アムステルダム近郊の風車（Zaanse Schans(ザーンセ・スカンス））

2011/08/04 - 2011/08/04

アムステルダム郊外にある風車です。オランダに5年間住んでいましたが、その間にオランダへ来られた出張者を良く連れて行ったのがザーンセ・スカンスです。日本では風車というと世界遺産のキンデルダイクが有名ですが、私はザーンセ・スカンスの方が好きです。

キンデルダイクは風車の数は19基と遙かに多いですが、アムステルダムから遠いのに加えて、あまり動いていません。ザーンセ・スカンスは風車の数こそ少ない（それでも年々増えている）が、何時も動いています（冬の平日は動いているか不確かです）。動いている風車は面白いし、しかも近くによると凄く迫力があります。数ユーロを支払うと、風車の見学をさせてくれ、風車の上まで上がれます。風が強い時は、風車の羽が廻ると、バサッ、ﾊﾞｻｯと、丸で刃物を振り回している様な迫力を感じます。

風向きによって、風車の向きが変わります。

表紙の写真を見ると、最左端の1基は動作中で、障子の桟（さん）の様な構造にヨットの切れ地みたいな布を広げています。風力が非常に強くなると、布を少し畳みます。他の一基は布を畳んでおり動いていません。加えて、風向きが変わると、翼面を風上に向けるのですが、風向きが変わった後で向きがバラバラです。（左側の建物の屋根の上に舞台が見えます。そこまで上がって見学出来ます。その舞台から上の構造は、風向きによって向きを自由に360度変えられます。）（奥に見える一基は工事中（2008年12月時点）なので、上の構造物がまだ着いていません。）

観光客が多い為、お土産屋も沢山あり、チーズのお店もあり、またオランダ風のパンケーキを出すレストランもあります。

エリア ザーンセ・スカンス(オランダ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 2.5

• 交通手段: レンタカー 徒歩

（2011年8月4日）
ザーンセ・スカンスの入口近くから見える風車です。ところで、日本人として非常に気になったのが牧草地と水面の高さの差が殆ど無いことです。日本人的な感覚では、大雨が降ると、直ぐに溢れそうだし、牧草地が湿気るような気がします。所が、オランダの水利術は非常に優れており、大雨が降っても排水して水面の高さ調整をしています。因みに、水位を下げると、牧草地の土が乾燥して陥没を興すので、下げられないそうです。牧草地を歩いてもビチャビチャはしていません。

（2011年5月14日）
風車の中は、若干の見学料を支払うと見せてくれます。色々と仕掛けが分かり面白いですし、急な階段を上がって、風車の上に上がれます。（因みに、急な階段は気を着けてください。私が同行した方の1人が階段の途中から落ちて怪我しました。）この石車は粉引き機です。こういうのを見ると、風車の威力が良く実感されます。

（2011年5月14日）
風車の中は、歯車が沢山。歯車の歯の修理も出来る様に考えられている様に思いました。

（2011年5月14日）
手前の回転体がグルグル回り、そうすると突き出ているヘラみたいな構造が奥の杵（きね）を持ち上げます。回転体が１回まわる間に、杵が１～数回上下することになります。

（2011年5月14日）
歯車を別の角度で見ました。力強い。

（2011年5月14日）
風車の舞台の上から見た景色です。

（2011年8月4日）
舞台の上から見上げた羽です。障子の桟にヨットの翼みたいなものをはったみたいなものです。強風時は、真横に居ると、ﾊﾞｻｯ、ﾊﾞｻｯと翼が空気を切って、自分の首を切られるような感じがするくらい怖い感じです。かなりの迫力があります。また、強風時は、壊れるのでは無いかと心配になるくらいですが、充分強度があるのですね。

（2011年5月14日）
別の形の風車です。製材していたと記憶します。

（2011年8月4日）
少し歩いた所にビュースポットがあります。なお、その時間の状況により、風向きが変わるので、風車の向きが変わります。それによって印象が大分変わりますが、それは多少運が伴います。

（2011年8月4日）
対岸側。

（2011年8月4日）

（2011年8月4日）
別の風車小屋の中です。

（2011年8月4日）
風車の裏側は長閑な牧草地。

（2011年8月4日）
放牧されています。

（2008年12月14日）
冬なので、印象が大分違います。