ちょっとマニアック? でも意外と人気！　文化の日のイベント 第42回府中刑務所文化祭

2017/11/03 - 2017/11/03

一昨年の入間航空祭
https://4travel.jp/travelogue/11072063
昨年の箱根大名行列
https://4travel.jp/travelogue/11185507
と文化の日は興味深いイベントが多くあります｡今年はどうしようかと「文化の日 イベント」でググって見つけたのがこちら｡毎年1万人程の来場者がある人気イベントだそうです｡そこで､今回は府中刑務所で行われている『府中刑務所文化祭』に行ってきました｡本日の歩行数は会場内を歩き回り15,423歩でした｡

【表紙の写真】府中刑務所庁舎

エリア 国立・府中・稲城(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

本日は武蔵野線を利用です｡

JR武蔵野線 乗り物

降りたのは北府中駅｡
ちょっとマイナーな駅ですが､ここで下車します｡

北府中駅 駅

まずはこのイベントの目玉とも言える「プリズンアドベンチャーツアー」
普段は入ることができない「塀の中」に入ることができます。
普通だったら入ることができても入りたくはない場所ですが…(笑)

残念ながら中の写真撮影はNGです｡
まぁ､刑務所という施設ゆえ､仕方ないでしょう｡

ツアーの受付は10時半からですが、10時すぎに着いたらすでに人がいっぱい！
素晴らしい秋晴れとなり来場者も多かったこともあってか､なかなかの人気で､ツアーを終えて出てきた頃の受付開始1時間で2,300名の参加者があったそうです｡
2014年まではバスツアーだったようですが､人数が限られてしまうからか2015年からは徒歩による見学に変わったようです｡

テレビや映画で見るように､刑務所の入口というともっと古びた感じをイメージしていましたが、意外ときれいな施設でした。
入獄の際に護送車で入るのがあの大きな入口､出獄の際に寂しく刑務所を出てくるのが手前の開いている小さな扉だと思われます。
この先は撮影できませんが､この奥に更に同じような大きな出入口があり、出入口は二重になっています。

その二重の入口を入るとあとは自由にコースを歩いてくださいと言う感じで、皮革工場・浴場・体育館(中は防災設備の展示)・印刷工場を見学できます。
写真はアドベンチャーツアーの出場券(「入場券」ではなく「出場券」です)｡「出所」の際に出場券を確認するとのことでしたが、確認はありませんでした｡収監者がツアー客に交じって脱獄しないようにこの券で確認するということなのか､所内をきれいに整備してるんだからごみ落とすなよ～ってことなのか｡

浴場を出たところにある誠心寮(仮釈が決まった受刑者が収容される場所)の前に「将軍の孫」の像がありました。
こちらの「将軍の孫」は8月に高崎に行った時
https://4travel.jp/travelogue/11269388
のハープ公園のものですが、これと同じ銅像です(ツアー中は撮影NGのためこちらの写真で代用)｡
この像の作者北村西望氏が初代の府中刑務所長と知り合いだったことで像が建っているそうです｡

40分ほどのアドベンチャーツアーを終えて､刑務所の高さ5.5mの塀伝いに北府中駅の方へと戻り､文化祭会場へと向かいます。因みにアドベンチャーツアーで一番興味深かったのが浴場でした｡
注意書きは日本語をはじめ､13言語で書かれていて､外国人収監者が多いということがわかります｡「掛湯は2回」からもみあげの剃り方までかなり細かい規則が書かれています｡浴場全体が見える監視室には残り時間の表示を操作する機器も見られます。
深いと言われる浴槽の深さを確かめたかったですね｡

会場に到着｡

まずはこちらの刑務所の庁舎に｡
事前のネット情報ではかなり並ぶとのことでしたが､拍子抜けで､すぐに買えたのは､こちらの売店で販売している

麦飯弁当(プリズン弁当･800円)｡受刑者の食事を参考にしたお弁当で､俗に「臭い飯」と言われますが､「臭い」とか「まずい」とかはなく、結構美味いお弁当でした。
まぁ、800円のお弁当なので､まずかったらさすがに…ねぇ！
でもこういう所の食事って学校給食のようにおそらく1食○○円以内ってかなり低予算だと思われるので､800円はちと高いように思えます｡相当ぼってるのでは…？と言う感じは否めません×××(原価が安くなかったらゴメンナサイ…！でも受刑者の１日の食費は500円だそうです)
因みに2014年までは定食形式だったそうですが､多くの人に提供できるようにと2015年からはお弁当になり､その時(プルコギ弁当又はカレー)は500円だったそうで､昨年から麦飯弁当(今回と同じですが､昨年行かれた方のブログを見るとおかずの量が今年と逆転･800円)の1種類のみとなったようです｡
因みに､チリソース味の唐揚げは受刑者の人気No.1､プルコギは２番人気のメニューらしいです｡

しかし､こうゆう所のご飯ってなかなか食べる機会もないんで(普段体験できないプチ入獄体験?)､用意された1,200食は12時頃には完売しました。今年朝一番でお弁当に並ばれた方のブログでは「長い列」と書かれていましたが､11時過ぎ頃には列もなく､(残りは僅かだったみたいですが)すぐにお弁当を買うことができました｡

そんな食堂･売店の入口に貼ってあった注意書き｡
入所者への差し入れには「差入れ上限数量」があるなんてところにここが本物の刑務所何だなぁと実感してしまいます｡

会場をぶらぶらします｡
庁舎前では府中消防署が消防車や救急車を展示

門の前では府中警察署がパトカーや白バイを展示

ピーポー君も来場！

ステージでは阿波踊り

こちらの入口は面会の際などに使う出入口のようです｡

刑務所の前の広場では受刑者が刑務作業で作った製品が販売されています｡

皮製品(こちらはベルト)

布製品(こちらはバッグ)

工芸品なんかも｡

さて､12:15頃に列に並びます｡並ぶこと45分｡

並んだ時には300人くらい並んでいると言われましたが､後ろを見れば列はどんどん長くなります｡

時間になり､列が進み始めたら早かった｡10分くらいで無事に購入！
並んだ先にあったのはこちらのコッペパン･ブドウパンのセット｡
午前は10時から､午後は13時からの2回､限定1,500食の販売となっています｡

「製造者 府中刑務所」です。
刑務作業で作られたパンなのか､受刑者用の食事用のパンなのか…
「府中刑務所製」とは謳われていますがどちらなのかは不明です｡
このパンは「府中刑務所文化祭」ではプリズンアドベンチャーツアー､麦飯弁当(プリズン弁当)とともに人気があります｡事前に調べたネット情報でもこの3つは人気があるので早く行くべし！となっていましたが､今回あまり考えず何となく回ってしまいましたが全てクリアです！前年に行った方のブログを見たら朝一でアドベンチャーツアーに行った後お弁当を買いに行ったら売り切れていたそうなので､何となく回って全てクリアできたのはラッキーだったのでしょう

その人気の理由はこちら｡
コッペパンとブドウパン2個セットで100円という安さ！結構重量感もあります｡
45分前に並び始めたので無事に買うことができましたが､列の後ろの方に並んだ人は折角何十分も並んでも売り切れで買えない場合もあるようです｡

再びステージへ｡
ステージ上では府中刑務所職員バンド「デビルス」による演奏｡
デビルス＝悪魔たち…って何故そのネーミング？

さて、こちらの府中刑務所前の会場は何なのか…？といいますと､刑務所で働く職員さんとその家族さんたちが普通に暮らしている官舎がある場所でして､

居住区域の敷地の中にはさきほどのステージがあった公園や写真の欅並木､体育館や道場等もあり､この官舎で小さな町が形成されているような感じです｡

体育館では刑務作業体験コーナーや家具の販売等がされていました｡

入口にあったこのお神輿も富山刑務所の刑務作業で作られたもの｡

そんな家具の売り場です｡
収納家具や

テーブルなんかが売られています｡
刑務作業で作られているこれらの製品､質はかなり良いようで人気もあり､リピーターの方も結構いるそうです｡

隣の道場では

パネル展示があったり､性格診断ができたりもします｡

刑務所には機関紙もあるようで､

受刑者の作品が寄稿されているようです｡

作業製品の販売ブースの裏にひっそりと殉職職員と被災受刑者の慰霊碑も建っていました｡

模擬店ブースについては刑務所とはあまり関係ないようでした｡

そろそろ帰ろっ！
こちらが正面ゲートだったようです

そこに貼ってあった今回の府中刑務所文化祭のチラシ｡
あまり貼られていないようで､殆ど目にしませんでした｡
一般にもあまり頒布されてないようで､どうも会場のキャパの問題ではないかと思われます｡
最近は一日署長もいなくなってしまったようですね｡

しばらく歩いて通りに出たところ｡
ここまで刑務所の敷地だったんですね～

帰りは国分寺街道を歩いて府中駅に向かいます｡

駅前は既にクリスマスムード

府中ケヤキ並木イルミネーション イルミネーション

源義家像

大國魂神社へ寄ってみました｡

大國魂神社 寺・神社・教会

結構混んでいると思ったら七五三のようです｡

境内にあるふるさと府中歴史館｡
無料だったのでちょっと寄ってみました｡

ふるさと府中歴史館 美術館・博物館

府中は「掘れば遺跡がでてくる」そうで、古代から近世にかけての遺跡から出土したものが展示されています｡

お参りをしてから

府中駅へ

府中駅 駅

帰りは京王線で｡

京王線 乗り物

さて､今回買ったものですが…
安かったので何だかんだと買ってしまいまして､結構お金使っちゃいましたっ(>_<)
麦飯弁当が800円(お昼に食べてしまったのでこちらの写真にはありません！)

さきほどのコッペパン＆ブドウパンが100円
写真を撮った後で美味しくいただきました～！

一筆箋(1冊85円) 函館少年刑務所製
挿絵は「函館ハリストス正教会」「函館山と赤レンガ倉庫群」「五稜郭公園」の3種類｡
最近後輩が短歌の会に入って短歌に勤しんでいるのでプレゼント用に買ってみました！

こちらも函館少年刑務所製なのか…中に入っていた紙には「公益財団法人矯正協会刑務作業協力事業部宮城地方事務所」と書いてありますが～
函館少年刑務所･マル獄シリーズは人気商品とのこと｡
「刑務所の小袋 R調」(710円)
スマホを入れるのにちょうど良い大きさなので…

干ひらめん・細うどん(各145円)
「製造者 横浜刑務所」

ブッセ(いちご・マロン・メロン)各70円､チーズケーキは10ヶ入で300円(全て静岡市駿河区の㈱一富士製菓さんの商品)｡
チーズケーキは 第25回全国菓子大博覧会で全菓博栄誉大賞を受賞したそうです｡

こちらは刑務所とは関係ないようですが、安かったので買っちゃいました！