2017/03/08 - 2017/03/08
3545位(同エリア4560件中)
三峯霧美さん
三月の平日、休暇を取って中央線沿線で所用を済ませ、午後が丸々空いたので、上野の国立博物館で開催されている春日大社展を見に行きました。
子供の頃は親に連れられて、たびたび訪れた上野のお山、最近はめっきり足が遠のき、十年以上は来ていないような気がします。
せっかくなので、上野の山で御朱印巡りをしてから国立博物館に向かいました。
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あんまり久しぶりなんで、まずは西郷さんに会ってからだ!と不忍口の改札を出ると、周囲の光景が変わってます。当たり前ですね。
上野の山に沿って建っている精養軒の入る建物は、おしゃれに変わり、「3153」っていう、ああ、さいごーさんか。
小学生の頃、不忍口の公園に上がる幅広い階段の脇に、傷痍軍人が数人立っていました。
「あの人たちは何?」と親に尋ねると、戦争に行って怪我をして働けなくなった人達だと教えてくれた。彼らのうつろな表情と、奏でるアコーディオンの暗いメロディーが、子供心にとても悲しかった。
その階段を廻るように登ると、西郷さん。変わらずずっとここに居る。
中国からの観光客が西郷さんバックに自撮りしています。
明治も昭和も遠くなりにけり。上野恩賜公園 公園・植物園
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銅像脇の広場では、紙芝居の上演中。
子供の頃の紙芝居は、10円をおじさんに払うと、薄焼きのせんべいで甘酸っぱい梅ジャムを挟んだものを渡され、前の方で紙芝居を見る優先権が手に入ったのです。
母はそのせんべいを嫌い、せんべいを買ってもいいけど「食べないで」と言われたっけ、ごめん、お母さん、食べました。 -
上野は小学生くらいまで、よく来た場所でした。
国立博物館、科学博物館、都立美術館、動物園、文化会館、西洋美術館と、今でも全部回るには一日じゃ足らない。
しかし、寺社巡りはしたことがなかったので、この年にして、上野のお山で初の御朱印巡りです。
じゃ、まずは清水観音堂。寛永寺清水観音堂 寺・神社・教会
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1631年建立 寛永寺の伽藍の一つで、京都の清水寺と同じ懸造。
小さな舞台があります。
江戸時代初期に江戸城の鬼門を守るために創建された寛永寺は、現在の上野公園全域が境内でしたが、幕末の上野戦争の戦場になり、主要な伽藍は焼失します。
この観音堂は上野戦争にも、関東大震災にも、第二次世界大戦の空襲にも焼け残った貴重な建物です。 -
広重の「上野清水堂不忍ノ池」に描かれた月の松が復活。
お堂の中に入ると、お寺だから柏手はせず合掌してお参りください的な事が書いてあった。 -
御朱印を待つ人が3人、目の前はブロンドの女性。なんて書いてあるか判るんだろうか。それより、デザインとしての御朱印集め?
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観音堂の脇の階段を降りて、信号を渡ってまっすぐ進むと、弁天堂。
小さい頃、親に連れられて動物園に来ると、お猿電車とモノレールに乗り、水族館を見て、不忍池で父が漕ぐボートに乗って帰るのがルートでした。
池の中の変な建物を親に問うと弁天堂だと答えてくれた記憶が残っています。
その変な建物の弁天堂へ。不忍池弁天堂 寺・神社・教会
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弁天堂のある島は、江戸時代に造られた人工島。
弁天堂は東京大空襲で焼失し、1958年に鉄筋コンクリートで再建された八角のお堂です。 -
ご本尊は弁財天、堂内に入ると御祈祷中でした。
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豪快な御朱印を頂きました。書き手は女性です。素敵な御朱印です。
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豊臣秀吉が大切にしていたという伝説がある大黒天を祀った大黒天堂
ちょっと修造中。 -
平日ですが、結構な人の多さ、屋台も出てるし、これって常設なのかな。
上野は観光地なんですね。通りに観光バスが停まって賑やかな外国人がぞろぞろと降りてきました。 -
不忍池沿いの上野のお山の五條天神社。
ここはメインの場所の裏側になるので、神社があるなんて知りませんでした。五條天神社 寺・神社・教会
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祭神は大己貴命 少彦名命 菅原道真公
創建は日本武尊がこの地を通った時に、薬祖神を祀ったと伝えられています。
あちこち移転して、昭和に入ってこの地に遷座しました。
境内に早咲きの桜が満開です! -
少なくとも室町時代中期には祀られていたそうで、江戸時代に入って「天神」を名乗っているのに、菅原道真公像が無いというので、開眼供養して祀られたそうです。
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コレド日本橋の福徳の森に薬祖神社がありますが、この神社の分霊を「東京薬種貿易商合同組合事務所」(昭和薬資ビル)の屋上に祀っていたのを、遷座したもの。
三越前あたりには、今でも薬を扱う会社が多いのです。 -
お隣は花園稲荷神社 祭神 倉稲魂命
もともと五条天神社が移転してくる前から祀られていたお稲荷さん。
太田道灌によって京都から勧請されたとか、いろいろ説があるそうで。花園稲荷神社 寺・神社・教会
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上野戦争で山は焼け野原になり、お稲荷さんの周囲が寛永寺の花畑だったことから花園稲荷神社と改名されます。
五條天神社が兼務していますが、独立した神社です。 -
それぞれの社務所で、御朱印を頂きました。
それが、1分で仕上がる御朱印。ハンコ押して日付入れる速攻技。 -
花園稲荷神社の正参道は上野の山側。
お隣の国から遊びに来たカップルが、延々と鳥居のところで写真撮影会をやってて、しばらく待たされた。やれやれ。
あんまりどかねーから、後姿が写り込んじゃってさ。プライバシーだぁ?そんなこたぁ、知らねぇよ。(江戸弁)
上野大仏へ向かいます。 -
上野公園のメインストリートを歩いて行くと左手の斜面に看板が見えてきました。
石段を登ると大仏さん。
大仏初代は1631年に漆喰の 釈迦如来坐像で、その後地震や火災で何度も被災と再建を繰り返します。 -
関東大震災で頭部が落下し、資金難で再建のめどが立たず、戦争突入。
顔面を残して金属供出となってしまいます。
レリーフになったのは1972年、その頃はもう、上野公園にはあまり来なくなっていました。 -
お願い事が書いてある透明感のある石(水晶か?)がたくさん。
もうこれ以上落ちないからって、合格祈願としても有名なんだとか。 -
御朱印は先にお参りした清水観音堂で頂きました。
大仏の御朱印もくださいとお願いすると、書いていただけます。 -
横にはパゴダ 1967年に上野観光連盟が建設したもので、東照宮にあって神仏分離令で寛永寺に移設した薬師三尊像が祀られています。
観光目的だったそうです。 -
東照宮方面に歩いて行くと、でかい灯籠が立ってます、あまりでかいのでお化け灯籠とよばれてます。高さ6m。
佐久間大善完勝之が東照宮に寄進したもので、まあ、目立ちたがり屋だったのかもしれませんね。 -
普通の高さの燈篭が並ぶ参道を歩いて行きます。
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上野東照宮の門に出ました。
思った以上に人がいる。平日だけど・・・。上野東照宮 寺・神社・教会
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参道からは寛永寺の旧五重塔が見えます。
旧というのは、建っているのが上野動物園の園内で、寛永寺が東京都に寄付して、宗教から分離されたからで、塔内にあった仏像は国立博物館に寄託されています。
東京都は五重塔も持ってるんですね。 -
外国人観光客が多かった。平日だって関係ないわけです。
東照宮の存在は昔から知ってて、前を通ったことが何度もありますが、境内に入ったのは初めてです。 -
キンキラキンの唐門。人目を引くので外国人の観光向きです。
正式名称は 東照宮 祭神 徳川家康公
創建は1627年 藤堂高虎と天海によって家康の遺言を実行し造営されました。 -
重要文化財の社殿は有料拝観(500円)。迷いましたが、多分、再訪は無いので、見ていくことにしました。
「社殿内部は拝観できませんがよろしいですか?」と前置きの説明がありました。
大楠、樹齢600年以上、御神木です。幹の太さは8m。上野東照宮 寺・神社・教会
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現在の社殿は1651年に徳川家光によって改築されたもので、奇跡的に震災や戦争の被害がなく、そのままの形で残っています。
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社殿の脇にある栄誉権現社
御狸様とよばれ、大奥など、あちこち安置されては大暴れをして、大正時代に東照宮に寄贈されてから、静かになったそうです。
たぬき=他を抜く で、強運や受験・就職・必勝の神様として抜群の人気。授与所で「他抜守」の領布があります。 -
社殿は、拝殿・石の間・本殿が一体になった権現造。
少し傾いた冬の日差しを浴びて、輝いています。 -
拝殿正面、持ってるレンズではこれがいっぱい。
事前に内部拝観できないと説明しなければ、クレーム来るでしょう。
彫刻などに興味がないと、コスパ悪いと言われても仕方ない。 -
社殿は唐門からぐるりと透塀で囲まれています。
1651年造営の重要文化財。
それぞれ色鮮やかな彫刻で飾られていて、上段は動植物、下段は海や川の動物で、とても綺麗です。 -
社殿側から見た唐門。
外側からより、やっぱり内側から見た方が豪華です。 -
唐門の彫刻は、おめでたい松竹梅の透かし彫り。
美しい彫刻が見れたので、500円に価値を見出せたとしよう。
拝観する人は少なく、外国人は皆無。
拝観時間は10分かからず。 -
御朱印を頂きました。神社の御朱印は楷書で書かれるところが多いのですが、こちらは意匠たっぷりの「東照宮」と書かれています。
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正参道には大石鳥居 1633年に酒井忠世により奉納されたもので、関東大震災でも傾かなかったほど頑丈なんだそうです。
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さて、御朱印巡りはここまでで、メインイベントの国立博物館へ。
上野公園の中央は、懐かしい噴水の広場。
大昔の記憶では噴水の周りを芝生が囲んで、立ち入り禁止になっていましたが、芝生は撤去されて、とても広々としています。
こっちの方が全然いい。 -
企画展の春日大社展は平成館で開催。本館を見た最後は、もう25年以上前かもしれない。今度、ゆっくりと見に来たい、仕事を引退したらかな。
東京国立博物館 美術館・博物館
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開催は3月12日まで、入場者が10万人という、人気の企画展。
春日大社の主祭神が鹿島、香取の神様だって、初めて知る、無知さ加減。
いいお勉強になりました。
散々神社巡りをして、式内社を中心に廻ってたわけですが、初めて本物・・いや、一番古い写本の延喜式神名帳を見ました。 -
平日だけあって、それほどの混雑もなく、ゆっくりと回っていたら、時間がかかりすぎて、最後は時間切れ。
でも、春日大社に行っても見ることができないものが、東京で見れるってすごい。 -
閉館時間になったので、帰路につきます。
鶯谷駅まで10分弱歩く。久しぶりの鶯谷。
つれの母方実家の菩提寺も近くにあるけど、お墓参りに行ってません、何かと最近話題の場所なので、お墓参りのついでに散策して、寛永寺や両大師で御朱印頂に来ましょう。
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