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ドナウの夜景、クリスマスマーケット、温泉、リスト・・・それに、トカイワイン!11月後半の飛び石連休で憧れのブダペストへ。<br /><br />復路のイスタンブールで思いもよらぬ出来事に見舞われたものの(自業自得なのですが…)、結果的に思い出深い旅となりました。<br /><br /><旅程><br /> 11/22ー23  成田→イスタンブール経由→ブダペスト<br /> 11/23ー25  ブダペスト<br /> 11/25     ブダペスト→イスタンブール<br /> 11/26ー27  イスタンブール→アブダビ→成田<br /> ※本来は、イスタンブールから成田への直行便にのるはずでしたが…

2016.11_ハンガリー《Budapest》& 想定外のトルコ《Istanbul》

9いいね!

2016/11/22 - 2016/11/26

1585位(同エリア3203件中)

0

38

マータブ

マータブさん

ドナウの夜景、クリスマスマーケット、温泉、リスト・・・それに、トカイワイン!11月後半の飛び石連休で憧れのブダペストへ。

復路のイスタンブールで思いもよらぬ出来事に見舞われたものの(自業自得なのですが…)、結果的に思い出深い旅となりました。

<旅程>
 11/22ー23  成田→イスタンブール経由→ブダペスト
 11/23ー25  ブダペスト
 11/25     ブダペスト→イスタンブール
 11/26ー27  イスタンブール→アブダビ→成田
 ※本来は、イスタンブールから成田への直行便にのるはずでしたが…

旅行の満足度
4.0
同行者
一人旅
航空会社
エティハド航空 ターキッシュ エアラインズ
旅行の手配内容
個別手配
  • ついに来たー。憧れのブダペスト!<br /><br />ワインをたくさん買い込むことを見越して大きなスーツケースにしたので、空港からホテルへは送迎車で向かう。<br /><br />運転手さんにハンガリーは初めてだと言うと、<br />「じゃあ、ブダペストの導入編ルートで行こう」と、ドナウ河沿いを、自由橋、エルジェーベト橋、くさり橋と迂回しながら、道中に眺める建造物や街の歴史の解説付きでホテルまで送ってくれた。<br /><br />ブダペストに来る前は、漠然とプラハ似た街かなあと思っていた。でも、ぜんぜん違う。<br /><br />ブダペストの景色は、もっとずっとダイナミックで悠々としている。<br />窓の外に見える建築物に色濃く東の世界の影響を感じる。<br />人の見た目も違うんだね。そうそう、空港で気付いたんだけど、トイレの便座が高くない!チェコとかクロアチアとかここからそう遠くない国々を訪問した時には、便座の高さに「私の常識は、日本の常識。日本の常識は、日本の常識。遠い異国にきたのだなあ…」と、変なところで感慨にふけったものだが、ハンガリーは普通だった。<br /><br />そんなハンガリーの第一印象。

    ついに来たー。憧れのブダペスト!

    ワインをたくさん買い込むことを見越して大きなスーツケースにしたので、空港からホテルへは送迎車で向かう。

    運転手さんにハンガリーは初めてだと言うと、
    「じゃあ、ブダペストの導入編ルートで行こう」と、ドナウ河沿いを、自由橋、エルジェーベト橋、くさり橋と迂回しながら、道中に眺める建造物や街の歴史の解説付きでホテルまで送ってくれた。

    ブダペストに来る前は、漠然とプラハ似た街かなあと思っていた。でも、ぜんぜん違う。

    ブダペストの景色は、もっとずっとダイナミックで悠々としている。
    窓の外に見える建築物に色濃く東の世界の影響を感じる。
    人の見た目も違うんだね。そうそう、空港で気付いたんだけど、トイレの便座が高くない!チェコとかクロアチアとかここからそう遠くない国々を訪問した時には、便座の高さに「私の常識は、日本の常識。日本の常識は、日本の常識。遠い異国にきたのだなあ…」と、変なところで感慨にふけったものだが、ハンガリーは普通だった。

    そんなハンガリーの第一印象。

  • ホテルに到着して荷物を解こうとするも、スーツケースのファスナーの引手部分がグンニャリひん曲がって、穴に通して留めていた南京錠が外れない。<br />なんなのーーー(`Д´) どこの空港関係者だか知らないけど、ぜーーーったいに、乱暴に扱ったでしょ!<br /><br />フロントに相談したらちょうど電気工事の人が来ていると言うので、工具で開けられないか尋ねてみた。「南京錠だけカットできればいいけど。ファスナーの引手も取れちゃうかも。そしたらロックできなくなるよ」と躊躇するので、「大丈夫。開かないと、着替えもできないし。破壊してください!」と頼んで破壊してもらった。<br />引手は取れなかったけど、そもそも引手自体が歪んたせいで、スーツケース本体のロックがかからなくなっている。。。帰りはファスナーに沿ってテープをグルグル巻きにして帰ってきた。トホホ。<br /><br />気を取り直し、市内交通の72時間券を買いにホテルの目の前の通りを地下鉄2号線の「バッチャー二広場駅」へ向かう。<br /><br />ホテルの目の前がドナウ川!<br /><br />「Boutique Hotel Victoria Budapest」<br />【最寄駅】地下鉄2号線「Batthyány tér」 路面電車19番・41番「Halász utca」<br /><br />今回のホテル選びの条件は『ドナウビューの部屋』。<br />本当は、夜もクリスマスマーケットやコンサートに出歩くことを考えると、ペスト側のくさり橋近くのホテルがよいかと思ったけど、完全に予算オーバーだった…<br /><br />でも、泊まった結果は、ここで満足!<br />窓の外に国会議事堂と鎖橋のパノラマ。部屋からの眺めは申し分なし。<br />路面電車の停留所と地下鉄の駅がすぐそばで、ブダ側・ペスト側両方の主要スポットへの便がいい。王宮の丘行きのケーブルカー乗り場も近い。<br />地下鉄駅前のスーパーは、ワインの品揃えよし。レストランで飲んで気に入った銘柄も、ワイン専門店で薦められた銘柄も置いてあった。<br />夜遅くにも、そこそこ人通りがあり、私は、危険を感じなかった。(相当用心はしてはいます)

    ホテルに到着して荷物を解こうとするも、スーツケースのファスナーの引手部分がグンニャリひん曲がって、穴に通して留めていた南京錠が外れない。
    なんなのーーー(`Д´) どこの空港関係者だか知らないけど、ぜーーーったいに、乱暴に扱ったでしょ!

    フロントに相談したらちょうど電気工事の人が来ていると言うので、工具で開けられないか尋ねてみた。「南京錠だけカットできればいいけど。ファスナーの引手も取れちゃうかも。そしたらロックできなくなるよ」と躊躇するので、「大丈夫。開かないと、着替えもできないし。破壊してください!」と頼んで破壊してもらった。
    引手は取れなかったけど、そもそも引手自体が歪んたせいで、スーツケース本体のロックがかからなくなっている。。。帰りはファスナーに沿ってテープをグルグル巻きにして帰ってきた。トホホ。

    気を取り直し、市内交通の72時間券を買いにホテルの目の前の通りを地下鉄2号線の「バッチャー二広場駅」へ向かう。

    ホテルの目の前がドナウ川!

    「Boutique Hotel Victoria Budapest」
    【最寄駅】地下鉄2号線「Batthyány tér」 路面電車19番・41番「Halász utca」

    今回のホテル選びの条件は『ドナウビューの部屋』。
    本当は、夜もクリスマスマーケットやコンサートに出歩くことを考えると、ペスト側のくさり橋近くのホテルがよいかと思ったけど、完全に予算オーバーだった…

    でも、泊まった結果は、ここで満足!
    窓の外に国会議事堂と鎖橋のパノラマ。部屋からの眺めは申し分なし。
    路面電車の停留所と地下鉄の駅がすぐそばで、ブダ側・ペスト側両方の主要スポットへの便がいい。王宮の丘行きのケーブルカー乗り場も近い。
    地下鉄駅前のスーパーは、ワインの品揃えよし。レストランで飲んで気に入った銘柄も、ワイン専門店で薦められた銘柄も置いてあった。
    夜遅くにも、そこそこ人通りがあり、私は、危険を感じなかった。(相当用心はしてはいます)

  • 無事72時間券を入手して、地下鉄に乗る。デアーク・フェレンツ広場駅で降り、聖イシュトヴァーン大聖堂へ。<br /><br />ドーム天井を見上げる。天に向かい垂直に光の向こうへ抜けていく。いわゆる信仰心というものがない私でも、仰ぎみるうちに、この世には人の力が及ばないなにものかがある。なーんてことを、うすぼんやり思う。

    無事72時間券を入手して、地下鉄に乗る。デアーク・フェレンツ広場駅で降り、聖イシュトヴァーン大聖堂へ。

    ドーム天井を見上げる。天に向かい垂直に光の向こうへ抜けていく。いわゆる信仰心というものがない私でも、仰ぎみるうちに、この世には人の力が及ばないなにものかがある。なーんてことを、うすぼんやり思う。

  • 大聖堂を後にして、続いて向かうはドハーニ街のシナゴーグ。<br />地図であたりをつけた方角に歩いていくと、いつしかファラフェルを売る店やテルアビブという名前のカフェが並ぶ通りに出た。キッパを頭にのせた人、黒い帽子に黒いスーツの超正統派?らしき格好の人、さきほどまで見かけなかった人たちとすれ違う。<br /><br />シナゴーグ。美しい。<br />中に入ろうと近づくとチケットを買う人の長い行列。出直そうかな。

    大聖堂を後にして、続いて向かうはドハーニ街のシナゴーグ。
    地図であたりをつけた方角に歩いていくと、いつしかファラフェルを売る店やテルアビブという名前のカフェが並ぶ通りに出た。キッパを頭にのせた人、黒い帽子に黒いスーツの超正統派?らしき格好の人、さきほどまで見かけなかった人たちとすれ違う。

    シナゴーグ。美しい。
    中に入ろうと近づくとチケットを買う人の長い行列。出直そうかな。

  • ユダヤ教のモチーフ。

    ユダヤ教のモチーフ。

  • 扉にも。

    扉にも。

  • シナゴーグの見学はまた後にして、ヴルシュマルティ広場にクリスマスマーケットの下見に来た。<br /><br />わーい、よかったーーーー!!!!!開いてるー\(^o^)/ <br /><br />本当は夕方から来るつもりだったけれど、聖イシュトヴァーン大聖堂前のクリスマスマーケットが、今まさにトントンカチカチ、小屋の組み立てや飾り棚搬入の真最中で、まさかヴルシュマルティ広場も?!と慌てて、急遽マーケットが開いているか確かめにやって来たのだ。だって、クリスマスマーケットのためにブダペストまで来たんだから。ツリーのイルミネーションはまだみたい。でも、まあ、よかった。ほっ。<br /><br />ふらふらお店をのぞいて歩く。<br /><br />干したオレンジとシナモンと柊の葉、それから木の実でできているリースが、すごーくいい香り。たくさん買いたかったけど、日本に無傷で持ち帰るには手持ちじゃないと心配なので、一つだけにした。<br /><br />他にも、手作りのかわいいものがいーっぱい。大興奮。<br /><br />きゃー、ツリーのオーナメント、端から端まで全部ほしい。。。<br />干オレンジの胴体にとうもろこしの皮の羽が生えてて、どんぐりの帽子をかぶってニッコリ笑顔の天使のオーナメントとかあるの。<br /><br />ダメだ。少し冷静にならなければ。

    シナゴーグの見学はまた後にして、ヴルシュマルティ広場にクリスマスマーケットの下見に来た。

    わーい、よかったーーーー!!!!!開いてるー\(^o^)/ 

    本当は夕方から来るつもりだったけれど、聖イシュトヴァーン大聖堂前のクリスマスマーケットが、今まさにトントンカチカチ、小屋の組み立てや飾り棚搬入の真最中で、まさかヴルシュマルティ広場も?!と慌てて、急遽マーケットが開いているか確かめにやって来たのだ。だって、クリスマスマーケットのためにブダペストまで来たんだから。ツリーのイルミネーションはまだみたい。でも、まあ、よかった。ほっ。

    ふらふらお店をのぞいて歩く。

    干したオレンジとシナモンと柊の葉、それから木の実でできているリースが、すごーくいい香り。たくさん買いたかったけど、日本に無傷で持ち帰るには手持ちじゃないと心配なので、一つだけにした。

    他にも、手作りのかわいいものがいーっぱい。大興奮。

    きゃー、ツリーのオーナメント、端から端まで全部ほしい。。。
    干オレンジの胴体にとうもろこしの皮の羽が生えてて、どんぐりの帽子をかぶってニッコリ笑顔の天使のオーナメントとかあるの。

    ダメだ。少し冷静にならなければ。

  • グリューワインでも飲んで頭を冷やそう。<br /><br />いろいろ種類があるんだー。<br /><br />

    グリューワインでも飲んで頭を冷やそう。

    いろいろ種類があるんだー。

  • 林檎入りにしてみた。<br />スパイスがきいてて、おいしい~~。

    林檎入りにしてみた。
    スパイスがきいてて、おいしい~~。

  • お天気もいいし、のーんびりお散歩しようかな。<br />ヴルシュマルティ広場から徒歩でくさり橋を渡り、そこから王宮の丘までやってきた。<br /><br />漁夫の砦。<br />洗練されてるのに、素朴な温かみもある。いいなあ。

    お天気もいいし、のーんびりお散歩しようかな。
    ヴルシュマルティ広場から徒歩でくさり橋を渡り、そこから王宮の丘までやってきた。

    漁夫の砦。
    洗練されてるのに、素朴な温かみもある。いいなあ。

  • 眼下にドナウ河とペスト地区。

    眼下にドナウ河とペスト地区。

  • マーチャーシュ聖堂。<br /><br />オスマン帝国支配下にはモスクだったそう。<br />拠り所であった場所が侵されるということ。<br /><br />後に出会うハンガリー人の年配のご夫婦から、マーチャーシュ聖堂の来歴を含むブダペストとハンガリーの歴史を教えてもらった。事実を忘れない意志を捨てないという意志と誇りを感じた。

    マーチャーシュ聖堂。

    オスマン帝国支配下にはモスクだったそう。
    拠り所であった場所が侵されるということ。

    後に出会うハンガリー人の年配のご夫婦から、マーチャーシュ聖堂の来歴を含むブダペストとハンガリーの歴史を教えてもらった。事実を忘れない意志を捨てないという意志と誇りを感じた。

  • 聖堂の周辺をあてどなくふらついていたら、いかにも高級そうなマンションが並ぶ遊歩道に出た。<br /><br />ベンチに座り、スタバで買ったコーヒーを飲みながら、丘の下に広がる景色を眺めボーッとする。<br /><br />なんにもやることがないって最高だな。私は本質的にはぐうたらな質なんだよなあ。1日中、お昼寝して、お茶飲んで、散歩して、毎日それの繰り返しでも全然飽きない自信がある。(キッパリ)

    聖堂の周辺をあてどなくふらついていたら、いかにも高級そうなマンションが並ぶ遊歩道に出た。

    ベンチに座り、スタバで買ったコーヒーを飲みながら、丘の下に広がる景色を眺めボーッとする。

    なんにもやることがないって最高だな。私は本質的にはぐうたらな質なんだよなあ。1日中、お昼寝して、お茶飲んで、散歩して、毎日それの繰り返しでも全然飽きない自信がある。(キッパリ)

  • バスでホテルの近くまで戻ってきた。<br /><br />あ、あの車古そうじゃない?<br />車好きの知人に、ハンガリーに行くなら共産主義時代の車の写真撮ってきてよ。と言われたんだよね。なんか車種名を言ってたけど、飲みながら話し半分に聞いてたから、覚えてないや。ま、いっか。写真撮っておこう。<br /><br />それはそうと、足に激痛が走る。明らかにブーツのせい。<br /><br />お気に入りのショートブーツがなぜだかギュッギュッと音が鳴るようになってしまい、新しいものを探す暇もないまま、出発当日に仕事の出先から一度家に戻る途中のGUに飛び込み、間に合わせで買ったブーツを履いてきたのだ。冬のヨーロッパに足首が見える靴では寒かろうし、かと言ってロングブーツでは浮腫んだ脚には酷だから。完全に裏目にでてます。うー。<br /><br />合皮だからこのまま履いてても馴染む訳ないよね。。。サイズがSMLって大雑把だったもんなあ。万人向けの万人のくくりを広くしたら、むしろ合わない人も多く出るんじゃない?そんなことないのかな。ヒールの高さと重心がかかる位置の関係性が原因っぽい。2センチ程度の低いヒールなんだけど、足の甲が折れてはいけない絶妙な位置で折れ曲がっている。。。<br /><br />夜のコンサートまでフラフラしようと思ってたのに~。もう歩けない(涙)。<br /><br />地下鉄駅前のビルに入っていた靴屋さんに飛び込み、セール品の中からまあまあよさそうなブーツを買った。GUは店員さんに捨ててもらうように頼んだ。<br /><br />こんなに痛いんじゃ仕方ない。コンサートまで、ホテルでおとなしく休もう。

    バスでホテルの近くまで戻ってきた。

    あ、あの車古そうじゃない?
    車好きの知人に、ハンガリーに行くなら共産主義時代の車の写真撮ってきてよ。と言われたんだよね。なんか車種名を言ってたけど、飲みながら話し半分に聞いてたから、覚えてないや。ま、いっか。写真撮っておこう。

    それはそうと、足に激痛が走る。明らかにブーツのせい。

    お気に入りのショートブーツがなぜだかギュッギュッと音が鳴るようになってしまい、新しいものを探す暇もないまま、出発当日に仕事の出先から一度家に戻る途中のGUに飛び込み、間に合わせで買ったブーツを履いてきたのだ。冬のヨーロッパに足首が見える靴では寒かろうし、かと言ってロングブーツでは浮腫んだ脚には酷だから。完全に裏目にでてます。うー。

    合皮だからこのまま履いてても馴染む訳ないよね。。。サイズがSMLって大雑把だったもんなあ。万人向けの万人のくくりを広くしたら、むしろ合わない人も多く出るんじゃない?そんなことないのかな。ヒールの高さと重心がかかる位置の関係性が原因っぽい。2センチ程度の低いヒールなんだけど、足の甲が折れてはいけない絶妙な位置で折れ曲がっている。。。

    夜のコンサートまでフラフラしようと思ってたのに~。もう歩けない(涙)。

    地下鉄駅前のビルに入っていた靴屋さんに飛び込み、セール品の中からまあまあよさそうなブーツを買った。GUは店員さんに捨ててもらうように頼んだ。

    こんなに痛いんじゃ仕方ない。コンサートまで、ホテルでおとなしく休もう。

  • 夜になり、痛い足を引きずりながら、電子オルガンとオペラの夕べなるコンサートへ。感想は、、、。途中退席が非常に多く、私も途中で失礼しました。ということでお察しください。<br />バレエの演目がイマイチ気分じゃなくてこっちにしたんだけどな。裏目に出ております。。。<br /><br />トボトボと人の波についてきたら、ヴルシュマルティ広場のクリスマスマーケットに着いた。お腹空いたな。なんか食べたいな。ロールキャベツとオレンジ入りのグリューワインで夕食にする。酸味のあるロールキャベツがおいしい。はなやいだ雰囲気のなかお腹いっぱいになったら、機嫌もなおった。<br /><br />地下鉄とトラムを乗り継ぎホテルに帰還。<br />ブダペスト1日目。おやすみなさい。

    夜になり、痛い足を引きずりながら、電子オルガンとオペラの夕べなるコンサートへ。感想は、、、。途中退席が非常に多く、私も途中で失礼しました。ということでお察しください。
    バレエの演目がイマイチ気分じゃなくてこっちにしたんだけどな。裏目に出ております。。。

    トボトボと人の波についてきたら、ヴルシュマルティ広場のクリスマスマーケットに着いた。お腹空いたな。なんか食べたいな。ロールキャベツとオレンジ入りのグリューワインで夕食にする。酸味のあるロールキャベツがおいしい。はなやいだ雰囲気のなかお腹いっぱいになったら、機嫌もなおった。

    地下鉄とトラムを乗り継ぎホテルに帰還。
    ブダペスト1日目。おやすみなさい。

  • 2日目。<br /><br />朝食の後、トラムでマルギット橋まで行く。徒歩で橋を渡り、そこから西駅行きのトラムに乗り換える。

    2日目。

    朝食の後、トラムでマルギット橋まで行く。徒歩で橋を渡り、そこから西駅行きのトラムに乗り換える。

  • ブダペスト西駅にある世界一美しいマクドナルド。<br /><br />うん。確かにきれい。でも、まあ、こんなものか。クラシカルな建物にいま風のやり過ぎない趣味のいいインテリアが並ぶ。美しいというよりオシャレって言葉の方が合うような。写真で見たシャンデリアが今はない?そのせいもあるのかな。

    ブダペスト西駅にある世界一美しいマクドナルド。

    うん。確かにきれい。でも、まあ、こんなものか。クラシカルな建物にいま風のやり過ぎない趣味のいいインテリアが並ぶ。美しいというよりオシャレって言葉の方が合うような。写真で見たシャンデリアが今はない?そのせいもあるのかな。

  • 殺風景な西駅のホーム。<br />知らない街にいるんだなあ。とふと思う。<br />

    殺風景な西駅のホーム。
    知らない街にいるんだなあ。とふと思う。

  • 再びトラムを乗り継ぎやってきたのは、キラーイ温泉。<br /><br />滞在中、ブダ側の温泉は調べた限りはどこも男性専用の曜日で、唯一ここだけが混浴の日だった。ホテルから近いから、湯冷めせずに帰れるし朝風呂を浴びに来たのだ。<br /><br />外観。寂れ具合に味がある。<br />内部はトルコ風のドームが幻想的で美しい。いくつかの部屋に分かれていて、思ったよりずっと広い。お湯の温度は丁度よく、足の痛みがかなりよくなった。<br /><br />帰国後、数年前までなにやら噂のある温泉だったらしいと知った。ちなみにいまは健全な温泉でした。受付のおばちゃんもキャビンの見張りのおじいちゃんも気遣いがあり優しかった。

    再びトラムを乗り継ぎやってきたのは、キラーイ温泉。

    滞在中、ブダ側の温泉は調べた限りはどこも男性専用の曜日で、唯一ここだけが混浴の日だった。ホテルから近いから、湯冷めせずに帰れるし朝風呂を浴びに来たのだ。

    外観。寂れ具合に味がある。
    内部はトルコ風のドームが幻想的で美しい。いくつかの部屋に分かれていて、思ったよりずっと広い。お湯の温度は丁度よく、足の痛みがかなりよくなった。

    帰国後、数年前までなにやら噂のある温泉だったらしいと知った。ちなみにいまは健全な温泉でした。受付のおばちゃんもキャビンの見張りのおじいちゃんも気遣いがあり優しかった。

  • お湯に浸かったら小腹が空いたので、途中のお店でパラチンタ(ハンガリーのクレープ)を食べてから、ホテルに濡れた水着を置きに戻る。<br /><br />徒歩で中央市場まで行ってみることにする。

    お湯に浸かったら小腹が空いたので、途中のお店でパラチンタ(ハンガリーのクレープ)を食べてから、ホテルに濡れた水着を置きに戻る。

    徒歩で中央市場まで行ってみることにする。

  • 清々する景色だなあ。

    清々する景色だなあ。

  • 中央市場もクリスマス仕様!

    中央市場もクリスマス仕様!

  • 意外と広々してるんだな。

    意外と広々してるんだな。

  • 日本の八百屋さんとは品揃えが違いますねー。

    日本の八百屋さんとは品揃えが違いますねー。

  • つるしパプリカ。<br /><br />中央市場では刺繍のクロスを買いたいなと思ってたけど、自分好みの素朴なものが見つからず、あきらめて地下のスーパーで飲み物を買い次の目的地に。

    つるしパプリカ。

    中央市場では刺繍のクロスを買いたいなと思ってたけど、自分好みの素朴なものが見つからず、あきらめて地下のスーパーで飲み物を買い次の目的地に。

  • 地下鉄1号線!<br />地下鉄で唯一の世界遺産(今も?)。<br /><br />ホームで待ち構えていると、黄色のレトロな車両が、けたたましい音を立てながら入ってきた。<br /><br />ホームの天井が低くて薄暗いところとか、車両の色とか、銀座線っぽい?ちょっと親近感。

    地下鉄1号線!
    地下鉄で唯一の世界遺産(今も?)。

    ホームで待ち構えていると、黄色のレトロな車両が、けたたましい音を立てながら入ってきた。

    ホームの天井が低くて薄暗いところとか、車両の色とか、銀座線っぽい?ちょっと親近感。

  • そろそろお腹が空いてきたので、地上にあがり、適当なお店で遅いお昼にする。<br />グラーシュとベーコンで巻いた豚のクリームソースがけと白ワイン。ボリュームがあり過ぎて残しちゃったけど、すっごくおいしかった。<br />ハンガリーは食べ物がおいしい!スープもクリームも豚も好きなものばっかり!翌日食べたフォアグラもパスタもおいしかったなあ。

    そろそろお腹が空いてきたので、地上にあがり、適当なお店で遅いお昼にする。
    グラーシュとベーコンで巻いた豚のクリームソースがけと白ワイン。ボリュームがあり過ぎて残しちゃったけど、すっごくおいしかった。
    ハンガリーは食べ物がおいしい!スープもクリームも豚も好きなものばっかり!翌日食べたフォアグラもパスタもおいしかったなあ。

  • 遅いランチの後は、オペラ座方面へ。<br />今回は、なんとなく内部の見学をしないまま終わってしまった。<br />近くのカフェでコーヒーを飲みながら、夕暮れまでのーんびり。<br /><br />その後、ヴルシュマルティ広場からほど近いお土産屋さんでお買い物。<br />「folkartkezmuveshaz」<br />1052 Budapest Régiposta utca 12<br /><br />ここオススメ!<br />クリスマスツリーのオーナメントも、マーケットのモノとは比べ物にならないほど丁寧に作られていて、しかも、天使の顔がカワイイー。<br />値段もマーケットとそれほど変わりません。刺繍のクロスやら数点を実家に購入。<br />

    遅いランチの後は、オペラ座方面へ。
    今回は、なんとなく内部の見学をしないまま終わってしまった。
    近くのカフェでコーヒーを飲みながら、夕暮れまでのーんびり。

    その後、ヴルシュマルティ広場からほど近いお土産屋さんでお買い物。
    「folkartkezmuveshaz」
    1052 Budapest Régiposta utca 12

    ここオススメ!
    クリスマスツリーのオーナメントも、マーケットのモノとは比べ物にならないほど丁寧に作られていて、しかも、天使の顔がカワイイー。
    値段もマーケットとそれほど変わりません。刺繍のクロスやら数点を実家に購入。

  • 再びのクリスマスマーケット!<br />

    再びのクリスマスマーケット!

  • 何度見てもきれいだなあ。<br /><br />実は、着いた日からずっと暖かくてマフラーも手袋も必要ないぐらい。いまいちクリスマス気分が盛り上がらないと思ってたけど、そんな考えも吹き飛ぶ。無理してブダペストに来てよかった。

    何度見てもきれいだなあ。

    実は、着いた日からずっと暖かくてマフラーも手袋も必要ないぐらい。いまいちクリスマス気分が盛り上がらないと思ってたけど、そんな考えも吹き飛ぶ。無理してブダペストに来てよかった。

  • 3日目。<br />夜にはこの街を発つ。<br />

    3日目。
    夜にはこの街を発つ。

  • 河沿いにたくさんの靴のオブジェ。<br />これも、この美しい街の抱える事実。

    河沿いにたくさんの靴のオブジェ。
    これも、この美しい街の抱える事実。

  • レトロなポストは現役。<br />

    レトロなポストは現役。

  • 国会議事堂の脇をトラムが走る。

    国会議事堂の脇をトラムが走る。

  • 今日は、ワインの街エゲルまで足を延ばそうかとも思ったけど、ブダペストでのんびり過ごすことに。少し疲れていたこともあり、見逃したシナゴーグやオペラ座内部の見学に行く気分にもならず。<br /><br />そうだ、ワインを飲もう!<br />通りがかりのボロゾー(ワインを提供する店)。中が見えなくて緊張するなあ。思い切ってドアを開ける。お、結構広い。レンガの壁がいい雰囲気。<br /><br />席に荷物を置くと、カウンターのおばさんがコッチだよと手招きをする。キャッシュオンデリバリー方式のよう。<br />とりあえず、トカイワインをメニューの上から飲んでみよう。<br />安っ!レストランの価格と随分違うなあ。5プットでも数百円!<br />レストランでは、安くてもグラス1500円程度して諦めたんだよね。<br /><br />おいしー!幸せ~。こんなに安くてよいのでしょうか?<br />品がある甘さで、いくらでも飲める。トカイワインっておいしいんだあ。<br /><br />周りを見渡すと、買い物帰りの夫婦、なにかの用事のついでらしきおじさん、特に用事もなくただ飲みに来た人、そんな地元の常連と思しき人達が次々に入ってくる。どうやら、日本の感覚で言うと、喫茶店的な使い方のようだ。長居する人は少ない。<br /><br />観光客風情は私だけ。東洋人の女一人で飲んでいるのが珍しいのだろう。皆、私の横を通り過ぎる時に「あれ?」と不思議そうな顔になる。<br />そして、目が合うと恥ずかしそうにちょっとうつむき加減になりニコッと笑って、小っちゃな声で「ハロー」とかそんな言葉をかけてくれるのだ。だからと言って、特段構うこともなく、ジロジロ見ることもなく、ただ、なにか分からないことはないか?と気にしてくれている風ではある。<br />レジでどれを頼もうか迷っていると、後ろから「これ」と指を指して教えてくれたりする。ハンガリーの人は基本的にはよそ者に親切な人が多い印象。<br /><br />「Tokaji Borozo」<br />Falk Miksa utca 32

    今日は、ワインの街エゲルまで足を延ばそうかとも思ったけど、ブダペストでのんびり過ごすことに。少し疲れていたこともあり、見逃したシナゴーグやオペラ座内部の見学に行く気分にもならず。

    そうだ、ワインを飲もう!
    通りがかりのボロゾー(ワインを提供する店)。中が見えなくて緊張するなあ。思い切ってドアを開ける。お、結構広い。レンガの壁がいい雰囲気。

    席に荷物を置くと、カウンターのおばさんがコッチだよと手招きをする。キャッシュオンデリバリー方式のよう。
    とりあえず、トカイワインをメニューの上から飲んでみよう。
    安っ!レストランの価格と随分違うなあ。5プットでも数百円!
    レストランでは、安くてもグラス1500円程度して諦めたんだよね。

    おいしー!幸せ~。こんなに安くてよいのでしょうか?
    品がある甘さで、いくらでも飲める。トカイワインっておいしいんだあ。

    周りを見渡すと、買い物帰りの夫婦、なにかの用事のついでらしきおじさん、特に用事もなくただ飲みに来た人、そんな地元の常連と思しき人達が次々に入ってくる。どうやら、日本の感覚で言うと、喫茶店的な使い方のようだ。長居する人は少ない。

    観光客風情は私だけ。東洋人の女一人で飲んでいるのが珍しいのだろう。皆、私の横を通り過ぎる時に「あれ?」と不思議そうな顔になる。
    そして、目が合うと恥ずかしそうにちょっとうつむき加減になりニコッと笑って、小っちゃな声で「ハロー」とかそんな言葉をかけてくれるのだ。だからと言って、特段構うこともなく、ジロジロ見ることもなく、ただ、なにか分からないことはないか?と気にしてくれている風ではある。
    レジでどれを頼もうか迷っていると、後ろから「これ」と指を指して教えてくれたりする。ハンガリーの人は基本的にはよそ者に親切な人が多い印象。

    「Tokaji Borozo」
    Falk Miksa utca 32

  • いつものことながら、やっと街に慣れてきたころには帰国。ホテルに戻りスーツケースを受け取って、最後の夜景を見ながら空港に向かう。

    いつものことながら、やっと街に慣れてきたころには帰国。ホテルに戻りスーツケースを受け取って、最後の夜景を見ながら空港に向かう。

  • 空港に到着し搭乗待ちの間、ニューヨークから来たインド系の女の子とお互いの旅行話で盛り上がる。彼女は、ウィーン、ブダペスト、プラハを回ってきたんだって。ブダペストでのドレスアップしたディナークルーズの写真や、プラハの中世をテーマにしたレストランで美女達が炎の灯る燭台を振り回しながらエキゾチックに踊る動画などを、興奮気味に見せてくれた。搭乗時間になりお互いの無事を祈ってさよならする。<br /><br />イスタンブールまでは、お隣の席のハンガリー人のご夫婦とお喋りしていたらあっという間だった。お互いに英語が上手くないけど、モニターの操作にまごついているところをお手伝いしたことをキッカケに話が弾んだ。<br /><br />「これからバンコクとアンコールワットに行くんだよ。息子にカンボディに行くと言ったら、パパ、大丈夫?ヨーロッパと凄く違うんだよ、って。心配することないのにね~。ワクワクするなあ。アンコールワットは素晴らしいんだろう?」と目をキラキラさせて嬉しそうに語る。息子さんが仕事で一時東京に住んでいたそうで「日本人はみーんな親切なんだって。礼儀正しくて。食べ物も美味しいんでしょ?あんな国は世界でもそうないって息子が言ってるよー」と。日本を褒められるとやはり嬉しい。

    空港に到着し搭乗待ちの間、ニューヨークから来たインド系の女の子とお互いの旅行話で盛り上がる。彼女は、ウィーン、ブダペスト、プラハを回ってきたんだって。ブダペストでのドレスアップしたディナークルーズの写真や、プラハの中世をテーマにしたレストランで美女達が炎の灯る燭台を振り回しながらエキゾチックに踊る動画などを、興奮気味に見せてくれた。搭乗時間になりお互いの無事を祈ってさよならする。

    イスタンブールまでは、お隣の席のハンガリー人のご夫婦とお喋りしていたらあっという間だった。お互いに英語が上手くないけど、モニターの操作にまごついているところをお手伝いしたことをキッカケに話が弾んだ。

    「これからバンコクとアンコールワットに行くんだよ。息子にカンボディに行くと言ったら、パパ、大丈夫?ヨーロッパと凄く違うんだよ、って。心配することないのにね~。ワクワクするなあ。アンコールワットは素晴らしいんだろう?」と目をキラキラさせて嬉しそうに語る。息子さんが仕事で一時東京に住んでいたそうで「日本人はみーんな親切なんだって。礼儀正しくて。食べ物も美味しいんでしょ?あんな国は世界でもそうないって息子が言ってるよー」と。日本を褒められるとやはり嬉しい。

  • (写真は前回訪問時のものです)<br />イスタンブールに到着し、ニューヨーカーの女の子と再び出会う。乗り継ぎ時間が私は5時間程度、彼女は10時間近くあるというので、お喋りして過ごすことに。<br /><br />前回イスタンブールに来た時は感じなかったけど、もの凄い混みようで座る椅子を見つけるのも一苦労。タイミングもあったのか空港内のトイレや休憩場所の清掃が行き届いていなくて、なんとなく清潔感にかける。こんなだったっけ。後から思い返すと、到着の時点でその後を予感させる嫌な勘が働いていた気がする・・・<br /><br />お喋りに夢中で、気付いたら搭乗時間が迫っていた。またどこかで会えるといいね。とハグして彼女と別れた。<br /><br />悲劇が訪れたのはその後。ゲートに着くも、人気がない。あれ?ゲート番号が変わった?<br /><br />!?((((;゚Д゚))))<br /><br />壁の時計が私のiphoneの時計より1時間進んでる???<br />係員に便の名前を告げると、「出発したよ」と一言。<br /><br />なんですってーーーー。なんでーーー???<br />だって、iphoneの時計もトルコ時間だよ。<br /><br />「あ、今年から冬時間なくなったんだよね」<br /><br />空港職員に誘導されて、ターキッシュエアラインの窓口まで行く。<br />掛け合うも、激安チケットなので代替便の席の用意は無理と言われる。<br />正規チケットは12万円だって。。。うわーん涙<br />逡巡していると、「あそこに旅行会社のブースがあるから、格安チケットがあるか聞いてきたら?」と提案を受ける。<br /><br />他の窓口にも私と同じ状況らしき数人の姿があり、やはり代わりの席の用意は無理と言われ、支払うだけのお金がないとかなんとか押し問答している。そのうちの一人に「もしかして、冬時間のせい?」と話しかけると「うん。。。」と力なくうなだれる。<br /><br />旅行会社にアブダビ経由の8万円弱のチケットがあり、ターキッシュエアラインの翌日の便を待つよりも早く日本に着くので、それで手を打つことにした。この時点でなぜかインターネットに接続できなくなっており、そのうえショックで疲れ果てていたので、自分でチケットを探す気力もわかなかった。<br /><br />さらに空港職員に誘導されて、飛行機から降ろしてもらった荷物を受け取り、入国手続きに向かう。<br /><br />入国手続きの窓口は、シリアのパスポートを持った人達が列をなしていた。アルジャジーラ航空の到着時間と重なったらしい。見渡す限りは、シリア以外のパスポート保持者は私しかいなそう。みんないぶかしそうに私を見る。そりゃそうだよね。。。<br /><br />とその時、入国手続き中の女性が大声でわめき始めた。<br /><br />「私のパスポートだって言ってるでしょ。これは私のパスポート。私のだよ!ふさけないでよ!私のだって言ってんの!」<br /><br />ガラス窓の向こうの係員が無言で、手に持ったパスポートを女性に向かって投げつける。<br /><br />「だからこれは私のパスポートだって言ってるでしょ!フ○○ク ユウ!ふざけるな!出てこい!フ○○ク ユウ!」女性が金切り声を上げて、ガラス窓を拳で叩く。連れらしき女性が近付いて肩を抱くがおさまらない。係員は怒りを抑えられないのか拳で机をドンドンドンドンと叩きはじめ「失せろ!出ていけ!失せろ!」と女性を怒鳴りつけた。<br />列に居並ぶ人達は、小刻みに震え始める人、一点を見つめて固まる人、様々であったが、一様にその場が異様な緊張感に包まれる。<br />そこに空港警察(?)らしき2人が現れ、泣き叫び殴り掛かる女性を抱えてどこかに連れていった。<br /><br />シリア人ではない周辺諸国の人がシリアのパスポートを不正に入手し、トルコに不正入国するケースが後を絶たないとニュースで見た記憶があるが、彼女がそうであったのかは分からない。<br />いずれにしろ、自業自得で飛行機に乗り遅れた呑気な日本人が一人この場に紛れ込んでいることがわけもなく申し訳なく、自分のアホさ加減が浮き彫りになるようで、より一層落ち込んだ。<br /><br />出国後は空港に留まってもよかったが、とにかく疲れていて、誰もいないところで横になりたかった。次の便まで半日もあったし。それに、少し前にテロがあったから制限区域外に長時間いるのは避けたかったというのもある。インターネットにつなげないので、ホテル紹介のブースで手配を頼む。ボラれるだろうけど仕方ない。それでも、最初の言い値の半分以下まで値切った。迎えの車に乗り込む。<br /><br />「着いたよ」と車が停まった場所は、何故かホテルの正面ではない。<br />暗闇の中で運転手が私の腕をつかみ「バクシーシ。バクシーシ。ギブミー100ダラー」と詰め寄ってくる。<br /><br />お金寄こせって?意味は分かったが「は?バクシーシ?」ととぼけてみる。というか、本当に現金なんてないのだ。トルコになんて入国するはずじゃなかったんだからさ。コイツ、初めから怪しいと思ったんだよ。英語で話しかけたら、「お前英語じゃなくてアラビア語で話せ」とか、「日本人はお金持ち。私は貧乏。余ってるお金くれ。テレビを買い替えたい」とか言って。その時は冗談かと思ってたけど。<br /><br />道を渡ればすぐにホテルだ。スーツケースを相手と自分の間に置き、腕をほどいて距離を取る。<br /><br />「マニーマニーマニー。50ダラー オーケー。ギブミー50ダラー」と運転手は諦めない。<br /><br />「アイム ソーリー。バット アイ ドント アンダスタンド イングリッシュ。ディフィカルト。レッツ ゴー トゥー ホテル。サンキュー」とバカな日本人を演じつつ、ホテルに向かってスーツケースを引き足早に歩き始める。運転手はついて来ず、たぶんアラビア語だろう。罵りながら車に戻っていった。<br /><br />ホテルの部屋に着くなり、緊張が解けて大声で泣いてしまった。<br />ひとしきり泣いたら少し気分も落ち着き、シャワーを浴びて眠りについた。<br /><br />翌日もホテルから空港までの送迎を頼んでいたので、レセプションに起きたことを話して別の運転手を迎えにこさせるよう伝えてもらっていた。しかしながら迎えは来ず、レセプションから催促の電話を入れてもらったものの、今向かっていると繰り返すばかりで1時間半以上経っても現れず、時間ギリギリになり最終的にはタクシーで空港に向かった。もう、最後の最後まで。怒怒怒。<br /><br />アタテュルク空港はターミナルに入ってすぐにセキュリティー。ここで再び悲劇が。何度ゲートをくぐっても、ビービー警告音が鳴る。係官に全身チェックされるが原因が分からない。「駄目。通せない」と冷たく言い放たれる。「じゃ、どうしたらいいの?」と聞いても、首を横に振るばかり。<br /><br />ちょっと待ってー。チェックインの締切まであと1時間切ってるんですけどーΣヽ(`д´;)ノ うおおおお!<br />再び乗り遅れなんて冗談じゃないよ。会社休まなくちゃいけなくなるじゃない。そんなことになったら大顰蹙だよ。そこでハタと気づく。原因はホッカイロじゃない?でも、ホッカイロを外してそれでもブザーが鳴ったら、万事休すだよね。<br /><br />一か八かの賭けに出る。セーターをまくり上げ、腰に貼っていたホッカイロを係官に見せて「これ、ジャパニーズホッカイロ、これのせいで鳴ってるの。金属含んでるから。分かる?金属でできてんの、これが。私はすごく急いでる。乗り遅れるわけに行かないんだから、通りますよ!」とすごい勢いでまくしたてたら、終に係官も「あー、はいはい。どうぞ」と諦め顔になって、ようやく通してくれた。でも、本当にホッカイロのせいかは定かではない。私と同じように足止めされて怒っている人が何人かいたから。<br /><br />無事にチェックインを済ませ、アブダビ行きの飛行機に乗り込み、イスタンブールの地を飛び立った時には、脱出に成功して開放されたような晴れやかな気持ちになった。<br /><br />この時ほど、日本に無事帰れたことが嬉しかったことはない。<br />それにしても、波乱の旅であった。<br /><br /><br />

    (写真は前回訪問時のものです)
    イスタンブールに到着し、ニューヨーカーの女の子と再び出会う。乗り継ぎ時間が私は5時間程度、彼女は10時間近くあるというので、お喋りして過ごすことに。

    前回イスタンブールに来た時は感じなかったけど、もの凄い混みようで座る椅子を見つけるのも一苦労。タイミングもあったのか空港内のトイレや休憩場所の清掃が行き届いていなくて、なんとなく清潔感にかける。こんなだったっけ。後から思い返すと、到着の時点でその後を予感させる嫌な勘が働いていた気がする・・・

    お喋りに夢中で、気付いたら搭乗時間が迫っていた。またどこかで会えるといいね。とハグして彼女と別れた。

    悲劇が訪れたのはその後。ゲートに着くも、人気がない。あれ?ゲート番号が変わった?

    !?((((;゚Д゚))))

    壁の時計が私のiphoneの時計より1時間進んでる???
    係員に便の名前を告げると、「出発したよ」と一言。

    なんですってーーーー。なんでーーー???
    だって、iphoneの時計もトルコ時間だよ。

    「あ、今年から冬時間なくなったんだよね」

    空港職員に誘導されて、ターキッシュエアラインの窓口まで行く。
    掛け合うも、激安チケットなので代替便の席の用意は無理と言われる。
    正規チケットは12万円だって。。。うわーん涙
    逡巡していると、「あそこに旅行会社のブースがあるから、格安チケットがあるか聞いてきたら?」と提案を受ける。

    他の窓口にも私と同じ状況らしき数人の姿があり、やはり代わりの席の用意は無理と言われ、支払うだけのお金がないとかなんとか押し問答している。そのうちの一人に「もしかして、冬時間のせい?」と話しかけると「うん。。。」と力なくうなだれる。

    旅行会社にアブダビ経由の8万円弱のチケットがあり、ターキッシュエアラインの翌日の便を待つよりも早く日本に着くので、それで手を打つことにした。この時点でなぜかインターネットに接続できなくなっており、そのうえショックで疲れ果てていたので、自分でチケットを探す気力もわかなかった。

    さらに空港職員に誘導されて、飛行機から降ろしてもらった荷物を受け取り、入国手続きに向かう。

    入国手続きの窓口は、シリアのパスポートを持った人達が列をなしていた。アルジャジーラ航空の到着時間と重なったらしい。見渡す限りは、シリア以外のパスポート保持者は私しかいなそう。みんないぶかしそうに私を見る。そりゃそうだよね。。。

    とその時、入国手続き中の女性が大声でわめき始めた。

    「私のパスポートだって言ってるでしょ。これは私のパスポート。私のだよ!ふさけないでよ!私のだって言ってんの!」

    ガラス窓の向こうの係員が無言で、手に持ったパスポートを女性に向かって投げつける。

    「だからこれは私のパスポートだって言ってるでしょ!フ○○ク ユウ!ふざけるな!出てこい!フ○○ク ユウ!」女性が金切り声を上げて、ガラス窓を拳で叩く。連れらしき女性が近付いて肩を抱くがおさまらない。係員は怒りを抑えられないのか拳で机をドンドンドンドンと叩きはじめ「失せろ!出ていけ!失せろ!」と女性を怒鳴りつけた。
    列に居並ぶ人達は、小刻みに震え始める人、一点を見つめて固まる人、様々であったが、一様にその場が異様な緊張感に包まれる。
    そこに空港警察(?)らしき2人が現れ、泣き叫び殴り掛かる女性を抱えてどこかに連れていった。

    シリア人ではない周辺諸国の人がシリアのパスポートを不正に入手し、トルコに不正入国するケースが後を絶たないとニュースで見た記憶があるが、彼女がそうであったのかは分からない。
    いずれにしろ、自業自得で飛行機に乗り遅れた呑気な日本人が一人この場に紛れ込んでいることがわけもなく申し訳なく、自分のアホさ加減が浮き彫りになるようで、より一層落ち込んだ。

    出国後は空港に留まってもよかったが、とにかく疲れていて、誰もいないところで横になりたかった。次の便まで半日もあったし。それに、少し前にテロがあったから制限区域外に長時間いるのは避けたかったというのもある。インターネットにつなげないので、ホテル紹介のブースで手配を頼む。ボラれるだろうけど仕方ない。それでも、最初の言い値の半分以下まで値切った。迎えの車に乗り込む。

    「着いたよ」と車が停まった場所は、何故かホテルの正面ではない。
    暗闇の中で運転手が私の腕をつかみ「バクシーシ。バクシーシ。ギブミー100ダラー」と詰め寄ってくる。

    お金寄こせって?意味は分かったが「は?バクシーシ?」ととぼけてみる。というか、本当に現金なんてないのだ。トルコになんて入国するはずじゃなかったんだからさ。コイツ、初めから怪しいと思ったんだよ。英語で話しかけたら、「お前英語じゃなくてアラビア語で話せ」とか、「日本人はお金持ち。私は貧乏。余ってるお金くれ。テレビを買い替えたい」とか言って。その時は冗談かと思ってたけど。

    道を渡ればすぐにホテルだ。スーツケースを相手と自分の間に置き、腕をほどいて距離を取る。

    「マニーマニーマニー。50ダラー オーケー。ギブミー50ダラー」と運転手は諦めない。

    「アイム ソーリー。バット アイ ドント アンダスタンド イングリッシュ。ディフィカルト。レッツ ゴー トゥー ホテル。サンキュー」とバカな日本人を演じつつ、ホテルに向かってスーツケースを引き足早に歩き始める。運転手はついて来ず、たぶんアラビア語だろう。罵りながら車に戻っていった。

    ホテルの部屋に着くなり、緊張が解けて大声で泣いてしまった。
    ひとしきり泣いたら少し気分も落ち着き、シャワーを浴びて眠りについた。

    翌日もホテルから空港までの送迎を頼んでいたので、レセプションに起きたことを話して別の運転手を迎えにこさせるよう伝えてもらっていた。しかしながら迎えは来ず、レセプションから催促の電話を入れてもらったものの、今向かっていると繰り返すばかりで1時間半以上経っても現れず、時間ギリギリになり最終的にはタクシーで空港に向かった。もう、最後の最後まで。怒怒怒。

    アタテュルク空港はターミナルに入ってすぐにセキュリティー。ここで再び悲劇が。何度ゲートをくぐっても、ビービー警告音が鳴る。係官に全身チェックされるが原因が分からない。「駄目。通せない」と冷たく言い放たれる。「じゃ、どうしたらいいの?」と聞いても、首を横に振るばかり。

    ちょっと待ってー。チェックインの締切まであと1時間切ってるんですけどーΣヽ(`д´;)ノ うおおおお!
    再び乗り遅れなんて冗談じゃないよ。会社休まなくちゃいけなくなるじゃない。そんなことになったら大顰蹙だよ。そこでハタと気づく。原因はホッカイロじゃない?でも、ホッカイロを外してそれでもブザーが鳴ったら、万事休すだよね。

    一か八かの賭けに出る。セーターをまくり上げ、腰に貼っていたホッカイロを係官に見せて「これ、ジャパニーズホッカイロ、これのせいで鳴ってるの。金属含んでるから。分かる?金属でできてんの、これが。私はすごく急いでる。乗り遅れるわけに行かないんだから、通りますよ!」とすごい勢いでまくしたてたら、終に係官も「あー、はいはい。どうぞ」と諦め顔になって、ようやく通してくれた。でも、本当にホッカイロのせいかは定かではない。私と同じように足止めされて怒っている人が何人かいたから。

    無事にチェックインを済ませ、アブダビ行きの飛行機に乗り込み、イスタンブールの地を飛び立った時には、脱出に成功して開放されたような晴れやかな気持ちになった。

    この時ほど、日本に無事帰れたことが嬉しかったことはない。
    それにしても、波乱の旅であった。


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