2017/07/15 - 2017/07/17
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TOMISLAVさん
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小学生のころ冷戦時代だったせいか、未だにロシアなどの旧ソ連諸国は遠いところのように感じる。
しかし、
>東京成田→モスクワ が約4670マイル 9~10時間。
>東京成田→シンガポール が約3330マイル 7時間。
こうしてみると、モスクワって東南アジアにいくのとそんなに変わらないじゃないか!
とおもってしまったのが今回のきっかけ。
ウラル山脈以西を「欧州」とすると、日本から最も近い「欧州」の首府は、モスクワだ。
アエロフロート航空利用、1泊3日でモスクワへいってみた。
アエロフロート航空は、各飛行機にニックネームをつけているようだが、
写真は「И.КУЛИБИН(クリービン)号」。ロシアの発明家の名前だ。日本でいえば、平賀源内号?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
7/15(土)モスクワに向けて出発
SU(アエロフロート航空)263
成田 12:00 → Москва(モスクワ) 16:10 -
機内食は、日本で食材積み込みのせいか、焼うどん。
-
私は、飛行機内ではひたすら寝るのが基本だが、スクリーンは、フライト情報を表示するようにしている。
飛行機は、ウラル山脈上に差し掛かっているようだ。いよいよ欧州入りで胸が高まる。 -
16時すぎごろ、モスクワ シェレメチェボ空港に到着。
7月のせいか、まだ明るい。 -
まずは、851バスで地下鉄駅まで向かう。
-
モスクワでは、写真の交通ICカード
ТРОЙКА(トロイカ)カード
が重宝する。バス、トラム、地下鉄すべてで使えるスグレモノだ。 -
851バスは、地下鉄
РЕЧНОЙ ВОКЗАЛ(レチノイ・ヴァクザール)駅
前に着く。
私が初めて、モスクワに来たのは、10年くらいまえであるが、そのころは駅前は殺風景だったとおもう。
モスクワ市内に向かうときは必ずここを通るが、来るたびに建物が新しくなっている。写真は駅前のショッピングモール。 -
レチノイ・ヴァクザール駅から、地下鉄2号線に乗って、モスクワ市内方面に向かう。
-
地下鉄が出発する際に、次のような渋い男性の声の車内放送が流れ、無骨な音を立てながら扉が閉まる。
Осторожна, двери закрываются
アスタロージュナ,ドゥヴェーリ・ザクリヴァーユッツァ
意味:ご注意を!閉まる扉に!
Средющая станция ВОДНЫЙ СТАДИОН
スレドュッシャ スタンツィヤ ヴォードヌイスタディオン。
意味:次は、ヴォードヌイ競技場駅。
10年ほど前に初めてモスクワ地下鉄に乗ったときは、この車内放送の意味が全く分からずに、びくびくしながら乗っていたものですが、
ここ数年、モスクワの地下鉄に乗り、この車内放送を聞くと
「ああ、ロシアにきたんだ」と実感がわきます。
ちなみに、この車内放送は、モスクワ郊外から中心部に向かうときは
男性の声のアナウンス。
中心部から郊外へ向かうときは、女性の声のアナウンスだそうですが、たしかにそうでした。
では、環状線の場合はどうなるのでしょうかね。 -
地下鉄を乗り換えて、
ПРОСПЕКТ МИРА(プロスペクト ミーラ)駅
(「平和通り」という意味?)
で降りる。
この駅の降り立った時にデジャヴューを感じた。
そうだ、十数年前に行った、某チョソンの地下鉄
栄光(ヨングァン)駅にそっくりだ!
この様式は、チョソンの地下鉄駅のモデルにもなっているようだ。 -
プロスペクトミーラ駅から歩いて20分ほどで、ホテルにたどり着く。
なんだか、ホテルというよりも、官庁みたいな建物で、一回通り過ぎてしまった。 -
非常にシンプルなつくりの宿。
-
あまりおなかが減っていないので、
スーパーで、パンとパイ(ブリヌイ?)を買ってきて夕食代わりに。
このパイは、あんがジャガイモだが、素朴な味でよい。
これで第1日目が終わり。 -
7/16 第2日目 朝
ホテルのそばのエカテリーナ公園にて。
女帝エカテリーナ2世記念の公園らしい。
1泊3日の旅程のため、この日の15時には帰国の途につく。
あと正味5~6時間の観光時間だ。
当初、中央陸軍博物館(2時間)+トレチャコフ美術館新館(2時間)
という腹積もりであった。 -
まずは、中央陸軍博物館にて。
ここは、某D社のガイドブックには載っていない場所である。
上記の通り、2時間くらいの時間を見積もっていたが、内容が濃く、
15時まで見てしまい、予定していたトレチャコフ美術館新館はカット。
結局、今回の旅はこの博物館を観るために来た形になってしまった…。 -
中世から現代に至るまでのロシア軍事史の展示がずっとならぶ。
解説はロシア語のみのため、ほとんどわかりませんでした…。目についたのをいくかご紹介にとどめます。
写真は、中世時代のチェインメイルとのこと。
ファンタジーRPGの中盤くらい敵で出てきそうな感じだ。 -
日露戦争に関する展示もありました。
この船は、巡洋艦アヴローラ。
日露戦争でも参加して、ダメージを受けましたが、ロシア十月革命の時に砲撃をして参加したことの方が有名。
現在、サンクトぺテルブルグのネヴァ川に係留されていて観られます。 -
日露戦争時のロシア軍兵舎。
「あいつら(日本軍)しぶといよ~。もう、帰りたいよ~」
と思っているのかしら。 -
第一次大戦時の塹壕の模型。
ロシア兵士たるもの、戦場にあってもサモワール(湯沸かし器)は欠かせず、一服のチャイは欠かせない、、ということか。 -
第一次大戦で、ロシア帝国内の矛盾が吹き出し、
二月革命、十月革命がおこり、ボリシェヴィキの天下に。
肖像画は、赤軍を組織したレオン・トロツキー。 -
赤軍初期の戦車。
このころは、まだ、機甲戦は想定されておらず、歩兵と一緒に動いて、
銃で敵兵を追っ払う役目程度しか期待されていないようだ。 -
赤軍が組織されて、1930年代はまだ後のドイツのような強力な敵はいなかったせいか、「内向き」の作用が働く。
写真は、赤軍大粛清で犠牲になった面々。
一番左が、ミハイル・トゥハチェフスキー元帥
一番右が、ウボレヴィッチ将軍。
皆さん1937年にお亡くなり…。 -
大粛清はスターリンの指示によるものだが、
有能な協力者がいないと実行できない。
下の写真の右の人物が、スターリンの腰巾、いや、協力者の
クリメンチ・ヴォロシーロフ将軍。
いくら仲が良いとはいえ、顔近づけすぎてないか…。 -
大粛清で弱体化した赤軍にドイツ軍が襲い掛かる。
1941年の独ソ戦開幕である。
写真は、独ソ戦に巻きこまれて、村を焼かれて泣く少女とのこと。 -
ふいは衝かれたが、とにかく兵器を増産して、ドイツ軍に対抗。
写真は、ZiS-2 57mm対戦車砲。
第二次世界大戦の独ソ戦は、戦車対戦車のイメージがあり、
たしかにソ連軍もT-34などの優れた戦車を生み出したが、
展示を見ていると、ソ連軍は「砲」の活用にも重点をおいていたように見受けられた。 -
当初押され気味だった、ソ連軍だが、1943年からはソ連軍のターンになってゆく。
スターリングラードに、チュイコフ将軍が粘って踏みとどまる一方で、
ジューコフ将軍(写真左)とヴァシレフスキー将軍(写真右)がドイツ軍に大攻勢を仕掛ける。 -
それが、天王星作戦。
赤い矢印が、ソ連軍でルーマニア軍などを駆逐し、
ドイツ第6軍(パウルス将軍)を封じ込める。 -
ソ連軍の攻勢を支えたのは、無名の将兵たちや、銃後の青年たちであった。
写真は、砲身工の青年。小さな「英雄」だ。 -
そして、ソ連軍はベルリンを落とし、ドイツ第三帝国を打倒した。
写真は、ドイツ軍人から剝ぎ取った鉄十字章。夥しい数だ。
「耳塚」を連想し、やや嫌な感じを抱いた。 -
第二次世界大戦後の展示も続く。
写真左は、世界で最も製造され使用されたであろう
AK-47(アブトマット・カラシニコヴァ-47)
写真右は、派生形のAKS-47(銃床が折畳式になっている)。 -
アメリカ軍の偵察機 U-2 の残骸。
こちらは、キューバ危機がらみではなく、1960年にソ連領内で撃ち落とされたもの。 -
博物館の野外には、往年のソ連軍の兵器が展示されている。
写真は、T-34 戦車。
傾斜装甲がチャームポイント?
緑ザ○のように、単体はそこそこ強く、量産がきく優れた戦車のひとつと言えよう。 -
ソ連軍といえば、上のT-34戦車が花形ですが、
野外に展示をみて感じたのが、
ソ連軍は「自走砲」も結構重視していたのではないかという点です。
写真は、ずらっと並んだ自走砲たち。手前がISU-122。
戦車もいいが、自走砲をたくさん並べて、ドイツ軍を圧倒した方がよい? -
生産コストを押さえて量産しつつ、火力を追求した兵器として
自走式多連装ロケット砲 BM-13が挙げられるだろう。
BM-13 なんていうと味気ないため、
通称名「カチューシャ」と呼んだ方が通りがよいだろう。
これも、後方にたくさん配備して、日々ドイツ軍陣地にロケット弾をしこたま撃ち込めば、「毎日、毎日、カチューシャかよ」とドイツ軍兵士を絶望に追いやることができる…。
費用対効果を追求したソ連軍らしい兵器のひとつだと思いました。 -
そうこうしているうちにタイムリミットの
15時になったので、帰国の途に。空港へむかう。 -
昨日と同様に、851バスに乗って、今度は空港へ向かう。
-
7/16 17時に、1日ぶりのモスクワ シェレメチェボ空港に着く。
写真は搭乗カウンターにて。 -
7/16 SU(アエロフロート)262 Москва 19:00
→ 7/17 10:35 成田 着
7/15 16時過ぎにモスクワに着き、
7/16 19時過ぎにモスクワを離陸したことになる。 -
写真は、文章と関係ありませんが、地下鉄の駅で撮った像。
ということで、7/15~7/17 1泊3日間、モスクワ弾丸旅行は無事終了。
現地滞在は、1日間。正味観光時間、5時間と激短旅行。
3連休でモスクワに行ってきたと言ったら、皆に呆れられましたが、
私が感じたのは、モスクワは片道9時間で着く「近い」欧州だということ。しかも、キリル文字だらけで、異国情緒満点!一人歩きの愉しい街の一つだと思います。
今回は、中央軍事博物館のみで、モスクワの見どころはまだまだあります。ですので、また3連休を使って、モスクワ弾丸旅行をします。
ですので、モスクワよ。また戻ってくるよ。それまでしばしの別れです。
До свидания(ダスヴィダーニャ)!
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