NEW YORK 2017 (No.1 ニューヨーク1日目、2日目)

2017/07/18 - 2017/07/25

少し早めの夏休みを取りました。学生以来、2回目のニューヨークです。
当時、街は落書きだらけで汚く、地下鉄は危なく、日が暮れたら出歩けず、食事は何を食べても口に合わずの散々な旅行でした。
現代美術館のDia:Beaconが数年前から気になっていたものの、なかなかニューヨークに行く気になれなかったのはそんな理由からでした。
一昨年前にポートランド、サンフランシスコを旅行して以来すっかりアメリカの印象が変わりました。
今年はMET(メトロポリタン美術館)でコムデギャルソンの展示が企画され、これはやはり行くしかないと意を決したのでした。
これまでは予定みっちり詰め込んで時間刻みのガチガチな旅を繰り返していましたが、今回は行きたい美術館だけをなんとなくチェックして、あとは現地で思うままに行動しました。
色々な意味で新鮮で楽しい8日間となりました。
ニューヨーク初日と二日目の旅行記です。

air
7/18 JL0900 沖縄-羽田
JL0006 TOKYO-NEW YORK
7/24 JL0005 NEW YORK-TOKYO
7/25 JL0925 羽田-沖縄

stay
7/18-20 Chelsea pines inn
7/21-24 HUDSON NEW YORK

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

沖縄那覇を出発して羽田を経由しニューヨークへ。
15時間以上の移動でクタクタでしたが、地下鉄から地上に出た時に見えた青空とレンガ作りの街並みに少しだけ気持ちが軽くなった。

地下鉄出口にあるスターバックスにてひとまず休憩。
メニューは日本と同じようで少しづ違う。パウンドケーキはLoaf Cake、ドリップコーヒーはPike。
フレンドリーな店員が奥の冷蔵庫から新しいケーキを用意してくれた。
fresh cakeだよ！と。

向かうは5番街、メトロポリタン美術館です。
イエローキャブがずらり！

今回の旅の目的の一つ。
川久保玲さんのデザインするコム・デ・ギャルソン展、”Rei Kawakubo/Comme des Garcons Art of the In-Between”
入り口に掲げられているのはPaolo Roversiによるビジュアル。インパクトありました。

メトロポリタン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

広大なメトロポリタン美術館は一日で全てを見ることはできない。
消化不良にならないように今日はコムデギャルソンの展示のみと決めていました。
メトロポリタン美術館の入館料は任意です。Suggested Admissionは25$ですが、10$で入館。

コムデギャルソンの展示は美術館2階奥のギャラリーを使っていました。
メトロポリタン美術館は既存のアートだけではなく、服飾の展覧会も数多く企画している。METで存命のデザイナーを取り上げるのはイブサンローランに続き川久保玲が2人目ということ。川久保玲のファッション界に影響を与えている評価は、日本よりも海外のほうが高いのかもしれない。

コムデギャルソンの色といえば黒、そして赤。

彫刻作品のような白のドレス。パターンはどのようになっているのだろう。

ショーのほとんどはwebで見ているので目新しいものは無いけれど、実際のディテールやシルエットを間近で見ることができるのは展示ならではだ。さまざまな素材がコラージュされているドレス。

コムデギャルソンの黒は強さと儚さが共存している。

展示スペースはそれほど広くないけれど、細部に渡ってコムデギャルソンらしい展示でした。天井から燦々と降り注ぐ蛍光灯の明かりがこのブランドらしさを物語っています。

いつもと趣向を変えて、詰め込みすぎる旅スタイルを意識的にやめました。
これまではみっちりと計画を立てて行動していたけれど、今回は美術館以外はその時の気分次第で動くことにした。
携帯のgoogleを頼りにバスと地下鉄を乗り継いでホテルへ。
1週間滞在するニューヨーク。ホテルも前半と後半に分けました。
前半はチェルシー。

ステイ先はchelsea pines inn。
booking.comから予約をした。
駅から近く、朝食が付いていることが決め手だった。

Chelsea Pines Inn ホテル

ホテルで荷解きをしていると、徐々に日が暮れてお腹も空いてきた。
ホテルから徒歩すぐのチェルシーマーケットへ向かいます。
一人旅だと食事は何かと不便だけど、ニューヨークはフードコートがあちこちにある。もちろんチェルシーマーケットにもあります。

チェルシーマーケット 市場

数あるお店の中で、ビールが飲めて美味しそうだったピザ屋さんに決定。
少し濃いめの味でしたが、とても美味しく、何よりも一人の食事でも意心地良い雰囲気だった。

スイーツだろうか。大きなピザとビールで満足したので見るだけ。

ホテルに戻る途中の小さな食料品のお店に猫を発見。今回の旅で見た唯一の猫でした。
ビールを買って、初日は早めに就寝。ゆるい予定で行動したからか、長い長い初日もそれほど疲れず過ごせた。

ニューヨーク二日目の朝はゆっくり起床。
通りに面した部屋なので通りの喧騒は聞こえますが、とても雰囲気の良い部屋。
大きな窓から、仕事に向かうニューヨーカー達を眺めながら目を覚ます。

朝食はホテルの中庭で。暑いけれど、湿度は低いのでクーラーの効いた室内より外の方が気持ちよい。

自家製のパンやベーグル、フルーツやヨーグルトが嬉しい。朝から行動的な人も多いと思いますが、朝弱い僕はホテルで朝食派。
今日も予定は特に決めていない。なのでのんびり朝ごはん。

学生の頃来た時のニューヨークは地下鉄さえも危ないと言われていた。
出来るだけ使わない方がよいと。
でも今回来てびっくりしたのはニューヨークの治安の良さ。当然気をつけてはいましたが、日中、夜間共に問題はありませんでした。

7月は日本と変わらない気温。一方湿度は低く過ごしやすい。街歩きは楽しい。気になっていた老舗の書店Strand Bookへ向かいます。

英語は得意ではありませんが、海外では書店に行くようにしている。写真集やアートブックを中心に見て回る。日本ではあまり見かけない写真家paul jasminの写真集を購入。

小休憩のためにACE HOTELへ。
一昨年ポートランドでは素通りしただけでした。
ロビーは薄暗く、クラブ音楽が流れて若者達がmacに向かっている。まるで自習室のよう（笑）。

ポートランドもそうでしたが、ここニューヨークもACE HOTELにStumptown Coffeeが併設している。
確かにコーヒーは美味しい。しかもニューヨークにしてはリーズナブルです。

雰囲気はいたってカジュアル、それがいい雰囲気を作っている。

さて、この後はどうしようかマップを眺めていると、昨日見たコムデギャルソンのセレクトショップDOVER STREET MARKETが徒歩圏内でした。

カラフルなニットの柱が印象的な店内。東京よりもカジュアルな雰囲気。品揃えもラグジュアリーからストリートまでミックススタイル。
東京もそうですが、ニューヨークのドーバーにもrose bakeryが入店しています。
ランチはここにしよう。

スープ<Potato & Leek Soup>をオーダー。このスープ、かつてこれまで食べてきた中でベストスープとなりました。今度東京のスープと飲み比べしてみよう。

チェルシーのギャラリー街を散策。
世界的なギャラリー「GAGOSIAN」へ。展示内容をチェックしていませんでしたが、なんとANSELM KIEFERを開催中。チェルシーのギャラリーはどこもそうですが、その規模が美術館クラスです。広大なギャラリーに圧倒的な作品群が並びます。
パリのギャラリーも広いと思いましたがニューヨークは想像以上でした。

いくつものスケッチブック仕立ての作品が様々なサイズの鉄のフレームに陳列されています。淡い色調で描かれた作品は風景だったり女性だったり。

カメラに収まりきらない巨大なサイズの風景画。

美しい色彩の水彩画。淡く儚い夢のような印象です。

ギャラリー街にあるコムデギャルソンニューヨーク店。
落書きだらけの建物の入り口、中は近未来的。昨日のMETの展示でも見た最新のコレクションがディスプレイされていました。

使われなくなった鉄道の高架を緑化したハイラインを歩きながらホテル方面に戻ります。

ハイライン 広場・公園

日本では見かけない様々な植物が生い茂っていてとても良い雰囲気。少し前にニューヨークに来ていた友達は全長2.3kmのハイラインを2往復したとか。実際に来てみて分かりました。ニューヨークの街並みを見下ろしつつ緑を楽しむことができる。

植物がどれも美しく手入れされていて、かといって整いすぎず野趣溢れます。
ところどころ休憩する場所や水の流れるところもある。
こういう憩いの場があるのは羨ましい。

少しづつ日が傾いてきた。
昨晩のチェルシーマーケットのフードコートで気になっていたタイ料理店でパイナップルチャーハンをto go。他の店でもそうだったけど、ここではチャーハンにパイナップルがよく入っている。爽やかで美味しい。
昨日と同じ食料品店で猫と再会し、ビールを買ってホテルへ。
予定の立てないのんびり旅も悪くないと思った2日目がゆっくりと終了。

NEW YORK 2017 (No.2 ニューヨーク3日目、4日目、5日目)に続きます
http://4travel.jp/travelogue/11271423