青春18切符で日帰り旅（鹿児島中央～枕崎、宮崎）

2017/08/11 - 2017/08/14

ＪＲの普通列車乗り放題「青春18切符」は還暦近いオヤジでも使えると知り、さっそく購入した。出張ついでに初乗車を予定していた名古屋～福井の１泊旅は台風接近にために断念したため、お盆休みの２日間を使って日帰りで出かけた鹿児島中央～宮崎、鹿児島中央～枕崎の往復旅が「青春18」デビューとなった。
この区間で乗車したのは、いずれもディーゼル列車。ガタンゴトンと揺れるリズムが心地よい。車窓から夏真っ盛りの景色を眺めながら、思いつくままあれこれぼんやり考えていると、過ぎ去る時間はとても早い。２日とも朝から夕方までの大半を列車に乗っていたが、退屈することは全くなかった。
車窓の景色にあきたら読もうと２日間とも文庫本を持参した。しかし、目を通したのは、単線のために時々発生する対向列車の待ち時間だけ。午前は景色を楽しみ、午後は昼食以降解禁したアルコールが効いたのか、揺れる列車の座席で気持ちよく居眠りをしてしまった。
写真はＪＲ日本最南端の駅・西大山駅（指宿枕崎線）。

エリア 枕崎(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

鹿児島中央駅の改札で８月11日利用の印が押された青春18切符。出張先の東京・新橋の金券ショップで購入したら、発行駅は札幌だった。誰が売りにだしたのか、北海道で発行された切符が鹿児島で使われることになった。

鹿児島中央駅から宮崎に向けて出発。日豊線で隼人駅を目指す。

隼人駅で肥薩線に乗り換える。宮崎へは日豊線をそのまま使うのが便利だが、今回は列車に乗るのが主な目的なので、肥薩線から吉都線を通って宮崎・都城へ向かう列車を利用した。途中、嘉例川、吉松、えびの、小林などの駅を経由する。途中下車してみたいが、この路線を走る列車は極端に少ないため、そのまま都城まで乗り続けた。

写真は指宿枕崎線の山川駅に近い山川港の景色。実は、宮崎への日帰り旅では写真を撮るのをさぼったため、いきなり８月14日に出かけた枕崎日帰り旅行に場面転換する。


ちなみに、11日は都城駅から再び日豊線に乗り換えて宮崎へ直行。宮崎駅近くの郷土料理店で、地鶏の炭火焼き、冷や汁、それにビール、芋焼酎の昼ご飯を取った。その後、宮崎の商店街をぶらぶらし、日豊線で都城へ引き返す。車内で焼酎を飲みながら景色を眺めていたが、ふと気が付けば終点の西都城駅。停車していた列車の座席で眠り込んでいた。予定では都城で連絡する鹿児島中央行き列車へ乗り継ぐ予定だったが、すでに出発していたため、１時間ほどの待ち時間を使って都城の街をぶらぶらした。まあ、これができるのも青春18だからこそ。

写真は再び指宿。山川駅付近から山川港を隔てて、山川の町を眺める。
ここは鰹節が有名で、人手不足から鰹節工場で外国人女性も多く働いている。山川駅で枕崎行きの列車を待っていると、工場で働いているとみられる若い女性３人組に「お兄さん、鹿児島中央に行く？」と声をかけられた。「行かない」と答えると、残念そうに離れていった。彼女たちは何かを頼みたかったのだろうか。

西大山駅。ここは観光スポットになっていて、車で駅に立ち寄る人たちもいる。この駅で列車は数分間停止し、鉄道ファンのために写真撮影の時間を設けてくれる。駅、列車、薩摩富士と呼ばれる開聞岳を一緒に写真に収める。降りて駅近くをぶらぶらしてみたいが、山川～枕崎間も運行列車は極端に少ないため、再乗車して枕崎へ向かう。

車窓から眺める開聞岳。この日はあいにく山頂が雲に隠れていた。

終着の枕崎駅。鉄路はここで終わる。

枕崎の特産品もカツオ。駅にはカツオのオブジェが泳いでいる。

枕崎到着は午後０時52分。昼ご飯にカツオのたたきなどを食べたいが、１時18分発の折り返し列車を逃すと次は４時３分発を待たなければならない。やむなく駅近くのスーパーで総菜とビールを買って、列車内でいただく。せめて枕崎まで来た記念にと「カツオの腹皮の竜田揚げ」も購入。ただし、腹皮は塩焼きが一番うまいな、と思った。