2016/02/17 - 2016/02/17
21位(同エリア64件中)
あおしさん
クレタ島、2日目です。
今日も晴れ、ただ少々雲が多くて、これが冬のギリシアって感じの天気です。
今日はクノッソス遺跡を見にいくので、このくらいの天気がちょうどいい。
クレタ島はヨーロッパで最初の文明が起こったところ。
その文明の遺跡がクノッソス宮殿遺跡です。
ここに行かないとクレタ島に観光に来た意味がない、ってところです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バスセンターから、朝8時半過ぎのバスに乗って20分ほどでクノッソスへ。
神話によれば、ゼウスがエウロパ(「ヨーロッパ」の語源)という女性と浮気をして、生まれた男がヨーロッパで始めての王、ミノス王とされています。
そしてここはそのミノス王の宮殿跡ということになっています。クノッソス宮殿跡 城・宮殿
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遺跡の入り口にあった、1900年にクノッソス宮殿を発掘したイギリスの考古学者、アーサー・エヴァンズの胸像です。
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おおむね紀元前2000年ごろから宮殿は作られ始められたとのこと。
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神話によれば、この宮殿は一度入ったら出られない「迷宮」であり、ミノタウロスという牛の怪物がここにいて、諸国は若い男女いけにえを与えていたとされています。
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そのいけにえの中にアテネのエーゲ(「エーゲ海」の語源)という男の息子にテーセウスという若者がいました。
彼は、ミノス王の王女の助けを得て、このミノタウロスを倒し、英雄となって、アテネの王になりました。 -
テーセウスというと、私の世代の少年ジャンプ世代だと、「リングにかけろ」という人気漫画があって、天才剣崎が始めてコテンパンにされたボクサーがテーセウスだったのを思いだします。
あれは当時びっくりしたもんだ。 -
神話では、だいたい怪物を倒した英雄と王女は結婚してめでたしめでたしというのが「アンドロメダ神話」から日本の「ヤマタノオロチ神話」にいたるまでお約束なのですが、テーセウスはミノタウロスを倒してアテネ王になると、この王女をさっさと捨ててしまったらしい。
なかなかしたたたかな王だったようです(もっともそのため、ペルセウスやヘラクレスに比べて知名度が低かったり、星座にしてもらえなかったのかも)。 -
この宮殿の遺跡はおよそ紀元前1800年前のものです。
さすがにこれだけ古いと、ヴェルサイユ宮殿などに比べればスケールは小さいけど、それでも紀元前1800年でこれだけの規模の宮殿なら、迷路のような宮殿に思えたことでしょう。
当時は4階建ての建物だったそうで、その文明のレベルの高さが察せられます。
(これはクレタ博物館にある模型です) -
中央広場。
この中央広場を建物が囲んだいるのがクノッソス宮殿の特徴です。 -
この中央広場を建物が囲む形により、広大な宮殿になり、当時の王様の権力の強大さが偲ばれます。
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王の部屋の内部です。
右の王の玉座がありました。 -
クレタ博物館にある王の部屋の想像図です。
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中学生の世界史でヨーロッパで始めての文明がこの小さな島で始まったと習ったときはとても不思議でした。
日本で言えば邪馬台国が伊豆大島とか佐渡島とか沖縄にあったようなものだからです。
でも、実際にクレタ島に来て見れば、2月のこの時期でも温度は20度と暖かく、海の幸も多くて食料には事欠くこともなかっただろうし、船を使えば周辺と貿易も容易、青空と碧い海とまるで「楽園」のようなところであり、ここが文明の発祥地であることも納得! -
クノッソスから市内に戻り、ウサギの肉を食べに、昨日夕食に行った食堂へ再チャレンジ。
でも、今日もウサギが取れなかった、とオーナーのおばちゃんが申し訳なさそうに。
しょうがないので、クレタ料理の名物である羊の肉のご飯を。 -
クレタ料理は「オリーブ・オイルの中に料理が浮いている」というくらい油がふんだんに使われています。
あとおばちゃんに勧められたのが「ドルマーデスのヨーグルト添え」。
米とひき肉をぶどうの葉で包んだ料理。 -
イラクリオンはヴェネチアが400年にわたって造った都市です。
今でも城砦に囲まれるなど、町の作りはヴェネチア時代と変わりません。
この城砦はオスマン・トルコ帝国との30年にわたる攻防戦では兵士たちの血でぬるぬるに染まったとされています。 -
博物館にあったヴェネチア時代のイラクリオンです
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飛行機の時間まで市内をぶらぶらと。
中心部には人がたくさんいて、商店街も活気があります。
日本は最近は地方都市はどこもシャッター商店街で、人も歩いてなくて、活気がない。
やはり商店街が元気でないと、その町に活気は出てこないですね。 -
イラクリオンの中心 エレフテリアス広場
海に続くメイン・ストリート -
クレタ島を夕方のフライトで出発してアテネにようやく到着しました。
空港から市内までは地下鉄に乗りましたが、この地下鉄はスリが多くいるらしいです。
実際にこじきが乗ってきては金をせびるし、グループの男がこっちをじっと見ているし、雰囲気最悪。
ホテルはアテネの中心・シンタグマ広場のすぐ近く。
場所はすばらしいのだが、なんか路地裏のホテルのような。 -
でも部屋はきれいだったのでよかった。
少々疲れたようで、ホテルに入ったら、夕食も食べる気がせず、さっさと寝てしまいました。
やはり50歳のジジイなんだな。
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