2017/11/03 - 2017/11/03
170位(同エリア1069件中)
Tam-Kさん
- Tam-KさんTOP
- 旅行記140冊
- クチコミ104件
- Q&A回答10件
- 311,564アクセス
- フォロワー22人
瀬戸内の小島、豊島の唐櫃岡地区の棚田で開催された秋の収穫祭を訪れ、島の爽やかな一日を楽しんできました。
豊島は、この島をぐるりと囲む瀬戸内の豊かな漁場はもとより、島の中央部にそびえる檀山がもたらす湧き水によって、平地が少ないにも関わらず農作物も豊かに実ります。更に良質の石材が産出されるなど、豊かな自然の恵みに育まれ、古来より読んで字のごとく豊かな島なのです。
そんな豊島も、近代では過疎化が進むなどして、古より伝承されてきた棚田も長らく放置された期間が続きました。また、大規模な産業廃棄物の不法投棄もあり、これによって豊島に対する負のイメージが決定づけられることになりました。しかし、瀬戸内国際芸術祭が開催されたことによって、豊島に対する見方も大きく方向転換することとなりました。アートの島としての知名度も飛躍的に高まっていきました。これによって、島を訪れる人々が増え、島の人びとの意識もだんだんと積極的な心意気が満ちてきたのでしょうか。また何よりも島の若いの人たちの意識も大きく変わりつつあるような気がします。今は棚田も見事に復活し、豊かな恵みが再び島の人々に再びもたらされています。
そんな豊島の唐櫃岡地区の外れ、豊島美術館のすぐ脇に広大で見事な棚田が広がっています。棚田の収穫祭、今回初めてこの収穫祭を訪れてみました。収穫祭では棚田の中を這う道沿いに、豊島の味などが堪能できるブースが多く出店していました。また、ステージでは、地元の小中学生の和太鼓演奏などの他、隣の小豆島から高校の吹奏楽部もこのステージに駆け付けていました。また、いつもは島キッチンで行われる、島のお誕生会もこの棚田の会場で行われました。そして、今回の島のお誕生日には、遠く江戸から特別なゲスト、瀬戸内国際芸術祭ではおなじみ、神出鬼没、切腹ピストルズ、彼らのライブも催されました。
実は、今回の旅の一番の目的がこの切腹ピストルズのライブを生で見てみてみたい、というところにありました。昨年の芸術祭の最終日、夕暮れ時に本島を訪れました。そして、夕暮れがせまる本島の砂浜を歩いていた時、突如海の方向からお囃子が聞こえてきました。しばらくして現れた1艘の漁船、その舳先で見事な舞を見せる屈強な野良着姿の男性、その後ろで揺れる船の上にも関わらず、一糸乱れぬ演奏が奏でられていました。正にこれが切腹ピストルズとの初めての出会いでした。それ以来、ずっと彼らのパフォーマンスを目の前で見てみたいという気持ちがあり、一年ぶりにしてようやくその思いを叶えることができました。
切腹ピストルズのパフォーマンスに島の味、そしてアート、収穫の喜びに沸く豊島の秋の一日を満喫することができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
豊島
唐櫃岡から唐櫃浜へ向かう下り道、このカーブをまわったところに豊島美術館があります。唐櫃岡から下るこのカーブ、ここからの眺めが豊島で一番好きな景色です。 -
この日は、神出鬼没の切腹ピストルズのパフォーマンスも楽しみです。
-
豊島の棚田、今日はここで収穫祭が開催されます。
-
島のすぐ沖を唐櫃浜へ向かうフェリー、岡山県の宇野港から豊島の家浦港、唐櫃浜を経由して、小豆島の土庄港を約1時間で結んでいます。
家浦港 名所・史跡
-
唐櫃岡について最初に出会えるアート、青木野枝さんの「空の粒子」
-
周りにはコスモスがきれいに咲いていました。
-
清水の霊泉、これこそが豊かな豊島を象徴する檀山の湧き水です。
美しい清水が絶え間なく湧き出ています。この水が島の棚田を潤し、島の作物を育んでいく、島の豊の根源ともなる清水ですね。 -
クリスチャン・ポルタンスキーの「森のささやき」
唐櫃岡の集落から檀山の麓を登って行ったところ、静かな森の中にこのインスタレーションが展開されています。
この日は、誰もいないひとりだけの時間をここで過ごすことができました。 -
森の中につるされた無数の風鈴、
時折吹く風にいざなわれ、風上の方向から順に音が流れてきます。
たったひとりで暫し、贅沢な時間を味わうことができました。 -
豊島美術館
内藤礼さんのアートと建築家西村立衛さんによる、建築とアートが融合した作品です。
唐櫃岡から唐櫃浜へ下る道沿いの棚田が開けた森に続く緑の広場に、大小二つの白いドーム状の建築物があります。小さな方は、カフェ・アンド・ショップ、大きな方が美術館です。
美術館に入るには、美どりの中に続く小道を一旦、美術館とは反対方向に回り込み、森をひと回りしてから美術館の大きなドームの入口へと至ることができます。
途中、森の中の小道からは、林越しに眼下に唐櫃浜の港を見下ろすこともできます。豊島美術館 美術館・博物館
-
今日も豊島にはたくさんの海外からの観光客が来ていました。
-
床のいたる所に小さな水滴があります。
小さな水滴に別の水滴が流れ込み、水滴は少しずつ成長していきます。
やがて大きくなった水滴は一筋の流れとなり、速度をどんどん増して流れ去る。
小さな水滴によって誕生から成長、そして終焉、ひとつの生から死への小さな物語がここで繰り返されているようです。 -
棚田の収穫祭の前にまずは、ランチへ
島キッチンです。 -
島の食材や海の幸をテーマにした食のアートがここでは楽しむことができます。
島の古民家をリノベートし、建物の周囲をグルっと囲む縁側にあた部分にテーブルが配され、外の景色を眺めながらの食事が楽しめる、安部良さんによる建築です。
外には、写真のように屋根に覆われた板間もあり、島の風を楽しみながらのティータイムも楽しめます。また、島の誕生日などのイベントもこの屋外のスペースで時折行われています。 -
島のお母さんたちによる、島キッチンセット、島でとれたお魚と島で収穫されたお野菜、丸の内ホテルのシェフがプロデュースを手掛けたメニューです。今日のお魚はすずき、素揚げの島のお野菜と一緒にバルサミコソースで味わう一品です。
とてもおいしく頂きました。
ここは、料理は島のお母さんたちが、そして、配膳や皿洗うなどを店長さんと共に小えびさんたちが行っています。店長さんの素敵な笑顔、お母さんたちの楽しげな会と共に、島の味をゆっくりと味わいました。
島キッチンのページです。
http://www.shimakitchen.com島キッチン グルメ・レストラン
-
豊島の棚田
-
棚田の向こうに見えるこの特徴的な岬、海の青とこの岬の緑の山のコントラストがとても好きです。
-
緩い雰囲気の楽し楽団、こえびカンダダンがパレード、島の穏やかな風の中で演奏を聞いているだけで楽しくなってきます。
この楽団の雰囲気は島の棚田にとってもマッチしたいい感じです。演奏を聴いてて、とてもホッコリしたいい気分になれます。 -
今日はいいお天気、収穫祭、どんなお祭りなのか楽しみです。
-
棚田の中につつく小道沿いにお店が開いています。
-
今日お昼を食べた島キッチンさんも出店されていました。
-
-
収穫祭メインステージ
豊島の小中学生による太鼓の演奏が行われていました。 -
その小中学生の太鼓に合わせ、切腹ピストルズの乱入というサプライズもあり、会場は楽しく盛り上がっていました。
-
さて、切腹ピストルズのライブ!
まずは、島のお芝居から始まりました。
やはり瀬戸内、桃太郎の鬼退治に因んだお話のようです。
鬼ヶ島、女木島の赤鬼、鬼太郎の登場です。
昔しむかし、鬼ヶ島と呼ばれた女木島には、鬼が住んでいて、その中には乱暴な鬼に混じってせっせと畑を耕し慎ましく暮らす真面目な鬼もいたそうです。そんな真面目な鬼の子孫がこの赤鬼、鬼太郎なのです。
鬼太郎は、言います。むかし鬼ヶ島には、悪さばかりする乱暴な鬼がたくさん住み、周りの島などで乱暴狼藉を繰り返し、人様に迷惑をかけていた。そこに桃太郎が鬼退治にやってきて、島の鬼を成敗したのだが、その時、悪い鬼だけでなく真面目ないい鬼まてもまとめて成敗してしまったものだからたまらない。鬼太郎のご先祖様も成敗され、田畑も召し上ごられてしまったのです。
桃太郎は、その時の名声を利用し、キビダンゴの販売を全国に拡げ、莫大な富を得ました。 -
鬼太郎は、ご先祖様の恨みを晴らしたい、そう考えていたとき、一匹の犬?が駆け込んきましま。
イヌは、言いました。桃太郎は、銭儲けばかりで自分たちはこき使われるだけ、ご先祖様の鬼の成敗も一体何のためにやったのか、もう桃太郎にはついていけず逃げて参りました。 -
またしばらくすると、空から何やら鳥が飛んできました。
キジです。
記事は言いました。桃太郎は、黍団子の商売だけでは飽き足らず、瀬戸内を回る廻船の事業にまで手を広げて大儲け、なのにこき使われるばかりで何もない、もう嫌になって逃げてまいりました。 -
桃太郎登場!
唯一残ったサルを従えやってきました。
桃太郎: おーサルよ、オレの持てる船は今何艘になった?
サル: はい、80艘です。
桃太郎: なんで百艘じゃないのじゃ、もっともっと増やさんとなぁ、だってお金どんどん稼がなきゃだねだからぁ、、、
ところで今度作った新商品のキビダンゴ、あれは何だ!
サル: すみません!
桃太郎: もっと砂糖の質を落とさなきゃダメじゃねえかぁ~(怒)!!でなきゃお金、もうからないから、、、
サル: はい、そのように、
実は桃太郎、キビダンゴでも質を落としたり、廻船業でもご禁制の品を扱うなど、相当悪どいことで暴利をむさぼっていたのです。
そんな桃太郎一行を成敗しようと、鬼太郎とイヌ、キジが待ち受けていました。 -
そして、ついに鬼太郎一行は、桃太郎と対面、桃太郎と鬼太郎の一騎打ちとなりました。
-
鬼太郎、桃太郎、どちらも譲らず壮絶な闘いが繰り広げられました。
-
壮絶な闘いのすえ、遂に鬼太郎が桃太郎を打ち負かしまた。
やられた鬼太郎の横で、サルはただただなくばかりでした。 -
鬼太郎による桃太郎成敗、鬼太郎の側に軍配が上がりました。
めでたし、めでたし!
パチパチ???
ちょっと脚色が入ってますが、だいたいこんなストーリーだったと思います。 -
劇に続いては、お待たせ、切腹ピストルズによるパフォーマンス、にぎにぎしくはじまりました!
-
-
棚田の収穫祭、そして島の誕生日は、切腹ピストルズさんたちのパフォーマンスで大いに盛り上がりました。
-
豊島の秋の1日、ぶらっと島のアートを巡り、島キッチンでちょっと贅沢なランチを頂き、棚田の収穫祭ではまたまた島の味をつまみながら島の子供たちやこえびカンダダンの演奏に癒され、切腹ピストルズの圧巻のパフォーマンスに感激と、何とも贅沢な秋の島での1日を過ごすことができました。
瀬戸のアートの小島、ここは日常から一歩はなれた、ちょっとした楽園なんですね。 -
最後に帰りのフェリーに乗りに家浦港、かわいい猫ちゃんが夕日を浴びながら見送ってくれました。
楽しかった島の一日、また近いうちに行けるかな、、、
Good Luck!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
直島・豊島・小豊島(香川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2017-18瀬戸内アートな島\々
0
37