インドに行こう！その２　「カングラフォート」＆「マクロードガンジ」

2017/09/30 - 2017/10/08

大学時代の１年後輩の女性が、インドから日本に帰省していると言うので、東京在住の数人と飲んだことが、事の始まり。私は彼女がインドに住んでいることも知らなかったのですが、話を聞くと、大学卒業後キリスト教に入信し、現在は、インドの「ダラムサラ」というところで、インド人の旦那様とカフェを営んでいるとのこと。その時は「一度、行ってみたいね！」なんて言っていただけなんですが、それから１年半。今年の春、その時の一人から、「インドへ行こと考えてますが、行きますか？」と声がかかりました。時期は雨季が終わった１０月始め。私は、希望退職に応募しようと考えていたので、これも何かの縁と、参加することにしました。
参加メンバーは総勢４名。旅の楽しさを再発見する充実の旅となりました。
特に、ダラムサラの「ジョイフルカフェ」のオーナーご夫婦には、何から何までお世話になりました。また、旅のメンバーにも、感謝です。ありがとうございました。

その１　ダラムサラの「ジョイフルカフェ」へ
その２　「カングラフォート」と「マグロードガンジ」　
その３　「トリウンド」トレッキング
その４　アムリトサル「黄金寺院」とワガ「パチスタン国境」

その２では、ダラムサラ周辺の観光スポットである「カングラフォート」と「マクロードガンジ」を記載しています。

エリア ダラムシャーラー(インド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅では、ダラムサラで学生時代の後輩女性がご夫婦で営む「ジョイフルカフェ」を拠点に、各地を回りました。
旅の３日目は、カングラにある「カングラ フォート」という古い城塞遺跡を訪ねました。
ダラムサラは、ヒマーチャル プラデーシュ州カングラ県にあります。ダラムサラの隣街にあたるのが、カングラという街。

＊ダラムサラの「ジョイフルカフェ」については、その１で。
https://4travel.jp/travelogue/11293606

今回のインド旅では、ダラムサラからの移動は全てタクシー。滞在拠点の「ジョイフルカフェ」で手配してもらいました。
タクシーは今回の旅で面白かったことの一つ。まず、車窓からの町並みや人々の様子が、我々の日常とはかなり異なっており、刺激的。さらに、タクシードライバーの運転もスリル満点で刺激的。

インド人のタクシードライバーは、人がいようが車がいようが、お構いなしにクラクションを鳴らしながら、どんどん突っ込んでいきます。避けるのは牛だけ。片側２車線のフリーウェイでは、両方の車線で前が詰まると、真ん中を突っ込んでいきます。最初は怖かったけれど、最後は慣れて笑えました。

ダラムサラから約１時間で「カングラ フォート」に到着。

この「カングラ フォート」、かなり立派で広々とした城塞遺跡でした。
当初、この日は「マクロードガンジ」を観光する予定でした。しかし、「マクロードガンジ」への道が、休日で渋滞しており、着くまでに何時間もかかるということで、急遽予定を変更しました。変更して良かったです。訪れる価値のあるところでした。

休日ということもあり、たくさんのインド人の観光客が訪れていました。

城塞の中を上に上にと登っていきます。

上から下を覗くとこんな感じ。けっこう登ります。

この「カングラ フォート」、かなり古い（紀元前からある？）遺跡のようなのですが、詳しいことはわかりませんでした。帰りにオーディオガイドの貸出サービスがあったことに気づきましたが、あとの祭り。帰ってから、みんなで調べましたが、ネット検索ではよくわかりませんでした。
「あの時、オーディオガイドを借りとけばよかった！」ということですが、私的には英語がダメなので、それも？です。

このあたりはカングラ渓谷（カングラ渓谷鉄道も有名）と言われるところで、紅茶の産地としても有名なようです。

一番上まで登ってきました。眺めが良いです。

ここ「カングラ フォート」は、上流（ダラムサラ、さらにその北のダウラダール山系）から流れる２つの川が、V字に交わる谷の先端にあります。上まで登ればそのことがよくわかります。

シーク教徒の観光客。
この時、ターバンを巻くのがシーク教徒ということを、教えてもらいました。日本人からすると、ターバン＝インド人のイメージですが、ターバンを巻くのはシーク教徒だけらしく、ヒンドゥー教徒が多数のインドにあって、シーク教徒は少数派とのこと。知らなかった。
我々のメンバーの一人が、大きな穴に落ちるというハプニング（おかげ様で大事に至らず）があったのですが、シーク教徒の彼らに助けてもらいました。すごく良い人達でした。
この後、アムリトサルでシーク教の総本山「黄金寺院」を訪ねて、シーク教について、より詳しく知ることになります。

＊シーク教の総本山「黄金寺院」については、その４で。
https://4travel.jp/travelogue/11293729

戻ってきました。インド人観光客は芝生の広場で一休み。我々も一休みしました。ただ、要注意なのは牛の糞。至る所にあります。注意してても踏んづけてしまいます。でも、最後は慣れてしまいます。このあたりのことを、人生観が変わるというのかな？

タクシーはチャーターなので待っていてくれます（料金は後払い）。帰りも往きと同じタクシーです。

道路の真ん中に座り込む野良牛。さすがのタクシードライバーも避けざるを得ない。

ここからは、「マクロードガンジ」。
5日目、「トリウンド」トレッキングの帰りに立ち寄りました。
ガル寺院から、タクシーで「マクロードガンジ」まで下ってきましたが、渋滞で途中下車し、最後は歩いて下りました。ところ狭しと建物が立ち並んでいますので、道幅は狭く、人が集まる時期には渋滞で身動きが取れなくなるようです。

「トリウンド」トレッキングでは、山で1泊（テント泊）したので、「マクロードガンジ」には、お昼すぎに着きました。
なので、まずは食事。ここでも、カレー＆ラッシー。

＊「トリウンド」トレッキングについては、その３で。https://4travel.jp/travelogue/11293674

「マクロードガンジ」は、お祭りの時期のようで、平日にもかかわらず、観光客で賑わっていました。

「マクロードガンジ」は、ダラムサラからさらに山を登った標高2000㍍にある街。
イギリス植民地時代に避暑地として開発され、その後、ダライ・ラマのチベット亡命政府が置かれたことから、多くの亡命チベット人が住む街。
インドにありながら、独特の雰囲気を有する街です。

また、「マクロードガンジ」は、世界中から観光客が訪れる街でもあります。

観光客が訪れるのが、ダライ・ラマの寺院。

この寺院には、ダライ・ラマのティーチング（法話）を聞きに、世界中から人が訪れます。この日も、行われていたようですが、我々が訪れた時には終わっていました。

場所取りの表示には、日本人のものもありました。

ダライ・ラマの公邸。

チベット人の寄宿舎。

マニ車。

チベット仏教の8つの吉祥文様の一つ、エンドレス・ノット（日本では宝結び）のデザイン。
この寺院をはじめダラムサラでは、チベット人僧侶の焼身自殺の写真やMissingのタイトルの写真を見かけました。ダラムサラのチベット人たちが、自らの境遇をどのように考えているのか、そこに触れることはできかったけれど、彼らの望みが叶うことを単純に祈りたい。

標高2000メートルにある街らしく、夕方、街はガスに覆われていました。
この日の朝、山の上は快晴だったけど、まだまだ気温が高く、午後になると雲に覆われる。

最後に、露天の商店で買い物をすませると、日が落ちていました。
タクシーで「ジョイフルカフェ」まで戻りました。