2017/06/08 - 2017/06/08
6位(同エリア13件中)
SUR SHANGHAIさん
- SUR SHANGHAIさんTOP
- 旅行記929冊
- クチコミ7097件
- Q&A回答49件
- 6,415,649アクセス
- フォロワー237人
カイエンタ(ケイエンタ)は、あんまりその名を知られていませんが、モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パーク最寄りの町の一つ。
グランド・キャニオン国立公園やページの街方面から160号線でやって来ると、モニュメント・バレー方面へと入って行く163号線とのジャンクションにあります。
ここからモニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークまでは約40km。
カイエンタは町の規模としては決して大きくありませんが、上記の幹線道路が交わる場所にあるため、ガソリン・スタンドのほか、モーテルが数軒、ショッピング・センター、食事場所、ATMなど一通り揃っていて、地元の人のみならず旅行者にとってもオアシス的存在。
車でモニュメント・バレーを目指す方は、ここで食料品や飲み水、ガソリンなどを補給して行くといいですよ。
カイエンタはアリゾナ州内にある町でも、夏時間を採用しているナバホ・ネイションの一部になっているため、3月の第二日曜日から11月の第一日曜日の期間には、モニュメント・バレーを含むこの一帯の地域はユタ州と同じ時刻(アリゾナ州にあるグランド・キャニオンから行くと、1時間進む)になります。
要注意。
●注: ナバホ・ネイションと言うのは、アリゾナ州、ユタ州、ニュー・メキシコ州にまたがったナバホ族居留地で、日本の東北六県ほどの面積に18万人ほどが居住。
ナバホ族独自の立法・行政・司法機関を持ち、限りなく独立国に近い存在になっています。
モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークも、その名のごとくナバホ族によって管理・運営され、ナバホ・ネイションの重要な財源になっているのだそう。
モニュメント・バレーでは、小さなスーパーもあるゴールディングス・ロッジに泊まったSUR SHANGHAIとその旦那ですが、カイエンタのショッピング・センターに来たついでにファスト・フード店の一軒にも寄ってみたところ、そこにはナバホ族暗号兵に関する展示があってビックリ!
この編では、カイエンタ周辺とナバホ族暗号兵についてご紹介しようと思います。
表紙の画像は、ファスト・フード店で見つけて驚いたナバホ族暗号兵関連展示。
※ 備忘録: カイエンタには日を変えて複数回行きましたが、編集の都合上カイエンタでの画像は一つにまとめ、この日の旅行記としてアップしようと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
カイエンタ(ケイエンタ)は、表紙でも言ったように、160号線と163号線のジャンクションに出来た町。
グランド・キャニオン国立公園やページの街方面から160号線でやって来て、モニュメント・バレーを目指す時には必ず通る町になるはず。
分岐点近くには、モーテルや日本でもおなじみのファスト・フード店、それに…、 -
…車旅には欠かせないガソリン・スタンドが数軒に…、
-
…カイエンタ・ショッピング・センターも。
このショッピング・センターにはバシャズという大きなスーパーも入っていて、これまた車旅に必要な水や食料なども手に入ります。
モニュメント・バレーまで行くと大きなスーパーは無いので、ここでお買い物して行くといいですよ。
スーパーのほかには、中華料理店などの食事場所、銀行、ATM、映画館なども入ってます。
あ、このショッピング・センターは、ナバホ・ネイション・ショッピング・センターズに組み込まれているのね。
このあたりがすでにナバホ・ネイションの一部なのがよく分かった瞬間。 -
カイエンタ・ショッピング・センターには大きな無料駐車場もあって便利。
上の方に出したファスト・フード店やガソリン・スタンドなどもほとんどがこの近辺にあります。 -
アリゾナ州の車のナンバー・プレート。
このプレートには、モニュメント・バレーの岩山らしき姿とサワロ(ハシラサボテン)の絵が描かれていて、いかにもアリゾナ州らしい感じですが、モニュメント・バレーでサワロを見かけることはありません。
サワロが生えているのは同じアリゾナ州でも南部だけ。
モニュメント・バレーがある北部には生えていないんです。 -
モニュメント・バレーに行く前に、カイエンタ・ショッピング・センターのバシャズ・スーパーで水や食料品を仕入れて行こう。
モニュメント・バレーで泊まる予定のゴールディングス・ロッジではキッチン無しのキャビンを予約したけど、果物や牛乳は新鮮なものが欲しいし、それに外国のスーパーって生活用品とかも色々見て回るのが楽しいのよね。(^◇^)
そうそう、このバシャズ・スーパーの営業時間は:
月~土曜日が6:00~22:00、日曜日は7:00~20:00だそうです。 -
カイエンタ・ショッピング・センターのバシャズ・スーパー。
品揃えは、大きな街のスーパーと比べるとやはり見劣りしますが、この後行ったゴールディングス・ロッジ付属のスーパー的お店よりは選択肢あり。 -
カイエンタ・ショッピング・センターのバシャズ・スーパーにはアジア食品コーナーもあって、日本でもよく知られたメーカーのラーメンやカップ・ヌードルも。
思わず買ってみましたが、日本で買うのとは違ってスープの味も薄いし、麺の食感も今一つな感じです。 -
カイエンタ・ショッピング・センターのバシャズ・スーパーにはローカルのベーカリーも。
袋や箱詰めになったどこでも買えるメーカーのお菓子じゃなくて地元の人たちが作ったものがいいな、と思って行ってみたら、
「Σ(・ω・ノ)ノ! え! このケーキの色すごくない?」
そばにはカップケーキが積み上げてあるコーナーもあったんですが…、 -
イチオシ
…やはり日本ではありえない毒々しい色のクリームが絞ってあって食欲減退。
(´;ω;`)ウゥゥ
こんな彩りのケーキ類はほかの州のローカル・ベーカリーでも見かけたので、これが普通においしそうな見かけ、という事になっているんでしょうね。 -
カイエンタから163号線に入ってモニュメント・バレー方面へ行く道筋もご紹介。
これはカイエンタの町並みがまだ途切れていない部分ですが、行く手にはすでにモニュメント・バレーと同じようなメサやビュートの姿が見えてきます。
●注: モニュメント・バレー周辺では、メサとかビュートとかと言う言葉をよく聞きます。
どちらもこの地方特有の赤い岩山を指す言葉で、SUR SHANGHAIはどちらも同じように思っていたんですが、高さより頂上の直径が長くて台地状になったものをメサ、頂上の直径が短くて細いものをビュートと呼ぶのだそう。 -
カイエンタを出てすぐの163号線に出ていた看板。
モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークやその中にあるザ・ビュー・ホテル+ビジターセンターの看板で、「あと25マイル(約40km)」と出ています。 -
カイエンタからモニュメント・バレー目指して163号線を北上すると、まるで訪問者を歓迎するかのように、道の両側に立つ岩が見えてきます。
その岩の内、左側のものは遠目にはまるで人の立ち姿のよう。
右側の岩は、ミャンマーやインドあたりの寺院廃墟のよう。
どちらにも名前が付いていそうな気がしますが、分からなかったのが残念。 -
イチオシ
別の日の夕暮れ近くに撮った同じ岩。
SUR SHANGHAIたちが泊まったゴールディングス・ロッジには、この岩が夕日を浴びて真っ赤に輝く姿を撮った写真が飾られていました。 -
上の画像の二つの岩のほか、あたりの広々とした放牧地には、モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パーク内のビュートと同じ雰囲気を持つ岩山が。
うん、どんどんモニュメント・バレーに近づいているんだな。 -
163号線をさらに北上すると、平原の向こうにいよいよ見えて来たモニュメント・バレーの奇岩群。
ついにやって来た!
SUR SHANGHAIにとっては、グランド・キャニオンより見てみたかった場所だからドキドキわくわく。(((o(*゚▽゚*)o)))モニュメントバレー ナバホ トライバル パーク 国立公園
-
モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークが近づくにつれて、平原は乾いて赤茶けた荒野に変わる。
この画像の右から三番目のビュートは、パーク内にある見どころ≪ザ・ミトン&メリック・ビュート≫のうちの一つのウェスト・ミトン(またはレフト・ミトン)。
左手用手袋のミトンに似てますよね。
画像左に見えるのはミシェル・ビュートで、パーク内に続く枝道の脇に立っています。モニュメントバレー ナバホ トライバル パーク 国立公園
-
163号線の北の行く手を見ても、西部劇でおなじみの風景に出て来るメサやビュートが。
アリゾナ州、ユタ州、ニュー・メキシコ州にまたがったこの広大な土地がナバホ・ネイション。
その内、モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークは、ユタ州南部から アリゾナ州北部にかけての地域にあるんです。モニュメントバレー ナバホ トライバル パーク 国立公園
-
モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークへの道しるべのようなミシェル・ビュートがいよいよ近づくと…、
モニュメントバレー ナバホ トライバル パーク 国立公園
-
…163号線脇には、モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークやその中にあるザ・ビュー・ホテル+ビジター・センターの看板が。
パーク内観光やザ・ビュー・ホテルにお泊りの方はこの脇道に入りましょう。
パーク内のバレー・ドライブを巡ってみた体験記はすでにアップ済みなのでここでは取り上げません。
参考にしてみたい方は下記の旅行記をご覧ください。
★朝のモニュメント・バレーへ
http://4travel.jp/travelogue/11268565ザ ビュー ホテル ホテル
-
上掲の画像とは163号線を挟んだ場所に立っているのは、ゴールディングス・ロッジの看板。
ゴールディングス・ロッジにお泊りの方はこの脇道へ。
SUR SHANGHAIたちもこちらに泊まってみました。
ゴールディングス・ロッジにはホテル式のお部屋が入っている宿泊棟もあるんですが、新しくできたばかりのような一戸建てのキャビンに泊まってみたところ設備も眺めも良かったですよ。
その宿泊体験記は、もう既にアップしているのでここでは取り上げません。
参考にしてみたい方は、下記の旅行記をご覧ください。
★モニュメント・バレーからナチュラル・ブリッジ国定公園へ
http://4travel.jp/travelogue/11266588グールディングス ロッジ ホテル
-
モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークやゴールディングス・ロッジに入って行く脇道よりちょっと先の163号線には、「ここから先はユタ州」の看板が。
この地方特有の赤茶けた岩山と一緒に描かれているのは、ユタ州内にいくつもある湖になるのかな。
今回、ゴールデン・サークルやその周辺の車旅では、州境に来るとそれぞれ違った絵柄の看板を見かけました。 -
モニュメント・バレー周辺での二日間の後、今日はアンテロープ・キャニオンやレイクパウエルで有名なページの街へ移動する日。
モニュメント・バレー方向から163号線を逆に辿って来ると、また目にする寺院廃墟のような岩。
それと対になっているもう一つの岩は…、 -
…こちら側から見ると、ドレスの裾を引いた女性が胸の前で手を合わせているようにも見えたり。
これらの岩の由来や名前が分からなかったのはホントに惜しい。 -
上掲の画像の二つの岩の間を通って163号線をさらに南下すると、ちょっとした谷間に見えて来るカイエンタの町。
今日はこの後、160号線+98号線をたどってページの街へ向かうんですが…、 -
…カイエンタの町で軽い昼食を摂ってからにします。
数軒あるファスト・フード店で、SUR SHANGHAIたちが行ったのは、カイエンタ・ショッピング・センターそばにあるバーガー・キング。 -
カイエンタの町のバーガー・キングにも、若い子たちがおしゃべりの場として集まっていたり…、
-
…お孫さんをキッズ・コーナーで遊ばせながら食事をしていく熟年ご夫婦の姿もあったんですが…、
-
…自分たちの注文品を受け取って席に就き、「さあ、いただきま~す!」の瞬間に目に入ったのは…、
-
イチオシ
…なんと、第二次世界大戦関連の展示品!
ええ! Σ( ̄□ ̄|||)
歴史博物館でもないファスト・フード店の中にどうしてこんな展示が!!
最初お店に入って来た時には、お店のスペースを分けるための衝立のような壁だと思っていたからドッキリ!
日本人のSUR SHANGHAIの目にまず飛び込んできたのは…、 -
…第二次世界大戦時、出征する日本兵が携えて行ったという≪寄せ書き日の丸≫。
あちこちの戦争関連記念館や博物館で同じような日の丸を見るたび、これほど多くの人たちに武運長久を祈ってもらった兵士はその後どうなったのだろうと思う。
この旅行記を書いている途中、目にしたニュースで、
元米兵だった93歳の男性が、遺品の返還活動に取り組む米国の非営利組織≪OBONソサエティ≫を通じて、自身がサイパンから持ち帰った≪寄せ書き日の丸≫を遺族に返還するという記事を読み、「ああ、今年ももうすぐ終戦記念日なんだな。」と言う感慨を抱いたSUR SHANGHAI。
上記のニュース記事はこちらです。
『元米兵:93歳来日、サイパンで拾った日章旗を遺族へ』
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%85%83%e7%b1%b3%e5%85%b5%ef%bc%99%ef%bc%93%e6%ad%b3%e6%9d%a5%e6%97%a5%e3%80%81%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%91%e3%83%b3%e3%81%a7%e6%8b%be%e3%81%a3%e3%81%9f%e6%97%a5%e7%ab%a0%e6%97%97%e3%82%92%e9%81%ba%e6%97%8f%e3%81%b8/ar-AApYrO9?ocid=spartanntp#page=2 -
≪寄せ書き日の丸≫のほかにも、第二次世界大戦中の日本の一面を切り取った展示品があったカイエンタのバーガー・キング店内。
どうしてアメリカの片田舎のファスト・フード店にこんな展示が?
…と思いつつ見て行くと…、 -
…第二次世界大戦当時の日本人の生活をしのばせる日用品や小物類のほか…、
-
…日本軍が使用していたと思しき軍用品も。
さらに展示を見て行って目に入ったのは…、 -
イチオシ
…第二次世界大戦中活躍したナバホ族暗号兵(NAVAJO CODE TALKERS)に関する展示。
これを見て、「ああ、カイエンタはナバホ・ネイションの町の一つだから、ナバホ族も関与した第二次世界大戦時の展示があったんだ!」とやっと悟ったSUR SHANGHAI。
暗号兵と言うのは、固有の部族語を暗号とする無線通信のため、米軍が起用したアメリカインディアン部族出身の兵士。
第二次世界大戦でナバホ族が暗号兵として採用されたのは、その部族語が文法も発音も極めて複雑な上、絵文字以外の文字を持たない言葉であるため、部外者にとっては習得も解明も非常に困難であるからと言われています。
太平洋戦争(第二次世界大戦の一つの局面)では、約400名のナバホ族暗号兵がサイパン、グアム、硫黄島、沖縄に派遣されていたそうです。
さらに詳しくは、下記のウィキペディアの「コードトーカー」のページでどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC -
ナバホ族暗号兵関連の展示。
第二次世界大戦中、各地に派遣されて活躍したナバホ族暗号兵については、1968年に軍機密が解除されるまでその存在は知られていなかったそうですが、その後は1982年に時の大統領レーガン大統領に表彰され、同時に8月14日は≪コードトーカーの日≫として制定されたのだそう。
さらに、2000年には、元ナバホ族暗号兵に議会名誉黄金勲章も授与されたようです。
下記は2014年のCNNの記事ですが、「第2次大戦のナバホ族暗号兵、「最後の1人」が死去 米」という内容なので、併せて読んでみるといいと思います。
https://www.cnn.co.jp/usa/35048968.html -
そして現代は、映画や書籍にも取り上げられているナバホ族暗号兵。
ニコラス・ケイジ扮する米軍兵士とナバホ族暗号兵の間にあった葛藤を描いた映画『ウィンドトーカーズ』を見た方も多いのでは?
ナバホ族暗号兵の最後の一人が亡くなった今も、第二次世界大戦の一つの象徴として、ナバホ族暗号兵は語り継がれて行くのだろうと思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ザ ビュー ホテル
4.33 -
グールディングス ロッジ
4.02
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37