2017/09/23 - 2017/09/25
4629位(同エリア8992件中)
khkさん
高野山のお寺で一泊修行体験をしてきました。一泊じゃもったいないので、翌日は他のお寺の宿坊に泊まって、密教三昧の3日間でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は、かねてより興味があった、お寺の一泊修行体験に申し込んでみました。
12時半に申し込みを済ませまならないとホームページにあったので、乗り換えを間違わないかドキドキしながら来ました。
品川(新幹線)→新大阪(御堂筋線)→なんば(南海高野線)→極楽橋(ケーブルカー)→高野山(山内バス)→千手院橋 でざっと6時間
LCCとかで関空から来てもよかったかもしれません。
写真は南海高野線の駅。隣駅は、橋本駅と林間田園都市駅。なんだか神奈川っぽい雰囲気の駅名だなぁと思い思わず撮ってしまいました。 -
こちらは、六文銭を車体に記した赤備えのローカル電車。六文銭と言えば、真田幸村。付近の九度山というところに、真田幸村とその父が住まわされていた場所だそう。大河ドラマでは、父はこの地で亡くなっていましたね。
さて、なんばから極楽橋までは全席指定の急行もあるのですが、なんと特急券は売り切れ。
仕方ないので、普通の電車に乗り、橋本駅でこの電車に乗り換えました。プラス15分くらい。
ま、この赤備え電車に乗れたからいっか。
乗り換えアプリを見ているだけでは、急行が売り切れてることまでは分からないので、気をつけないといけないです。 -
やっと極楽橋駅へ。極楽橋だなんて、なんてステキな駅名。これから天国(浄土?)にいくみたい。
こちらが私が乗れなかった特急「こうや」。帰りも時間が合わず、結局乗らずじまいでした。 -
ケーブルカーに乗り込みます。5分程度で頂上へ。標高900メートル程度あるようです。
昔は6時間くらいかけて歩いていたとか。 -
高野山駅に着きました!
朝方ちょっと雨が降ったようで、ちょっと肌寒かったです。
ここまでSUICAで来られるので便利でした。
ちなみに明治時代まで、女人禁制だったそうです。現代でよかった。。
ちなみにバスの1日乗車券はここでしか買えません。
この日はお寺に向かうだけなので買わなかったのですが、翌々日観光案内所で聞いたら、販売しているのは高野山駅だけと言われ、がっくりしました。
いろいろ割引きもついていてお得なので、電車で高野山を訪れる方は買っておくことをおすすめします。 -
千手院橋までバスで290円。これからお世話になる常喜院へ向かいます。
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千手院橋駅近くの観光案内所にブラタモリのプラカードが!!
ブラタモリで3回連続で高野山を放映してました。2回まで見ましたよ-。いい予習ができました。
3回目の放映は今日ですが、この時間、私は写経をしているはずです。 -
ブラタモリでやっていた「町石」をさっそく発見。九度山のふもとから空海が本拠地とした壇上伽藍に向かって180もの町石がたっています。壇上伽藍から空海が眠る奥の院までもこの「町石」がならんでいます。
テレビで見なかったら、多分スルーしていたと思います。 -
六時の鐘。
定刻のだいぶ前から鳴らし始めます。お寺にいる間この鐘の音を聞いていました。なんとも風流です。 -
常喜院入口。この後受付を済ませ、作務衣に着替えます。作務衣ってラクですね。
修行中は写メとか取れるような空気ではないので、写真はあまり残ってません。(何しにいってるんだってなっちゃいますもんね)
今回は、一泊修行を行った人は16人いて、うち7人は企業研修、残りが個人参加でした。姉妹や親子お友達といった感じです。お一人様も私を含めて3人。 -
こちらのお寺は地蔵菩薩を本尊としています。本堂の地蔵菩薩は重要文化財です。
簡単な仏教の紹介の後、信者がとなえるお経の冊子をいただき、文言の意味を一つ一つ教えてもらいます。般若心経についても、簡単に教えていただきました。
漢文なので分かりづらいですが、意味を教えてもらうとなるほどーということがたくさん。
続いて、主だった仏様のご真言(仏様とつながるパスワードのようなものと言ってました)を、となえてみます。
神様それぞれに専用のパスワードがあるんですね。サンスクリット語?そのままなので、パスワードというかまるで呪文のようです。不動明王、大日如来、弥勒菩薩など、耳にしたことのある神様も、あまり聞いたことがない神様もいろいろ。
さあ、勉強したことを実践しましょう、ということで、休憩をはさんで壇上伽藍を参拝!。常喜院は壇上伽藍と隣接しているので、すぐ到着。
壇上伽藍とは、空海が高野山で最初に本拠地としたところです。
塔やお堂それぞれに、本尊となる仏様がいて、ご真言をとなえ、祈りをささげました。その数13箇所。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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壇上伽藍から戻った後は、下座行(げざぎょう)といって、お寺のお掃除を行いました。
お堂や廊下などお寺を綺麗にします。普段入れないお堂の内陣(お坊さんがお経をとなえていてる。ご祈祷など特別な時には一般の人も入れることあり)にも入って、お掃除をさせていただきました。とても貴重な経験をさせていただき、感激。
お掃除で大事なことは、単に身の回りをきれいにして整えるだけではなく、知らず知らずのうちに心にたまってしまった垢や汚れを取り去るという意味合いもあると教えていただきました。そう思いながらお掃除をすると、終わった後のすっきり感が全然違いました。
お掃除が終わると、お待ちかねの夕食。
夕食を運んだり並べたりするところは私達でやります。食前、食後、感謝の気持ちを込め、祈ります。
一の膳と二の膳があり、おなかいっぱいに。本当に修行しているお坊さんはもっと質素なんだそうです。お米を数えたり、米粒をとっておいて、餓鬼道に堕ちた人たちのために、お供えしたりするそうです。
ただでさえ少ないご飯なのに、分け与えるなんて…!宿坊 常喜院 宿・ホテル
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ご飯を食べ終わったら、いよいよ写経の時間。
あらかじめ薄く文字が書かれた上をなぞるだけなので、一から書くよりはとてもラクです。また、筆ではなく筆ペンなので、墨をすったり毎度筆に墨を含ませるということもないので、だいぶお手軽修行ですね^^;
ただ、慣れないと1時間半くらいかかってしまい、非常に消耗します。
以前別の所でやった時になかなか終わらなくて、みなさんが書き終わって、写経後のお坊さんの法話中も書き続け、やっと書き上げたという苦い経験があるので、リズムよく書いていきました。
1時間ほどで完了。…無我の境地。
写経が終わったら今日の修行は終わりです。
お風呂は、宿坊として宿泊しているお客さんと同じお風呂を使います。新しくてとても気持ちよかった~。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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女性が泊まっているお部屋。お布団を川の字状態に敷いて、10時過ぎには就寝。ふだんだったら、下手したら夕飯を食べている時間です。。
10人の布団をならべてちょうどという感じでした。
この隣は大広間で、翌日は取っ払って一つの大きな部屋にしていました。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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翌日は6時より朝の勤行に参加。テントの奥がお堂です。よく晴れてここちよい朝でした。
朝の勤行といっても、私たちはお経を唱えるわけではなく、お焼香をするだけです。般若心経も信者がお寺をお参りしている時には唱えますが、勤行ではとなえないようです。
あ、弘法大師のご真言である「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」は一緒に唱えました。
真言宗は、単にお経を唱えるだけでなく節があるので、覚える事が多くて大変そう。でも歌を聞いているような感覚で、心地よく聞いていました。
一般のお客さんもたくさん参加していて、朝早いのにみなさん意識高め?です。海外からのお客さまもいらしてて、お坊さんがお焼香の仕方をレクチャーしてました。世界遺産になったこともあるのかと思いますが、受付でもガンガン英語で対応してました。時代は変わりましたね。
この後朝ごはんをいただき、お掃除です。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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さて、ここにあるのは三鈷(さんこ)の松の、3つに分かれた松の葉です。
昨日訪れた壇上伽藍には、三鈷の松という大きな松の木があります。この松の木にはいわれがあって、弘法大師が経典をもとめて中国におもむき、目的を達していざ帰国という時、日本のどこで布教を始めればよいか教えてちょ、ということで三鈷杵(さんこしょ)という仏具を、えいっと投げたそうです。
その後、無事日本に帰国し、高野山の地におもむくと、、あら不思議!中国で投げた三鈷杵が、松の木にひっかかっているではありませんか!
そして、その松の葉はなぜか3つに分かれているというのです。
というお話をブラタモリでやっていたからか、三鈷の松のまわりにはお客さんだらけ。ぱっと見ても3つ葉がくっついたの松の葉はとても見つからなさそうでした。
この三鈷の松の話をお坊さんとしてたところ、なんと常喜院には三鈷の松を接ぎ木した孫?の松があって、3つ又の松の葉はいくらでもある、という情報を得ました。孫松でもぜひいただきたい、ということで、どの松なのかを教えていただき、休憩時間に拾いにいきました。
そこで拾ったのがこの写真の松の葉というわけです。
確かにいくらでもあったので、拍子抜けでしたが、持って帰りやすいように短めのを2つ厳選して終了。わーい!
ご満悦の後は瞑想タイム。いい天気だったので、壇上伽藍まで出かけて、西塔の脇の苔むした幻想的なエリアで瞑想を行いました。
自然の中、木々に囲まれ、苔の上に座っていると、すぅっと心が晴れてきます。ついつい考えが浮かんできてしまったり、人の話し声を聞いてしまったりしますが、それでもだんだん落ち着いてきて、自然と一体になったような感覚を得ました。
暖くても寒くてもつらいので、外で瞑想できる季節は限られるそうです。自然の中で瞑想というのは生まれて初めて。ラッキー。
出かけない時は、お寺のお庭に面した縁側のようなところで、お庭に向かいながら坐禅をするそうです。お庭もきれいなので、こちらもよさそう。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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この後は、修了書をいただき、アンケートを書いて終わりです。お昼頃に終わるので、丸1日ですね。
作務衣はこんな感じ。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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この日は偶然にも、このお寺のお祭りの日でした。ご本尊の地蔵菩薩が、723歳のお誕生日を迎えられたそうです。
地蔵菩薩の縁日が24日なのは知ってたのですが、お誕生日にあたるとは。境内にお店が出ててぶらっと眺めたり、おうどんをいただいたりしました。
けっこうボリュームがあっておいしかったです。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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お祭りのスタートは、お練りという行列で始まります。法螺貝を吹きながら、お寺の入口からお坊さん達が本堂に向かいます。
宿坊 常喜院 宿・ホテル
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お堂に入っていくところ。
宿坊 常喜院 宿・ホテル
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朝の勤行には参加してますが、せっかくなのでご祈祷にも、ということで参加しました。おうどんの接待の場所にはたくさん人がいましたが、お堂の中には10人もいない感じ。
なんか寂しいなぁと思いつつも、目の前に陣取って見学?でなくお祈りをさせていただきました。宿坊 常喜院 宿・ホテル
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お祈りが終わって出てくるところ。これでイベントは終わりです。
宿坊 常喜院 宿・ホテル
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さて、なんとなーく仲良くなった修行仲間?の女子3人と、高野山見学をすることに。ともに修行した仲間なので、なんか別れがたくて、、
まずは、弘法大師が眠る奥の院へ。奥の院とは、ざっくり言うとお墓です。入口から御廟までは40分くらいかかります。その間並んでるのは全部お墓。今回は手前の入口から入ったので、30分くらいでした。
この写真は、途中休憩所があるひらけたところで、このあたりで20分ほどでしょうか。もうちょっと行くと橋があって、橋を渡るといよいよ弘法大師が眠るエリアということで、撮影禁止、脱帽などが求められます。橋から数分歩くと、立派なお堂があり、お堂の奥にまわると祠のような建物があり、参拝できます。お堂の奥がガラスになっていて、お堂の中からこの祠をみることができるのです。高野山奥の院 寺・神社・教会
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こちらは休憩所。目の前にいるのは高野山のゆるキャラ、こうやくん。
そこかしこにボードがたてられてて、なかなかの力の入れよう。
ちなみに、街のおみやげやさんには、グッズもたくさん売られていました。高野山奥の院 寺・神社・教会
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さて、奥の院から街へ戻ってきました。奥の院は翌日も行くことにしたので、下で再登場します。
ここは生ごまとうふのお店。めっちゃおいしいらしいのですが、なんと品切れ・・・ほしい人は早めに来たほうがよいです。
このお店のことを教えてくれて人が、ハチミツをかけて食べると言ってました。
森下商店
http://4travel.jp/domestic/area/kinki/wakayama/koyasan/koyasan/restaurant/11162921/
宿坊でも食べた気がするのですが、あれのことかな・・・
とてもクリーミーでおいしかったような、、 -
疲れてきたので、西利というお店へスイーツをいただきに。
ランチタイムには満席で、人気があるようです。
抹茶ミルクと、笹だんごをいただきました。新潟土産の笹団子を、もっとモチモチにして小さくした感じです。新潟の笹団子は素朴で、こちらの方はお上品な感じ。美味でした。 -
その後もうちょっとお店をうろうろして、帰途につく仲間と別れを惜しみつつ、私はもう1泊。
今夜の宿は、持明院です。
持明院のクチコミはこちらに記しました。ご興味あれば見てみてください。
http://4travel.jp/dm_hotel_tips_each-12845441.html -
クチコミにも書いてますが、お市の方の絵を所蔵しているお寺なんです。このような重要文化財などを持ってるお寺はたくさんあるそう。
翌朝、6時のご祈祷に参加し、身も心もこざっぱりして出発! -
こちらは持明院の山門。立派ですね。
奥の院で行われる9時頃の護摩焚きをめがけてお寺を出ました。荷物は持明院に預けることができたので、身軽です。
この日は天気は良いですが、ちょっと肌寒かったです。 -
持明院の目の前に、不思議なお堂があったので寄りました。
ミャンマーに縁のあるお堂なようで、ミャンマーの仏像も。祖父がミャンマーに戦争に行ったので、これもご縁。お参りさせてもらいました。 -
朝の入口。天気はいいですがひんやりしています。
-
こちらは、嘗試(あじみ)地蔵。弘法大師にご飯をお供えする時、こちらにお参りして向かうそうです。休憩所のとなりにあります。
護摩焚き自体は8時半始まりですが、ひたすら作法を繰り返して見た目は地味。そのへんを気遣ってくれたのか、昨日開始時間を聞いた時、火が上がるのは9時過ぎです、火が上がる時間も教えてくれました。
9時前に奥の院に到着し見ていましたが、やはり地味。ただ、一つ一つの動作には意味があるそうなのです。
(護摩焚きとは、平たく言うと参拝者が祈りを書いて納めた木の札を、炉にくべ祈祷する儀式です。あちこちの密教寺院でやって、焚き火みたいにぼわーっと火があがる絵を見たことがある人もいるかもしれませんが、あれです。)
果たして、9時過ぎに火が上がり始めました。
ものすごい迫力です。そしてその長さ。。なかなか終わらない・・・
それもそのはず、火が上がる前、サポート役のお坊さん?がひたすら横で護摩木をキャンプファイヤーさながらに組み立てており、、、
その数4つ!
昨日、ご祈祷いれたけど、、、私の護摩木はどの回のに入ってるんだろう・・・
分からないので、最後までいました^^;
そもそも、火があがってからはダイナミック。途中まで焼けたなーっとなったら、横の一斗缶に移してすぐ次のへ。でないと終わらないので。。
護摩焚きの壇を囲ってるひも?もはずしてます。ひっかかっちゃうと危ないからでしょう。
たぶん囲ってるのには意味はあると思うのですが、数が多すぎて、こなす方が優先なんでしょうね。ちょっと興ざめ。
護摩木の内容はどうやら別紙に書き写されているようで、お坊さんはひたすら大量の紙をめくってます。
めくれどもめくれども紙がある、という感じ。
さすが総本山は違いますね。なかなか重労働です。でも、人々の願いがこもった護摩木ですから。祈る方も必死なので、祈りのプロには、頑張ってもらいたいですね。 -
さて、行きもですが帰りもひたすらいろいろな人のお墓を見ながら、帰ります。
こちらは徳川の墓所。鳥居も石で作られています。
個人のお墓はもちろん、戦国武将、有名人、戦没者、企業のお墓がたくさんあり、宗派もさまざま。2万基もあるそうで、、
武田信玄のお墓の通りをへだてて向かい側には上杉謙信のお墓のあるなど、因縁のある人たちのお墓も。伊達政宗、織田信長、徳川家など、それはそれは盛りだくさん。
ブラタモリによると、56億7000万年後、悟りをひらく弥勒菩薩という仏様がいらして、その方がこの世に降臨する時、人が理解できる言葉を話せないので弘法大師が翻訳をするんだそうです。そのために、このお墓たちは、弥勒菩薩の開悟を待っているとか。番組では出待ちって言ってました。
えー、地球ないんじゃね?というつっこみはご遠慮ください(笑 -
ここはお市の方の娘、江姫のお墓。
石が巨大で、一番石と言われているそう。
お市の方の肖像があるお寺に泊まったので、何か縁を感じ、ぱしゃり。
・・・ところがこのあと携帯の調子が悪くなり、電源が入らなくなりました。
あ、最近携帯の調子は悪かったので、何かあったのか!?ということではないです。ご安心を(笑 -
さて、、、
ひたすら文章だけ読むのが疲れてしまうと思ったので、パンフレットの画像と共に旅の続きをお届けします。
この後、壇上伽藍にもう一度行くことにしました。
一昨日行ったときは入らなかった根本大塔と、金堂へ。それぞれ200円でした。無人なのでおつりがなく小銭を持っていく必要あり。ただ、確かめる人もいないので、払わなくてもたぶん何も言われないのではないだろうか・・・
パンフレットでいう真ん中にあるのが金堂で、金堂の背後にあるのが根本大塔です。
こちらの2つは必見ですね。 -
根本大塔は、大日如来が祀られていて、まわりに4体の仏像と、16本の柱全てに神様が描かれています。大塔というだけあって、とにかく大きい。そして昭和の再建なので絵も鮮やかで、華やかに感じました。真言宗の世界炸裂!という印象。
金堂には、巨大な曼荼羅の絵が飾ってあって(レプリカ)、平清盛が描いたそうです。自分の血を混ぜたとか。そういえば、何年か前の大河ドラマで、そのシーン見たなぁ。あれが、これの絵かーーーー。
けっこうなサイズなので、えぇ、こんなに巨大な絵を?!本当??って思ってしまいました。 -
その後、金剛峯寺へ。
高野山って私のイメージの中では、高野山という山にメインのお寺がどーんと1つあると思っていました。ところが高野山という山はなく盆地のことで、そこには100以上のお寺があるのです。
また、金剛峯寺も必見とあるものの、その位置づけがよく分からなかったので、お坊さんにそのことを尋ねてみたところ、金剛峯寺がメインのお寺で、100以上のお寺はもともとお堂だったものがお寺になってるとイメージするとよい、と教えてもらいました。ちょっとすっきりしました。
(あ、いきなりそこらへんのお坊さんを捕まえて聞いたんじゃないですよ。たまたま金剛峰寺で説法をしてる時間にあたって、説法後の手の空いたお坊さんに聞いた次第です(笑)
なお、壇上伽藍との関係性はというと、金剛峯寺の本堂は、壇上伽藍にある金堂なんだそうで、行事は金堂で行うのだそう。
なるほどー。。。
この金剛峯寺も、さまざまなお部屋を見て回ります。最後には巨大な台所も見学できて、1回に2000人分のお米が炊けたとか。そんなにたくさん、お坊さんがいたとは・・・ -
せっかくなので、阿字観も。昨日瞑想したばっかなんだけど、せっかくなので。
専用のお堂があって、日に何度かやっているようです。
時間があったので参加させてもらいました。1000円なり。
①阿字観とは何かレクチャー、②どのような方法で阿字観を行うか、座り方や呼吸法など、③最後実際にやってみる、という段取りで1時間半ほど。
肝心の実践部分ですが・・・
外の話し声(ちょうどこの時団体さんがいたらしく、お寺の解説をしていた)がどうしても耳に入ってきて、これどうすればいいんだろうと思ってたら終わってしまいました^^;わーん。。
昨日の自然の中の瞑想とはだいぶ勝手が違いましたが、でも阿字観専用のお部屋という普段と違う空間で、説明も聞けて満足でした。 -
この後は、霊宝館へ。
この時展示されていたのは、正智院というお寺の名宝ということで、仏像がたくさんたくさん。
画像は稚児大師像。弘法大師の幼い頃の絵だそうで、幼名は真魚(まお)という名前だったそうです。まおちゃんって最近のキラキラネームだと思ってましたが、1200年前にはあったんですね。
空海さんをちょっと身近に(勝手に)感じた瞬間でした。
20代中盤に書いた直筆の巻物も見ることができました。しろうとが見てもなかなか力強い筆感。中国に渡る前の時期で、やる気に満ち満ちていた頃でしょうか。
見られてよかった。。 -
その他、不動明王やら、如来やら曼荼羅やら、盛りだくさん。持明院のお宝、お市の方の絵はこの時は見られませんでした。
さらにガイドブックに載っていた運慶作の八大童子立像(はちだいどうじりゅうぞう)は、どうもいないなと思ったら、後にわかったことですが、この頃東京に来てました。あー、すれ違い・・・ -
十分すぎるくらい楽しんで夕方になってしまった。これから東京に帰るのがめんどくさいです・・・
無事、携帯の調子も戻りました。 -
新幹線で食べたビーフサンド。1130円なり。
-
2つの味を楽しめた贅沢セットで、これおいしかったです。
・・・あ。
高野山でせっかく不殺生とか学んできたのに、もうお肉食べちゃった。我ながら業が深いわぁ。 -
おみやげのやき餅。冷凍を買って解凍したものをいただきます。
生ごまとうふとか笹団子とかもですが、高野山は日持ちしないお菓子が多いので、ちょっと残念。
ま、そもそも修業の場として開かれたところなので昔ながらのおみやげがたくさんあったらそれはそれでおかしいのですが(笑 -
日持ちするおみやげとしては、高野山大師堂のお線香と塗香(塗るお香」を購入しました。
高野山のお寺にも納めているそうです。
火をつける前はシナモンの香りがしていますが、火をつけると奥深い香りに変わりました。お寺に行った思い出の香りになりそうです。
仏教三昧の旅はこれでおしまい。
非日常感たっぷりで楽しめました。
・メモ
新幹線:27240円
修行 :15000円
宿坊 :10800円
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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