シチリア島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
【5月31日(水)】<br />今回は珍しく強行日程の最後の旅行です。5月17日から24日までのナポリ近辺の「空飛ぶドクター」ツアー、5月26日から29日までのアメリカテキサス州ダラスへの高齢者帰国への付き添い旅行。すぐに、今回の31日出発です。<br /><br />ほんの2週間前と同じアリタリア便で、福岡~成田~ローマです。でも今回は、ローマでシチリア島のカターニアへ乗り継ぎです。ゆっくりシチリア島を回って、帰りはパレルモからローマ経由で日本に帰ります。前回(ほんの2週間前)に続き「空飛ぶドクター」ツアーとして8回目。私にとって24回目のイタリア旅行です。東側にあるカターニアに到着したのは夜9時40分、でも noggiare というイタリアの会社で予約したレンタカーを借りるのに時間がかかり、11時近くにようやく9人乗りのミニバンに到着しました。シトロエンですが、かなりおんぼろ車ですでに傷も多くついています。シチリア島を丸一周しなくていいように、ほぼ横断して西側にあるパレルモからローマ経由で帰国します。<br /><br />今回の参加者は私以外に6人集まり大勢なので、私以外の大きな旅行カバン6個を考慮すると、乗員は7人とは言え9人乗りの大きな車でようやく収まります。みなさんの動揺を誘うといけないので口には出しませんが、一瞬私は車の大きさに少しビビりました。しかもマニュアル車です。<br /><br />6人の内訳は、私の旅のパートナーである名古屋からのHさん、面識のある男性のEさん、初対面の上海から参加のMさん、東京から2度目の参加Yさん、私の恩師でもあるI先生(平等にIさんと呼びます)、そして私の地元・大分から知人の紹介によるNさんです。<br /><br />2週間前に買ったばっかりのカーナビ(Tomtom社製)をセットします。幸い、何とか使えそうですが、予想通り少し手間取ります。空港に近いはずの割には、カターニア空港ホテルを探すのに少し手間取りました。やっと見つけたのはいいのですが、駐車場がいっぱい。地下に駐車場があるのを見つけ坂を降り始めると、天井が低く、どうもてっぺんに付いているラジオアンテナが引っかかっているようです。慌てて、車を止めました。そのままバックするとアンテナが折れそうです。ホテルの係員を呼び、車もバックしてもらい、ホテル前のスペースに駐車してくれました。いきなり、冷やりとしました。<br /><br />7人で5部屋です。私は認知症を気にしているIさんと同室にしています。元々は几帳面なのですが、前回ご一緒した台湾ツアーの時から集合時間などがあやしいので、同室の方がお互いに安心です。<br /><br /><br />【6月1日(木)】<br />朝、ホテルの部屋からは目の前に雄大なエトナ山が見えます。活火山で常に桜島のように煙をはいています。<br /><br />朝食7時半からで、9時頃ゆっくり観光に出発しました。今回は2日ずつ連泊なので今朝は荷作りの必要はありません。シチリア島は私にとって最後に行くパレルモ以外は初めてです。前もって、いろいろ情報を集めて行先を決めています。<br /><br />まずはギリシア劇場で有名なタオルミーナに行きます。ちょうどG7サミット(主要国首脳会議)が5日前に終わったばかりです。終った後ですから、警備等も問題ありません。聞いていた通り、駐車場が問題です。坂を上って行って狭い通りをバスなどとすれ違います。結構、運転にストレスがかかります。すぐそばにタウロ山という名前らしい山が迫っています。とにかく、駐車場をやっと見つけました。近くにいる現地の人に聞くとどうも無料の駐車場のようです。歩いて降りていくと、ようやくギリシア劇場へ行く道がわかりました。今回はみんな足腰が強いからいいものの、高齢者には距離もあり、坂道も多く少し厳しいところです。<br /><br />入場料は一人10ユーロ(1ユーロ=125円程度)、こんなものでしょう。聞いていた通り、場所によっては背景にイオニア海が見える素晴らしい場所です。紀元前3世紀に建てられたそうです。同じようなギリシア劇場がシラクーサにもありますが、こちらタオルミーナの方が海も見えるというので選びました。各自20分ほど自由に写真を撮り集合して出ました。途中で少しお土産屋を眺めながらレストランを探します。大体、安くて美味しいレストランを探すコツは、少し不便な裏通りなどです。ここでは、一本道を戻る途中に直角に階段を下りて行く道があり、最初にあるレストランは少し高級そう(相場が分かる私はメニューと値段を見て判断します)なのでパスし、もう一段下にあるレストランを選びました。<br /><br />いつものように正解で、シーフードを中心に割と安くて美味しい料理にありつけました。ムール貝料理、小魚・イカ・タコのフリット(オリーブオイルでの素揚げ)、リゾットなどを味わいました。料理は常に私が中心に取り仕切ります。もちろん、メニューを大雑把に説明し、好みのものがあれば注文します。今回は7人もいますから、例えば前菜を4~5種類、パスタを3~4種類注文し、みんなでシェアします。小食の日本人にはこのパターンが一番いいと思います。イタリア人のように一人一品ずつ頼むと、食べきれないので色々なものを味わえません。<br /><br />ドリンクは下戸の私だけいつも炭酸入りのミネラルウォーターです。もちろん、飲める人はワインです。お昼は日本人らしくビールもあります。食いしん坊の私のツアーでは採算度外視でたっぷり美味しいものが食べれます。ドリンクも入れて7人で195ユーロ(約2万5千円)ですから、一人3千5百円程度です。<br /><br />食後、お土産屋の多い大通りに戻りみんな少し買い物をします。私も名前を刺繍してくれる室内スリッパを買いました。そして、今日は暑いしずっと気になっていたジェラートを食べます。いつも私はピスタチオを選ぶのですが、今回は珍しい地元だけのエトナ(山)にちなんだジェラートを注文しました。ピスタチオも入っています。名前通り、見た目には火山のような深紅の部分もあります。ジェラートも7個で17ユーロでした。美味しい割には安いものです。<br /><br />15分ほど歩いて駐車場に戻り、坂をどんどん上り石灰岩の断崖の上に築かれた中世の街・カステルモーラへ行きました。標高500メートルくらいあるらしく、先程のギリシア劇場が眼下に見え、もちろん海の見える絶景です。帰りは狭い道を戻るので、大きなバスとすれ違うのを心配していましたが、幸い割とスムーズに海岸線まで下りました。「美しき島」という名前のイソラ・べッラを見ました。美しい入り江にある小島です。映画「グラン・ブルー」のロケで使われたそうです。少し通り過ぎると三日月状の美しい海岸・マッツァーロ海岸に出ます。<br /><br />タオルミーナとカターニアは1時間ちょっとと意外と近いのですが、A18の高速道路を少し通過しますが、高速料金は片道たったの2ユーロで無料と変わりません。ホテルのあるカターニアに戻り、立派なファサードのある大聖堂・ドゥオモに行きました。駐車場が傑作で、探していたらおじさんが誘導してくれましたが、路上駐車に近い感じでした。1時間くらいのつもりで5ユーロ払いましたが、実際には少し遅くなりました。するとちゃんともう3ユーロ要求されました。ひょっとしたら、勝手に商売しているのかもしれません。ドゥオモは内装も立派で、天井のフレスコ画も空色の明るい色使いが特徴的でした。ドゥオモ広場にある市内観光列車に乗りました。一人5ユーロですが、意外と長く市内を45分間くらい案内してくれました。<br /><br />空港近くのホテルへ帰る途中に半分レストランを探しましたが見つかりません。仕方がないので、私として珍しくホテルのレストランで食べることにしました。幸い、ホテルのレストランにしては割としっかりとしていて、問題ありません。アフリカにやや近いせいか、聞いていたクスクスもありました。個人的にはクスクスはあまり好きではありません。目立ちたがり屋のウェイターがいて、自分からワインを持って一緒に写真を撮ってくれと要求します。7人で210ユーロですから、相場でしょう。<br /><br /><br />【6月2日(金)】<br />今日は移動日です。朝から黄色の派手な高校留学AFSのTシャツを着て朝食を食べていたら、イタリア人から声を掛けられました。自分の息子がAFSでメキシコに行ったそうで、一緒に写真を撮らせてくれと。すぐに、息子に写真を送ると言っていました。私自身、こういう出会いを期待してTシャツを着ています。このTシャツはイタリアのAFS関係者が来ているものです。<br /><br />朝9時に出発しましたが、意外とすぐ10時半には目的地Caltagirone(カルタジローネ)へ到着しました。その前に、標高600メートルの丘の上の灰褐色の屋根の街の全景を写真に収めます。ここは陶器の街として有名です。まず、サンタ・マリア・デル・モンテ教会に着きました。12世紀に創建されたそうですが、内部の天井が印象的で淡い水色がさわやかな感じでした。鐘楼に登ると期待通り、絶景です。<br /><br />教会から目の前の階段142段があり、これが有名なスカーラです。成り行きで階段の上から降りたのでわかりにくいですが、階段の蹴上がりにすべて動植物デザインのマヨルカ焼きが組まれ、何とも言えないきれいな階段です。階段を下りきった広場にはドゥオモがあり、立派そうな教会ですが時間がないので中には入りませんでした。<br /><br />車で次の目的地ピアッツァ・アルメリーナの旧市街へ行きました。13時を過ぎていたので、珍しく軽食でいいといかにも安食堂風のピッツェリアへ入りました。多くのピッツェリアのように、ピッツァ以外にも野菜サラダ、トマトソースのスパゲッティなどを注文し、地元の名物らしいコロッケ風の料理も頼みました。味とボリュームの割に安く、しかも美味しくたったの70ユーロでした。<br /><br />腹ごしらえした後、いよいよ近くのカサーレの古代ローマの別荘(世界遺産)へ行きました。入場料は一人10ユーロ。もちろん、かなり広大な面積です。入口にテルメ(温泉浴場)があり、温度によって3つが並んでいるようです。奥に入っていくといろいろな部屋があります。個人的にビックリしたのは、写真で想像していた壁画ではなく、全てモザイク画は床に描いているのです。「10人の娘の間」にはビキニを着た乙女のモザイクがあり、このローマ帝政時代から「ビキニ」がすでにあったことになります。<br /><br />1604年にバロック様式に改築されたピアッツァ・アルメリーナのドゥオモ(大聖堂)を見に旧市街に戻ろうとすると、何故か来る時と違い進入禁止だらけで苦労しました。何とかたどり着きましたが、理由がわかりました。そう言えば祭日らしく、教会の目の前でクラシックカーのパレードをやっているのでした!<br /><br />目の前でクラシックカー・パレードをやっていますが、ドゥオモの中には入れました。内部はちょうど Santa Maria del Monte と同じで、天井や柱が空色と白色で何とも言えない明るいさわやかな感じです。<br /><br />5時40分頃出発して80km程度先にあるホテルのあるアグリジェントへ向かいました。途中で、道路を横切る80匹くらいの羊の群れに遭遇しました。羊飼いの誘導で、堂々と普通の道路を通るのです。喜んで道を譲り眺めました。それはともかく、カーナビがまた変な所に誘導するので目的地のホテルを探すのに手間取りました。午後8時半頃と遅くなりました。今回もホテルのレストランで食べることにしました。幸いこのホテルのレストランも問題ありません。美味しいです。シーフードももちろん色々ありますし、シチリアらしくクスクスもあります(私の好みではありませんが・・・)。徐々にやはりシチリア島は安くて美味しいことに気がついています。ここもホテルにしては188ユーロとしこたま食べて飲んだ割にはリーズナブルです。<br /><br /><br />【6月3日(土)】<br />朝食も昨夜と同じ場所です。生ハムだけでなく、新鮮なモッツアレラチーズも置いています。ただ、コーヒーは手抜きで味の落ちる自動コーヒーメーカーです。やはり、ウェイターやウェイトレスに注文して、厨房から持って来てもらう方が美味しいです。朝はイタリア式にカプチーノが多いです。<br /><br />今日はホテルから近いアグリジェントの神殿巡りで少し早く8時45分に出発しました。地図で見るといくつもの神殿があるのはいいのですが、一つずつ駐車場に入れて見て回るのは大変だと危惧していました。とにかく、アグリジェントの市街に向けてレンタカーで行くと、すぐに丘の上にあるいくつかの神殿が見えました。<br /><br />とにかく、方向は分かるので車を進めると神殿の一つで駐車場もあります。でも一つずつ回るのは大変そうなので、取り敢えずもう少し先へ行ってみることにしました。そうすると正解で、大きな駐車場があります。そこに車を置き、1人3ユーロの専用タクシーで一番上の神殿へ連れて行ってくれ(たぶん、最初に見えた駐車場)、そこからは順番に歩いて降りてくるとこの駐車場に戻って来るようになっているのです。観光客には上手いシステムです。<br /><br />タクシーで全員降りた後、入場料1人10ユーロを払って中に入ります。すぐに最初のジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿が見えます。ここはイタリア・シチリア島ですが、まさにギリシア神殿です。紀元前460年頃の古代ギリシア人の建築跡のようです。<br /><br />次に600メートルくらい歩くと一番有名らしいコンコルディア神殿にやって来ます。ここは多くの円柱だけでなく、少しだけ屋根の部分が残っています。大きく開けた丘の上にあり、背景に海と空が見え最高です。後で写真を確認すると遠くから見えたのもこの神殿でした。何故か、前に大きな緑色のブロンズ像があり、男性の局所もはっきり見えます。泌尿器科専門医の私としては迷わず、コンコルディア神殿をバックに写真を撮りました。<br /><br />途中で、サボテンの木もたくさんあります。以前に知ったのですが、このサボテンの実はデザートの果物として食べられます。結構おいしいのです。エルコレ(ヘラクレス)神殿、ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿、最後にディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿と回りますが、例の如くだんだん飽きてきます。ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿は横たわった巨大な人像柱(テラモーネ)が特徴的です。これはもともと神殿を支える柱、つまり立っていたらしいです。説明された通り、神殿を順番に見て終わりに元の駐車場まで戻って来ました。<br /><br />みなさん興味があるというので、カーナビで探してスーパーに立ち寄りましたが、少し規模が小さいと言われました。昼食は来る時に最初にアグリジェントの丘の神殿が見えるので写真を撮るために立ち寄ったところに看板のあったレストランへ行きました。レストランからアグリジェントの丘に立つ神殿も見える最高のロケーションです。ギリシア神殿にちなんでか、レストラン名も Kokalos です。でも、料理はちゃんとイタリア・シチリア料理です。ここも美味しいものをたくさん注文して、7人で121ユーロとむしろ安いです。大満足です。もちろん、シーフードもたくさんあり、新鮮です。<br /><br />レストランで聞いて、もう一軒もっと大きなスーパーマーケットへ行きました。女性は特にショッピングが好きです。パスタや香辛料を買い、私のお薦めは簡単で美味しいリゾットのインスタントです。Hさんが途中で出てきた大きなスイカの半分に切ったのを見つけ買おうと提案しました。たったの 4.5 ユーロくらいです。<br /><br />ホテルに戻るとまだ4時前で結構暑いし、せっかくプライベートビーチのあるホテルなのでみんなで泳ぎに行きました。今回は私のツアーにしては温泉がありません(調べた範囲ではシチリア島にほどよい温泉はありませんでした)。でも、水着は準備しています。1月のチリ(南半球なので夏)での海岸のように水が冷たくなく、結構海につかれました。しかも、スイカの美味しいこと。ちょうど7人で分けて食べて最高でした。しかも、ただみたいな値段でした。<br /><br />Hさんがイタリアにもショッピングモールはないかと聞くので、ダメもととホテルで聞くとちゃんとイタリアにもあるのでした。しかも、この都会でもないアグリジェントの割と近くに大きなモールがあるようです。Citta dei Templi ですから、さしずめ「神殿都市」でしょうか。とにかく、女性は買い物が好きです。ここでも駐車場で苦労しました。普通に地下へつながる駐車場へ入ろうとしたら、またしても車が高過ぎて入れないようです。一方通行なので、係員が誘導してくれてようやくバックしました。代わりに、従業員用なのか2階にある駐車場へ誘導してくれました。私はあまり買いたいものもないので暇ですが、唯一旅行用のキャスター付きカバンのいいのがあればと思って探しましたが、気に入ったのがありませんでした。<br /><br />近くでレストランを探し、La Trizzera が見つかりました。ここも、地元の人で賑わっていて、期待通り安くて美味しいのでした。やはり、聞いていた通りシチリア島は安くて美味しい店が多いのです。ここでもたっぷり注文して食べて7人でたったの140ユーロでした。1人たったの 2,500 円程度です。もちろん、ドリンク代も入っています。<br /><br /><br />【6月4日(日)】<br />今回は連泊が続き楽ですが、本日は移動日です。いよいよ最終地パレルモへ向かいます。でも、地図で見て途中にあるモンレアーレ(ここも世界遺産)に立ち寄る予定です。カーナビだと9時20分にアグリジェントを出発して11時40分にモンレアーレに着く予定でしたが、途中の道路でかなりあちこち工事中で渋滞し、12時45分にようやく目的地へ到着しました。<br /><br />結構狭い道を通って、目的地のドゥオモ(大聖堂)近くまで行きました。いつものように、駐車場探しが大変です。運のいいことに、何とかこの大きな9人乗りのミニバンを路上駐車できるスペースを見つけました。座ってたむろしている数人が手伝ってくれました。無料らしいです。いつも、この判断が必ずしもできず苦労します。<br /><br />ドゥオモの中に入るとちょうどミサの最中です。ですから、前方にある「全能の神キリスト」がモザイクで描かれ、背景が金色で豪華な壁面、天井には近づけません。<br /><br />午後3時から再度入場可能になるまで、近くで食事をして待つことにしました。ツーリストメニュー(観光客用定食)があり、カジキマグロかポークを選んで定食風になっています。内容の割にはかなり安く、7人で124ユーロですから、1人2千円ちょっとです。<br /><br />再度ドゥオモへ入りました。今度は前方のキリストのモザイク画の近くまで行き、写真も撮れました。1人4ユーロずつを払い左の祭壇近くから階段を上りテラス(屋上)へ上がりました。キオストロと呼ばれるらしい回廊付き庭園が上から鑑賞できました。写真でないとうまく表現できませんが、私の印象では昨年行ったチェコの庭園に似ていました。列柱で囲まれています。<br /><br />そのままパレルモの郊外のホテルへ直行しました。おかげで5時前にはゆっくり着きました。プールでゆっくり泳いだりしてのんびり過ごします。もちろん、泳がなくてプールサイドでたたずんでいるだけの人もいます。今回も海に近いホテルを選びましたが、残念ながらビーチには直接つながってはいません。その代り、ビーチの目の前にいくつかレストランがあります。車を動かすのも面倒だし、みんなで歩いてレストランへ行きました。屋外のパラソルのもとで、夕日が沈むのを見ながら夕食を楽しみました。Iさんがリラックスできると盛んに感動していました。いつものように、前菜の数々、パスタ数種類、リゾット、メインのシーフード、ステーキなどたっぷり食事を楽しみます。珍しくデザートまで頼みました。218ユーロ、1人あたり30ユーロで 3,800 円程度、安いものです。リゾットもどこも美味しいです。以前の自分の経験では、リゾットはイタリアでも必ずしも、いつもいつもは感動しなかったのですが、シチリア島ではどのリゾットも、まさに「コメのアルデンテ」で美味しいのです。<br /><br /><br />【6月5日(月)】<br />今日は一日張り切ってパレルモ市内の世界遺産観光予定です。つい最近、2015年に世界遺産に登録されたのが、「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築群とチェファルー、モンレアーレの大聖堂」で、昨日立ち寄ったモンレアーレの大聖堂もその一部です。旧市街に歩いて回れる所にいくつもの世界遺産の教会があります。<br /><br />やや早く8時45分にホテルを出発しました。旅行会社の知人から、ナポリと同じでパレルモ繁華街の運転は避けた方がいいアドバイスを受け、車は少し離れた Imperatore Federico 駅近くに路上駐車しました。でも、お金を払う機械が見当たりません。ちょうど目の前に Motor Village Palermo という車のディーラーがあり、中に入り英語のできる若い女性に助けを求めました。近くのタバコ屋に売っているというので、駐車券を買いに行きましたが、何故かないと言われ、苦労してだいぶ離れたタバコ屋で手に入れました。1枚が1時間券のようで、念のため8枚買いました。タクシーも日本のように流しはないので、女性に呼んでもらいました。7人いるので、2台をお願いしたのですが、気を効かせて大型タクシーを1台呼んでくれました。それでも、呼んできてもらうのですでにメーターは20ユーロで、結局50ユーロもしました。<br /><br />最初の目的地、ノルマン王宮で降ろしてもらいました。現在はシチリア州議会堂として使われています。その2階にあるパラティーナ礼拝堂(世界遺産)はアラブ・ノルマン様式の礼拝堂です。内部は大理石のアーチにモザイク画があふれ超豪華です。昨日、モンレアーレの大聖堂で見たのとそっくりの「全知全能の神キリスト」がクーポラ(円蓋)に描かれています。床にはコズマーティ様式(イスラムとビザンチンの融合した様式)のモザイクが。<br /><br />次に、5つの赤い丸屋根がいかにもアラブ・ノルマン様式の教会・サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会(世界遺産)へ。私とEさんだけで、鐘楼(bell tower)に上りました。たった2ユーロだけあって大したことはありませんが、期待通り高いところなので景色は楽しめました。しかも、天井が低く頭を打つ恐れがあるので、ヘルメットを貸してくれます。この教会の内部は平凡でした。<br /><br />次に、カテドラーレ(大聖堂)(世界遺産)へ。金色の内装が続いた後で、白っぽい内装が新鮮に感じました。歩いた都合で、この豪華なカテドラーレの外観は近くからは見ていません。先ほどのサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会の鐘楼からは写真を撮りましたが。<br /><br />すぐ近くのバイクしか通れない狭い市場をブラブラすると食べ物屋さんもたくさんあります。美味しそうな魚介類が並んでいるお店を選びました。いかにも庶民的で安そうです。しかも、並べてあるので指させば簡単に注文できます。イワシのフライを丸めた料理、ナス料理、大きめのマッシュルームにトマトのスライス、小魚やイカのフリット、イカの丸焼きなどをどんどん注文し食べました。かなり腹いっぱいです。途中でメニューにはないものの、スパゲッティを2人前のつもりで2皿頼みました。ところが、最後に出てきたスパゲッティは巨大で4人前くらいの見たこともない大きな皿に、私の大好きなトマトソースが山盛りです。写真のように真っ赤です。しかも、同様の大きさのペペロンチーノのスパゲッティも来ました。かなり食べ過ぎですが、大好きなトマトソースたっぷりのスパゲッティです。みんなで何とか完食。さすがに、同じく美味しいのですが、ペペロンチーノは半分ほど残りました。私と同じでトマトソースの方が相対的に美味しいとみなさん思ったらしく残りませんでした。何となく、そのことが私には嬉しかったです。しかも、さすがは大衆食堂、これだけ7人で飲んで食べてたったの132ユーロ(1.7万円程度)、1人あたま 2,500 円以下です。しかも、いつも以上に食べ過ぎ、さすがに夕食は軽くていいなと珍しく思ったくらいです。<br /><br />食後は少し歩いてベッリーニ広場へ。目の前に二つの世界遺産が並んでいます。右側がサン・カタルド教会でサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会にそっくりの赤い丸屋根があります。でも、5つでなく3つです。左側にはマルトナーラ教会です。<br /><br />私以外の6人はもう世界遺産とはいえ教会には飽きたらしく、広場の喫茶店でお茶しています。私だけで、サン・カタルド教会の中に入りました。入場料たった 2.5 ユーロだけあって、キリスト教の教会と違って非常に質素です。壁面には何の装飾もありません。<br /><br />3時半までマルトナーラ教会が開かないので、1人で少し周辺を歩きました。よかった!名前ではピンとこなかったクアットロ・カンティ(四つ角)にやって来て突然10年以上前の記憶が甦りました。ただの四つ辻(十字路)ではなく、それぞれの建物の角が弧を描くようになっていて、下に噴水があり、上には銅像が彫られています。しかもヴィットリオ・エマヌエーレ大通りの東側を見ると、真っ直ぐな通りの奥に門が見えます。ここが子供たちと一緒に馬車に乗って通った思い出の場所でした。<br /><br />最後に一人でマルトラーナ教会へ入りました。ここは7ユーロするだけあって、内装が豪華です。ここにも金色のモザイク画がたくさんあります。ビザンチン様式によるクーポラ(円蓋)にキリストのモザイク画があります。かなりパラティーナ礼拝堂のと似ています。<br /><br />ようやく、たっぷり休憩した他の6人と合流しすぐ裏のプレトーリア広場にある市庁舎の中に入りました。公開しているだけあって入り口近くの内装が立派です。その後、みなさんにもただの四つ角ではないクアットロ・カンティを案内しました。タクシーで車を駐車した場所まで戻らないといけないのですが、尋ねるとちょうどすぐ近くに珍しくタクシーが2台待機しています。呼ばなくてすんだけど、2台なので23ユーロずつで46ユーロと来る時と大して値段は変わりませんでした。結論から言うと、知人のアドバイスに反してレンタカーを運転して直接来れたなぁと思いました。路上駐車してタクシー呼ぶ手間と料金を考えると、何とか運転できる範囲だと思いました。結果論ですが。<br /><br />郊外にあるホテルに帰る途中にきれいと聞いていたモンデッロ海岸をドライブしましたが、段差がなく前日のような見下ろすきれいなビーチは見れませんでした。5時前にはホテルに着き、各自部屋でゆっくりしてもらい7時になってから近くのレストランへ行きました。でも、メニューがピッツァとサラダのみで珍しく軽い食事になりました。おかげで珍しく7人で100ユーロ以下でした。昼に食べ過ぎたのでちょうどよかったです。<br /><br /><br />【6月6日(火)】<br />私の思考回路では、ローマまでの国内線フライトの時間が午後2時25分と遅いので、朝少し早く出れば車で1時間半程度の同じ方向にある丘の山上都市・エリーチェへ行こうと提案したのですが、ベテラン添乗員でもあるHさんにあっさり却下されました。女性たちの買い物に対する執念には敵いません。ちゃんと Auchan が入っているモール(Poseidon)がカリーニにあると調べていました。またしてもモールです。でも、おかげであれば程度にと思っていた旅行用のカバンを見つけました。たった40ユーロで軽くて、もちろんキャスター付きです。色もイタリアらしく水色の目立つ色ですが、決して下品な色ではありません。預け荷物で間違われやすい黒色などは論外です。<br /><br />昼過ぎには空港に着き、私として珍しく時間がたっぷりです。犬の世話をしてくれる娘のお土産にシチリア島らしい派手な絵の描いてある皿を買いました。玄関に鍵置きとして使いたいと言ってました。そして、誰かが買っていた10ユーロ足らずの小さいバッグがイタリアらしいデザインでよかったので、これもお土産に買いました。ところが何と、空港内の保安検査室で盗まれました。最初は間違えたのだろうとのんびり構えていましたが、よく考えると別のトレーにパソコン、携帯電話、財布2つなどと入れていたので、他人のと間違うはずがありません。前にいたのは小さい女の子2人連れの家族でした。追いかけてみたけど、もちろん後の祭りです。でも、気持ちを切り替えるのが得意な私はたった10ユーロの被害ですんだと思い直しました。改めて、気を付けないと財布などを盗まれる恐れもあります。<br /><br />時間もたっぷりあるので、空港内のレストランでゆっくり食事をしました。半セルフサービスですが、さすがにイタリアはこんな空港内のレストランでも安くて美味しいのです。たったの66ユーロですみました。7人分です。他国の空港ではありえません。大体、それなりの味で高いのが相場です。<br /><br />1時間足らずで3時35分にローマに到着しました。今回はもちろん全てアリタリア航空です。また9人乗りの同じようなサイズのレンタカーです。ほとんど同じような仕様の車ですが、シトロエンでなくフィアットでした。今回は割と新しい車で、しかもバックモニターがあるので、ギアがバックに入ったことを確認できるのでかなり楽でした。Hさんが24時間以内の乗り継ぎギリギリで翌日の日本への便を取っているので、イタリア初めての人に少しはローマ見物をプレゼントできます。<br /><br />ホテルも無駄な時間がないように、空港から市内へ向かう途中のホテルを予約しています。チェックインして荷物を降ろし、すぐにコロッセオ近くの Via Dei Cerchi へ路上駐車しました。目印として Palazza di Augusto の前に停めました。<br /><br />歩いてコロッセオに行きました。誰でも知っているローマのシンボル・コロッセオです。花嫁衣裳の女性の記念撮影現場に今回も出くわしました。イタリアはどこでも記念碑、教会などをバックに記念の写真が撮れます。しばらく歩くといつものヴェネツィア広場へ出ます。いつ見ても圧倒されるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の巨大な白い建物が遠くから見えます。<br /><br />途中でバール(喫茶店)に立ち寄り、イスに座って飲み物を頼みます。立ち飲みのエスプレッソと違い7人で45ユーロほどかかりました。ヴェネツィア広場から400~500メートルも歩くとトレビの泉です。ここも定番で誰でも知っています。昨年来た時で知っていますが、改装して真っ白くきれいになっています。私はどうせまた来ますから、コインを投げてもう一度ローマに来れるようにというおまじないは必要ありません。今回はジェラートをここでは食べませんでした。ここは観光地過ぎてジェラートも実は高いようです。<br /><br />トレビの泉から200メートルも歩くと、同じく有名なスペイン階段に着きます。今回も階段のてっぺんにあるモンティ教会とオベリスクの方に先に着きます。眼下に階段が見え、下に変わった形の船の噴水が見えます。前回は一部工事中でしたが終わっていました。但し、聞いていた通り階段に座ってジェラートを食べるのは禁止になったようです。汚れて収拾がつかなくなるからのようです。誰もが憧れる「ローマの休日」オードリー・ヘップバーンの真似ですが・・・  みんなで写真を撮りますが、まだ明るいけど午後9時近くになっています。<br /><br />夕食はこのスペイン広場から歩いて行ける範囲で探しました。路地をいろいろ探索して私の嗅覚で選びました。もう食べる頃には9時半を過ぎていました。最後の晩餐で少し豪華に、珍しくドルチェ(デザート)まで食べました。それでも254ユーロ、1人5千円以下です。ただ、ジェラートはいまいちで日本の駄菓子屋の200円程度の味だと全員の意見が合いました。やはり、ジェラートは専門店で立ち食いの方が安くてはるかに美味しいことが分かりました。<br /><br />さすがに、車まで歩いて戻るのは大変なのでタクシー2台で駐車した場所まで戻りました。何故か料金が違い、15ユーロと 12.5 ユーロでした(?)。当然、ホテルに戻ったのは真夜中を過ぎていましたが、明日の日本への便は午後3時くらいなので全然急ぎません。<br /><br /><br />【6月7日(水)】<br />さすがに昨夜は寝たのは2時半になりました。8時半頃起きて、朝食会場へ9時頃行き、みなさんと合流します。ホテルの隣、歩いて行ける所にカルフールのスーパーがあるのを昨日目ざとく女性たちが見つけています。<br /><br />下戸の私はお土産用にワインを買うのですが、ここローマでも安いワインに並んで数少ない高級品のブルネッロ(二度行ったモンタルチーノの有名ワイン)(23ユーロ)を見つけ、今回はもう1本はロゼ(18ユーロ)にしました。自分用には少し上等の11ユーロのバルサミコ酢を買いました。<br /><br />余裕を持って途中で給油も忘れません。ディーゼルでも1Lあたり200円以上します。あまり減ってなかったので満タンにして13ユーロ程度でした。<br /><br />午前11時にはフィウミチーノ空港へスムーズに到着しました。この屋根の高いレンタカーだと駐車場の天井に引っかかるので、今頃になって車は屋外に駐車することがよくわかりました。道理で昨日借りる時に、室内で待っていて苦労した訳です。今回は満タン返しで追加料金はありません。もちろん、傷もつけていません。<br /> <br />12時半には第1ターミナルのカフェテリアへ行き、パレルモ同様ゆっくり昼食を取りました。パレルモ同様、結構安くて美味しいのです。何度もこのローマの空港には来ていますが、今までゆっくり食事を空港でしたことなんかありません。知りませんでした。パレルモで学習したので、少しずつ注文して受け取って、私も一緒に食べながら、そして食べ終わってから次の種類の注文にしました。飲み物に始まり、パスタもバジリコソースのフィジッリ(捻じ捻じショートパスタ)、トマトソースのファルファッラ(蝶々型パスタ)2種類あります。見ていると、さすがに回転が早く、時々店員が忙しい合間に要領よくパスタを茹でています。さすがに、イタリアは他の事はいい加減でも、食べ物に関しては要領よく、美味しいものを提供できるようによく考えられています。<br /><br />誰かが目の前の仔豚の丸焼き(Porchetta)を見つけ、是非食べたいと言います。このコーナーは専門のおばちゃんがいます。適当にスライスして売ってくれます。重さを計って値段を計算した後に少しスライスしておまけしてくれました。分かるように、ウィンクしてくれました。なかなか粋なおばちゃんです。<br /><br />切り売りのピッツァ、野菜焼き(ニンジン、ナス)、ステーキは注文してからちゃんと焼いてくれます。最後にジェラートをみんなで食べました。7回くらいに分けて払いましたが、トータルして130ユーロでした。こんなに美味しくて安い空港カフェテリアはありません。<br /><br />大満足でゆっくり午後3時15分発の成田行きへ乗りました。アリタリア航空は当然イタリアの航空会社ですが、ビジネスクラスは知りませんが、少なくともエコノミークラスの食事は大したことありません。でも、フランスの航空会社エアーフランスでも同じです。<br /><br /><br />【6月8日(木)】<br />いつものように、映画を4本くらい見ていると退屈せずにすみます。いつの間にか日付が変わって翌日の午前10時30分頃成田空港に第1ターミナルへ到着しました。今回は私がこのまま東京に残るのでいつもと違います。まず、福岡へ帰るIさんのために第3ターミナルのジェットスターのカウンターへ移動しました。4~5時間待ってもらわなければなりません。それから、大分まで羽田空港から帰るNさんにお供して、第2ターミナルから1人3100円の空港バスへ乗りました。高くても、荷物があるのでバスが楽です。12時05分に乗り、13時15分には羽田へ到着しました。そこでお別れして、私は翌日からの日本老年泌尿器科学会に備えて浅草蔵前のホテルへ移動しました。<br /><br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br /><br /><br /><br /><br />

シチリア島「空飛ぶドクター」ツアー

7いいね!

2017/05/31 - 2017/06/08

530位(同エリア1016件中)

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

【5月31日(水)】
今回は珍しく強行日程の最後の旅行です。5月17日から24日までのナポリ近辺の「空飛ぶドクター」ツアー、5月26日から29日までのアメリカテキサス州ダラスへの高齢者帰国への付き添い旅行。すぐに、今回の31日出発です。

ほんの2週間前と同じアリタリア便で、福岡~成田~ローマです。でも今回は、ローマでシチリア島のカターニアへ乗り継ぎです。ゆっくりシチリア島を回って、帰りはパレルモからローマ経由で日本に帰ります。前回(ほんの2週間前)に続き「空飛ぶドクター」ツアーとして8回目。私にとって24回目のイタリア旅行です。東側にあるカターニアに到着したのは夜9時40分、でも noggiare というイタリアの会社で予約したレンタカーを借りるのに時間がかかり、11時近くにようやく9人乗りのミニバンに到着しました。シトロエンですが、かなりおんぼろ車ですでに傷も多くついています。シチリア島を丸一周しなくていいように、ほぼ横断して西側にあるパレルモからローマ経由で帰国します。

今回の参加者は私以外に6人集まり大勢なので、私以外の大きな旅行カバン6個を考慮すると、乗員は7人とは言え9人乗りの大きな車でようやく収まります。みなさんの動揺を誘うといけないので口には出しませんが、一瞬私は車の大きさに少しビビりました。しかもマニュアル車です。

6人の内訳は、私の旅のパートナーである名古屋からのHさん、面識のある男性のEさん、初対面の上海から参加のMさん、東京から2度目の参加Yさん、私の恩師でもあるI先生(平等にIさんと呼びます)、そして私の地元・大分から知人の紹介によるNさんです。

2週間前に買ったばっかりのカーナビ(Tomtom社製)をセットします。幸い、何とか使えそうですが、予想通り少し手間取ります。空港に近いはずの割には、カターニア空港ホテルを探すのに少し手間取りました。やっと見つけたのはいいのですが、駐車場がいっぱい。地下に駐車場があるのを見つけ坂を降り始めると、天井が低く、どうもてっぺんに付いているラジオアンテナが引っかかっているようです。慌てて、車を止めました。そのままバックするとアンテナが折れそうです。ホテルの係員を呼び、車もバックしてもらい、ホテル前のスペースに駐車してくれました。いきなり、冷やりとしました。

7人で5部屋です。私は認知症を気にしているIさんと同室にしています。元々は几帳面なのですが、前回ご一緒した台湾ツアーの時から集合時間などがあやしいので、同室の方がお互いに安心です。


【6月1日(木)】
朝、ホテルの部屋からは目の前に雄大なエトナ山が見えます。活火山で常に桜島のように煙をはいています。

朝食7時半からで、9時頃ゆっくり観光に出発しました。今回は2日ずつ連泊なので今朝は荷作りの必要はありません。シチリア島は私にとって最後に行くパレルモ以外は初めてです。前もって、いろいろ情報を集めて行先を決めています。

まずはギリシア劇場で有名なタオルミーナに行きます。ちょうどG7サミット(主要国首脳会議)が5日前に終わったばかりです。終った後ですから、警備等も問題ありません。聞いていた通り、駐車場が問題です。坂を上って行って狭い通りをバスなどとすれ違います。結構、運転にストレスがかかります。すぐそばにタウロ山という名前らしい山が迫っています。とにかく、駐車場をやっと見つけました。近くにいる現地の人に聞くとどうも無料の駐車場のようです。歩いて降りていくと、ようやくギリシア劇場へ行く道がわかりました。今回はみんな足腰が強いからいいものの、高齢者には距離もあり、坂道も多く少し厳しいところです。

入場料は一人10ユーロ(1ユーロ=125円程度)、こんなものでしょう。聞いていた通り、場所によっては背景にイオニア海が見える素晴らしい場所です。紀元前3世紀に建てられたそうです。同じようなギリシア劇場がシラクーサにもありますが、こちらタオルミーナの方が海も見えるというので選びました。各自20分ほど自由に写真を撮り集合して出ました。途中で少しお土産屋を眺めながらレストランを探します。大体、安くて美味しいレストランを探すコツは、少し不便な裏通りなどです。ここでは、一本道を戻る途中に直角に階段を下りて行く道があり、最初にあるレストランは少し高級そう(相場が分かる私はメニューと値段を見て判断します)なのでパスし、もう一段下にあるレストランを選びました。

いつものように正解で、シーフードを中心に割と安くて美味しい料理にありつけました。ムール貝料理、小魚・イカ・タコのフリット(オリーブオイルでの素揚げ)、リゾットなどを味わいました。料理は常に私が中心に取り仕切ります。もちろん、メニューを大雑把に説明し、好みのものがあれば注文します。今回は7人もいますから、例えば前菜を4~5種類、パスタを3~4種類注文し、みんなでシェアします。小食の日本人にはこのパターンが一番いいと思います。イタリア人のように一人一品ずつ頼むと、食べきれないので色々なものを味わえません。

ドリンクは下戸の私だけいつも炭酸入りのミネラルウォーターです。もちろん、飲める人はワインです。お昼は日本人らしくビールもあります。食いしん坊の私のツアーでは採算度外視でたっぷり美味しいものが食べれます。ドリンクも入れて7人で195ユーロ(約2万5千円)ですから、一人3千5百円程度です。

食後、お土産屋の多い大通りに戻りみんな少し買い物をします。私も名前を刺繍してくれる室内スリッパを買いました。そして、今日は暑いしずっと気になっていたジェラートを食べます。いつも私はピスタチオを選ぶのですが、今回は珍しい地元だけのエトナ(山)にちなんだジェラートを注文しました。ピスタチオも入っています。名前通り、見た目には火山のような深紅の部分もあります。ジェラートも7個で17ユーロでした。美味しい割には安いものです。

15分ほど歩いて駐車場に戻り、坂をどんどん上り石灰岩の断崖の上に築かれた中世の街・カステルモーラへ行きました。標高500メートルくらいあるらしく、先程のギリシア劇場が眼下に見え、もちろん海の見える絶景です。帰りは狭い道を戻るので、大きなバスとすれ違うのを心配していましたが、幸い割とスムーズに海岸線まで下りました。「美しき島」という名前のイソラ・べッラを見ました。美しい入り江にある小島です。映画「グラン・ブルー」のロケで使われたそうです。少し通り過ぎると三日月状の美しい海岸・マッツァーロ海岸に出ます。

タオルミーナとカターニアは1時間ちょっとと意外と近いのですが、A18の高速道路を少し通過しますが、高速料金は片道たったの2ユーロで無料と変わりません。ホテルのあるカターニアに戻り、立派なファサードのある大聖堂・ドゥオモに行きました。駐車場が傑作で、探していたらおじさんが誘導してくれましたが、路上駐車に近い感じでした。1時間くらいのつもりで5ユーロ払いましたが、実際には少し遅くなりました。するとちゃんともう3ユーロ要求されました。ひょっとしたら、勝手に商売しているのかもしれません。ドゥオモは内装も立派で、天井のフレスコ画も空色の明るい色使いが特徴的でした。ドゥオモ広場にある市内観光列車に乗りました。一人5ユーロですが、意外と長く市内を45分間くらい案内してくれました。

空港近くのホテルへ帰る途中に半分レストランを探しましたが見つかりません。仕方がないので、私として珍しくホテルのレストランで食べることにしました。幸い、ホテルのレストランにしては割としっかりとしていて、問題ありません。アフリカにやや近いせいか、聞いていたクスクスもありました。個人的にはクスクスはあまり好きではありません。目立ちたがり屋のウェイターがいて、自分からワインを持って一緒に写真を撮ってくれと要求します。7人で210ユーロですから、相場でしょう。


【6月2日(金)】
今日は移動日です。朝から黄色の派手な高校留学AFSのTシャツを着て朝食を食べていたら、イタリア人から声を掛けられました。自分の息子がAFSでメキシコに行ったそうで、一緒に写真を撮らせてくれと。すぐに、息子に写真を送ると言っていました。私自身、こういう出会いを期待してTシャツを着ています。このTシャツはイタリアのAFS関係者が来ているものです。

朝9時に出発しましたが、意外とすぐ10時半には目的地Caltagirone(カルタジローネ)へ到着しました。その前に、標高600メートルの丘の上の灰褐色の屋根の街の全景を写真に収めます。ここは陶器の街として有名です。まず、サンタ・マリア・デル・モンテ教会に着きました。12世紀に創建されたそうですが、内部の天井が印象的で淡い水色がさわやかな感じでした。鐘楼に登ると期待通り、絶景です。

教会から目の前の階段142段があり、これが有名なスカーラです。成り行きで階段の上から降りたのでわかりにくいですが、階段の蹴上がりにすべて動植物デザインのマヨルカ焼きが組まれ、何とも言えないきれいな階段です。階段を下りきった広場にはドゥオモがあり、立派そうな教会ですが時間がないので中には入りませんでした。

車で次の目的地ピアッツァ・アルメリーナの旧市街へ行きました。13時を過ぎていたので、珍しく軽食でいいといかにも安食堂風のピッツェリアへ入りました。多くのピッツェリアのように、ピッツァ以外にも野菜サラダ、トマトソースのスパゲッティなどを注文し、地元の名物らしいコロッケ風の料理も頼みました。味とボリュームの割に安く、しかも美味しくたったの70ユーロでした。

腹ごしらえした後、いよいよ近くのカサーレの古代ローマの別荘(世界遺産)へ行きました。入場料は一人10ユーロ。もちろん、かなり広大な面積です。入口にテルメ(温泉浴場)があり、温度によって3つが並んでいるようです。奥に入っていくといろいろな部屋があります。個人的にビックリしたのは、写真で想像していた壁画ではなく、全てモザイク画は床に描いているのです。「10人の娘の間」にはビキニを着た乙女のモザイクがあり、このローマ帝政時代から「ビキニ」がすでにあったことになります。

1604年にバロック様式に改築されたピアッツァ・アルメリーナのドゥオモ(大聖堂)を見に旧市街に戻ろうとすると、何故か来る時と違い進入禁止だらけで苦労しました。何とかたどり着きましたが、理由がわかりました。そう言えば祭日らしく、教会の目の前でクラシックカーのパレードをやっているのでした!

目の前でクラシックカー・パレードをやっていますが、ドゥオモの中には入れました。内部はちょうど Santa Maria del Monte と同じで、天井や柱が空色と白色で何とも言えない明るいさわやかな感じです。

5時40分頃出発して80km程度先にあるホテルのあるアグリジェントへ向かいました。途中で、道路を横切る80匹くらいの羊の群れに遭遇しました。羊飼いの誘導で、堂々と普通の道路を通るのです。喜んで道を譲り眺めました。それはともかく、カーナビがまた変な所に誘導するので目的地のホテルを探すのに手間取りました。午後8時半頃と遅くなりました。今回もホテルのレストランで食べることにしました。幸いこのホテルのレストランも問題ありません。美味しいです。シーフードももちろん色々ありますし、シチリアらしくクスクスもあります(私の好みではありませんが・・・)。徐々にやはりシチリア島は安くて美味しいことに気がついています。ここもホテルにしては188ユーロとしこたま食べて飲んだ割にはリーズナブルです。


【6月3日(土)】
朝食も昨夜と同じ場所です。生ハムだけでなく、新鮮なモッツアレラチーズも置いています。ただ、コーヒーは手抜きで味の落ちる自動コーヒーメーカーです。やはり、ウェイターやウェイトレスに注文して、厨房から持って来てもらう方が美味しいです。朝はイタリア式にカプチーノが多いです。

今日はホテルから近いアグリジェントの神殿巡りで少し早く8時45分に出発しました。地図で見るといくつもの神殿があるのはいいのですが、一つずつ駐車場に入れて見て回るのは大変だと危惧していました。とにかく、アグリジェントの市街に向けてレンタカーで行くと、すぐに丘の上にあるいくつかの神殿が見えました。

とにかく、方向は分かるので車を進めると神殿の一つで駐車場もあります。でも一つずつ回るのは大変そうなので、取り敢えずもう少し先へ行ってみることにしました。そうすると正解で、大きな駐車場があります。そこに車を置き、1人3ユーロの専用タクシーで一番上の神殿へ連れて行ってくれ(たぶん、最初に見えた駐車場)、そこからは順番に歩いて降りてくるとこの駐車場に戻って来るようになっているのです。観光客には上手いシステムです。

タクシーで全員降りた後、入場料1人10ユーロを払って中に入ります。すぐに最初のジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿が見えます。ここはイタリア・シチリア島ですが、まさにギリシア神殿です。紀元前460年頃の古代ギリシア人の建築跡のようです。

次に600メートルくらい歩くと一番有名らしいコンコルディア神殿にやって来ます。ここは多くの円柱だけでなく、少しだけ屋根の部分が残っています。大きく開けた丘の上にあり、背景に海と空が見え最高です。後で写真を確認すると遠くから見えたのもこの神殿でした。何故か、前に大きな緑色のブロンズ像があり、男性の局所もはっきり見えます。泌尿器科専門医の私としては迷わず、コンコルディア神殿をバックに写真を撮りました。

途中で、サボテンの木もたくさんあります。以前に知ったのですが、このサボテンの実はデザートの果物として食べられます。結構おいしいのです。エルコレ(ヘラクレス)神殿、ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿、最後にディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿と回りますが、例の如くだんだん飽きてきます。ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿は横たわった巨大な人像柱(テラモーネ)が特徴的です。これはもともと神殿を支える柱、つまり立っていたらしいです。説明された通り、神殿を順番に見て終わりに元の駐車場まで戻って来ました。

みなさん興味があるというので、カーナビで探してスーパーに立ち寄りましたが、少し規模が小さいと言われました。昼食は来る時に最初にアグリジェントの丘の神殿が見えるので写真を撮るために立ち寄ったところに看板のあったレストランへ行きました。レストランからアグリジェントの丘に立つ神殿も見える最高のロケーションです。ギリシア神殿にちなんでか、レストラン名も Kokalos です。でも、料理はちゃんとイタリア・シチリア料理です。ここも美味しいものをたくさん注文して、7人で121ユーロとむしろ安いです。大満足です。もちろん、シーフードもたくさんあり、新鮮です。

レストランで聞いて、もう一軒もっと大きなスーパーマーケットへ行きました。女性は特にショッピングが好きです。パスタや香辛料を買い、私のお薦めは簡単で美味しいリゾットのインスタントです。Hさんが途中で出てきた大きなスイカの半分に切ったのを見つけ買おうと提案しました。たったの 4.5 ユーロくらいです。

ホテルに戻るとまだ4時前で結構暑いし、せっかくプライベートビーチのあるホテルなのでみんなで泳ぎに行きました。今回は私のツアーにしては温泉がありません(調べた範囲ではシチリア島にほどよい温泉はありませんでした)。でも、水着は準備しています。1月のチリ(南半球なので夏)での海岸のように水が冷たくなく、結構海につかれました。しかも、スイカの美味しいこと。ちょうど7人で分けて食べて最高でした。しかも、ただみたいな値段でした。

Hさんがイタリアにもショッピングモールはないかと聞くので、ダメもととホテルで聞くとちゃんとイタリアにもあるのでした。しかも、この都会でもないアグリジェントの割と近くに大きなモールがあるようです。Citta dei Templi ですから、さしずめ「神殿都市」でしょうか。とにかく、女性は買い物が好きです。ここでも駐車場で苦労しました。普通に地下へつながる駐車場へ入ろうとしたら、またしても車が高過ぎて入れないようです。一方通行なので、係員が誘導してくれてようやくバックしました。代わりに、従業員用なのか2階にある駐車場へ誘導してくれました。私はあまり買いたいものもないので暇ですが、唯一旅行用のキャスター付きカバンのいいのがあればと思って探しましたが、気に入ったのがありませんでした。

近くでレストランを探し、La Trizzera が見つかりました。ここも、地元の人で賑わっていて、期待通り安くて美味しいのでした。やはり、聞いていた通りシチリア島は安くて美味しい店が多いのです。ここでもたっぷり注文して食べて7人でたったの140ユーロでした。1人たったの 2,500 円程度です。もちろん、ドリンク代も入っています。


【6月4日(日)】
今回は連泊が続き楽ですが、本日は移動日です。いよいよ最終地パレルモへ向かいます。でも、地図で見て途中にあるモンレアーレ(ここも世界遺産)に立ち寄る予定です。カーナビだと9時20分にアグリジェントを出発して11時40分にモンレアーレに着く予定でしたが、途中の道路でかなりあちこち工事中で渋滞し、12時45分にようやく目的地へ到着しました。

結構狭い道を通って、目的地のドゥオモ(大聖堂)近くまで行きました。いつものように、駐車場探しが大変です。運のいいことに、何とかこの大きな9人乗りのミニバンを路上駐車できるスペースを見つけました。座ってたむろしている数人が手伝ってくれました。無料らしいです。いつも、この判断が必ずしもできず苦労します。

ドゥオモの中に入るとちょうどミサの最中です。ですから、前方にある「全能の神キリスト」がモザイクで描かれ、背景が金色で豪華な壁面、天井には近づけません。

午後3時から再度入場可能になるまで、近くで食事をして待つことにしました。ツーリストメニュー(観光客用定食)があり、カジキマグロかポークを選んで定食風になっています。内容の割にはかなり安く、7人で124ユーロですから、1人2千円ちょっとです。

再度ドゥオモへ入りました。今度は前方のキリストのモザイク画の近くまで行き、写真も撮れました。1人4ユーロずつを払い左の祭壇近くから階段を上りテラス(屋上)へ上がりました。キオストロと呼ばれるらしい回廊付き庭園が上から鑑賞できました。写真でないとうまく表現できませんが、私の印象では昨年行ったチェコの庭園に似ていました。列柱で囲まれています。

そのままパレルモの郊外のホテルへ直行しました。おかげで5時前にはゆっくり着きました。プールでゆっくり泳いだりしてのんびり過ごします。もちろん、泳がなくてプールサイドでたたずんでいるだけの人もいます。今回も海に近いホテルを選びましたが、残念ながらビーチには直接つながってはいません。その代り、ビーチの目の前にいくつかレストランがあります。車を動かすのも面倒だし、みんなで歩いてレストランへ行きました。屋外のパラソルのもとで、夕日が沈むのを見ながら夕食を楽しみました。Iさんがリラックスできると盛んに感動していました。いつものように、前菜の数々、パスタ数種類、リゾット、メインのシーフード、ステーキなどたっぷり食事を楽しみます。珍しくデザートまで頼みました。218ユーロ、1人あたり30ユーロで 3,800 円程度、安いものです。リゾットもどこも美味しいです。以前の自分の経験では、リゾットはイタリアでも必ずしも、いつもいつもは感動しなかったのですが、シチリア島ではどのリゾットも、まさに「コメのアルデンテ」で美味しいのです。


【6月5日(月)】
今日は一日張り切ってパレルモ市内の世界遺産観光予定です。つい最近、2015年に世界遺産に登録されたのが、「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築群とチェファルー、モンレアーレの大聖堂」で、昨日立ち寄ったモンレアーレの大聖堂もその一部です。旧市街に歩いて回れる所にいくつもの世界遺産の教会があります。

やや早く8時45分にホテルを出発しました。旅行会社の知人から、ナポリと同じでパレルモ繁華街の運転は避けた方がいいアドバイスを受け、車は少し離れた Imperatore Federico 駅近くに路上駐車しました。でも、お金を払う機械が見当たりません。ちょうど目の前に Motor Village Palermo という車のディーラーがあり、中に入り英語のできる若い女性に助けを求めました。近くのタバコ屋に売っているというので、駐車券を買いに行きましたが、何故かないと言われ、苦労してだいぶ離れたタバコ屋で手に入れました。1枚が1時間券のようで、念のため8枚買いました。タクシーも日本のように流しはないので、女性に呼んでもらいました。7人いるので、2台をお願いしたのですが、気を効かせて大型タクシーを1台呼んでくれました。それでも、呼んできてもらうのですでにメーターは20ユーロで、結局50ユーロもしました。

最初の目的地、ノルマン王宮で降ろしてもらいました。現在はシチリア州議会堂として使われています。その2階にあるパラティーナ礼拝堂(世界遺産)はアラブ・ノルマン様式の礼拝堂です。内部は大理石のアーチにモザイク画があふれ超豪華です。昨日、モンレアーレの大聖堂で見たのとそっくりの「全知全能の神キリスト」がクーポラ(円蓋)に描かれています。床にはコズマーティ様式(イスラムとビザンチンの融合した様式)のモザイクが。

次に、5つの赤い丸屋根がいかにもアラブ・ノルマン様式の教会・サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会(世界遺産)へ。私とEさんだけで、鐘楼(bell tower)に上りました。たった2ユーロだけあって大したことはありませんが、期待通り高いところなので景色は楽しめました。しかも、天井が低く頭を打つ恐れがあるので、ヘルメットを貸してくれます。この教会の内部は平凡でした。

次に、カテドラーレ(大聖堂)(世界遺産)へ。金色の内装が続いた後で、白っぽい内装が新鮮に感じました。歩いた都合で、この豪華なカテドラーレの外観は近くからは見ていません。先ほどのサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会の鐘楼からは写真を撮りましたが。

すぐ近くのバイクしか通れない狭い市場をブラブラすると食べ物屋さんもたくさんあります。美味しそうな魚介類が並んでいるお店を選びました。いかにも庶民的で安そうです。しかも、並べてあるので指させば簡単に注文できます。イワシのフライを丸めた料理、ナス料理、大きめのマッシュルームにトマトのスライス、小魚やイカのフリット、イカの丸焼きなどをどんどん注文し食べました。かなり腹いっぱいです。途中でメニューにはないものの、スパゲッティを2人前のつもりで2皿頼みました。ところが、最後に出てきたスパゲッティは巨大で4人前くらいの見たこともない大きな皿に、私の大好きなトマトソースが山盛りです。写真のように真っ赤です。しかも、同様の大きさのペペロンチーノのスパゲッティも来ました。かなり食べ過ぎですが、大好きなトマトソースたっぷりのスパゲッティです。みんなで何とか完食。さすがに、同じく美味しいのですが、ペペロンチーノは半分ほど残りました。私と同じでトマトソースの方が相対的に美味しいとみなさん思ったらしく残りませんでした。何となく、そのことが私には嬉しかったです。しかも、さすがは大衆食堂、これだけ7人で飲んで食べてたったの132ユーロ(1.7万円程度)、1人あたま 2,500 円以下です。しかも、いつも以上に食べ過ぎ、さすがに夕食は軽くていいなと珍しく思ったくらいです。

食後は少し歩いてベッリーニ広場へ。目の前に二つの世界遺産が並んでいます。右側がサン・カタルド教会でサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会にそっくりの赤い丸屋根があります。でも、5つでなく3つです。左側にはマルトナーラ教会です。

私以外の6人はもう世界遺産とはいえ教会には飽きたらしく、広場の喫茶店でお茶しています。私だけで、サン・カタルド教会の中に入りました。入場料たった 2.5 ユーロだけあって、キリスト教の教会と違って非常に質素です。壁面には何の装飾もありません。

3時半までマルトナーラ教会が開かないので、1人で少し周辺を歩きました。よかった!名前ではピンとこなかったクアットロ・カンティ(四つ角)にやって来て突然10年以上前の記憶が甦りました。ただの四つ辻(十字路)ではなく、それぞれの建物の角が弧を描くようになっていて、下に噴水があり、上には銅像が彫られています。しかもヴィットリオ・エマヌエーレ大通りの東側を見ると、真っ直ぐな通りの奥に門が見えます。ここが子供たちと一緒に馬車に乗って通った思い出の場所でした。

最後に一人でマルトラーナ教会へ入りました。ここは7ユーロするだけあって、内装が豪華です。ここにも金色のモザイク画がたくさんあります。ビザンチン様式によるクーポラ(円蓋)にキリストのモザイク画があります。かなりパラティーナ礼拝堂のと似ています。

ようやく、たっぷり休憩した他の6人と合流しすぐ裏のプレトーリア広場にある市庁舎の中に入りました。公開しているだけあって入り口近くの内装が立派です。その後、みなさんにもただの四つ角ではないクアットロ・カンティを案内しました。タクシーで車を駐車した場所まで戻らないといけないのですが、尋ねるとちょうどすぐ近くに珍しくタクシーが2台待機しています。呼ばなくてすんだけど、2台なので23ユーロずつで46ユーロと来る時と大して値段は変わりませんでした。結論から言うと、知人のアドバイスに反してレンタカーを運転して直接来れたなぁと思いました。路上駐車してタクシー呼ぶ手間と料金を考えると、何とか運転できる範囲だと思いました。結果論ですが。

郊外にあるホテルに帰る途中にきれいと聞いていたモンデッロ海岸をドライブしましたが、段差がなく前日のような見下ろすきれいなビーチは見れませんでした。5時前にはホテルに着き、各自部屋でゆっくりしてもらい7時になってから近くのレストランへ行きました。でも、メニューがピッツァとサラダのみで珍しく軽い食事になりました。おかげで珍しく7人で100ユーロ以下でした。昼に食べ過ぎたのでちょうどよかったです。


【6月6日(火)】
私の思考回路では、ローマまでの国内線フライトの時間が午後2時25分と遅いので、朝少し早く出れば車で1時間半程度の同じ方向にある丘の山上都市・エリーチェへ行こうと提案したのですが、ベテラン添乗員でもあるHさんにあっさり却下されました。女性たちの買い物に対する執念には敵いません。ちゃんと Auchan が入っているモール(Poseidon)がカリーニにあると調べていました。またしてもモールです。でも、おかげであれば程度にと思っていた旅行用のカバンを見つけました。たった40ユーロで軽くて、もちろんキャスター付きです。色もイタリアらしく水色の目立つ色ですが、決して下品な色ではありません。預け荷物で間違われやすい黒色などは論外です。

昼過ぎには空港に着き、私として珍しく時間がたっぷりです。犬の世話をしてくれる娘のお土産にシチリア島らしい派手な絵の描いてある皿を買いました。玄関に鍵置きとして使いたいと言ってました。そして、誰かが買っていた10ユーロ足らずの小さいバッグがイタリアらしいデザインでよかったので、これもお土産に買いました。ところが何と、空港内の保安検査室で盗まれました。最初は間違えたのだろうとのんびり構えていましたが、よく考えると別のトレーにパソコン、携帯電話、財布2つなどと入れていたので、他人のと間違うはずがありません。前にいたのは小さい女の子2人連れの家族でした。追いかけてみたけど、もちろん後の祭りです。でも、気持ちを切り替えるのが得意な私はたった10ユーロの被害ですんだと思い直しました。改めて、気を付けないと財布などを盗まれる恐れもあります。

時間もたっぷりあるので、空港内のレストランでゆっくり食事をしました。半セルフサービスですが、さすがにイタリアはこんな空港内のレストランでも安くて美味しいのです。たったの66ユーロですみました。7人分です。他国の空港ではありえません。大体、それなりの味で高いのが相場です。

1時間足らずで3時35分にローマに到着しました。今回はもちろん全てアリタリア航空です。また9人乗りの同じようなサイズのレンタカーです。ほとんど同じような仕様の車ですが、シトロエンでなくフィアットでした。今回は割と新しい車で、しかもバックモニターがあるので、ギアがバックに入ったことを確認できるのでかなり楽でした。Hさんが24時間以内の乗り継ぎギリギリで翌日の日本への便を取っているので、イタリア初めての人に少しはローマ見物をプレゼントできます。

ホテルも無駄な時間がないように、空港から市内へ向かう途中のホテルを予約しています。チェックインして荷物を降ろし、すぐにコロッセオ近くの Via Dei Cerchi へ路上駐車しました。目印として Palazza di Augusto の前に停めました。

歩いてコロッセオに行きました。誰でも知っているローマのシンボル・コロッセオです。花嫁衣裳の女性の記念撮影現場に今回も出くわしました。イタリアはどこでも記念碑、教会などをバックに記念の写真が撮れます。しばらく歩くといつものヴェネツィア広場へ出ます。いつ見ても圧倒されるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の巨大な白い建物が遠くから見えます。

途中でバール(喫茶店)に立ち寄り、イスに座って飲み物を頼みます。立ち飲みのエスプレッソと違い7人で45ユーロほどかかりました。ヴェネツィア広場から400~500メートルも歩くとトレビの泉です。ここも定番で誰でも知っています。昨年来た時で知っていますが、改装して真っ白くきれいになっています。私はどうせまた来ますから、コインを投げてもう一度ローマに来れるようにというおまじないは必要ありません。今回はジェラートをここでは食べませんでした。ここは観光地過ぎてジェラートも実は高いようです。

トレビの泉から200メートルも歩くと、同じく有名なスペイン階段に着きます。今回も階段のてっぺんにあるモンティ教会とオベリスクの方に先に着きます。眼下に階段が見え、下に変わった形の船の噴水が見えます。前回は一部工事中でしたが終わっていました。但し、聞いていた通り階段に座ってジェラートを食べるのは禁止になったようです。汚れて収拾がつかなくなるからのようです。誰もが憧れる「ローマの休日」オードリー・ヘップバーンの真似ですが・・・  みんなで写真を撮りますが、まだ明るいけど午後9時近くになっています。

夕食はこのスペイン広場から歩いて行ける範囲で探しました。路地をいろいろ探索して私の嗅覚で選びました。もう食べる頃には9時半を過ぎていました。最後の晩餐で少し豪華に、珍しくドルチェ(デザート)まで食べました。それでも254ユーロ、1人5千円以下です。ただ、ジェラートはいまいちで日本の駄菓子屋の200円程度の味だと全員の意見が合いました。やはり、ジェラートは専門店で立ち食いの方が安くてはるかに美味しいことが分かりました。

さすがに、車まで歩いて戻るのは大変なのでタクシー2台で駐車した場所まで戻りました。何故か料金が違い、15ユーロと 12.5 ユーロでした(?)。当然、ホテルに戻ったのは真夜中を過ぎていましたが、明日の日本への便は午後3時くらいなので全然急ぎません。


【6月7日(水)】
さすがに昨夜は寝たのは2時半になりました。8時半頃起きて、朝食会場へ9時頃行き、みなさんと合流します。ホテルの隣、歩いて行ける所にカルフールのスーパーがあるのを昨日目ざとく女性たちが見つけています。

下戸の私はお土産用にワインを買うのですが、ここローマでも安いワインに並んで数少ない高級品のブルネッロ(二度行ったモンタルチーノの有名ワイン)(23ユーロ)を見つけ、今回はもう1本はロゼ(18ユーロ)にしました。自分用には少し上等の11ユーロのバルサミコ酢を買いました。

余裕を持って途中で給油も忘れません。ディーゼルでも1Lあたり200円以上します。あまり減ってなかったので満タンにして13ユーロ程度でした。

午前11時にはフィウミチーノ空港へスムーズに到着しました。この屋根の高いレンタカーだと駐車場の天井に引っかかるので、今頃になって車は屋外に駐車することがよくわかりました。道理で昨日借りる時に、室内で待っていて苦労した訳です。今回は満タン返しで追加料金はありません。もちろん、傷もつけていません。
 
12時半には第1ターミナルのカフェテリアへ行き、パレルモ同様ゆっくり昼食を取りました。パレルモ同様、結構安くて美味しいのです。何度もこのローマの空港には来ていますが、今までゆっくり食事を空港でしたことなんかありません。知りませんでした。パレルモで学習したので、少しずつ注文して受け取って、私も一緒に食べながら、そして食べ終わってから次の種類の注文にしました。飲み物に始まり、パスタもバジリコソースのフィジッリ(捻じ捻じショートパスタ)、トマトソースのファルファッラ(蝶々型パスタ)2種類あります。見ていると、さすがに回転が早く、時々店員が忙しい合間に要領よくパスタを茹でています。さすがに、イタリアは他の事はいい加減でも、食べ物に関しては要領よく、美味しいものを提供できるようによく考えられています。

誰かが目の前の仔豚の丸焼き(Porchetta)を見つけ、是非食べたいと言います。このコーナーは専門のおばちゃんがいます。適当にスライスして売ってくれます。重さを計って値段を計算した後に少しスライスしておまけしてくれました。分かるように、ウィンクしてくれました。なかなか粋なおばちゃんです。

切り売りのピッツァ、野菜焼き(ニンジン、ナス)、ステーキは注文してからちゃんと焼いてくれます。最後にジェラートをみんなで食べました。7回くらいに分けて払いましたが、トータルして130ユーロでした。こんなに美味しくて安い空港カフェテリアはありません。

大満足でゆっくり午後3時15分発の成田行きへ乗りました。アリタリア航空は当然イタリアの航空会社ですが、ビジネスクラスは知りませんが、少なくともエコノミークラスの食事は大したことありません。でも、フランスの航空会社エアーフランスでも同じです。


【6月8日(木)】
いつものように、映画を4本くらい見ていると退屈せずにすみます。いつの間にか日付が変わって翌日の午前10時30分頃成田空港に第1ターミナルへ到着しました。今回は私がこのまま東京に残るのでいつもと違います。まず、福岡へ帰るIさんのために第3ターミナルのジェットスターのカウンターへ移動しました。4~5時間待ってもらわなければなりません。それから、大分まで羽田空港から帰るNさんにお供して、第2ターミナルから1人3100円の空港バスへ乗りました。高くても、荷物があるのでバスが楽です。12時05分に乗り、13時15分には羽田へ到着しました。そこでお別れして、私は翌日からの日本老年泌尿器科学会に備えて浅草蔵前のホテルへ移動しました。



空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹




旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
5.0
同行者
その他
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • アリタリア航空<br />ローマ上空

    アリタリア航空
    ローマ上空

  • カターニアからのエトナ山

    カターニアからのエトナ山

  • タオルミーナ<br />ギリシア劇場への道

    タオルミーナ
    ギリシア劇場への道

  • 搾りたてオレンジジュースとジェラートの店

    搾りたてオレンジジュースとジェラートの店

  • ギリシア劇場とイオニア海

    ギリシア劇場とイオニア海

  • ギリシア劇場とイオニア海

    ギリシア劇場とイオニア海

  • ギリシア劇場をバックに

    ギリシア劇場をバックに

  • タオルミーナ・ギリシア劇場近辺の大通り<br />お土産屋が並ぶ

    タオルミーナ・ギリシア劇場近辺の大通り
    お土産屋が並ぶ

  • 階段にある屋外のレストラン座席

    階段にある屋外のレストラン座席

  • こんな階段の途中にあるレストラン

    こんな階段の途中にあるレストラン

  • ムール貝

    ムール貝

  • 小魚のフリット

    小魚のフリット

  • 食後のジェラート<br />エトナ山スペシャル

    食後のジェラート
    エトナ山スペシャル

  • みんなで仲良くジェラートを

    みんなで仲良くジェラートを

  • タウロ山

    タウロ山

  • カステルモーラの街

    カステルモーラの街

  • カステルモーラからの眺め<br />眼下にギリシア劇場も

    カステルモーラからの眺め
    眼下にギリシア劇場も

  • 映画「グラン・ブルー」のロケ地<br />イソラ・べッラ(美しき島の意味)

    映画「グラン・ブルー」のロケ地
    イソラ・べッラ(美しき島の意味)

  • カターニアのドゥオモ

    カターニアのドゥオモ

  • カターニア・ドゥオモの天井のフレスコ画

    カターニア・ドゥオモの天井のフレスコ画

  • よく見かける<br />結婚式前のカップルの写真

    よく見かける
    結婚式前のカップルの写真

  • カターニア<br />ホテルのレストラン

    カターニア
    ホテルのレストラン

  • シチリア島らしい料理<br />くすくすとコロッケ

    シチリア島らしい料理
    くすくすとコロッケ

  • 美味しいリゾット<br />シチリア島は米料理も多い

    美味しいリゾット
    シチリア島は米料理も多い

  • 目立ちたがり屋のウェイター

    目立ちたがり屋のウェイター

  • 派手なAFS(高校留学団体)のTシャツを着ていたら<br />声を掛けられた

    派手なAFS(高校留学団体)のTシャツを着ていたら
    声を掛けられた

  • カルタジローネの遠景

    カルタジローネの遠景

  • お世話になった9人乗りミニバン<br />カルタジローネを背に

    お世話になった9人乗りミニバン
    カルタジローネを背に

  • サンタ・マリア・デル・モンテ教会(上)からの<br />階段(スカーラ)

    サンタ・マリア・デル・モンテ教会(上)からの
    階段(スカーラ)

  • サンタ・マリア・デル・モンテ教会<br />カルタジローネ

    サンタ・マリア・デル・モンテ教会
    カルタジローネ

  • サンタ・マリア・デル・モンテ教会<br />内部の天井

    サンタ・マリア・デル・モンテ教会
    内部の天井

  • スカーラ<br />

    スカーラ

  • カルタジローネ<br />スカーラで記念写真

    カルタジローネ
    スカーラで記念写真

  • スカーラ<br />よく見ると花と草でデザインしている

    スカーラ
    よく見ると花と草でデザインしている

  • シチリア島名物のコロッケ<br />ピアッツァ・アルメリーナ

    シチリア島名物のコロッケ
    ピアッツァ・アルメリーナ

  • ピアッツァ・アルメリーナ<br />大衆食堂

    ピアッツァ・アルメリーナ
    大衆食堂

  • カサーレの古代ローマの別荘<br />入り口の3つの温泉浴場

    カサーレの古代ローマの別荘
    入り口の3つの温泉浴場

  • カサーレの古代ローマの別荘<br />「10人の娘の間」<br />クラシック・ビキニ<br />壁画でなく床画

    カサーレの古代ローマの別荘
    「10人の娘の間」
    クラシック・ビキニ
    壁画でなく床画

  • 世界遺産のマーク<br />カサーレの古代ローマの別荘

    世界遺産のマーク
    カサーレの古代ローマの別荘

  • ピアッツァ・アルメリーナのドゥオモ

    ピアッツァ・アルメリーナのドゥオモ

  • ピアッツァ・アルメリーナのドゥオモの前<br />クラシックカー・ショー

    ピアッツァ・アルメリーナのドゥオモの前
    クラシックカー・ショー

  • 道路で出くわした羊の群れ

    道路で出くわした羊の群れ

  • アグリジェント<br />ホテルのヴェランダから

    アグリジェント
    ホテルのヴェランダから

  • アグリジェント<br />ホテルの朝食会場

    アグリジェント
    ホテルの朝食会場

  • アグリジェントの丘にある神殿の遠景

    アグリジェントの丘にある神殿の遠景

  • ジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿

    ジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿

  • ジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿<br />全員集合

    ジュノーネ・ラチ二ア(ヘラ)神殿
    全員集合

  • コンコルディア神殿とブロンズ像

    コンコルディア神殿とブロンズ像

  • ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿<br />横たわった巨大な人像柱(テラモーネ)

    ジョーベ・オリンピコ(ジュピター)神殿
    横たわった巨大な人像柱(テラモーネ)

  • アグリジェントの丘(神殿)の見える<br />レストラン

    アグリジェントの丘(神殿)の見える
    レストラン

  • シーフード・リゾット

    シーフード・リゾット

  • アグリジェントのホテル<br />プライベートビーチへ

    アグリジェントのホテル
    プライベートビーチへ

  • 美味しかったスイカ

    美味しかったスイカ

  • フレッシュ・シーフード<br />アグリジェントの夕食レストラン

    フレッシュ・シーフード
    アグリジェントの夕食レストラン

  • 地元の人で賑わうレストラン

    地元の人で賑わうレストラン

  • モンレアーレのドゥオモ(大聖堂)

    モンレアーレのドゥオモ(大聖堂)

  • モンレアーレのドゥオモ(大聖堂)<br />内部

    モンレアーレのドゥオモ(大聖堂)
    内部

  • ツーリストメニューのあった<br />モンレアーレの大衆食堂

    ツーリストメニューのあった
    モンレアーレの大衆食堂

  • モンレアーレの大聖堂<br />「全能の神キリスト」モザイク画

    モンレアーレの大聖堂
    「全能の神キリスト」モザイク画

  • モンレアーレの大聖堂<br />豪華な内部

    モンレアーレの大聖堂
    豪華な内部

  • モンレアーレの大聖堂<br />テラスからのキオストロ(回廊付き庭園風景)

    モンレアーレの大聖堂
    テラスからのキオストロ(回廊付き庭園風景)

  • モンレアーレからのパレルモの街並み

    モンレアーレからのパレルモの街並み

  • パレルモのホテルからの風景

    パレルモのホテルからの風景

  • 夕焼けの楽しめるレストラン

    夕焼けの楽しめるレストラン

  • パレルモ<br />ノルマン王宮2階<br />パラティーナ礼拝堂<br />超豪華な内装

    パレルモ
    ノルマン王宮2階
    パラティーナ礼拝堂
    超豪華な内装

  • パラティーナ礼拝堂<br />コズマーティ様式の床モザイク

    パラティーナ礼拝堂
    コズマーティ様式の床モザイク

  • クーポラ(円蓋)に描かれた<br />「全知全能の神キリスト」

    クーポラ(円蓋)に描かれた
    「全知全能の神キリスト」

  • アラブ・ノルマン様式の教会<br />サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会からの眺め<br />右奥にカテドラーレ(大聖堂)が

    アラブ・ノルマン様式の教会
    サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会からの眺め
    右奥にカテドラーレ(大聖堂)が

  • 少し趣の違う<br />カテドラーレ(大聖堂)の内装

    少し趣の違う
    カテドラーレ(大聖堂)の内装

  • カテドラーレ近くの市場にある<br />大衆食堂

    カテドラーレ近くの市場にある
    大衆食堂

  • 超庶民的レストラン

    超庶民的レストラン

  • 私の愛する<br />真っ赤なトマトソースだらけの<br />スパゲッティ

    私の愛する
    真っ赤なトマトソースだらけの
    スパゲッティ

  • 二つ並んだ世界遺産<br />右側赤い丸屋根がサン・カタルド教会<br />左側はマルトナーラ教会<br />パレルモ

    二つ並んだ世界遺産
    右側赤い丸屋根がサン・カタルド教会
    左側はマルトナーラ教会
    パレルモ

  • クアットロ・カンティ(四つ辻)

    クアットロ・カンティ(四つ辻)

  • 子どもたちとの思い出の地<br />パレルモ<br />クアットロ・カンティからの東側<br />フェリーチェ門

    子どもたちとの思い出の地
    パレルモ
    クアットロ・カンティからの東側
    フェリーチェ門

  • カリーニにあるモール

    カリーニにあるモール

  • ローマ空港での食事

    ローマ空港での食事

  • ローマ<br />定番のコロッセオ

    ローマ
    定番のコロッセオ

  • コロッセオでも<br />花嫁が写真を

    コロッセオでも
    花嫁が写真を

  • ヴェネツィア広場<br />ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の巨大な白い建物<br />ローマ

    ヴェネツィア広場
    ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の巨大な白い建物
    ローマ

  • トレビの泉

    トレビの泉

  • スペイン階段

    スペイン階段

  • スペイン階段近くのレストラン<br />ローマ<br />オラータ料理

    スペイン階段近くのレストラン
    ローマ
    オラータ料理

  • ローマ空港のカフェテリア

    ローマ空港のカフェテリア

  • ローマ空港カフェテリア<br />ポルケッタまである<br />(仔豚の丸焼き)

    ローマ空港カフェテリア
    ポルケッタまである
    (仔豚の丸焼き)

  • ローマ空港カフェテリア<br />パスタ2種類

    ローマ空港カフェテリア
    パスタ2種類

  • ローマ空港カフェテリア<br />ビステッカ(ビーフステーキ)

    ローマ空港カフェテリア
    ビステッカ(ビーフステーキ)

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