に賤ケ岳(しずがたけ)の合戦の際、柴田勝家軍の焼き討ちにより焼け傷んだ胎内仏を持つ「鞘(さや)仏」です。 -
胎内仏資料館(宇根 冷水寺)
「世界一小さい資料館」と呼ばれ、信仰の歴史が展示されています。 -
「でべそ」のある家(東阿閉)
巡回バス2便に乗り、隣の東阿閉(ひがしあつじ)地区に来ました。
建物の荷重を支える桁が飛び出ていて、「でべそ」みたいです。 -
薬師堂(東阿閉)
秘仏は8月24日(薬師如来燈明祭)のみ開帳されていましたが、今回特別に観音まつりでも開帳されています。 -
ひょうきん顔の毘沙門天(東阿閉 薬師堂)
左から、兜を被った毘沙門天、本尊の薬師如来、聖観音で、いずれも平安後期の作です。 -
田園地帯(東阿閉)
次の西阿閉地区まで歩きます。 -
柿の実(東阿閉)
-
イチオシ
ドイツゴシック風建築の建物(東阿閉)
小型ディーゼルエンジンを開発した東阿閉出身のヤンマー創設者「山岡孫吉」が、私費を投じて郷土に寄贈した「ヤンマー会館」(東阿閉公民館)です。 -
聖観音(西阿閉 竹蓮寺)
この観音さまは、「余呉川に流れていた像を拾い上げて安置した」と伝わり、村人を災いから守ってくださるという流転の観音さまです。
聖観音のお姿ですが、宝冠と額の間の地髪部には如来の特徴である螺髪がみられることと衲衣(のうえ)を着ていることから、密教系の特殊なホトケ・宝冠阿弥陀如来像として作られたと考えられています。
平安中期、10世紀末から11世紀初頭頃の作と推定されています。 -
巡回バス3便
東阿閉~西阿閉間は歩いて移動しておいたので、竹蓮寺より次のバスに乗れました。 -
琵琶湖片山港
江戸時代に年貢米の積出港だったところです。
片山観音堂があるのですが、時間の関係でパスします。 -
薬師堂・正妙寺(西野)
バスを降り、薬師堂・正妙寺(しょうみょうじ)へ。
正妙寺には日本唯一というべき、千本の手と足(40本の足)を持つ、珍しい千手千足観音が安置されています(撮影禁止)。
2017-11-28~2018-1-30の間に、東京上野の「びわ湖長浜KANNONHOUSE」に出陳されます。 -
コスモス(松尾)
西野から松尾・重則・東柳野・磯野地区へ歩いて移動します。 -
十一面観音(松尾寺)
本尊の十一面観音は最澄によって彫刻され、鶏足寺(己高山仏教圏の中心)の十一面観音像と同体であると信仰されてきました。 -
ヤンマー大森工場(重則)
長浜市に5か所あるヤンマーの製造工場の一つで、山岡孫吉が生まれ故郷に働き口を提供しました。 -
ややっ、サイクリングは正平さん・・・(重則)
ではありませんでした(笑) -
聖観音(重則 普門寺)
本尊の聖観音です。 -
薬師如来(東柳野 薬師堂)
どこのお堂にも世話人の方がいてお接待があります。
ここではお茶とお菓子で一服させてもらいました。 -
磯野寺(磯野)
十一面観音が安置されています(撮影禁止)。 -
金持ちになれる松葉(磯野寺)
境内に「三光の松」と呼ばれる松の木があります。
松葉が三本づつ出ており、この松葉を結んで財布に入れておくとお金が貯まると言い伝えられています。 -
磯野寺バス停
ここからはⅡコース(高月駅北西部)をまわる巡回バスに乗ります。 -
赤分寺(東高田)
赤分寺(せきぶんじ)でバスを降ります。 -
ハナノキ(東高田 赤分寺)
境内に樹齢約100年、樹高約20mの「ハナノキ」があります。
日本植物学上珍奇なるものとして、大正13年に国の天然記念物に指定されました。 -
十一面観音(東高田 赤分寺)
本尊の十一面観音像は室町時代の作とみられます。 -
茅葺き屋根の民家(唐川)
歩いて唐川地区にやって来ました。 -
参道(唐川)
赤後寺(しゃくごじ)の参道です。 -
赤後寺(唐川)
赤後寺は湧出山(ゆるぎやま)の中腹に建ち、かつては足利尊氏から荘園を寄付されて隆盛を極めたといいます。 -
赤後寺本堂(唐川)
本尊は千手観音像、聖観音像で、厄を転じて利となす「転利(コロリ)観音」として親しまれています。 -
造り酒屋の道(唐川)
赤後寺参道の近くにあり、今は造り酒屋を廃業しています。 -
イチオシ
柿の実が似合う造り酒屋(唐川)
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風情のある民家(唐川)
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土蔵入口の模様(唐川)
鳥の足跡のようなデザインです。 -
土蔵と土蔵の空間(唐川)
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イチオシ
赤分寺の森(唐川)
横山・東物部地区に向かって歩いていると、先ほど訪ねた赤分寺の森が見えます。 -
石碑(横山神社前)
山岡孫吉氏の名言「美しき世界は感謝の心から」。 -
イチオシ
馬頭観音(横山 横山神社)
本尊は観音像の多い高月町の中で、唯一の馬頭観音を安置しており、平安末期の作です。 -
稲刈りはヤンマーのコンバイン(横山)
地元ですから・・・ -
イチオシ
千手観音(東物部 光明寺)
本尊の千手観音像は室町時代の作で、お顔には彩色が残る大変美しい観音さまです。 -
北近江名物ジャンボエビフライ(唐川 北近江食堂)
ちょっと遅い昼食は温泉と食事が楽しめる「北近江リゾート」へ行きます。
土日祝は「休日限定」エビフライが食べ放題! -
バイキングレストラン(唐川 北近江食堂)
土日祝は1,800円と高めなので、エビフライを何度もお替わりして・・・ -
聖観音(北布施 観音堂)
北近江リゾートバス停から、Ⅳコース(木之本町)をまわる巡回バスに乗ります。
ご本尊の聖観音は、もとは余呉川の畔にあった伝堂寺という寺に祀られ「子宿仏(こやどぼとけ)さん」と呼ばれていました。
昭和33年頃に焼失してしまったため、その灰を集め、その後に造られた現在の観音像の体内に収められているそうです。 -
ヤン坊マー坊(北布施)
子供の頃、民放テレビの「ヤン坊マー坊の天気予報」をよく見ていました。
「ヤン坊マー坊の唄」は誰でも歌えるのでは・・・ -
十一面観音(大音 千手堂)
巡回バスで大音(おおと)に来ました。
ご本尊の十一面観音像は弘法大師の作ですが、当初の像が故あって他に移されていると伝えられています。 -
イチオシ
十一面千手観音(黒田 大澤寺<だいたくじ>)
巡回バスで黒田に来ました。
724年行基菩薩が観音像を刻んだと伝えられています。 -
黒田のアカガシ
推定樹齢3~400年の県内最大級の巨木です。
昔から「野神」として住民に崇められており、毎年8月17日には祭典が行われています。 -
如来立像、菩薩立像(黒田 安念寺)
平安古仏の朽損仏が安置されています。 -
かぜひいてまんねん・・・
木ノ本駅から大津へ向かう電車内の広告です。
「改源」って今でもあるのですね。
高月観音の里は、1日で17か所の観音堂を効率よく巡ることができました。
次回(2018年10月14日)は、取りこぼした観音堂を訪れたいですね。
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