藤江氏魚楽園

2017/11/18 - 2017/11/18

　ＮＨＫ朝のニース九州地区版で、福岡県田川郡川崎町の藤江氏魚楽園の紅葉が見頃を迎えたというニュースを見て、田川まで行ってきました。

エリア 田川・嘉麻(福岡)

魚楽園の園内マップです。

　魚楽園とは福岡県田川郡川崎町にある日本庭園です。藤江氏が管理していることから藤江氏魚楽園ともいいます。

雪舟が室町時代に築庭したといわれる名園で、国の名勝に指定され ています。

「魚楽園」という名前は、中国 の詩経の大雅篇の一文にある「魚楽しければ人また楽し、人楽しければ魚また楽し」 から引用して命名したといわれています。

入ってすぐに魚楽園茶屋があります。

茶屋の上にある庭園の山門です。

ここにも庭が施されています。

品のあるイロハモミジです。

魚楽園はこの藤江氏屋敷に造られています。

薬医（矢食い）門と言われています。医者の門として、 あるいは弓矢の攻撃を食い止める「矢食い」門として名づけられています。

屋敷の上り口に雪舟さん

藤江氏屋敷

藤江氏屋敷

魚楽園は屋敷の東に造られています。

　「魚楽園」は昭和30年に福岡県の指定を受け、昭和53年には国の名勝庭園に指定 され「雪舟さんの魚楽園」として親しまれています。

雪舟が中国で学んだ山水の技術を生かして、自然の 山を借景に天然の地形を活かした池を設けて石橋を架けた庭園です。

天然の山を利用して、岩清水を引いた池には中の島を作り、ツル、カメを表し周囲にツツジや老松を配しています。

　池中の島は蓬菜島、 奥の方に座禅石があり、庭には鶴と亀を見立てています。

縁側から見る魚楽園

雪舟は昭和31年ユネスコの世界平和評議会で世界の十大巨匠に選ばれた傑出した 画僧です。

その巨匠の庭園を目の前で見れます。

藤江氏屋敷
静かな佇まいです。

雪舟は、47歳の頃遣明船で明国に渡り、49歳で帰国したそうです。

明からの帰国、篠栗を経て田川に入り、豪氏・藤江氏を 頼って来たと言います。

藤江屋敷、座敷から魚楽園
紅い毛氈の上から見え最高の景色です。

薬医門から

外庭の紅葉です。

屋敷外庭の紅葉

屋敷外庭の紅葉です。

御成門
殿様の専用の門と言われています。

御成門先の土手から全体が見渡せます。

自然の裏山を借景としています。

雪舟は、九州には7年ばかりいたようで、英彦山の「旧亀石坊庭園」や藤江氏「魚楽園」の他に、雪 舟築庭といわれる庭がいくつもあります

英彦山周辺で、雪舟がここを中心に修行し、築庭や水墨画の励んだ 日々があったと推測されています。

　雪舟庭園の特徴は向かって左側が険しく、右に行くにつれて穏やかになっています。 人生を表現しているとか、平和を希求しているなどの説があります。

この先に奥の院があります。

奥の院への道です。

森は欝蒼としています。

紅葉だけ照らされているような。

魚楽園縁側の佇まい

屋敷外庭の紅葉

屋敷外庭です。

西庭から藤江氏屋敷

西庭

西庭にも紅葉を植えています。

茶屋上の池

その横の庭の山門

山門

茶屋上東の庭

東庭

庭石と紅葉

質素な山門です。

茶屋は土産物ショップとカフェでした。

茶屋の庭

山付きの紅葉　

入口の紅葉でした。
この後、胸から上がなくなった香春岳を見て、仲哀トンネルを抜けて帰宅しました。