2017/08/12 - 2017/08/19
2位(同エリア8件中)
鼻毛マンさん
No solution. Very difficult.
無人島の木々の様子を見て、僕はそう伝えた。
地球温暖化による海面上昇が取り沙汰されてから実際に上昇しただろう水位はたかが数cm。何故ここまで問題が顕著化するのだろうか。そう考える人も多いことだろう。
僕もその1人だった。しかし、実際に訪れるとその原因はもっと複合的であることがわかった。海面が上昇する数倍のスピードで地面が沈んでいるのだから。
重力によって平らになろうとする地球。サンゴが島を隆起しようとする力を、環境破壊により島民自らが抑制してしまっている現実。
この島が抱える問題は未来の日本、そして未来の地球が将来抱えるだろう姿を映し出しているかのようだ。
ツバルに訪れた僕もまた、ツバル地盤沈下に加担している1人であることは間違いない。
答えの無い現実に直面して自問自答を繰り返したこの旅。
僕の1人旅を許し、笑顔で送り出してくれた妻に感謝しこの旅記を残したい。
日程
2017/8/12(土) 羽田→香港→ナンディ[CX]
2017/8/13(日) フィジー西側観光[レンタカー]
2017/8/14(月) ナンディ→スバ[バス]
2017/8/15(火) スバ→ツバル[FIJI Airline]
2017/8/16(水) ツバル観光[レンタサイクル]
2017/8/17(木) ツバル→スバ[FIJI Airline]
2017/8/18(金) スバ→ナンディ[バス]
2017/8/19(土) ナンディ→香港→羽田[CX]
お土産含む旅費総額
1)羽田 - 香港 - フィジー 165,640円
2)フィジー - ツバル 107,463円
3)オーストラリアドル両替 37,760円
4)香港ドルキャッシング 7,319円
5)フィジードルキャッシング 23,508円
6)フィジー レンタカー 6,083円
7)カード決済 21,568円
計 369,342円
この旅行記は行って帰ってくる感を出すため、1冊で全旅程を記しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 1.5
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 自転車 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- Agoda
PR
-
2017/08/11 21:23
羽田国際空港ターミナル駅に降り立つ。
01:15発のフライトのため前夜からの出発。
目的地のツバルへは、香港とフィジーを経由してようやく辿り着く遠い地。
旅はもう始まっている。羽田空港第3ターミナル駅 (京浜急行電鉄空港線) 駅
-
2017/08/12 06:12
香港に着き、Airport Expressで香港市内へ向かう。
羽田出発が30分遅れ、出遅れ感が強い。
7時のマカオ行きフェリーに乗りたいが間に合うか…機場駅 駅
-
2017/08/12 06:41
列車が香港駅に滑り込む。
勢いよくフェリー埠頭へ急ぐが、ものすごい湿気に曇るレンズ。香港駅 駅
-
2017/08/12 06:47
高温多湿の清々しい朝、身体中がベトベトになりながらフェリー埠頭に進む。
カメラレンズがようやく慣れ始めた頃、見えてきたフェリー埠頭。信徳中心 観光名所
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2017/08/12 07:06
どこでチケット買うのか?
チケット買わずに乗り場に進むと Do you have ticket? おじさんに追い返されてチケット売り場に引き返す。
乗船したのは07:15発のフェリー。
7時のフェリーには乗れなかったが、15分遅れなら上出来。 -
2017/08/12 08:25
マカオに近づくにつれて、向かっている方向が違うことに気づく。
到着したのは、マカオはマカオだがタイパ埠頭。
狭いマカオだからなんとかなるだろう。
そう思いカジノバス乗り場へ進む。タイパ フェリーターミナル 船系
-
2017/08/12 08:47
カジノ無料送迎バスでマカオ本島に渡るつもりだが、本島行きのバスは意外に少ない。
いろんな人に聞いてこのスポットにたどり着く。
目の前の綺麗なお姉さんに「このバスは本島に行くの?」と話かけたらなんと日本人。
その前に並んでいる現地の男性曰く、このバスは09:00に出るそうだ。 -
2017/08/12 09:29
タイパ島内をぐるぐる回りながら、橋を渡って本島へ。
旅行計画時に渡ってみたいと思っていた橋。
たまには遠回りしてみるのもいい。西湾大橋 建造物
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2017/08/12 09:49
永利澳門に到着したら、綺麗なお姉さんから、私のホテルまで一緒に行きましょうと話しかけられた。
変な意味ではなく、彼女が予約しているホテル付近まで一緒に行きましょうという意味。
もちろんいいさ。ウィン マカオ カジノ カジノ・ギャンブル
-
2017/08/12 09:59
セナド広場前まできた。
セナド広場ならフリーWiFiがありそうだから寄ってみたいとボソッと言ったら。
「それじゃわたしのホテルこの付近なので」と言って来たのでここで別れることにした。
もしマカオでまた会ったらそれは運命ですね。って言ってみたら。「はい」って頷いてくれた。
高温多湿なマカオの街に、この瞬間だけ爽やかな風が吹いた。 -
2017/08/12 10:03
踵を返してセナド広場。
ここで無料Wifi拾って妻に無事を連絡。
香港とマカオは、来年1月に妻と妻母を連れて訪れる予定の地。
このトランジットで立ち寄り、下調べするのが僕に与えられた指令。
マカオの夏はとても暑いことを伝えた。セナド広場 広場・公園
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2017/08/12 13:08
マカオに来たらカジノを見ておかなければならない。
カジノ内は写真撮影禁止。
雰囲気だけは味わった。 -
2017/08/12 13:34
フィジー行きのフライトは16:55。
そろそろフェリーで香港に渡らないと..
おっ。赤いフェリー。
そう言えば、こっちにくるときは青いフェリーだった。
真偽の程は不明だが、赤いフェリーは本島行き、青いフェリーはタイパ行きと覚えておくといいのかもしれない。マカオ 外港フェリーターミナル 駅
-
フェリーで香港に戻り、Airport Expressでさらに空港に戻る。
出国審査とセキュリティチェックを済ませ、シャワーを浴びてサニーゴを探したが見つからず。
仕方ない。サニーゴは帰りに期待するとしてボーディング。香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港
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2017/08/13 07:05
おはようございます!!
ここはフィジー。
湿気の少ない爽やかな風と、ひときわ透明感の高い青い空。
香港から10時間もかかる夜行フライトで疲れた身体に心地よさを感じる地だ。ナンディ国際空港 (NAN) 空港
-
機内で入国カードもらえてないまま突破しようとして失敗。一番後ろに並びなおし突破が少し遅れた入国審査。
ハーツに立ち寄り、レンタカーを受け取る。
一番安いエコノミー車を予約したのだが、車が無いからこのでかいのを用意したわと言われた。 -
2017/08/13 08:20
フィジー初ドライブに出発。
イギリス統治時代のあるフィジーは左側通行。
通行量も少なく運転はしやすい。
それにしてもいい天気だ。 -
2017/08/13 08:50
空港からクイーンズロードでラウトカへ。
ここで朝食を摂りたいが、日曜日はどこも店がやっていないことを知る。
市場も休みだが、市場の周りにローカルな市が立っていたので、バナナを2ドルで購入。
完熟バナナはとてもうまい。ザ チリ ツリー カフェ カフェ
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2017/08/13 09:08
次の街に車を走らせていると、冗談のような汽車が走る。
乗ってる人もノリノリ。 -
2017/08/13 10:11
バの街を越えて、ここはタブア。
お店は相変わらずみんな閉まっている。
ランチ食えるだろうか?
そんな心配が少し心によぎる。 -
2017/08/13 10:18
タブアに来た目的は2つ。
その1つが、このタブアホテル。
当初ここに泊まろうと色々と画策したが、どうしても連絡方法がわからず断念した。
付近にはこのホテル一軒しか無く、飛び込みで入って満室と言われた場合のリスクを考えると選択できなかった。
でも、どんなホテルなのか興味があって訪れた。
いい感じのホテル。
いつか泊まる日がくるかもしれない。 -
2017/08/13 10:38
もう一つの目的が、エンペラー・ゴールド・マイン。
金採掘場の見学ができると、黄色いガイドブックに書いてある。
実際行ってみると、予約がないと見れないと言われた。
ちぇ。ケチ。 -
2017/08/13 10:57
バの街に向けて車を走らせる。
バで開いてるレストランを探してランチにしないと、まずいことになりそう。
相変わらず抜けるような青い空だ。 -
2017/08/13 11:27
バの街で一軒だけ開いているレストランを見つけてランチ。
この街にはインドの方が多く住んでおり、このランチもチキンカレー。
隣のおっさんが美味しそうにアイスクリームを食ってたの見て、僕も食ってみた。
すっごい甘いけどうまい。 -
2017/08/13 12:02
キングスロードとクイーンロードを通ってナンディに戻るのは面白くないので、バからシンガトカにショートカットする道をチョイス。
線路が轢かれた小さな橋。
なんて素敵な道なのだろうか。 -
2017/08/13 12:33
1時間ほど走らせると、いい感じの橋を越える。 -
2017/08/13 12:37
すると何だろう。木曽路みたいな集落が出てきた。
ここはNavalaという集落。
集落の中からおばちゃんが、大きく入れ入れと手招きしている。
なんか恐ろしいことになりそうだったので、子供に鳩サブレーをプレゼントしてシンガトカへ急ぐ。 -
2017/08/13 12:42
立ちはだかるワゴン車をパスし。 -
2017/08/13 13:08
尾根ロードの素晴らしい風景に感銘を受け。 -
2017/08/13 13:30
馬に乗った少年達を笑顔で見送り。 -
2017/08/13 13:56
牛に行く手を阻まれる。 -
2017/08/13 14:45
ふぅ。
3時間15分かかったが、なんとかシンガトカに到着。 -
2017/08/13 14:56
シンガトカからナンディに戻るクィーズロード沿いに広がる大砂丘国立公園。
黄色いガイドブックにフィジーいちの自然の奇観とある。
これはいかねば..
受付で10ドル払ってルートマップ借りて散策開始。 -
2017/08/13 14:59
スタートしてしばらくはこんなトレックを進む。 -
2017/08/13 15:06
すると砂のトレックになってきた。
向こうに海が見える。 -
2017/08/13 15:13
海岸には朽ち果てたかのような家があった。
これが遺跡かな? -
2017/08/13 15:14
冷たくない海。
どこから戻るのだろう? -
2017/08/13 15:21
あ、こっちだ。ここから戻るんだ。 -
2017/08/13 15:23
砂が消えて。 -
2017/08/13 15:38
受付まで戻ると、砂でいっぱいになった足をトイレの裏のシャワーで洗う。
ひとりだと、ちと淋しい。
ナンディに帰るか。 -
2017/08/13 16:56
空港でレンタカーを返却。
泥温泉に行きたかったが時間が足りず断念。
泥温泉は帰りに寄ることを決意をし、ナンディタウンへ。ナンディ国際空港 (NAN) 空港
-
2017/08/13 17:16
クイーンズロードのバス停。
最初バスがどこから出るのかわからなかったが、いろんな人に聞いてこのバス停に辿り着く。 -
2017/08/13 17:22
5分も待っているとナンディ行きのバスが来る。
「いくらだろ?」前の女性に聞いたら1ダラー。
料金は1ドル固定なのかな。 -
2017/08/13 17:42
バスはナンディのバスステーションに着く。
営業しているレストランはあるだろうか。
暗くならないうちに街を散策。ボハイ シーフード レストラン 中華
-
2017/08/13 18:24
あった。中華料理屋。
地元では結構高級なレストランみたいで、Wifi接続して妻に連絡もできた。
確か16ドルくらい。 -
2017/08/13 19:07
宿にチェックイン。
久々のちゃんとしたベッド。
そしてお湯の出るシャワー。
機内連泊と、レンタカー運転で少し疲れたのかもしれない。
すぐに眠りについた。 -
2017/08/14 06:56
あ、やばい。行かねば…
フィジー初めての朝は寝坊から始まる。
今日はラウトカ8:15発のバスでスバに行く日。
6時半くらいにはラウトカ行きのバスに乗っていないとならないが、既に時計は6時半を指していた。
慌てて身支度して宿をチェックアウト。
バスステーションへ急ぐ。 -
2017/08/14 08:09
7:10くらいのバスに乗れたが、ラウトカまで1時間ちょいかかる。
トイレと朝食を採っている暇は無い。 -
2017/08/14 08:50
ラウトカに着くと、スバを連呼するバスが見つかったので乗り込む。
なんとか間に合ったと思ったが8:15になっても出発せず、8:30にやっと出発。
トイレに行けたな...
さらにバスが反時計回りにスバに向かっていることにも気づく。
このバスはクィーンズロードでスバに行くバスだ。
まあいいさ。
どっち回りでもスバに着くことには変わりない。
キングスロードは帰りに通ればいい。 -
2017/08/14 10:37
バスはシンガトカのバスステーションに到着する。
ここで10分停車。
フィジーはどの街もバスステーションと市場が隣接する構造になっているのかもしれない。
急いでトイレに行き、朝食をゲット。 -
2017/08/14 13:22
ラウトカから約5時間でスバに到着。
ナンディに戻り始めた時はびっくりしたけど、ここまでお送り届けてくれたことに感謝する。スバ フリー マーケット 市場
-
2017/08/14 13:27
近くのローカルレストランでランチ。
なかなかうまい。 -
2017/08/14 13:44
この坂を登ると今夜の宿がある。 -
2017/08/14 13:46
CITY PRIVATE HOTEL
一泊2000円の少しだけ安い宿。
部屋はどんなのだろう… -
2017/08/14 13:51
おお…
何だこの独房のような部屋は。
まぁ、寝るだけだからいいか。 -
2017/08/14 14:26
日が高いうちに街の散策を開始。
Wifiはどこかにないだろうか。
あと、明日のツバル飛行機リコンファームしておこう。 -
2017/08/14 15:05
フィジー航空でリコンファームを済ましスタナ公園に行く。
そこでCONNET WIFIという街中で使えるWifiサービスを発見。
お店はどこだろう。
もう少し探す。 -
2017/08/14 15:24
あった。CONNECT WIFI。
24時間で2ドルと安い。
隣のカフェでエスプレットを飲みながらサニーゴを捕まえる。
早速、妻に報告。 -
2017/08/14 16:26
街中のイケてる服屋で安いTシャツを2着買う。
確か1着5ドルほどだった。
しっかりした生地。いいものを買った。 -
2017/08/14 17:32
5時半になると、街のお店が一斉にシャッターを下ろし始めた。
スバの治安はかなり悪く、日が落ちたら外に出てはいけない。 -
2017/08/14 17:55
早足で宿に戻りながら、宿近くのレストランでディナー。
ペットボトルのコーラを買ったら、コップを出してくれた。
このチキンは骨が多く食べ辛い。 -
2017/08/14 18:11
日が沈んだスバの街を宿の入り口から見下ろす。
明日はツバルに飛ぶ日だ。 -
2017/08/15 06:11
少し雨模様の朝。
5時半にチェックアウトしようとしたら、ホテルのおばちゃんに止められた。
「今はデンジャラス」「あと30分待て」
明るくなるまで待ち、改めてバスステーションへ。 -
2017/08/15 06:25
空港に行きたいのだけど、どのバス?
近くのおっちゃんに聞いたら、あれだって教えてくれた。
「バスはナウソリのバスステーションに着く」
「そしたらタクシーで空港へ行け」
そっか。わかったよ。ありがとう。 -
2017/08/15 07:12
ナウソリのバスステーションからタクシーで空港へ。トベルア アイランド ホテル ホテル
-
2017/08/15 07:29
随分とローカルだが、これでも国際空港。
チェックインを済ますと、出国審査と、セキュリティチェックがある。スバ ナウソリ空港 (SUV) 空港
-
2017/08/15 07:50
待合室の売店でカップ麺朝食を摂る。
何故、海外のカップ麺はこんなにも辛いのだろうか。 -
2017/08/15 09:04
雨模様の中、ボーディング開始。
機はプロペラである。 -
2017/08/15 09:25
さらばフィジー。
明後日、帰ってくるからその際はまたよろしく。 -
2017/08/15 09:49
輝く海というキャッチフレーズを聞いたことがあるだろうか。
冷静に考えると海が輝く訳が無い。
しかし、ツバル行きの機から見下ろした海は紛れもなく輝いていた。
千葉の九十九里や茨城の大洗とは少し違う。 -
2017/08/15 11:55
プロペラでがんばって飛ぶこと2時間半。
ツバルへの最終着陸態勢に入る機内の左サイドが騒がしい。
急いで左に移る。
ツバルだ!! -
2017/08/15 11:58
旋回して滑走路へのランディング。
すごい。
あんな細いところに家が建っている。 -
2017/08/15 12:04
フナフティインターナショナルエアポート。
なんかみんなからジロジロ見られている。
こんなときに輝きを見せる人がうらやましい。
僕は恥ずかしがる方かな。フナフティ国際空港 (FUN) 空港
-
2017/08/15 12:23
すごい狭いところで入国審査を突破して空港から外に出ると、
「Mr.HANAGE?」って声がかかる。
宿のおばちゃんだ。
空港から歩いて1分。 -
2017/08/15 12:39
あつい。
ものすごい暑い。
とてつもなく暑い。
たった1分歩いただけで、身体中から噴き出す汗。
部屋でエアコンつけて一休み。
なかなかいい部屋。 -
2017/08/15 12:53
汗が引いたら街中散策。
空港向かいの国営銀行。
両替はここでしかできない。 -
2017/08/15 12:54
滑走路と並行して走っている空港通り。
きちんと舗装されたいい道路だ。 -
2017/08/15 13:09
まだお昼を食べていない。
とりあえず、空港隣のゲストハウスのレストランでランチ。 -
2017/08/15 13:27
腹ができたらツバルの足となるバイクをレンタルしにメイン通りを歩く。
が、バイクレンタル店などどこにも無い。
黄色いガイドブックに掲載されているレンタル屋の場所まで行ってもそれらしきものは何も無い。
ダメだ。
暑い。
一旦ホテルに戻り、エアコン休憩。 -
2017/08/15 16:15
いつのまにか少し寝ていたようだ。
なんとかしてバイクを見つけないと、歩き回れない。
外に出ると、お昼には無かったすごい魅力的なマウンテンバイクが宿の軒先に置いてあった。
宿のおばちゃんに乗っていいか聞いたら。
「あなたMr.HANAGEね。いいわよ。OK」
やったー!! おばちゃんに抱きついて感謝。
よし。まずはこのチャリで、北を目指そう。 -
2017/08/15 16:35
うむむ。結構広い。
Google Mapでは、中心部から北へ12Kmほど。
8Kmほど来て、マウンテンバイク特有の細いサドルにお尻が痛い。
そんなへろへろな姿を見てか、胸おっぴろげの女の子からスピード勝負を挑まれる。
日本男児として負ける訳にはいかない。 -
2017/08/15 16:37
ここまでくると木が少ない気がする。
そして、木の間から海に浮かぶボートが見えた。
ボートか…
ツバルまできたら、座礁の小さな島にも渡ってみたい。
明日、ボートを借りられるか家の人に聞いてみよう。 -
2017/08/15 16:50
北の果てまであと少しの地点に、何やら見張り番の人がいる。
この先に行けるか聞いて見たら、ここは5時に閉めるとの返事。
そっか。わかった。
明日またくるよ。 -
2017/08/15 16:51
帰ろうとして来た道を振り返ると、海岸の木になんとなく違和感を感じた。
なんだろうか?
そうか。根が地面の上に見えているんだ。
地球温暖化で沈むと言われているツバル。
僕を含めて多くの人が抱くイメージは海面上昇による沈没。
現実はそうではなく、どうやら地面がより早く沈んでいる。
そんな印象を受けた。 -
2017/08/15 17:23
中心部へチャリを走らせていると、近所の子供が海で水浴びをしている風景に出くわす。
チャリを停めて、あたりを見回す。
そこにはサンゴで隆起したことがはっきりとわかる海岸線が広がっていた。 -
2017/08/15 17:38
滑走路まで戻ると、みんな楽しそうにスポーツをしている。
ツバルでは、たいらで広い土地は滑走路しか無い。 -
2017/08/15 18:06
夕食はメイン通りの中華屋で。
極めて愛想の悪い女の子にポークをオーダー。 -
2017/08/16 06:12
早起きは三文の徳。
今日も早く起きて散策に行く。
そろそろ日の出か。 -
2017/08/16 06:21
朝日を背に南の果てに向かう。
実に清々しい。 -
2017/08/16 06:26
道路南端。
かっくいいマウンテンバイクを停め、さらに端に向かって歩く。 -
2017/08/16 06:31
珊瑚のかけらや化石を踏みしめながら進むと果てらしき場所までたどり着く。
ひとりじゃなかったら、あの小島まで歩いて渡ってたかもしれない。 -
2017/08/16 06:33
朝日の方角を向くと、そこにはツバル中心部から登る太陽。
一日は朝から始まる。 -
2017/08/16 07:02
朝食は空港近くのゲストハウスで。
これで5ドルはちょっと高いかもしれない。 -
2017/08/16 08:17
辿り着けなかった北の果てへ向かう。
お、ボートだ。
この家の人に聞いてみるか。 -
2017/08/16 08:18
こんにちわ~
あのボートを持っていますか~?
あーよかった。僕はあのボートで小島に行きたいのです。
すると、「主人が朝まで漁をしていてまだ寝てる。起こしてくるから待っててね。」
少ししたら、目を真っ赤にしたこの家の主人が出て来た。
これは時間を間違えたか。
ボートで小島に行きたいことを伝えると深く考えてこう伝えてきた。
「ボートはとても高い。200ドルはかかる。もしガソリンを用意するなら50ドル。」
200ドルか…
払えないことはないが、200ドル払ってまでお願いするのはどうかと思い取り下げることにした。
思ったより高い。 -
2017/08/16 08:34
気を取りなおして北端へ。
舗装道路の端にマウンテンバイクを停め、北端に向かって歩く。 -
2017/08/16 08:39
大量のゴミ。
北端のスペースは、ツバルのゴミ処理場となっていた。
これがツバルの現実。
地面が沈んでいる理由がなんとなくだが、わかってきたように思えた。
人災であることは間違いないのだろう。 -
2017/08/16 08:55
ゴミ処理場を超えると、美しいツバルが舞い戻る。
北端までもう少し。 -
2017/08/16 08:59
なんてきれいなんだ。
砂のように見える地面は、すべて珊瑚。
驚くほど暖かく透明な海水。
少し休憩にするか… -
2017/08/16 09:59
30分ほどだろうか。
暖かく気持ちのいい海に入ってリフレッシュしたら宿方面に引き返す。
強い太陽に負けないように、チャリをこぐ。 -
2017/08/16 10:38
あつい…
たまらずスーパーで、氷菓子を購入。
なんかすごいむせる体に悪そうな不思議な味。 -
2017/08/16 13:24
エアコンの効いた宿で少し休んだら昨夜行った中華でランチ。
相変わらず女の子の愛想が悪い。 -
2017/08/16 13:47
ツバルの標準的な家を紹介。
川が存在しないツバルでは何よりも水の確保が重要。
水は屋根から雨樋を伝ってタンクに貯める。
生活水は100%雨水である。
衛生的な問題はないのかと心配に思う人も多いと思うが、ツバルでは雨水もとてもきれいだ。 -
2017/08/16 14:21
郵便局。
ここではツバル最大の輸出品を売っている。
それは切手。
美しい絵柄を特徴とした切手は、愛好家の中でツバル切手としてに高値で取引されている。
僕も妻に感謝を込めて、にゃーこの切手を土産に購入した。
追記:
帰国してツバル切手が高値で取引されていることを妻につげたら「なんでもっとあれもこれもと買ってこなかったんだ!」と怒られた。 -
2017/08/16 15:14
少し休んで、歩いて近場を散策開始。
目的はボート。
お、あるある。 -
2017/08/16 15:19
こんにちは~
あのボートを持っていますかー?
「ああ持っているよ」
僕はボートで小島に行きたいのです。
「ああ。まぁ、いいが。いつだ。まさか今か。」
うん。今行きたい。
「よし。わかった。準備するからここで待ってろ。」
やた!! -
2017/08/16 15:57
でもいくらなんだろ?
しばらく待つと、ガソリン屋がきて、ボートに燃料を補充した。
おじさんにいくらかかるか聞いたら。
「1島なら60ドル。2つなら120ドル。」
今朝よりリーズナブル。
じゃ2島で100ドルでいいかな?
「いいよ。」
おじさんのGOがかかり、この家のファミリー達に活気が出てきた。
え? なんでみんなこんなに嬉しそうなの? -
2017/08/16 15:59
ボートが用意できたようで、乗り込にいく。
うん? なんか人数が多いな.. -
2017/08/16 16:01
ボートに乗り込むと、ファミリー達が続々と嬉しそうに乗り込んできた。
え? みんなついてくるの?
「わたし達も行くわよー」 -
2017/08/16 16:02
出航するとすごい透明度。
これが輝く海の正体なのかしれない。 -
2017/08/16 16:05
親戚入れて8名の大所帯。
大勢の方が楽しくていいか。 -
2017/08/16 16:16
ボートは北の小島へ向かう。
太陽と雲と海のコントラストが美しい。 -
2017/08/16 16:27
小島に近づくにつれて意外なことに人が住んでいる島であることに気づく。 -
2017/08/16 16:29
埠頭にボートをつけると「お前らはダメだ。そこの観光客だけ来い。」
一人で上陸して、村のリーダーのところに通される。
「この村のポリシーで上陸は50ドルだ。」
え? 50ドル。払いたくないな… いいよ帰るよ。
「ダメだ。エージェンシーはどこだ。」
そんなこと言ったってツバルに旅行会社などない。
ごめん金がないから帰るよ。
「… そうかわかった。」 -
2017/08/16 16:40
ふぅ。なんかやばかった。とにかく金払わずに済んで良かった。
50ドル払えって言われたから、金がなくて帰ってきたって伝えたら、みんなから笑われた。
いい人たちだな..
ボートは2島目を目指して出航。
海にも道があり、道を見極めるため女性が船頭役を務める。 -
2017/08/16 17:05
バックバック!!
ボートが急停止。
海を見ると、おお近い。
船の運転も難しいんだな.. -
2017/08/16 17:18
2つ目の島。
珊瑚に捕まらないように慎重にボートを進める。 -
2017/08/16 17:21
すごいサンゴ礁。
ボートはこの辺が限界。 -
2017/08/16 17:28
ボートを引っ張って、流されないように岸につける。
見えるだろうか。ボートの向こうに2人。
こんなに遠浅。 -
2017/08/16 17:30
小島に上陸。ここは無人島なので50ドル払えという悪い奴もいない。
僕はこの無人島が本島と少し違うことに気づく。
木の様子が違う。
この島は沈下していない。
直感でそう感じた。 -
2017/08/16 17:33
みんな楽しそうだな。
僕が用意した100ドルで、みんながこんなに楽しんでくれている。
いいじゃないか。 -
2017/08/16 17:57
帰る前に記念撮影。
こんな休日があってもいい。 -
2017/08/16 18:07
スターフィッシュ!!
女の子がキャッキャッと叫ぶ。
うわあ~ やめてくりー
次は嬉しそうにたくさんのナマコを押し付けようとしてくる。
ひぃ~ -
2017/08/16 18:10
あー、死ぬかと思った。
気がつくといつにも増して美しい夕日。 -
2017/08/16 18:22
ありがとう。
楽しかった。 -
2017/08/16 18:23
おじさんも達者でね。 -
2017/08/16 18:42
いつもの中華屋でディナー。
気のせいだろうか。
女の子が少しだけ微笑んだような気がした。 -
2017/08/16 18:49
夜のメイン通り。
危険な雰囲気はまったくない。
あしたはフィジーに戻る日。
短かったな。 -
2017/08/17 06:00
どんな人生であろうが、誰でも平等に朝はやってくる。
こんな僕にも朝がきてくれた。
滑走路の向こう側の海岸でサンライズするためチャリを走らせる。 -
2017/08/17 06:14
太陽の姿をはっきりと確認できるサンライズ。
雲と空と、そして海。
美しい。
とてつもなく美しい。
これほど美しいツバルが置かれた現状は、おそらく誰も解決することができない問題を抱えている。 -
2017/08/17 06:28
街に戻ると、人だかりができている。
近づくと、
今朝、獲った魚を売っているんだ。 -
2017/08/17 07:00
最後の朝食だから、少し良いホテルで食ってみるか。
そう思ってこの街一番のフナフティ・ラグーン・ホテルのレストランで朝食。
ツバルとは思えない朝食会場。
しかし、スタッフはニコニコしているだけで、誰も料金を取りに来ない。
朝食を終えて、こちらからスタッフに料金を聞いてみた。
すると… 「ああ、いらないよ」
なんて素晴らしいホテルなのだろうか。
昨日もここで朝食すれば良かった。 -
2017/08/17 07:12
宿まで遠回りして歩きながら、そのあたりに生っている木の実を観察する。
これらの木の実が、そこら中に生っている。
この海域で魚を乱獲する者はおらず、漁に出れば大漁。
ツバルの治安は、豊富な食料資源により守られている。 -
2017/08/17 07:32
宿の部屋で帰り仕度。
この部屋にも世話になったな。 -
2017/08/17 08:52
12:20フライトのチェックイン開始は9:20。
チェックイン時間に合わせて、最後の散歩に出る。
まずは、飛行機になった気分で歩く滑走路。 -
2017/08/17 09:05
超高層ビルと言っていいツバル市庁舎。
3階建。
空港に行くと、チェックインが開始されていてボーディングパス受け取りに成功。 -
2017/08/17 10:45
11:25着陸予定の飛行機を見ておくため、宿をチェックアウトし空港の売店で様子を見る。
チョコレートケーキと、ジュース。
みんな飲んでいるからジュースとオーダーしたらこのジュースが出てきた。
しかし、一体何のジュースなのか不明だ。 -
2017/08/17 11:09
もうすぐ飛行機が着陸する時間。
チェックインゲートはどうなっているか様子を見にきたらシーンとしている。
え? キャンセル??
スタッフ捕まえて聞いたら、遅れているだけだった。 -
2017/08/17 11:53
ここで飛行機がくるのを待つことにするか。
ツバルに着いた時にジロジロ見られたみんなが見ていたところだ。
ここならみんな集まってくるだろう。 -
2017/08/17 12:11
遠くからサイレンが聞こえ、消防車がやってくる。
プロペラの音がする。
来た。
街のみんなと一緒に見た着陸。
フライトキャンセルだと思って心配したけど、迎えが来てくれて良かった。
あと一泊するだけのオーストラリアドルが無い。 -
2017/08/17 12:15
ツバルを出国して出発ロビーで出発を待つ。
出発ロビーはさながら地方のローカル線の待合室の体をしていた。 -
2017/08/17 12:43
50分ほど遅れてボーディングを開始。 -
2017/08/17 13:05
さらばツバル。
とてつもなく美しい自然と、ありえない程の暖かさに包まれたツバルの人達を持つ島国。
この島国がこれから辿るだろう道は絶望的に厳しい。
いつか奇跡が起き、ツバルの人達が納得する形でこれらの問題を解決する策が見つかることを願う。 -
2017/08/17 18:04
ここからはトピックで。
治安の悪さに恐怖を感じながら泊まったスバ。タプー シティ ショッピングセンター
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2017/08/18 06:48 ~ 10:44
キングスロードとクィーンズロードで迷いに迷ったナンディへのバス。
結局、泥温泉で水着のお姉さんと混浴するための時間が欲しく、クィーンズロードをチョイスした。 -
2017/08/18 10:48
1切れ2ドルと高かったナンディ市場のスイカ。(でも美味しかった)ボハイ シーフード レストラン 中華
-
2017/08/18 13:34 ~ 15:17
水着の女の子などどこにもいなかった泥温泉。 -
2017/08/18 18:16
奮発して豪華にした最後のディナー。 -
2017/08/19 05:18
屈強な出で立ちのホテルガードマン。
一晩世話になったね。ありがとう。 -
2017/08/19 05:36 ~ 06:08
始発バスでナンディ国際空港に到着。ここまでくれば日本に着いたも同然。
ツバル二泊三日のために8日間を費やしたこの旅。
思えば、途中寄ってきたマカオとフィジー、どちらも特色のある地ではあるが、ツバルはこれらの印象を薄くしてしまう。
自然界の一員であることを強く感じることができたツバル。
沈没に加担してしまうことは100も承知の上で、またいつか訪れてみたい。
環境破壊に加担してしまうから行かないと言う選択肢は、あまりにも傲慢な考えのように思うから。
そして次は、もっと違う角度で物事を見れるようになっていればいいな。ナンディ国際空港 (NAN) 空港
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この旅行記へのコメント (4)
-
- mayたんさん 2017/10/18 21:06:55
- 旅に出たくなりました
- 鼻毛さん、お久しぶりです。
遅ればせながら、ツバル旅行記拝見しました。
今年は海外にいく予定がなく、ついつい気持ちが遠ざかってましたが、やっぱり
旅行記読んでたら、旅に出たくなりました。
ちょっと治安の悪いスバ、愛想のなかった食堂の女の子、
鼻毛さんのボートにちゃっかり家族まで乗り込んで楽しんでいる様子。
ツバルは沈んで行ってる島でもあるんですね。
知りませんでした。しかも悲しくなるあの大量のゴミ。
行ってみないと感じることのできないものを鼻毛さんは肌で感じてきたことでしょうね。
うーん。私も行きたくなってきた。言葉の通じない国に。
知らない国でちょっと不安になるあの気持ち、思い出しましたよ。
でも数日過ごすと、ちょっと近づいた感じになるあの嬉しさ。
素敵な旅行記をありがとうございました。
may
- 鼻毛マンさん からの返信 2017/10/19 00:35:00
- スバの治安は半端ないくらいやばかったですよ〜
- mayさん来てくれてありがとうございます。
スバの治安はちょっとどころじゃなくて、すざましく悪かったです。
ツバルへの飛行機乗りに向かった早朝のスバの街、道端の若者から僕を指差してこんなこと言ってました。
「おー まい まにー」
宿のアドバイスに従い、明るくなってから出発したからなにごともなかったですが、もし暗いうちに出発していたらと思うとゾッとします。
ダメですよ。こんな街を暗いうちからうろついてたら、美人のmayさんなんてすぐ標的になってしまうからくれぐれも気をつけてくださいね。
こんな僕も仕事が大変で、ほかの人の旅行記とかなかなか読んでいる時間がなくなってきていて。
昔、一通り旅行記チェックできていた頃は、やっぱり少し余裕があったのかなぁと思っています。
でもどんなに忙しくても、飛行機買ってしまえば、飛行機の日取りに合わせて計画が進みます。
思い切って買ってしまうことが一番だなぁと思います。
僕でよければいつでもお供しますよー。
それでは、お互いよい旅を〜
-
- Toru Yoshiyamaさん 2017/09/10 21:21:37
- ツバル??(^○^)
- 気になってました。
楽しい旅行記、ありがとうございました😊
- 鼻毛マンさん からの返信 2017/09/10 23:51:36
- 素晴らしいところです
- ぜひぜひ訪れてみてください。
たくさん感じることがあると思います。
年々どう変わってゆくのか、僕も興味があります。
その際はレポートお願いします。
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