2017/10/28 - 2017/10/29
839位(同エリア1776件中)
みーみさん
生きた建築ミュージアムフェスティバル(略してイケフェス)は、大阪の街
をミュージアムに見立てて建物を無料公開するイベントで、毎年秋の週末
2日間行われています。
今回、そのイケフェスに初めて参加してきました。
戦前の近代建築を中心に、戦後のモダン建築、建設中の高層ビルなど、
多種多様の建物が一般公開されました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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-
まず最初に訪れたのは丼池繊維会館という建物です。
丼池筋は大阪・船場の繊維の街。
この建物は最近まで近代建築としては認識されていませんでした。 -
というのも、1922年に愛国貯蓄銀行として建てられたこの建物、
後に繊維関係の町衆が買い取り、福利厚生施設として使っていましたが、
長年の改築で一階部分のアーチ窓のあったタイル張りの壁面は取り除かれて
店舗となり、2階以上は鋼鉄の覆いで囲われ外から見ると原型が失われて
いたからです。
リノベーションがなったのは2016年と、つい最近のことです。 -
建物は全体的に装飾が少ないモダニズム様式で、階段もシンプルです。
丼池繊維会館のホームページを見ると、リノベーション工事の詳細が写真入りで
詳しく載っていますが、この階段もリノベーション前は相当傷んでいたようです。 -
リノベーションに際しては、新しくするところ、そのまま残すところ、昔の改修の
跡さえもビルの歴史として残すなどの工夫がなされています。
この扉や腰板、物入れの引き戸は、塗り替えはしてあるもの、古いもののようです
ね。 -
もうひとつの階段。
シンプルながらも美しいてすり、タイルは当初のもの。 -
この造形は昔の階段ならでは。
今では危ないので、こんな感じでビルの階段を作ることはあまりしないように思い
ます。 -
味のあるタイルですね~。
-
イチオシ
窓枠は今回のリノベーションで新しく入れたもの。
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屋上には安全のために、既存の手すりより高い囲いをめぐらしていました。
丼池筋は昔の繊維問屋に加え、このようにレトロビルをリノベーションして
新しい魅力が出てきている街です。 -
次は南船場にある原田産業株式会社本社ビル。
普段は会社のビルとして使われているため、一般人が中を見学できるのは
このイケフェスの2日間だけ! -
原田産業ビルといえば、この階段が有名です。
写真でしか見たことがなかったのを初めて見ることができ、感激! -
イチオシ
このてすりのデザインは惚れぼれしますね。
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カーブの具合がなんとも言えない。
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1928年竣工で、90年大切に使われ続けています。
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階段の装飾。
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縦に大きく取った窓、吹き抜けのホールが、開放感を感じさせます。
部屋からもホールに対して窓が付けられています。 -
二階はいくつかの部屋が公開されていて、この部屋は腰壁が高く、木製の床、凝っ
た天井のつくりなど、重厚さが感じられました。 -
他の部屋の床は新しくなっているようでしたが、この部屋だけは床は古いもの
のようで、歩くとミシッと音がしていました。 -
二階の部屋には階段ホールを見渡せる窓がついています。
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この建物はコンクリート製のため、空襲の際、シャッターを閉めて類焼はまぬがれ
たそうですが、壁の中に火の粉が入り、木炭化したものがいまでも廊下に残ってい
ました。 -
これは一階の部屋で、左側の窓はそのまま二階までつながっています。
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原田産業は高度な衛生基準が必要な食品産業やホコリ等を嫌うクリーンルームでの
作業などに関した分野で強みを持つそうで、扱っている商品のマスクをお土産に
いただきました。 -
1923年創業の産業資材の総合商社である原田産業は、海外にも支店のあるグ
ローバルな会社です。近くには大阪本社別館というのもあるようですが、築90年
になるこの本社ビルも大切に使っておられます。 -
2階建てのこぶりな建物ですが、施主のこの建物に対する並々ならぬ思いが伝わってきます。
その思いは現在にも引き継がれ、修理、リノベーションされながら、とても大事に
されているとても幸せな建物のように思えました。 -
原田産業近くにある大阪農林会館。
建築は1930年。装飾のない平面的なモダニズムを強く感じさせる建物です。 -
三菱商事の大阪支店として建てられましたが、戦後、農林省に渡り、現在は
テナントビルとして、事務所、店舗、レストランなどが入っています。 -
歴史を感じさせる扉。
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イチオシ
扉から中に入るとこのようなエレベーターホールになっています。
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階段の彫刻。
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これはいったい何の形なんでしょうか?
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階段室は2階より上は部屋・廊下部分とは壁で区切られていて、階段から各階の廊
下部分に入るところにはドアが設置されています。
てすりの部分の装飾もなくなって、簡素な、ただの棒になっています。 -
階段室は窓側にあるため、光が十分に入り明るい。
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「郵便差入口」
現在は何かのコードを入れるのに使われていました。 -
凝ったデザインの柵と窓の柵
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