おとなの遠足～ほうとうだけではない山梨・甲州串揚げ周山と西沢渓谷・七つ釜五段の滝～

2017/07/30 - 2017/07/30

この旅一番は『甲州串揚げ周山』。

山梨の昭和感満載のさびれた住宅街にミシュランか?と思われるほどの
の食事。

食に厳しい妻が大絶賛、避暑がてらの西沢渓谷の心地よいトレッキングがかすんでしまうとまで。なにしろ甲府駅から歩いて5分ほどの、よく言うと昭和の雰囲気たっぷりの住宅街?悪く言えばさびれた通りにポツンとある名店。

実は山梨で本当に気持ちの良いトレッキングや森林浴散歩をした後、夕食選びにいつも困っていた。
山梨で郷土料理?日本料理？
ほうとうもいいけどランチという感じだし。

恒例の超美味しいぶどう狩りにまた来るからと、妻が次の夕食の予約を勝手に入れていた。

エリア 甲府(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円

東京で食べたらおいくら万円？かとしばらく夫婦でしばらく話題にするほどの最高のサービスとコスパの良さ。

しかし…この昭和感もある意味すごい。

お店自体は古いが清潔感がある。

この日、桃ジュース2杯しかできないとの事だった。
他のお客さんがおかわりのオーダーを断られていた。

我々はアルコールだから問題ない。

この日のコースは6500円と8000円。

結局、日本一かも？と妻が豪語するほど虜になった串揚げを中心とした、言葉では表現できない山梨デギュスタシオンコース。

6500円の夏のおまかせコースを。

この日はもう力尽きて写真撮れなかったのが悔やまれる山梨の桃デザートまで、たぶん25種類以上のお料理が出たのではなかろうか。これがまた山梨や日本の食材を9割は使っているであろう。

小さなお店だが山梨産のワインを20種類ほど置いてある。手頃なものから適度なものまで。
しかもモエシャンドンが8000円？このレベルのお料理に格安すぎるだろ！！！とオーダーしようかと迷ったが、やはり山梨産にした。

おかみさんが
「当店の料理はフォトジェニックとは程遠いのですが…」というのだが

ひとつひとつが
本来なら一皿のお料理として、僕にはいらない飾りを付けたらミシュラン店で通用するだろうというレベル。

飾りも派手な器も何もここには必要ない。

ワタ付きの採れたてのゴーヤやこれに付ける手作りのソース、午後2時くらいに採ってきたという茄子と無農薬のバジルソース。バジルの葉が20枚は入っている。妻は箸でソースを食べていた。これだけでやられた感があった。

富士山周辺産だというとうもろこしのポタージュなどは
ふたくちほどなのだが、普通のスープ皿に入っていたら東京ではミシュランクラスだ。たったふたくちのために費やす手間暇を考えると驚きの連続である。
この品の良い甘さ、体験したことがない。

山梨県産のA5ランクの甲州牛はおかわりをお願いしたかった…このソースなんかは山梨野菜を山ほど入れているそうだ、写真をお見せいただいた。感動した。

お刺身に付けて食べる
このお店で仕込んでいるという味噌に、ご主人とおかみさんがお二人で山に採りに行くというサンショウが入っている。

山梨こんにゃくと手作り味噌。

平目のタルタル。

無農薬のじゃがいも。絶品。見た目ではわからないが、またそれが美味しさとのギャップなのかもしれない。僕には美味しそうにしか見えないが。
塩もトリフが入っていた。

器はおかみさんの作品だという。

この器はご主人の作品だという。

ご自分の家の窯で焼いているのだそうだが…本当は購入したかったが、すっかり後半ワイン三本飲んで出来上がってしまい、選ぶのを忘れてしまった。

次は白ワイン、赤ワインを開ける頃には写真も忘れた。

コースの中のミニコース精進料理。

美味しそうに見えないですが…
との説明だったが、こんな野菜を飲食店でいただいたことがないくらい美味しいのだ。無農薬ルッコラは涙が出るくらい妻は感動していた。

写真では伝わらないが
〆の食事は国産食材の手作りのハンバーガー。

マスタードやセミドライトマトまでもお二人で作っているという。
バンズなどは当たり前のように。
この日は北海道のなんとかという小麦粉100％。

わがままを言って追加をお願いすると
『手作り海老パン』が出てきた。

スイートチリソースも無農薬唐辛子から作っているというのだから。

とは言え、本当は山梨県の有名であるが割と知る人ぞ知る
『西沢渓谷』
のトレッキングが本当の目的だった。

涼しくて、水も綺麗で、その上に意外と混雑していない名渓谷。渓谷一周4時間かければ渓谷を見ながら森林浴やマイナスイオンをたっぷり浴びることができる。

無料の駐車場に車を置いて、このキツネのオブジェから渓谷トレッキングが始まる。

スニーカーや登山靴で。普通の靴や簡単なサンダルの人もいたが、結構危ない。

自然の木材のフォルムを利用している。
味がある。

渓谷沿いには様々な名前を付けた岩や淵があり、4時間などあっという間だ。
そうはいっても次の日は筋肉痛であった。
運動不足の僕たちにはピッタリのトレッキングである。

鶏冠山が見えるが、僕たちには登れない山だという。

この橋から七ツ釜五段の滝の一部が見られる。

この橋までなら1時間半ほど。ゆっくり歩くのがいい。

水量もすごくある。

夕食の際に西沢渓谷あたりは雨が多い地域だと教えて頂いた。

この滝をのあたりは急坂であるが、無理をしても少し登る方がおすすめ。

マイナスイオンのおかげで、一週間ほどは体調がいいような気がするのである。

七つ釜五段の滝

少し大きめのカメラを首にかけた妻は、カメラに夢中であまり滝を見てないと駐車場に戻ってから文句を言い始めた…この妻のご機嫌斜めも甲府の夕食のおかげであっという間に超ご機嫌に変わったのである。