石の街・宇都宮市大谷町へ 2017 in Tochigi

2017/12/01 - 2017/12/16

大谷石の産地として有名な栃木県宇都宮市まで出かけてきました。市街地から西方面の大谷町へ。以前から行ってみたかった大谷資料館と、その周辺について書いています。冬なのに結構沢山の人が訪れていました。

エリア 宇都宮(栃木)

• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩

大谷景観公園にて。川沿いに奇岩の連なる景色が見られます。独特な岩肌ですね。

川沿いの景観を楽しみながら歩いてすぐの大谷資料館へ。
入り口そばにこんなおしゃれなCafeが…

大谷資料館坑口からいざ地下へ！高低差があるので階段の上り下りをすることになります。

オブジェがある空間。アートが似合います。

ライトアップされていて幻想的。ほんと異空間。地下神殿というか…圧倒されます。
映画インディージョーンズの世界みたい。きっとみんなの感想は似たり寄ったりに違いない(笑)

期間限定で公開されている教会ゾーン。結婚式場として利用もしているとか。こんな地下空間で式をあげるって凄いですね～！式場以外にも、様々なイベントや映画の撮影やプロモーションなどに利用されています。

何もしなければただの石切り場ですが、見せ方、活かし方がうまいというか、ものすごく神秘的で人を引き付ける場所だなぁと思います。

デジタル掛け軸というイベントをやっていました。
プロジェクションマッピングみたいな感じ。

ほんとにとても広い空間です。この大谷石は柔らかく加工しやすいため利用されてきたそうなんですが…それもそのはずむか～し、この辺がまだ海だったころ海底火山が噴火したときの軽石などが固まったものなんだそうです。

その証拠に、これです「石の華」。残った海水の塩分の結晶が見られるんです。白くふわふわしていて、こんなの初めて見ました～面白いですね。一見わたぼこりかと思っちゃいます（笑）太古の地球を感じますね。係員さんによると湿度によって大きさが変わるらしく夏場は小さくなってしまうとか…見れてラッキーです。

大谷資料館の近くにある大谷寺へ。ここの本尊がすごいらしいので、前から気になって楽しみにしてきました！また周辺の公園には高さ２７メールにもなる平和観音もあります。

岩肌と一体化した本堂。すごいですね。本堂の中に岩肌に掘られた石仏・摩崖仏があり拝観できます。これは一見の価値あり！！大谷資料館もいいですが、個人的にはここの仏像に感動しました。平安時代の作で、本尊の千手観音は異国風というか、今までに見た事がない感じでした。写真撮影禁止なのが残念です。。掘られた石仏なので立体感があり大きく、存在感があります。しかもこの千手観音もともとの姿は表面が金で覆われていたそうなのです。驚き！！この辺は昔、何か聖地というか特別な場所だったに違いありません。
また隣の小さな宝物館には、なんとここ大谷で発見された１万１千年前の男性の人骨が展示されていて二度びっくり（笑）古くから人が住んだ歴史のある場所だったようです。

すこし散策すると、大谷街道沿いにこんな立派な大谷石の建物が！個人宅で非公開ですが外観だけでも圧倒されてしまいます。屏風岩石蔵といって県の指定文化財だそうです。

日が暮れてしまいましたが、大谷町を後にし宇都宮市街へ戻ります。
東武宇都宮駅近くに大谷石でできたとても立派なカトリック教会があります。

正面より。クラッシックなとても美しい教会です。石造りのためまるで海外の教会のようですね。国の『登録有形文化財』にもなっています。

入り口の美しいステンドグラス。

中もお邪魔しました。いい感じです！

大谷石がふんだんに使われている祭壇。この街ならではですね。

ライトアップされた姿がほんとに美しい。
昼間の姿もいいですが…この大谷石、海水によって変色した「緑色凝灰石」というものだそうで、なるほど明るいときに建物を見たときの印象は確かに、緑っぽかったです。宇都宮っていえば餃子のイメージしかなかった私の中に、石の街の素敵な横顔が刻まれました。

おしまい。